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SBK第5戦アッセン決勝 トスランドに敬意を表すベイリス
インテリマーク編集部
2007年5月1日

4月29日、ダッチTTで有名な伝統あるオランダのアッセンサーキットにおいて、SBK(世界スーパーバイク選手権)の第5ラウンドが行われた。
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3日間のレースウイークを通して晴天に恵まれたアッセンサーキットには7万500人の熱狂的な地元レースファンが集まり、そのファンの期待を裏切る事のない白熱の名勝負が、それぞれ22周回の2レースで今年も繰り広げられている。
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ここではレース1とレース2の詳細内容と結果、ならびに上位ライダーのコメントなどを紹介する(初日と2日目の予選の状況、およびスターティング・グリッドはこちらの記事を参照の事)。


写真■レース1

レース1開始時の午前10時の気温は17度、路面温度は前日のスーパーポール中よりも約15度低い25度、湿度は33%だった。路面温度が思ったよりも上がらなかった事から、昨年度チャンピオンであるドゥカティーのトロイ・ベイリスは、ハードタイヤの選択をレース1では見合わせている。

■ホールショットを奪ったのはトスランド

レース1でホールショットを決めたのは、ポールポジションからの猛烈なダッシュを見せた地元オランダのチームであるテンケイト・ホンダの英国人ライダー、ジェームス・トスランドだった。
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昨年の大規模なコース改修後はアッセンの超低速区間となった1コーナーのノースループにトップで飛び込んだトスランドに続いたのは、1列目4番グリッドからスタートしたアルスター・スズキのマックス・ビアッジ。

ビアッジの背後には同じく1列目からスタートしたドゥカティーの2台、3番手のトロイ・ベイリスと4番手のロレンツォ・ランチが連なり、さらにその背後には5番手につけたステリルガルダのルーベン・ザウス、6番手にはヤマハ・イタリアのトロイ・コーサー、7番手にはカワサキのフォンシ・ニエトが続いた。

■オープニングラップで芳賀選手は4列目からの怒濤の順位挽回

また、スーパーポールに失敗して4列目15番グリッドからのスタートとなり、追い抜きが難しいアッセンでの優勝は考えないようにするとコメントしていたヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手は、会心のスタートを見せて1コーナーまでに7人のライダーを一気に追い抜くと、ニエトに続く8番手のポジションから1コーナーに飛び込んでいる。
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コースの中間部分の低速セクションでベイリスはビアッジのインにつけて2番手にポジションを上げ、ひるんだベイリスはランチにも交わされて4番手に後退。ビアッジはその直後から続け様にザウス、芳賀選手、コーサーにも抜かれて7番手まで一気にポジションを下げたが、特に本人のペースが極端に下がった様子はない。

■前回のバレンシア戦に続き好調のザウスが2番手に

トスランドが先頭で逃げる3ラップ目、まったく各ライダーの差が広がらずに接近戦の長い1列となる中、ワークス・ドゥカティーのランチの背後に迫った06年型ドゥカティーに乗るザウスはランチのインをついて3番手に浮上し、そのままもう1台のワークス・ドゥカティーに乗るベイリスを交わし2番手に浮上。
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ビアッジがコーサーを抜き返して6番手に浮上し、芳賀選手が好調な走りでポジションを4番手まで挽回した4ラップ目、1コーナーには先頭からトスランド、2番手のザウス、3番手のベイリス、4番手の芳賀選手、5番手のランチ、6番手のビアッジ、7番手のコーサーが飛び込み、低速区間を接触ぎりぎりの距離で各ライダーが抜けて行く。

■ペースの維持できないビアッジを狙うコーサー

ここで徐々にビアッジがペースを落とし始め、5番手のランチとの距離が開き始める。6番手につけるコーサーがペースの上がらないビアッジの脇を狙っている。

■芳賀選手がトップに

5ラップ目のコース前半の低速区間、芳賀選手は鋭くザウスとベイリスからインを奪い2番手まで浮上し、トップを走るトスランドの真後ろに迫った。芳賀選手はコース後半の高速左カーブでトスランドの内側に進入し、続く最後のシケインまでの間に完全にトップのポジションをトスランドから奪う事に成功。

トスランドがザウスにも交わされ3番手に後退した6ラップ目、先頭で逃げる芳賀選手の背後には2番手に浮上したザウスが迫り、芳賀選手にプレッシャーを与え続ける。

■先頭を奪い合うザウスと芳賀選手
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7ラップ目の右高速コーナーの飛び込みでザウスは芳賀選手から前を奪うと先頭に立ち、芳賀選手は2番手に後退。その後ろには3番手から様子をうかがうトスランド、4番手のランチ、5番手に下がったベイリス、ビアッジを交わして6番手を走るコーサー、7番手のニエトと8番手までポジションを下げたビアッジが続く。
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アルスター・スズキの加賀山就臣選手が11位、チームYZFヤマハの中冨伸一選手が17位を走行している8ラップ目、低速区間で芳賀選手はザウスを抜き返すと再び先頭に立ったが、高速区間の右カーブ進入部分でザウスに前を奪い返された。芳賀選手はコース終盤のシケインでトスランドにも交わされて3番手に後退し、トスランドは2番手に浮上。
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9ラップ目に6番手を走行するコーサーはドゥカティーの2台に並びかけて割って入り、4番手にベイリス、5番手にコーサー、6番手にランチの順となった。コーサーの追撃を逃れたベイリスは前を行く芳賀選手を交わして3番手に浮上。
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■先頭は再びトスランドに

10ラップ目の最終区間、トスランドが先頭のザウスから最終シケインまでにトップを奪い、ホームストレートを先頭からトスランド、2番手のザウス、3番手のベイリス、4番手の芳賀選手、5番手のコーサー、6番手のランチ、7番手のニエト、8番手のビアッジが加速して行く。11ラップ目にビアッジはニエトを交わして7番手に。
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12ラップ目から14ラップ目にかけてトップ7台の順位は大きく変動する事なく、ザウスを交わして2番手につけたベイリスが先頭のトスランドのとの距離をゆっくりと縮めていった。
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■ベイリスは一瞬トスランドを交わしてトップに立つが・・・

15ラップ目に芳賀選手はザウスを交わして3番手に浮上し、先頭を行くトスランドとベイリスの後方に迫る中、ベイリスはS字コーナーの入り口でトスランドを交わして一瞬トップに立つが、ラインはクロスして次の切り返しで再びトスランドが先頭に。
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■タイヤの選択ミスによりフロントを使い切ったベイリスがペースダウン

16ラップ目に入ると「ハードタイヤを選択しないというミスを犯した」とレース後に述べたベイリスのフロントタイヤが完全に終わり、ペースの伸びなくなったベイリスと、それを3番手から追う芳賀選手との距離が見る間になくなっていく。

■不安げに後ろを振り返るベイリスの真後ろには芳賀選手

トスランドが激しくリアを暴れさせながら逃げの加速を続ける18ラップ目、ペースの上がらない2番手のベイリスが不安そうに後ろを振り返ると、3番手の芳賀選手が真後ろに迫っていた。悔しそうに左手を振り上げ、再び前を向き加速体制にベイリスは入ろうとするが、マシンのペースは上がらず最終シケインの入り口で芳賀選手に捕まり3番手となった。

■ベイリスが後退しトップ2はトスランドと芳賀選手に
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先頭を行くトスランドの1秒後方を2番手の芳賀選手が追う19ラップ目、3番手のベイリスはその後もペースを落とし続け、背後に迫られた4番手のザウスと5番手のコーサーに最終区間でほぼ同時に捕まった。ここでコーサーはベイリスを交わして芳賀選手の2秒後方の3番手につけ、ザウスは20ラップ目の1コーナーでベイリスのインをついて4番手につけた。この結果、ベイリスは残り2周の段階で5番手に後退。
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■ラジエーター・ホースの故障が致命傷となったコーサー

この時、コーサーのラジエータ・ホースには問題が発生しており、霧状になった冷却液がコーサーのマシンのリアタイヤを濡らしていた。

激しくリアを滑らせて走るトスランドが、必死で追う芳賀選手との差を約1.5秒開いた21ラップ目の1コーナー、3番手から芳賀選手との距離をつめに入ったコーサーが突然ラジエータの冷却液で濡れたリアタイヤを滑らせ、砂煙を上げながらコースを外れて転倒した。強打した骨盤の痛みと悔しさからがっくりとした表情をヘルメット下に見せたコーサーは最終ラップを目前にリタイア。

■コーサーのリタイア後、順位は安定
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コーサーの転倒により最終ラップ開始時の順位は先頭からトスランド、2番手に芳賀選手、3番手にザウス、4番手にベイリス、5番手にはランチとなり、続く6番手にはトップのトスランドとほぼ同じ走行ペースを終盤に取り戻したビアッジが、ランチとの距離を縮めていく。

■トスランドはチームに地元勝利をプレゼント
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写真最終ラップでは大きな順位変動は発生せず、最初にチェッカーを受けたのは、10周目以降のレース後半を最後までリードしたテンケイト・ホンダのジェームス・トスランドだった。トスランドはオランダのチームであるテンケイトのホームで、レース前に述べていた希望通り、チームスタッフに対してポール・トゥー・ウインの勝利をプレゼントする事に成功している。

2位表彰台を獲得したのは、追い抜きが極端に難しいと言われるアッセンで4列目からの好スタートを見せ、オープニングラップで大きく順位を挽回した後も安定した強い走りでトップに何度も迫ったヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手。

芳賀選手に続いて3位でコントロールラインを抜けたのは、前回のバレンシア戦でSBK復帰後初となる勝利を手にしたステルリガルダのルーベン・ザウスだった。グリップしないフロントタイヤに苦しみなんとか最後までポジションを維持したドゥカティーのトロイ・ベイリスは4位。
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なお、アルスター・スズキの加賀山選手は7位、チームYZFヤマハの中冨伸一選手は13位でレース1を終え、ポイントを獲得している。


以下に、SBKオランダ戦レース1の全走行結果を示す。
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1) ジェームス・トスランド GBR ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 37分02秒097(22周)
2) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 37分02秒760(22周)
3) ルーベン・ザウス ESP チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 37分05秒795(22周)
4) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 37分09秒231(22周)
5) ロレンツォ・ランチ ITA ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 37分11秒409(22周)
6) マックス・ビアッジ ITA チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 37分11秒631(22周)
7) 加賀山就臣 JPN チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 37分20秒383(22周)
8) フォンシ・ニエト ESP カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 37分20秒500(22周)
9) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 37分21秒970(22周)
10) マックス・ノイキルヒナー GER スズキ・ジャーマニー Suzuki GSX-R 1000 K6 37分25秒011(22周)
11) ヤコブ・シュムルツ CZE チーム・カラッチ・ドゥカティ・SC Ducati 999 F05 37分31秒699(22周)
12) ミッシェル・ファブリツィオ ITA D.F.X.コルセ Honda CBR 1000RR 37分43秒058(22周)
13) 中冨伸一 JPN チームYZFヤマハ Yamaha YZF R1 37分43秒105(22周)
14) ディーン・エリソン GBR チーム・ペデルチーニ Ducati 999 RS 38分14秒811(22周)
15) Marek Svoboda CZE ヤマハ・Jr・プロ・SBK・レーシング Yamaha YZF R1 37分36秒945(20周)
16) レジス・ラコーニ FRA カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 38分09秒263(20周)
-) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 33分41秒751(20周)
-) カール・マガリッジ AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 17分36秒613(10周)
-) ジョシュア・ブルックス AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 14分04秒495(8周)
-) ルカ・モレリ ITA チーム・ペデルチーニ Ducati 999 RS -分-秒-(0周)
-) クリスチャン・ザイサー AUT LBR・レーシング・チーム MV Agusta F4 312R -分-秒-(0周)



■レース2
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SBK史上にも残る名勝負となったのが、アッセンのレース展開では伝統的とも言われる激しいマッチレースとなった今回のレース2だ。レース2開始時の13時30分、この時の気温は21度、路面温度は34度、湿度は26%。

路面温度が午前よりも約10度上がったこのレースでは、ドゥカティーのトロイ・ベイリスはタイヤが持たなかったレース1の時の教訓を活かし、ハードタイヤに履き替えたようだ。

なお、レース1で転倒したコーサーは、レントゲン検査を受けた結果、骨盤に骨折などの致命的なダメージは見つからなかった事から、なかなか治まらない激痛に耐えてレース2にも出場している。

■午後のホールショットはビアッジ
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シグナルが消えると同時に、テンケイト・ホンダのジェームス・トスランドはレース1と同様の好スタートをレース2でも決めて1コーナーに向かったが、トスランド以上に激しい加速を見せてホールショットを奪ったのは、1列目4番グリッドからスタートしたアルスター・スズキのマックス・ビアッジだった。

■ビアッジはホールショット後に失速

ビアッジはトスランドとドゥカティー・ワークスの2台を従えて1コーナーから続く低速複合カーブのノースループにトップで進入したが、3コーナーから4コーナーの付近でオーバーラン気味になり失速、順位を6番手まで後退させた。ビアッジは今シーズンの序盤から、1コーナーをトップで抜けると、続く2コーナーから3コーナーの間に勢いあまって失速するというパターンが目立つようだ。
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■レース2序盤のトップはトスランドに

オープニングラップ、コース最初の低速区間を先頭集団が抜けた時点の順位は、先頭からトスランド、2番手にはドゥカティーのトロイ・ベイリス、3番手にはドゥカティーのロレンツォ・ランチ、4番手にはヤマハ・イタリアのトロイ・コーサー、5番手にはステルリガルダのルーベン・ザウス、6番手にビアッジ、7番手にはレース2でも4列目からの好スタートを決めたヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手。
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8番手以降にはアルスター・スズキの加賀山選手やカワサキのレジス・ラコーニ、スズキ・ジャーマニーのマックス・ノイキルヒナーなどが続く。ここでレース1でも好調だったザウスはコーサーを交わして4番手に浮上。

■ランチに進路を奪われザウスが転倒、レースには復帰

激しく前を争うビアッジとコーサーを交わして芳賀選手が5番手につけた2ラップ目、ランチをイン側から交わして先頭の3台との距離を縮めようとしたザウスが、高速右コーナーの進入でランチに外側から大きくかぶせられるような形となり、マシンを右に深く倒しこんだままの側面を滑らせるように転倒した。ザウスはここで大きく順位を後退させたが再びレースには復帰している。
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特に2台は接触をしていた訳ではない。この件について、ランチはレース後に「ザウスが転んだ事は全く知らなかったし分からなかった」と述べ、ザウスは「ランチは彼のレースをしていただけ。問題なし」と語っている。

■ハイペースで前方のライダーに迫る4番手の芳賀選手

ザウスの転倒により4番手につけた芳賀選手は、3ラップ目に入ると好調にペースを上げて、前方の3番手を行くランチとの距離を見る間に縮めていった。

レース2の序盤もレース1の時と同様にライダーたちは長い1列を形成しているが、路面コンディションがさらに良くなり全体のペースが速くなったレース2では比較的に各マシンの間隔は広く取られている。
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4ラップ目突入直前の高速区間で芳賀選手はランチからインを奪い、表彰台圏内となる3番手に浮上。先頭のトスランドは追いすがるベイリスを引き離そうと、ホームストレートで必死の加速を見せる。

■ザウスは2度目の転倒を喫しレース継続を断念

ザウスが再び転倒してレース継続を断念した5ラップ目、2番手で先頭を走るトスランドを追うベイリスの背後に3番手の芳賀選手が追いつき、コース中盤の低速右カーブではほとんどベイリスに並びかけるが前に出る事はできない。

■2番手に浮上しトスランドを追い詰める芳賀選手
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6ラップ目、ついに芳賀選手は低速カーブでベイリスのインをついて2番手に浮上し、トップのトスランドのとの距離を縮めていった。この時の順位は先頭からトスランド、2番手に芳賀選手、3番手にベイリス、4番手にランチ、5番手にビアッジ、6番手にコーサー、7番手に加賀山選手、8番手にノイキルヒナー、9番手にはラコーニが続く。

7ラップ目、ビアッジはランチを交わして4番手に浮上し、トップ集団と化したトスランド、芳賀選手、ベイリスの3台に近づいて行く。

■トップ集団のトスランド、芳賀選手、ベイリスの3台が団子状態に

8ラップ目に入ると2番手の芳賀選手と先頭のトスランドとの距離は全くなくなり、一度は離されかけた3番手のベイリスも芳賀選手との差を縮めて先頭の3台は団子状態となる。

■芳賀選手がついに先頭に
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9ラップ目、芳賀選手はコース中間付近の右カーブでトスランドのインを奪うとついにトップに立ち、続け様にベイリスもトスランドを交わして2番手に浮上した。トップ集団は先頭から芳賀選手、ベイリス、トスランドの順に。

2番手のベイリスがトップの芳賀選手の真後ろから前をうかがっていた10ラップ目、コース後半の高速S字区間でトスランドはベイリスのインを奪い2番手に浮上。

■コースレコードを更新した芳賀選手に忍び寄る不運
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芳賀選手はこの周回でアッセンのサーキットレコードを更新するファーステストを記録し、背後につけるトスランドとベイリスを振り切ろうと必死の加速を見せるが、11ラップ目のコース中間付近の低速区間に差し掛かる前の高速右コーナーでトスランドにインにつかれた芳賀選手は、そのまま右カーブを曲がる事なく、マシンを倒し込むような仕草も全く見せずに失速。コーナーを真っ直ぐに進んでコースアウトした。

■電気系トラブル、芳賀選手は無念のリタイア

この時に芳賀選手のマシンはトップを走行しながらエンジンの電気系トラブルに見舞われており、レースの継続を諦めて無念のリタイアとなった。

■トップはベイリスに

芳賀選手が優勝争いから脱落した11ラップ目以降、レース2は2番手のベイリスが逃げるトスランドを追い詰めるというマッチレースの様相を呈した。12ラップ目の最終区間でベイリスはトスランドから前を奪いついにトップに。

■加賀山選手のエンジンが突然停止?
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ベイリスがレースをリードする14ラップ目、6番手を走行していた加賀山選手のマシンに1コーナーで突然リアがロックするというトラブルが発生。危うく転倒は免れたが、ポジションを12番手まで落とした。これで上位グループは5台の長い一列となり、順位は先頭からベイリス、2番手にはトスランド、3秒後方の3番手にビアッジ、4番手にランチ、5番手にはコーサーが続いた。
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加賀山選手はエンジンが正常に動作する事を確認し、その後もレースを継続して順位の挽回を開始。

■トップの2台から離される3番手のビアッジ
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必死で逃げるベイリスをトスランドが追い上げる中、3番手のビアッジはこのトップ2台のハイペースの争いにはついていけなくなる。何度も後ろを振り返って背後のトスランドを先頭のベイリスがけん制する20ラップ目、3番手のビアッジは2番手のトスランドから約5秒後方まで後退し、優勝争いは完全にベイリスとトスランドの2台に絞られた。

■トスランドは攻撃を開始するが最終シケインのトップはベイリス
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ここでトスランドはついにベイリスへのアタックを開始する。コース終盤の高速区間でコーナーを切り返す度に2名は順位を入れ替えるが、最終シケインに先頭で進入したのはベイリス。

■ランチがリタイア

同じ頃、コーサーに追い詰められる形で4番手を走行中のランチが転倒し、レース残り2周で無念のリタイアとなった。

■高速区間の切り返しで激しく順位を入れ替えるトップの2台

21ラップ目もコース終盤の高速区間でも、トップのベイリスとトスランドはラインをクロスするかのように目まぐるしく順位を入れ替える。
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■最終シケインでのトップはやはりベイリス

高速S字の進入ではベイリスが前を奪い、その切り返し部分ではトスランドが前に出るが、最終シケイン手前のブレーキング競争ではベイリスが再び先頭に立った。

最終ラップ、ベイリスが最初にメインストレートを通過して1コーナーに飛び込み、トスランドもベイリスに離される事なくほぼ同時に1コーナーに進入した。ベイリスしっかりとインを閉めてトスランドに全く隙を与えない。

■最終ラップ、最後のシケインで前に出たのはトスランド

ついにコース終盤の高速区間に差し掛かり2台は激しく加速。トスランドは高速S字区間の入り口でベイリスから前を奪うと、今回はコーナーの切り返しでベイリスに前を奪い返される事なく、猛スピードでシケインの進入にトップのポジションのまま飛び込んだ。明らかに2番手のベイリスとの差は大きく開いている。

■コントロールライン手前、トスランドに並びかけるベイリス
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しかしながら、入り口での進入が深すぎたトスランドはその後のシケイン最後の切り返しで若干右側のゼブラゾーンと草むらの境目に乗り上げてしまう。必死の加速を見せて再び並びかけてきたベイリスを横見に見ながら、トスランドは前輪を浮かせて激しくスロットルを開けた。

■勝利はガッツポーズのベイリス、破れて固まるトスランド
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ほぼ同時に2台はコントロールラインを通過し、ほぼ肉眼では判定できない程の僅差のチェッカーを受けたが、勝利を確信してガッツポーズを最初にしたのは、シケイン内のスムーズなライン取りと立ち上がり加速で最後の追い上げを見せたトロイ・ベイリスの方だった。ドニントンでの大怪我の後の初の勝利に歓喜するベイリスの横で、トスランドはマシンの上で固まったように全く身動きをしない。2台の差は僅かに0.009秒だった。

■ヘルメットを脱ぎ敬意を表すベイリス
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ウイニングランの途中、ベイリスはヘルメットを脱ぎ、死闘を繰り広げた若きライバルに並びかけると、1レースごとに強くなるトスランドの走りに敬意を表しながら彼の手を取った。

ちなみに、トスランドがSBKドゥカティー時代にベイリスを憧れのライダーとしていた事は有名な話だ。

そのまま素顔に風を受けてウイニングランを行い、怪我からの復帰をアッセンに集まった大観衆に祝福されるベイリスと、表彰台に上がっても腕を組み、最後のシケインでの僅かなミスに落ち込むのを隠しきれないトスランドの姿は、非常に対称的だった。

■淡々と表彰式を終える3位のビアッジ
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また、トップの2台からは大きく離されたものの、レースウイーク前半は苦しんだアッセンで3位表彰台を獲得したビアッジは、特に大きく喜ぶ様子は見せずに、淡々とパルクフェルメから表彰台に向かった。トスランドとのポイント差が広がってしまったビアッジは「表彰台は嬉しいけど嬉しくもないかな」と意味深な発言を残してアッセンを去っている。

なお、レース1の転倒による骨盤の痛みが癒えず、翌日も病院で検査を受ける予定になっているヤマハ・イタリアのトロイ・コーサーは、レース2では無事に4位を獲得した。

アルスター・スズキの加賀山就臣選手はレース中盤のエンジントラブルから復帰して11位完走、チームYZFヤマハの中冨伸一選手は12位でポイントを獲得し、アッセンでのレースを全て終えた。


以下にSBKオランダ戦レース2の全走行結果を示す。
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1) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 36分54秒133(22周)
2) ジェームス・トスランド GBR ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 36分54秒142(22周)
3) マックス・ビアッジ ITA チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 37分01秒572(22周)
4) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 37分06秒512(22周)
5) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 37分17秒185(22周)
6) ミッシェル・ファブリツィオ ITA D.F.X.コルセ Honda CBR 1000RR 37分17秒291(22周)
7) マックス・ノイキルヒナー GER スズキ・ジャーマニー Suzuki GSX-R 1000 K6 37分17秒444(22周)
8) フォンシ・ニエト ESP カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 37分18秒280(22周)
9) ヤコブ・シュムルツ CZE チーム・カラッチ・ドゥカティ・SC Ducati 999 F05 37分23秒793(22周)
10) レジス・ラコーニ FRA カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 37分26秒434(22周)
11) 加賀山就臣 JPN チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 37分26秒522(22周)
12) 中冨伸一 JPN チームYZFヤマハ Yamaha YZF R1 37分33秒224(22周)
13) ジョシュア・ブルックス AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 37分33秒261(22周)
14) ルカ・モレリ ITA チーム・ペデルチーニ Ducati 999 RS 37分21秒538(21周)
15) Marek Svoboda CZE ヤマハ・Jr・プロ・SBK・レーシング Yamaha YZF R1 37分33秒953(21周)
16) ディーン・エリソン GBR チーム・ペデルチーニ Ducati 999 RS 38分17秒922(19周)
-) ロレンツォ・ランチ ITA ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 30分17秒454(18周)
-) カール・マガリッジ AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 27分48秒926(16周)
-) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 16分48秒898(10周)
-) ルーベン・ザウス ESP チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 5分46秒322(3周)



■SBKオランダ戦終了時点のポイントランキング

以下に、アッセンでのレース2終了時点のポイントランキングを示す。
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1) ジェームス・トスランド [GBR] [ホンダ] 196
2) マックス・ビアッジ [ITA] [スズキ] 164
3) 芳賀紀行 [JPN] [ヤマハ] 144
4) トロイ・ベイリス [AUS] [ドゥカティ] 128
5) トロイ・コーサー [AUS] [ヤマハ] 114
6) ルーベン・ザウス [ESP] [ドゥカティ]  99
7) ロレンツォ・ランチ [ITA] [ドゥカティ]  98
8) マックス・ノイキルヒナー [GER] [スズキ]  71
9) ロベルト・ロルフォ [ITA] [ホンダ]  64
10) フォンシ・ニエト [ESP] [カワサキ]  46
11) ミッシェル・ファブリツィオ [ITA] [ホンダ]  46
12) レジス・ラコーニ [FRA] [カワサキ]  43
13) 加賀山就臣 [JPN] [スズキ]  41
14) ヤコブ・シュムルツ [CZE] [ドゥカティ]  37
15) ジョシュア・ブルックス [AUS] [ホンダ]  35
16) 中冨伸一 [JPN] [ヤマハ]  19
17) カール・マガリッジ [AUS] [ホンダ]  14
18) スティーブ・マーチン [AUS] [ホンダ]  14
19) ジョバンニ・ブッセイ [ITA] [ドゥカティ]  11
20) アレッサンドロ・ポリータ [ITA] [スズキ]  6
21) ディーン・エリソン [GBR] [ドゥカティ]  4
22) ルカ・モレリ [ITA] [ドゥカティ]  2
23) Carmelo Morales [SPA] [ヤマハ]  2
24) Marek Svoboda [CZE] [ヤマハ]  2


レース1で優勝を果たしたポイントリーダーのジェームス・トスランドとランキング2位のマックス・ビアッジとの差は、今回のオランダ戦でさらに19ポイント拡大し計32ポイント差となっている。ビアッジとランキング3位の芳賀紀行選手との差は20ポイント。

レース2で優勝したトロイ・ベイリスはランキング4位に浮上し、代わりにレース1をノーポイントで終えたトロイ・コーサーはランキング5位に後退。また、中盤戦に向けて調子を上げるルーベン・ザウスはロレンツォ・ランチを1ポイント上回り、ランキング6位に浮上した。


■各ライダーのコメント

以下に、SBKオランダ戦での主要ライダーのコメントを紹介する。

●ジェームス・トスランド(RACE1:優勝、RACE2:2位)
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今日は複雑な心境ですね。チームのホームレースで絶対にダブルウインを決めたかったので、本当に悔しい気持ちです。必死で激しく攻めたつもりでしたが、トロイ・ベイリスはやはり手強かったです。簡単には勝たせてくれませんよ。

最後のシケインではミスをしました。ブレーキングで深く飛び込みすぎてしまい、それで交わされたんです。彼の走りはフェア・プレイの一言につきますし、素晴らしいレースでした。

いずれにしても、また表彰台を2回獲得できましたし、勝利回数も増やす事ができました。それに今でもポイントリーダーなんですから、不満なんか言えませんよね。シーズンが終わるまでにはポイントを今の倍にしたいので、これからも頑張り続けます。


●トロイ・ベイリス(RACE1:4位、RACE2:優勝)
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ジェームスには脱帽ですよ。彼の走りはどんどん強くなるし、常に自信も増しているようです。

勝てて嬉しく思いますが、自分も彼と同じようにかなり落ち込んでもいるんですよ。今回はレース1も勝てるレースだと信じていたのにに、残り6周に入ってからフロントタイヤにひどく苦しむ事になりましたからね。

間違いはハードタイヤをあの時に選択しなかった事です。レース2ではハードタイヤを使用しましたが、残り3周のところでまた同じように苦しむ事になったので、チームとは再度真剣にセッティングについて少し検討する時間を取りたいと思います。全てのレースで今回と同じような走りをしろって言われてもそれは無理ですよ。

レースの残り数周の時は、2人ともすでに限界を超えた走りをしていました。なんとか自分のラインを崩さないように頑張りながら、いくつかのコーナーでは速度を落とし、それから加速したりと、ジェームスも同じようにして走っていました。

最後のシケインではどっちが勝ってもおかしくない状態でしたね!


●芳賀紀行(RACE1:2位、RACE2:DNF)
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レース1はスターティンググリッドの位置を考えればいい結果だったと思います。4列目から表彰台に辿り着いたんですから悪くないレースでしたよね!バイクの感触も良かったし、サスペンションに加えた調整もうまくいったようです。

レース2はいいスタートだったんですが、トラブルが発生してリタイアする事になりました。もう1回いい結果を残そうと思っていたのに運がなかったですね。

だから今日は何かちょっと複雑な気分ですが、モンツァではもっといい成績が狙えるのは間違いないと思います。


●マックス・ビアッジ(RACE1:6位、RACE2:3位)
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今回はレースウイークを通してバイクの正しいセッティング得られずに少し苦しみましたね。最初のフリー・プラクティスの時に比べればだいぶ良くはなりましたが、最後まで正しい状態にはたどり着けませんでした。

エンジンブレーキの調整とバイクのバランス設定を何度か変更して確実に改善は進みましたが、レース中もいくつか問題を抱えたままでしたから、この難しい状況の中で表彰台を最後に獲得できた事には満足できます。

レース1ではトラクションとハンドリング、それにエンジンブレーキなどにいくつか問題が発生したので、レース2に向けてはマシンに調整を施し、その後はバイクの感触にだいぶ満足ができるようになりました。

レース2の序盤はトップ集団の中に入れましたが、すぐに後退しています。ペースを維持する事が全くできなくなったんです。可能な限り激しく攻めて走ったので、満足はしましたが、嬉しくはありませんよ。多分お分かりいただけますよね。


●ルーベン・ザウス(RACE1:3位、RACE2:DNF)
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まあそんなに悪くない結果でしょう。トップを狙って激しく戦えば、時には転倒する事だってありますよ。

トスランドとベイリスが後続を引き離そうとしているのが分かったので、ランチを交わして2人を追いかけようとしたんですが、ランチにはこっちが彼の隙間に進入してきたのが見えたんでしょうね。それで彼がインを少し閉じたので、自分は転倒を避けようと速度を落としたんですが、そのままフロントから転んでしまいました。

これは普通の事ですし、何も問題ありませんよ。ランチは彼自身のレースをしていたに過ぎませんからね。ただ、もう1つ表彰台を獲得できるチャンスだったのでそれは残念です。十分に手の届く範囲だったと思いますよ。

レース1に関しては全て順調でした。レース終盤には先頭集団の中に入れましたし、チームのすごい頑張りに表彰台で報いる事ができて良かったです。彼らは本当に素晴らしい仕事をしてくれましたからね。


●トロイ・コーサー(RACE1:DNF、RACE2:4位)
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レース1の事故については本当に運がなかったですね。あんな小さな部品がこんな結果を生むなんて、二度とあってはならない事です。

結局、レース2には完全と言える状態で挑む事ができませんでした。レントゲン検査の結果、どこも骨折はしていませんでしたが、左側の腰がものすごく痛かったんです。明日は精密検査を受ける予定ですが、ちょっと信じられないくらいの激痛ですよ。

今は他に不安はありませんので、しばらく様子を見たいと思います。


●加賀山就臣(RACE1:7位、RACE2:11位)
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ええ、嬉しくない状況でしたし、自分にとってはすごく残念でフラストレーションのたまるレースウイークでした。ポイント獲得も期待通りとはいきませんでしたしね。

レース1ではトップグループをとらえる事ができていい感じでしたが、15周を過ぎたところでフロントタイヤが終わってしまい、思い通りに攻める事ができなくなったんです。

レース2では最初の7周くらいまで調子が良くてラップタイムもレース1より上がっていましたが、1コーナーに入ったら突然リアがロックしてほとんど転倒寸前でした。ものすごく変な感触でしたね。エンジンが突然死したのかと思いましたがそうではなかったので、そのままレースは続けました。

転倒は免れましたがポジションを大きく落としてしまったので、順位を挽回しようと再び頑張りました。エンジンの感触もそこからは悪くなかったので、できる限り高い順位で完走する事だけ考えて走りました。

これからチームとデータを調査しながらしっかり検討し、次回のレースまでに対策を練るつもりです。いくつかの分野にまだ注意を要する状況ですから、今はやる事だらけですね。


●中冨伸一(RACE1:13位、RACE2:12位)
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レース1ではスタートがうまくいって、コースの後半部分で危うくハイサイドをしかけるまでは2つくらいポジションを挽回していたんです。

レース2ではフロントタイヤのコンパウンドを変えた事で状況が良くなりました。

次回のレースではもっといい結果が狙えると思います。いくつかセッティングの調整に取り組んでいますので、その効果が出る筈ですよ。


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