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地元勝利を狙うレプソルとペドロサ
インテリマーク編集部
2007年3月23日

本日の3月23日より、MotoGP第2戦目となるスペイン・グランプリがヘレス・サーキットで開催される。昨年はレースウイーク中に延べ24万2千人の観客を動員したこのグランプリは、1年のレースカレンダーの中で最も観客とライダーが共に熱狂するグランプリと言われており、今年も白熱したバトルが展開されそうだ。
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■地元での戦闘態勢は万全のレプソル・ホンダ

今回のグランプリ開催国であるスペインをホームとする筆頭チームと言えば、地元の人気ライダーであるダニ・ペドロサと、昨年度のMotoGP最高峰クラス年間王者に輝いたニッキー・ヘイデンの所属するレプソル・ホンダチームだ。

■グランプリ開催を待ちきれないスペインの観衆

スペインの大手石油会社であり、このホンダ・ワークスチームのタイトルスポンサーを務めるレプソル社は、本日のグランプリ開催を待ちきれないファンへの感謝デーを1週間前の3月18日に首都マドリード市内で設け、ダニ・ペドロサやニッキー・ヘイデン、およびマドリード市長を先頭とする市販バイクによるパレードを、8千人のファンと共に行っている(詳細はこちらの記事を参照)。このイベントに参加したライダーの多くは、本日はスペイン南部のアンダルシア州にあるヘレスに向けて、バイクを走らせているとの事だ。


■地元ファンの期待を一身に背負うダニ・ペドロサ
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この熱狂的なスペインのファンの注目を一身に集め、今年はバレンティーノ・ロッシなどと年間タイトルを争う事が期待されているMotoGPクラス2年目のダニ・ペドロサは、昨年の11月に行われたメーカー合同テストではヤマハのバレンティーノ・ロッシを抑えて総合トップタイムを記録している。さらに、2月にヘレスで行われたIRTAテスト最終日のBMWアワードでは、やはりバレンティーノ・ロッシとの熾烈な最速ラップ争いを演じ、この時の勝者となったロッシのタイムには約0.13秒及ばなかったものの、昨年度のポールポジションレコードを0.5秒以上上回る1分38秒527を記録しており、2007年シーズンに向けての仕上がりの高さをライバルたちに見せつけた。

■テストの成績だけでは分からないとペドロサ
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昨年は990ccマシンが体格と比較して大柄と言われたが、今年のホンダの新型800ccマシンであるRC212Vはよりポジション設定がコンパクトになった事から、ペドロサなどの小柄なライダーにとっては昨年よりも有利になったとの噂もある。冬季テストも順調な成績で終え、2001年のロッシと同じく、2年目にして最高峰クラスの王者になるための環境は整ったとファンから期待されるペドロサだが、本人は、テストと本シーズンは全く別物であり、レースをしてみない事には何も分からないという姿勢を崩していない。

■ロッシとのバトルは必至
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いずれにしても、今回のレースでペドロサの存在を最も警戒しているのは、前回のカタールのレースではドゥカティーのケーシー・ストーナーに開幕勝利を奪われ、第2戦目を2007年シーズンの初勝利の場としたいバレンティーノ・ロッシだ。ちなみにペドロサの開幕戦の成績は2位のロッシに次ぐ3位だった。


■カタールを落としたニッキー・ヘイデン

開幕戦でストーナー、ロッシ、ペドロサ、およびペドロサと3位表彰台を争ったスズキのジョン・ホプキンスの4名が注目を浴びる中、ペドロサのチームメイトであり今年はディフェンディング・チャンピオンとして戦うニッキー・ヘイデンは、2月中旬のカタールでのIRTAテストからの不調を開幕戦に持ち越し、初戦を失意の第8位で終えている。
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■安定した成績を狙うヘイデンに12ポイントの差

昨年は全17戦のうちの、開幕戦のヘレスからの4戦連続表彰台を含む10戦を表彰台の上で終え、安定した強さでタイトルを獲得する事に成功したヘイデンだけに、オープニングゲームでトップから12ポイントの差が開いた事へのショックは大きかった様子だが、ヘレスは昨年の開幕レースで表彰台を獲得し、2月のIRTAテストではロッシ、ペドロサ、エドワーズに次ぐ4番手タイムを記録したサーキットだ。
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■ヘレスから強さを発揮するつもりのヘイデン

すでにヘイデンはカタールでの不運は忘れており、その視線は残りの長いシーズンに向けられているようだ。昨年と同じ安定した強さを、今年も本日のヘレス初日から開始するつもりでいる。


■ペドロサ「ライバルたちが速くなってきている」

カタールでの表彰台獲得を喜ぶダニ・ペドロサだが、開幕戦を終えてみて最も気になるのは、他のライバルたちが調子を上げてきている事のようだ。まだ自分たちも手を緩める事は決してないとペドロサは語る。

写真「カタールの結果はすごく良かったと思いますし、1年の最初のレースで表彰台に乗れたので満足です。ただ、今後もレースを通して最後までトップ集団の中で争うにはずっと攻めの姿勢が必要ですし、まだまだ改善の余地があります。」とペドロサ

「ヘレスで安定して走りきるにはタイヤの選択がすごく重要です。他のチームがどんどん速くなってきているので、自分たちもうかうかしてはいられませんよ。」

「冬季テスト中のヘレスでは速く走れたし、トップとの差も僅かで非常に順調でしたが、それはカタールでも全く同じでしたから、そのまま頑張り続けなきゃいけない事に変わりはありません。」

「ヘレスは高速コーナーや、低速コーナーに向けての激しいブレーキングポイントがいくつも連なっているので、挑戦しがいのあるサーキットです。バイクにいいバランスを見つける事が不可欠ですし、同時にタイヤを酷使しますから、レースに向けてのいいタイヤ選びが本当に大切なんです。」

「ここはいつも特別な雰囲気ですよ。コースを走っている最中でもファンの応援がしっかり分かるんです。今週はいいレースウイークにしたいですね。」


■ヘイデン「ヘレスから反撃を開始」

開幕戦の結果には落胆していたニッキー・ヘイデンだが、本日から走るヘレスはIRTAテスト中に好調な走りを取り戻したサーキットでもある事から、冬季テスト中と同様に、本シーズンでもヘレスから反撃を開始できるとヘイデンは信じて疑わない。

「今週末のヘレスはすごく楽しみですよ。」とヘイデン
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「スペインの観衆も雰囲気も、ヘレスの全てが楽しみです。ファンの熱狂ぶりには本当にいつも驚かされますしね。ヘレスの最後のテストは全て順調でしたから、早くコースに出てバイクのいい感触を味わいたいし、楽しんで走りたいと思っています。」

「カタールの挽回を2戦目からしっかりしておきたいです。開幕戦は残念な結果でしたが、まだシーズンは長いし、自分には目標を成し遂げる実力があると信じています。それにチームには素晴らしいスタッフが大勢いるので、今週はいいレースウイークを過ごせる筈ですよ。」

「ヘレスは好きなコースですね。数箇所にきついコーナーがあって、ストレートの長さが際だつようなサーキットでは全くありません。コースレイアウトの流れも好みですし、スタジアムの区間は特に気に入ってます。」

「あそこでいいラップタイムを出すにはうまくリズムに乗らないとだめなんです。この時期は天候が少し不安定ですから、様子をしっかり見ておきたいですね。」


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