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ドゥカティー「常に思い通りにいくとは限らない」
インテリマーク編集部
2007年3月20日

ケーシー・ストーナーのカタールでの圧倒的な勝利により、2年連続の開幕戦勝利を手にしたドゥカティー・マルボロ・チームは、今回もデスモセディチとブリヂストンにとって相性の良いヘレスでの戦いに向けて、再び戦闘準備を進めている。ヘレスは昨年に予選でワンツータイムをドゥカティーが独占し、ロリス・カピロッシがそのまま勝利を収めたサーキットだ。
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■勢いをそのままヘレスに持ち込むつもりのストーナー

MotoGPクラスでの初勝利を、ドゥカティー移籍後の初レースとなった前回のカタールでの開幕戦で獲得したケーシー・ストーナーは、開幕勝利の直後にコメントした通り、このままの勢いを持続しながら、さらに今シーズンは強いライダーになる事に高い意欲を示している。

2月のヘレスでのIRTAテスト初日の悪天候の中においても、ストーナーはマルコ・メランドリに次ぐ2番手タイムを記録しており、レースに向けてのマシンのセッティングには当時から自信を示していた。

■ストーナー「カタールでは激しく攻める必要がなかった」

写真ヘレスでは過去にそれほど高い成績を残していないとするケーシー・ストーナーだが、今週末の戦いは非常に楽しみにしている様子だ。ヘレスもバイクには加速力が必要だとストーナーは語る。

「前回の勝利のおかげで、すごくいい雰囲気のままヘレスに行けますよ。」とストーナー

「チームにも、他の全てについてもとても満足できています。ドゥカティーのパワーやブリヂストンにさらに慣れれば、もっと強くなれるような気がしているんです。カタールは完璧でしたね。レースを通して自分のペースを維持できましたし、あまり激しく攻める必要もありませんでした。」

「ヘレスではいつも納得のいく走りはできていますが、それほどすごい結果を残した事はありません。でも、今回はどうなるか楽しみですね。あそこは多くのコーナーでバイクの素速い方向転換が必要ですから、コーナーには勢いよく飛び込んで、その後にアクセルを素速く開けるという走りになります。当然バイクには加速力も必要ですよ。」

「それ以外にヘレスで気をつけなきゃいけないのは1コーナーですね。いつもすごい怖いんです。サーキットの雰囲気はすごくいいので、レースまでの間はいい気分で過ごせますが、いったんレースが始まったら後は自分の走りに集中するだけです。」


■IRTAテストから開幕戦までの不調を挽回したいカピロッシ

また、カタールの開幕戦では転倒を喫してノーポイントに終わったチームメイトのカピロッシは、すでに気持ちは次戦に切り替わっており、今週末のヘレスではIRTAテスト中のデータを活用していいレースをする事以外には頭にない様子だ。
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■カピロッシ「カタールの事はもう忘れた」

2月のヘレスでのIRTAテストではマシンのセッティングに苦しみ、当時から好調なチームメイトのストーナーの走りを見る事でパッケージの可能性を信じたという、若干気弱なコメントも目立ったロリス・カピロッシだが、ヘレスは昨年はポール・トゥ・ウインを達成した得意のサーキットであり、ドゥカティーやブリヂストンとの相性の高さにも自信を持っている様子だ。すでにカタールの事は忘れたとカピロッシは語る。

写真「前回の転倒についてはもうすっかり忘れてますよ。今は次のヘレスが本当に楽しみですね。」とカピロッシ

「先月にあそこで行ったテストは自分たちのパッケージ(バイクやタイヤ)を理解する上で非常に重要でした。特に去年の終わりにあそこでテストした時にはあまり調子が良くありませんでしたからね。2月に集めた情報を使って、レース開始までにいくつかいい判断ができるようになる事を願っています。」

「GP7はヘレスで好感触が得られています。俊敏性やブレーキング時の安定性の面で、去年のGP6よりも少し乗りやすくなりました。それにヘレスはブリヂストンとの相性もいいんですよ。これは2006年の勝利でお見せした通りです。」

「いいサーキットですよ。走りやすくて、それにとてもテクニカルです。速く走るにはマシンのバランスを良くする事と、フロントまわりにいいセッティングが必要ですね。要するに、高速コーナーに飛び込む時に自信が持てるマシンにする必要があります。」


■ズッポ監督「常に思い通りにいくとは限らない」

ドゥカティーの昨年末からの連続勝利に、自らが指揮を執るドゥカティーMotoGPプロジェクトの方向性に自信を示すチーム監督のリビオ・ズッポは、開幕戦でのケーシー・ストーナーの活躍を大変に喜びながらも、2戦目以降も常に思い通りにいくとは限らないとコメントしている。

「去年に引き続き今シーズンも勝利で幕開けできたのは素晴らしい事です。でも、今後も物事を着実に進める姿勢を忘れてはいけません。長いシーズンですから、これからも常に思い通りにはいくとは限りませんからね。」とズッポ監督
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「990cc時代の最後にも勝ちましたが、同様に800cc時代の最初のレースで勝利を飾れた事にも本当に満足です。これは私たちがここまでに正しい仕事をしてきた事の証明でしょう。」

「ケーシーの活躍を本当に嬉しく思います。MotoGPクラスでの初勝利を新しいバイクと新しいタイヤで成し遂げましたが、これは簡単にできる事ではありませんよ。彼はロサイルで速く、そして頭脳的に走りました。レースの最終ラップではファーステストも記録していますが、これは彼が全てをコントロールして最後まで戦う事ができた証拠ですし、体力的にも非常に強靱である事を見せつけました。」

「ロリスの転倒は非常に残念でした。昨年を通して、彼は一度もミスを犯していなかったんです。それでも時としてミスはレースにはつきものですが、もしロリスが転倒さえしていなければ、彼は表彰台には間違いなく立っていた筈です。」


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