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SBK第2戦スーパーポール、地元で復調のベイリス
インテリマーク編集部
2007年3月4日

SBK(世界スーパーバイク選手権)が3月3日に今期2戦目となるオーストラリアラウンドの2日目をフィリップ・アイランドで迎えている。この日は午前に第2予選、午後には予選総合16位までのライダーたちによって本日3月4日に行われている決勝レースでのスターティング・グリッドを争うスーパーポールが行われた。
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■悪条件のスーパーポール

この日は良好な気象条件だった1日目とは異なり、第2予選のセッション残り15分のところで雨が降り出し、午後のスーパーポールでは湿った路面に強風と小雨、最後には陽射しが現れるという終日不安定な天候となった。雨が降り出す前の第2予選の序盤には多くのライダーが初日のタイムを上回ったものの、悪条件となったスーパーポールの走行時には、大幅にタイムを落とすライダーも少なくなかったようだ。路面温度は初日よりも10度低い。


■初日に転倒した加賀山選手は大事を取って欠場
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初日の第1予選のセッションが10分経過した時に2コーナーで激しく転倒して胸を強打し、ヘリコプターでメルボルンの病院に搬送されたアルスター・スズキの加賀山就臣選手は、昨日の続報の通り片方肺の一部に損傷箇所が見つかったものの幸い内臓に深刻なダメージはなく、骨折も一切していなかった。

本日のレースは医者の判断により欠場が決定している加賀山選手の今後の帰国の予定などは、月曜日以降に決定されるという。

■2日目も数名が転倒し怪我人が発生

突風や安定しない路面の影響もあり、2日目にも数名の転倒者と怪我人が出ている。

カタールでの開幕レース1では3位表彰台を獲得し、今回のオーストラリア初日の第1予選で4番手タイムを記録していたドゥカティーのロレンツォ・ランチは、2日目の午前中に2回転倒を喫しており、本人に怪我はなかったものの、2回目の転倒でマシンに与えた深刻なダメージの影響が午後のスーパーポールのタイムには出てしまったようだ。
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また昨シーズンはテンケイト・ホンダでジェームス・トスランドのチームメイトとして戦い、今期はアルト・エボルーション・ホンダから参戦しているカール・マガリッジ(写真下の左側)は、午前中にチームメイトのジョシュア・ブルックスが漏らしたオイルに乗り上げて転倒し、2分間ほど意識を失ったようだ。
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マガリッジはこの転倒により右足首を捻挫しており、この日の午後のスーパーポールへの出場を見合わせた他、本日3月4日の決勝レースにも欠場している。


■第1予選と第2予選の総合順位

以下に、SBKオーストラリア戦2日目の午前中に行われた第2予選終了後の予選総合順位を示す。第2予選中の気温は30度、路面温度は33度、湿度は38%だった。
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なお、第2予選前の午前のフリー・プラクティスでは、多くのチームのライダーが翌日の決勝レースに備えてロングランを行ったようだ。

1) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分31秒887
2) ジェームス・トスランド GBR ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分32秒040
3) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 1分32秒666
4) フォンシ・ニエト ESP カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分32秒769
5) ロレンツォ・ランチ ITA ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分32秒774
6) マックス・ビアッジ ITA チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 1分32秒795
7) マックス・ノイキルヒナー GER スズキ・ジャーマニー Suzuki GSX-R 1000 K6 1分32秒799
8) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 1分32秒961
9) 加賀山就臣 JPN チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 1分33秒154
10) ルーベン・ザウス ESP チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 1分33秒260
11) レジス・ラコーニ FRA カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分33秒453
12) スティーブ・マーチン AUS D.F.X.トリーム Honda CBR 1000RR 1分33秒678
13) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分33秒683
14) ミッシェル・ファブリツィオ ITA D.F.X.トリーム Honda CBR 1000RR 1分33秒690
15) カール・マガリッジ AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分33秒783
16) ヤコブ・シュムルツ CZE チーム・カラッチ・ドゥカティ・SC Ducati 999 F05 1分34秒012
17) ジョシュア・ブルックス AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分34秒352
(以下はスーパーポール出場圏外)
18) 中冨伸一 JPN チームYZFヤマハ Yamaha YZF R1 1分35秒088
19) アレッサンドロ・ポリータ ITA チェラーニ・チーム・スズキ・イタリア Suzuki GSX-R 1000 K6 1分35秒734
20) クリスチャン・ザイサー AUT LBR・レーシング・チーム MV Agusta F4 1000R 1分35秒745
21) ジリ・ドラズダック CZE ヤマハ・Jr・プロ・SBK・レーシング Yamaha YZF R1 1分37秒197
22) ディーン・エリソン GBR チーム・ペデルチーニ Ducati 999 RS 1分37秒249


■第2予選はベイリスとトスランドの一騎打ち
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2日目の第2予選は、最年長SBKチャンピオンの地元ライダーであるドゥカティーのトロイ・ベイリスと、初日のトップタイムをマークした2004年度の最年少SBKチャンピオンであるジェームス・トスランドとの一騎打ちとなった。
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タイムシート上のトップを第2予選を通して2名は奪い合ったが、最終的に暫定ポールを獲得したのはトスランドを0.1秒引き離したベイリスだった。なお、トスランドはこの日のロレンツォ・ランチやフォンシ・ニエトと同様に、初日の自己ベストタイムを上回る事ができていない。
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ベイリスの今回のトップタイムは、自身が昨年に記録したサーキットレコード(レース中:1分32秒402)とベストラップ(レースウイーク中:1分31秒908)の両方を上回る好タイムであり、前回のカタールで見せた不調はすでにないようだ。
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また、第2予選で3番手タイムを記録したトロイ・コーサーと8番手につけた芳賀紀行選手のヤマハ・イタリアのYZF-R1には、前回のカタール戦以降は新パーツが導入されておらず、今週は開幕戦と全く同じマシンにシャシーとサスペンションを中心としたセッティングの微調整のみを施しているという。なお、6番手のマックス・ビアッジはこの日から新エンジンを投入したようだ。
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■中冨選手は雨に邪魔されてスーパーポールの出場を逃す

チームYZFヤマハの中冨伸一選手は、2日目は第1予選の順位から1つポジションを上げたものの、第2予選終盤に降り出した雨に邪魔されて最後のタイムアタックを行う事ができずに、あと一歩のところでスーパーポール出場を逃している。

「初日はチャタリングとか問題だらけでしたが、今日のバイクからは好感触が得られるようになりましたが、午前の予選残り15分のところで雨が降り出してしまい、スーパーポールに向けてのタイムアタックができませんでした。セッティングの改良はこれからも進めますから、レースではもっとポジションを上げたいですね。」と中冨選手は予選後にコメントした。
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なお、中冨選手の総合予選順位は18番手だが、加賀山選手のレース欠場が正式に決定した事から、翌日は17番グリッドからのスタートとなる。


■スーパーポールの結果と最終グリッド

以下に、予選総合トップ16名により争われたスーパーポールの最終結果を示す。スーパーポールは各ライダーが1人ずつコースに出て1周限りのタイムを競うセッションだが、この日は午前の雨の影響によりこのセッション開始時には路面が湿っており、前半から中盤にかけて突風が激しかった事から、その時々のタイミングにより走行条件が大きく異なるという不安定なコンディションだったようだ。この時の気温は22度、路面温度は33度、湿度は80%。
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1) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分32秒145
2) ジェームス・トスランド GBR ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分32秒198
3) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 1分32秒605
4) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 1分32秒879
5) マックス・ビアッジ ITA チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 1分32秒928
6) フォンシ・ニエト ESP カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分33秒132
7) マックス・ノイキルヒナー GER スズキ・ジャーマニー Suzuki GSX-R 1000 K6 1分33秒188
8) ルーベン・ザウス ESP チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 1分33秒367
9) レジス・ラコーニ FRA カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分33秒368
10) ロレンツォ・ランチ ITA ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分33秒969
11) スティーブ・マーチン AUS D.F.X.トリーム Honda CBR 1000RR 1分33秒994
12) ジョシュア・ブルックス AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分34秒731
13) ミッシェル・ファブリツィオ ITA D.F.X.トリーム Honda CBR 1000RR 1分35秒215
14) ヤコブ・シュムルツ CZE チーム・カラッチ・ドゥカティ・SC Ducati 999 F05 1分35秒327
15) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分36秒295



■ベイリス、通算13回目のスーパーポール制覇

全体的にタイムが予選時よりも伸びない悪条件の中でのスーパーポールを制したのは、地元のディフェンディング・チャンピオンであるドゥカティーのトロイ・ベイリスだった。ベイリスにとってのスーパーポールでの勝利はこれで通算13回目となる。

「今週は調子がいいですね。ロングランを何回もこなしたし、レースタイヤ探しも頑張りました。」と、開幕戦での不調を振り払ったベイリス
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「今日は暑かったり寒かったり濡れたり乾いたりと気候の変化が激しかったですよ。特にスーパーポールの時が一番ひどかったね。風はだいぶおさまりかけていたけど、それでも1コーナー付近はすごい突風でした。」

「タイムがひどかったのにポールを獲得できたのには驚きましたよ。前半が良くなかったから最終区間ではミスしないように頑張りましたが、ルキー・ハイツ(9コーナー)では大回りしました。でも、友人や家族の前でポールが取れたんですから今日は文句ないです。」

この2日間に好調だったベイリスは、翌日のレースではタイヤが持つように路面温度が低くなるように願っている様子だ。


写真■トスランド「カタールの時みたいに勝てそうな雰囲気」

初日はトップタイムを連発したものの、2日目は惜しくもスーパーポールを逃したハンスプリー・テンケイト・ホンダのジェームス・トスランドは、1列目からスタートできれば問題ないとコメントしている。

「バイクの調子はすごくいいし、レースの準備は万端です。チームも頑張ってくれているし何一つ問題はありません。カタールの時と同じようにここでも勝ちたいし、やれそうな雰囲気ですよ。本当はポールポジションが欲しかったけど、1列目だから満足です。レースが楽しみですね。」と、決勝は2番グリッドからスタートする事になったトスランド


■コーサー「レースまでに風がやんでほしい」

翌日の3番グリッドを獲得した2005年度SBKチャンピオンであるヤマハ・イタリアのトロイ・コーサーは、この日は突風に苦しめられたようだ。
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「ウォームアップの時にはマシンが風に吹き飛ばされて蛇行してしまい、スーパーポールを開始した直後にも1コーナーで突風に煽られました。慌てて挽回しようと頑張ったら次のサザンループ(2コーナー)で大回りしましたが、最終的にはいい結果が得られて良かったです。」とコーサー

またコーサーは、レース中に同じような強風が吹くとコーナーの奪い合いが忙しくなるので、翌日までに風がおさまる事を期待したいと述べている。


■芳賀選手「今晩は寝る暇がない!」

多くのライダーが強風に苦しんでミスをしがちだったスーパーポールにおいて、ヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手だけはミスを全く犯さずスムーズにタイムアタックを終えており、自身の今週のベストラップをこの時に記録している。
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この結果について芳賀選手は、「風がひどくて驚きました。大変でしたけど、もちろん今回の結果には満足です。風に煽られてミスをしやすい状況でしたからラインをタイトに絞ったんですが、ミスを全くしなかったし、今週の自己ベストも記録しましたから本当に嬉しいです。」とコメントし、1列目4番グリッドを確保できた事に満足した様子だ。

また、初日から懸念事項となっているフロントタイヤの消耗が激しい点については「明日のレースは大変だと思います。10周目くらいまでタイヤの調子はすごくいいんですけど、もっと長引かせないとまずいでしょうね。使うタイヤは決めていますが、まだサスペンションのセッティング改善をしなきゃいけないので、今晩は寝る暇がないですよ!」と述べており、レースに向けてまだ足まわりの改善作業が残っている事を明らかにした。


■ビアッジ「2レースとも表彰台に乗りたい」

開幕戦のカタールではデビュー直後のスーパーポールで2番グリッドを獲得したアルスター・スズキのマックス・ビアッジは、今回のオーストラリア戦ではタイヤのスリップに苦しみ、2列目となる5番手タイムに留まった。

「スーパーポールの時はタイヤの横滑りが激しくて速く走れませんでした。タイヤがスライドさえしなければ1列目は間違いなく確保できていたので残念です。」とビアッジ
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しかしながら、ビアッジは2列目からのスタートでも優勝の可能性は十分にあるとコメントしており、レースへの大きな自信に揺らぎはない様子だ。

「ここは1コーナーへの飛び込み距離が長いので2列目からでも十分に勝てると思いますよ。バイクのレースに向けてのセッティングはほぼ仕上がっていますが、フロントとリアの両方に振動があってコーナーを速く走れていないので、明日の朝のウォームアップ中に調整して様子を見ますよ。本当はトラクションももう少し良くしたいところですけどね」。

最後にビアッジはこう述べている。「2レースとも表彰台に乗りたいね」。


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