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2007年SBKが開幕、注目のビアッジと迎え撃つ強豪ライダー
インテリマーク編集部
2007年2月22日

SBK(世界スーパーバイク選手権)が本日の2月22日よりカタールのロサイル国際サーキットにて開幕を迎える。今シーズンのSBKは当初計画されていた14戦ではなく、以下の13戦が最終的な年間スケジュールとなった。
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■SBK2007年シーズン年間スケジュール

 ●第1戦 2月22日〜2月24日
    ロサイル(カタール)※決勝は土曜日開催
 ●第2戦 3月2日〜3月4日
    フィリップアイランド(オーストラリア)
 ●第3戦 3月30日〜4月1日
    ドニントンパーク(ヨーロッパ)
 ●第4戦 4月13日〜4月15日
    バレンシア(スペイン)
 ●第5戦 4月27日〜4月29日
    アッセン(オランダ)
 ●第6戦 5月11〜5月13日
    モンツァ(イタリア)
 ●第7戦 5月25日〜5月27日
    シルバーストーン(イギリス)
 ●第8戦 6月15日〜6月17日
    ミサノ(サンマリノ)
 ●第9戦 7月20日〜7月22日
    ブルノ(チェコ)
 ●第10戦 8月3日〜8月5日
    ブランズハッチ(イギリス)
 ●第11戦 9月7日〜9月9日
    ユーロスピードウェイ(ドイツ)
 ●第12戦 9月28日〜9月30日
    バレルンガ(イタリア)
 ●第13戦 10月5日〜10月7日
    マニクール(フランス)

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■注目されるSBK初参戦のスターライダー、マックス・ビアッジ

今シーズンの注目は、MotoGPに参戦していた2005年シーズンを最後にレース活動を休止していたマックス・ビアッジだ。ビアッジは今期よりアルスター・スズキチームから加賀山就臣選手と共にSBKへの初のフル参戦を行う。
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ビアッジは年末にバレンシアで行われた今シーズンに向けての初のSBK公式テストでは、いきなり他の強豪SBKライダーを上回る総合トップタイムをマークしており、その後のプレシーズンテストでも順調に2007年仕様のスズキGSX-R1000のセッティングを煮詰めてきた。

■ビアッジ「あとは全力で挑むのみ」

初年度からSBK年間タイトルを狙う事は間違いないイタリアのスター、マックス・ビアッジは、目前に迫った開幕ラウンドに向けて以下の通りコメントしている。

「またレース活動に戻れて嬉しいです。フランソワ(アルスターチームオーナー)とチームのここまでの支援に感謝を申し上げたいと思います。」とビアッジ
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「SBKへの参戦は自分にとって初のチャレンジですが、とても楽しみにしています。このカテゴリーには多くの素晴らしいライダーが参戦し、みんなすでにSBKで多くの経験を積んでいる人たちばかりですので、これが簡単な冒険ではない事は良く理解しています。」

「ただ、この新しい挑戦への準備はすでに整いましたから、あとは全力で挑むのみです。」


■今年のビアッジを待ち受ける強豪ライダーたち

本人が述べる通り、いかにMotoGP界のスーパースターだったビアッジと言えども、今年のSBKで簡単に勝利を手にする事は容易ではないだろう。SBKルーキーとなったビアッジを待ち受ける強豪ライダーたちも、今年は超一流だ。
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昨年度はMotoGPからSBKシーズンへの復帰を自らの圧倒的な勝利と年間タイトルで飾っただけではなく、MotoGPのバレンシア最終戦にスポット参戦を果たし、そこでも独走と言える勝利を収めてしまったドゥカティーのトロイ・ベイリスを筆頭に、昨年度のランキング2位であるホンダ2年目のジェームス・トスランド、ビアッジのアルスター・スズキ入りと同時に同チームを離れるという因縁の移籍を経て、今年はヤマハ・イタリアからSBK3度目のタイトル獲得を狙うトロイ・コーサーなどが、簡単にビアッジを前に行かせる筈はない。
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■トスランド「開幕2連覇を達成したい」

昨シーズンはドゥカティーからホンダに移籍したばかりのカタールでの開幕レースを制し、最終的にはヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手との激しいデットヒートを抑えてランキング2位を獲得したハンスプリー・テンケイト・ホンダのジェームス・トスランドは、今年も昨年に引き続き開幕レースで勝利を獲得して1年に弾みをつけたいとしている。
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写真「昨シーズンをいい成績で終えてから、ここまで今年の開幕レースが楽しみで仕方ありませんでした。」とトスランド

「2006年のカタールでの開幕一戦目で勝った時は多くの人を驚かしたと思いますよ。正直自分も驚きましたけどね。特にあれは5年間ライバルメーカーで戦ってホンダに移籍したばかりの最初のレースでしたから無理もありません。」

「おかげで去年の残りの1年間はタイトルをかけていい戦いができましたから、今年も同じようになる事を期待しています。開幕戦2連覇を達成したいです。」

「プレシーズン中はバイクの開発が進み、いい仕上がりになっています。バレンシアでの最後のテストを終えた今、カタールでは勝利をかけて戦えますよ。スペインではあんまり作業時間がありませんでしたが、開幕が今は楽しみです。」

■コーサー「3度目のタイトルを新しいチームで獲得する」

今年はスズキからヤマハに移籍し、冬季シーズンを通して新型R1に好感触を示しているヤマハ・イタリアのトロイ・コーサーは、今年は新しいチームと新型バイクでタイトルを狙うと語る。
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「新しいチームは私を歓迎してくれていますし、ここの仲間たちとはすでに楽しく仕事ができています。」とコーサー

「もちろん、新しいバイクに乗り換える時には多くの作業が必要ですし、新型R1と言えどもそれは例外ではありませんでした。でも、あと少し作業は必要ですが、開幕戦に向けての準備はほぼ整ったと思いますよ。」

「今年も厳しいシーズンになるでしょうね。ただ、SBKには常に激しい争いがつきものです。いいバイクが多いし速いライダーもたくさんいますから、誰にとっても簡単な戦いなどあり得ません。」
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「このカテゴリーでは自分はすでに古株なんでしょうが、レースと勝利にかける情熱は初めて参加した時から何も変わっていません。調子のいいバイクに乗った時の高鳴る気持ちはとても言葉では言い表せませんよ。最高の気分ですし、自分が楽しめる限りは戦い続けるつもりです。」

「ヤマハには勝利で恩返しがしたいですね。それと3種類の異なるバイクでタイトルを獲得した最初のライダーとして記録に残れるように頑張りたいと思います。」


■今年は年間タイトルを狙う芳賀選手と加賀山選手
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その他にも、昨年度はランキング3位につけたヤマハの世界的スーパースターであるヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手や、アルスター・スズキの加賀山就臣選手など、誰が今年の年間タイトルを手にしてもおかしくないのが今年のSBKだ。
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■加賀山選手「今年は転ばずに走る!」

昨シーズンの開幕戦のカタールは、第1レースでトップを独走しながら、最終ラップに転倒した親友の芳賀選手に巻き込まれてリタイアするという無念の結果に終わった加賀山就臣選手だが、今年は転倒する事なく安定した走りを1年間続けて、年間タイトルを狙いたいとコメントしている。

「新しいシーズンを新型バイクで迎えられて、そして再びサーキットに戻ってこれた事を嬉しく思います。」と加賀山選手
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「もちろん新型バイクに乗る時はテストの結果も重要ですが、とやかく言うのは開幕レースを走った結果次第ですね。今シーズンのSBKはいいライダーがたくさんいますから、タイトルを狙うには今までよりも安定した走りをする必要があると思います。」

「今シーズンの目標は速く走ること、レースに勝つこと、可能な限り表彰台は逃さないことです。それとレースではクラッシュしない事もですね!」

また、今シーズンのヤマハ・イタリアのペアはトロイ・コーサーと芳賀選手、アルスター・スズキのペアはマックス・ビアッジと加賀山選手という豪華な組み合わせになっており、一流ライダーペアによる急ピッチなマシン開発が両チームには期待されている。

■芳賀選手「コーサーと効率的にマシン開発を進めたい」

写真今年は尊敬するトロイ・コーサーとチームを組めた事を喜ぶ芳賀紀行選手は、開幕を目前に以下の通りコメントしている。

「トロイは自分の尊敬するライダーなんです。」と芳賀選手

「彼の走りが速いという理由だけではありません。トロイはバイクからどうやって最大限の性能を引き出すかを良く理解しているんです。ここ何年かは互いに激しいバトルを何度も行ってきましたが、普段は仲が良いんですよ。」

「2人ともタイトルを狙っていますが、一緒に協力して新型R1の開発を進めながら、ナンバーワンを争いたいですね。」

「ここまでのテストの状況はとてもいいし、新しいバイクの性能も非常に高いと思いますが、実際にレースを走ってみない事には、まだなんとも言えません。開幕が楽しみです。」


■開幕レースは2月24日の土曜日

唯一のフルワークス体制であるドゥカティーのトロイ・ベイリスがSBK復帰後の2連覇を達成するのか、マックス・ビアッジのSBK初参戦でのタイトル獲得なるのか、タイトル奪還に燃えるコーサーやトスランド、初の年間タイトルを狙う芳賀選手や加賀山選手など、白熱のSBK2007年シーズンの開幕はもうすぐだ。

なお、昨年はヤマハフランスからSBKデビューを果たした中冨伸一選手は、今年は昨年とチームの運営母体は同じだが名称のみ異なる「チームYZFヤマハ」から、2年目のフル参戦となるSBKシーズンを戦う。


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