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MotoGP2007年シーズン終了直後の全ライダーと関係者のコメント
インテリマーク編集部
2007年11月26日

以下に、MotoGP2007年シーズンの終了直後となるバレンシアGP終了時点のMotoGPクラス全ライダー、および各チーム関係者の詳細コメント全文を紹介する(バレンシアGPのレース内容詳細はこちらの記事を参照の事)。
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■優勝)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V

この結果は本当に嬉しいです。このレースは本当に勝ちたくて仕方がありませんでしたから、それが叶って最高の気分です。

レースの序盤はフロントのグリップ不足に少し苦しみましたが、レースの後半に入ってからはすごく調子が良くなりました。今日のペースはとても速かったですね。それにケーシーがすごい勢いで追い上げてきていたので、最後までリラックスしたり手を抜く暇はありませんでした。
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レースの終盤に入ってからは左コーナーの数箇所で横滑りが激しくなりましたが、それでも激しく攻め続ける事ができたので良かったです。

チームには本当に感謝しなければいけないと思います。1年間、それに今週を通して自分のためにものすごく頑張ってくれましたし、今日のバイクは完璧な状態でした。それに今日のタイヤはとても良かったので、ミシュランにも感謝しなければいけません。

パルクフェルメに到着するまで年間ランキングが2位になった事を知りませんでしたが、これは嬉しい驚きでしたね。ほとんど可能性なんかないと思っていたので、今週はそれに期待すらしていなかったんです。

非常に厳しかったシーズンを終えるのは3位よりも2位の方がずっといいです。1年間を通して最後まで決して諦めの姿勢を見せなかったレプソル・ホンダ・チームにとっては、本当に素晴らしいご褒美になりましたね。これは今後の冬季テストに向けての大きな励みになると思います。2008年シーズンを最高な状態のパッケージで開始できるようにするには、まだ自分たちにはさらなる前進が必要ですからね。

観客の方々はこのレースウイークをすごく楽しんでくれた事と思っています。自分のホームでファンに最高の結果を見せる事ができて誇らしく思いますし、とにかく気分は最高ですよ!


■2位)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチ

恐らく今回のペースは33秒台の前半になるとは思っていましたが、こんなに速いペースがここまで長時間続くとは予想もしませんでした。

写真全てが順調に思えていたのに、ダニが抜いてきてすぐに差を少し広げられてしまい、開いた距離を縮める事ができませんでした。同じ速度でついて行く事はなんとかできましたが、そこからダニがコンマ数秒ペースを上げてから自分は少し後退してしまい、ダニはさらにペースを少し伸ばし始めたんです。

ダニはミスを全然犯しませんでしたから、完全に彼の勝利に値するレースでした。

彼の勝利を嬉しく思っています。ホームのグランプリで勝つことがどれだけ素晴らしい事か、今は自分にも良く分かっていますからね。特にこのクラスでそれを達成できるのは格別です。

お互いに激しく攻め合い、バイクの調子はとても良かったんですけどこっちは何回かフロントを滑らせました。それから5ラップを過ぎた辺りからグリップが若干落ちてしまったので、二人して後続をかなりの大差で引き離していた事もあり、ペースを少しだけ抑える事にしたんです。

自分の走りの内容には満足できています。バイクの性能をフルに引き出す事はできましたから、かなり満足ですよ。
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今年は素晴らしい1年間でしたし、今シーズンについて何一つ文句を言える事なんてありません。シーズン中に一番成績が低かったレースで年間タイトルも決まりましたしね!来年は他のみんながもっと強敵になる事は間違いないでしょうから、自分が持てる力の全てを再確認して、またトップが狙えるように頑張るつもりです。

●ドゥカティー・コルセCEO:クラウディオ・ドメニカリ

写真ケーシーが今年半分のレースで勝利するという、本当に素晴らしいシーズンでした。常に素晴らしかった彼に、私たちの感謝の気持ちを伝えたいと思います。彼は今日も表彰台を獲得してくれました。

ケーシーのプラクティス中の好調さからいけば、最後にまた優勝が期待できると思っていたのも事実です。しかしながら、ダニは非常に速くて安定した走りを見せてこれを破りました。この結果は選手権のレベルの高さを示すものだと思います。

私たちとの最後の仕事を素晴らしい形で終えてもらえるよう、ロリスにもまた表彰台を期待していました。過去5年間と今年の大変だった膨大な仕事の内容を思えば、彼に対して感謝の気持ちを十分に表せるほどの言葉が見つかりません。


■3位)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R
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とにかく今はスズキの全員に感謝しています。自分にとってかつてない最高の仕事でした。

スズキのメンバー全員に、自分からの最大級の感謝の気持ちを伝えたいと思います。スズキはMotoGPでの自分を生き返らせ、素晴らしいレースキャリアを与えてくれました。どうやってこの感謝の気持ちを全て表したらいいのか分からない程です。

今日はタイヤもバイクも絶好調でした。レースの開始直後から上を狙えましたからね!スタートがうまくいって、しばらしくしてニッキー・ヘイデンを追い抜きましたが、その後はひどく寂しいレースになり、残りのレースはひたすらタイムを気にして後続に誰か迫っていないかを確認するという自分との戦いでした。
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それは最後までうまく行きましたが、調子がつかめたレース残り数周の時はかなり感傷的な気分でした。だから集中力を切らさないようにするのが本当に大変でしたけどね!

これは素晴らしい結果ですよ。だって自分のママも姉もフィアンセも、また彼女の家族も全員が揃ってここに今日は見に来てたんですから、チェッカーを受けた時には信じられないような最高の気分でした。1年を締めくくるのには最高の場面に恵まれたと思っています。
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リズラ・スズキのために、本当は表彰台の1番高いところに立ちたかったんです。特に自分のクルー全員のためにね!でも、今回はダニと彼のホームのファンのための場所だったようです。

そして、もう一度感謝の気持ちを伝えさせて下さい。素晴らしい5年間でしたし最高の時間を過ごさせてました。この気持ちの全てをチームの全員と一緒に分かち合って、今晩はみんなとただ楽しく過ごしたいです!
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●リズラ・スズキ・チーム監督:ポール・デニング

今日の結果で最後を締めくくれるのはチームの全員にとって本当に喜ばしい事です。また、この5年間のシーズンを常に誠意を持って100%の力で戦い続けてくれたジョンのためにも、特に嬉しく思います。

写真ここまでの2年間を通して私たちはパッケージを飛躍的に改善する事ができたと思っていますし、その流れが彼を大きく前進させる結果にもつながったと考えています。また、今日の彼は私たちのために全力を出し尽くし、その頑張りに相応しい表彰台を獲得して、スズキでの最後のレースを高い成績で飾る事にもなりました。

チームの全員を代表して、数々の素晴らしい思い出をくれた彼に感謝の気持ちを伝えると共に、ここを離れてからの活躍を祈ります。彼がいなくなったら本当に寂しくなりますけどね!

クリスの走りはジョンと表彰台を争えるレベルのものでしたが、オープニングラップの時点で12番手のポジションから、並み居る強豪を交わして順位を挽回するのには、このタイプのサーキットでは若干不利だったようです。

しかしながら、彼は常に攻めの姿勢を忘れずにペースを最後まで落とすことなく走り切り、4位から僅か1秒のポジションでレースを終えています。

スズキは今シーズンには年間タイトルを勝ち取る事はできませんでした。しかしながら、2005年から2006年などのプロジェクトの開始時点の状況から考えれば、リズラ・スズキはチームとして、スズキはファクトリーとして、また世界中のスズキファンにとっても、今年の成果は誇れるものだったと私は信じています。

この1年間、レース中にマシンの故障に苦しめられなかったメーカーは私たちスズキだけです。さらには2名のライダーは揃って年間ランキングのトップ6でしたし、チームの年間ランキングも2位までに僅か1ポイント差でした。

これらの高い結果は、今後のさらなる飛躍を狙う上で最良のポジションだと言えるでしょう。私たちのプロジェクトに関わってくれた全ての方々の1人残らずに、ここまでの激務と努力に対し、深く感謝を申し上げます。


■4位)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V
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厳しいレースになる事は最初から分かっていましたが、今日はプラクティスの時よりもさらに戦いは激しかったですね。

スタートはうまくいって順位を5つ上げましたが、フロントの感触が不足気味だったのバイクがすごく暴れていました。その後ヘイデンと4番手を争い、次にホプキンスを狙いましたが、あの状況で彼をつかまえるのは難しかったです。

表彰台を狙っていたので結果にはがっかりです。2ポイント差でジョンに年間ランキングの4位を奪われる事にもなりましたからね。

もっと上の結果を望んでいました。でも、ファウストとチームの全員には、ここまでの全ての努力と頑張りに深く感謝しています。

●グレッシーニ・チーム・オーナー:ファウスト・グレッシーニ
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マルコはいいレース運びを見せましたしペースも非常に良かったです。問題はスターティング・グリッドだけでしたね。

この3年間の素晴らしいシーズンについて、マルコには本当に感謝しています。2005年のトルコでの彼の初勝利は今でも特別な思い出になっています。彼は私たちと通算5回の優勝と17回の表彰台を記録し、初年度には年間ランキングの2位という素晴らしい結果を残してくれました。

トニにも私たちとの2年間に大きな感謝の気持ちを伝えたいと思います。彼は去年にMotoGPでの初勝利を果たし、今年は2回も表彰台に乗っています。


■5位)ロリス・カピロッシ ドゥカティ デスモセディチ
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ドゥカティーでの自分の最後のレースでしたから、終わってピットに戻った時には感傷的な気分になりました。

さよならを言うのは、いつでもすごく難しいです。

みんなで素晴らしい時間をたくさん共有してきました。今年は厳しいシーズンでしたが、それでも優勝と3回の表彰台を記録する事ができましたしね。チームの全員に、またドゥカティーのスタッフやドゥカティーのファンなど、自分を応援してくれた全ての方に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
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今週は全員で本当に頑張ったと思いますし、今日のバイクはそれほど悪くありませんでした。いくつかタイヤに難しい面はありましたが、これはバイクを大きく傾ける自分のライディング・スタイルに起因するものです。タイヤへの負担が大きいですからね。

納得のできるレベルのレースだったと思っています。悪くもなく、良くもなくと言ったところです。マルコとの距離は広がってしまいましたが、ニッキーとはいいバトルができたと思います。

いずれにしても、これで今シーズンは終わりですから、今は将来について考えるべき時です。


■6位)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R
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今日は4列目スタートの厳しいレースでした。

1コーナーで少し集団に囲まれる形になり、ものすごくコース幅を使ったライン取りを何人かがしていたので、それを交わしていくのは難しい状況でした。その状態が落ち着いてからは自分のリズムがつかめるようになり、結局彼らを交わす事はできましたが。

先頭集団のペースはとにかくすごかったですね。自分はジョンと同じペースでは走れると思っていたんですが、彼は最初の何周かでずっとうまく距離を稼いでいましたね。

最後は6位に入りましたし、年間ランキングも同じく6位でしたから、今年はいいシーズンを送ることができたと思います。チームと一緒に1年を通して大きく成長する事ができました。いくつか色々と新しい事が待っていますから、今後もすごく面白くなってくるでしょうね。
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特に自分のクルーとチーフ・メカニックのトム・オケーンに、今シーズン中に色々助けてくれた事への感謝の気持ちを伝えたいと思います。

また、今日のジョンの3位表彰台におめでとうを言いたいです。彼との2年間は最高でしたから、彼がチームを離れてしまうのは本当に悲しいです。来年の彼の活躍を祈ると同時に、自分たちは彼に負けないよう頑張ります!


■7位)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチ
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今日はスタートがうまくいっただけに残念でした。オープニングラップの終盤は7位に順位を挽回していましたし、前の集団をとらえる事もできていましたからね。

6ラップ目のスローダウンですが、あれはフロントタイヤが何かの残骸を踏んで問題を抱えてしまったせいです。完走するにはペースを落とさざるを得ない状況でした。もしフロントタイヤに何も問題が起きていなければ、最終的には4位を争う事ができたと思っています。

最後に、チームの全員、全てのスポンサー、ならびに2輪ロードレースを通じて長年自分を応援してくれた全ての方々に、この感謝の気持ちを伝えたいと思います。自分のやりたかった大好きな事をここまでやってこれて本当に満足ですし、結果もいくつか残す事ができましたから、悲しむ事なくこの場を去る事ができます。

●プラマック・ダンティーン・オーナー:ルイス・ダンティーン
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今シーズンは浮き沈みの連続でした。非常に素晴らしい瞬間もあれば、その他はそれほど良くない時期もあり色々でした。ただ、チームは一丸となって頑張ったと私は信じていますし、今シーズンを通してさらに力もついてきましたから、これは今後の自分たちにとってはいい経験だったと考えています。

全てのスポンサー、並びに私たちを応援してくださった方々に感謝します。また、今シーズンを頑張ってきたチームのメンバーにも御礼を言いたいと思います。

今年はアレックス・バロスと一緒に仕事ができて本当に光栄でした。彼の技術と勇敢な走り、ならびに素晴らしい人間性を直接目にする事ができました。チームの全員、ならびに私は、彼の今後の活動に素晴らしい未来が訪れる事を心から願っています。


■8位)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V
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そうですね、レースウイークを通してずっと低い位置にいたのは分かっていましたが、レースでもそれを証明する結果に終わりました。

写真午前のウォームアップではセッティングに大きな変更を加えたのでマシンの感触は少しだけ良くなりましたが、レースで必要なペースに到達するには十分じゃなかったようです。スタートはとてもうまくいきましたが、そこからポジションをいくつか上げるのには力が足りていない状態でしたから、自分にとってはかなり難しいレースでしたね。

メランドリに交わされた後も4番手のポジションをできる限り長い間狙い続けて頑張りましたが、残り5周か6周のあたりで引き離されてしまい、その後から挽回するのは難しい状態でした。

ただ、これで今シーズンはもう記録の一部に過ぎなくなりましたし、火曜日からは全てが新しい気分のテストが始まります。今年は辛いシーズンでしたから、今はもう早く仕事が開始したくて仕方がありません。

チームの今年の全ての努力に感謝します。また、ホンダとミシュラン、自分のメカニックなど、今年に自分を支えてくれた全ての方々に御礼が言いたいです。今後もさらに自分たちは頑張り続けますから、来年はずっといいシーズンにできると思います。


■9位)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ ZX-RR
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がっかりです。硬めのリアタイヤを履いていたので、10周か15周を過ぎたあたりからタイヤ選択が正しかった事を証明できると思っていたのに、結果は全く逆でした。

タイヤの左側面が大きく消耗してしまい、リアはコーナーの至る所でロックしていました。スロットルを開けるとグリップが全く得られなくなるんです。プラクティスの時には一度もこんな感触はなかっただけに、本当に残念です。
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レースが難しくなってしまい大変でしたが、それでも可能な限り高い結果が残せるように、最後まで激しく攻め続けたつもりです。

●カワサキ・コンペティション・マネージャー:ミハエル・バルトレミー

この状況においても、2名のライダーは揃ってレースで全力を尽くしてくれたと思っています。

ランディはスタートには失敗しましたが、前方を走るライダーに負けない素晴らしいラップタイムを何回も記録していました。
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アンソニーにとって今週はあまりいいレースウイークではありませんでしたね。今後チームは彼が現在抱えているいくつかの問題点を解決できるように作業を進めていく必要があります。それにまだここでのテストも2日間残っていますから、来年バレンシアに戻って来る時には、彼はもっと自信を持ってレースに挑めるようになる筈です。

いずれにしても、今シーズンをいい内容で終えられた事には満足しています。2008年に向けては、さらに強くなって戻ってくるつもりです。カワサキにとっては素晴らしいMotoGPでの1年でした。大きく進歩する事ができましたし、この成果にかかわった全ての方たちに感謝の気持ちを伝えたいと思います。

また、ランディとの2年間は非常に素晴らしいものでした。彼の今後の活躍を心から願っています。


■10位)トニ・エリアス ホンダ・グレッシーニ RC212V
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スタートはうまくいったんですが、最初の10周は満タンの燃料と、十分にグリップが得られない事に苦しんでいました。

一度ペースが上がってからはバーミューレンやド・ピュニエ、それとカピロッシの後を追いかけましたが、彼らを捕まえる事は結局できませんでした。シーズンの最後をもっと高い成績で終わりたかったので本当に残念です。
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チームとファウストに、この2年間の感謝の気持ちを伝えたいです。家族のように良くしてもらいましたし、MotoGPでの最初の勝利を支えてくれたのは彼らです。


■11位)シルバン・ギュントーリ ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1

レース序盤の調子はあまり良くありませんでしたが、リズムがつかめるようになってからはランディとバロス、それにエリアスといいバトルができました。
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楽しめましたし、いいレースだったと思います。スタートの失敗を除けば、ヤマハ・ライダーの中のトップで完走というおまけまでつきましたしね。

いいシーズンを過ごす事ができて、今はちょっと感傷的です。自分にとっては過去最高のシーズンでしたから、終わってしまいちょっと悲しく感じる程です。年間を通して自分たちの最初の期待よりもかなりいい活躍ができた事を、チームの全員が納得していると思いますよ。

MotoGPマシンとこのカテゴリーを学びながら着実に成長を遂げ、可能な限りどの場面でもチームメイトに負けない事を目標としてきました。結果として、シーズンの序盤から十分な速さと意欲の高さを見せつける事ができたと思っていますし、同様にダンロップも必死の努力をつぎ込んで高い意欲を示してくれました。

今年は間違いなくチームの全員にとっていいシーズンだった筈です。このチームが来年も素晴らしい活躍を見せてくれる事を祈っています。


■12位)カルロス・チェカ ホンダ・LCR RC212V

今は少し感傷に浸っています。今でも、この素晴らしいスポーツの事が大好きですからね。
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今週はかなりの体調のひどさでしたが、ファンや友人たちにさよならを言うために、完走する事を目標に走りました。7ラップ目から最終ラップまで、ずっと激しい腹痛に苦しんでいたんです。

でも、玉田とエドワーズのグループや、そこに少しの間だけ加わってきたロッシとのバトルは楽しめましたし、最終的には彼らの前に出る事ができました。ギュントーリをつかまえる事はできませんでしたけどね。

9番グリッドからスタートした直後は攻めの姿勢ではありませんでしたが、走りの感覚が戻ってからは最後まで激しく攻めたつもりです。

グランプリでのレース経験は私の人生の中で非常に重要な部分を占めますが、今後はスーパーバイクの世界で新しい冒険を始めたいと思います。


■13位)コーリン・エドワーズ フィアット・ヤマハ YZR-M1

今日の結果については言葉がありませんから、チームから離れる事についてだけ言います!
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今回がファクトリーのメンバーとして走る最後のレースでした。もっといい結果をもって別れの言葉を伝えたかった事は誰もが分かってくれていると思いますが、今日はあれ以上の結果は難しい状態でした。

この3年間、このチームの全員には感謝のしっぱなしでした。言うまでもなく、自分のレース人生の中で最も思い出に残る時間だったと思います。ヤマハとミシュラン、それにチームの全員に深い感謝の気持ちを伝えたいです。とても楽しく過ごす事ができました。

今後もヤマハに残れるのを大変に嬉しく思いますし、これから新しいバイクで走れるのがとにかく楽しみですね。


■14位)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V
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今回のレースもすごく難しいものになりました。今シーズンの流れを集約したような内容だったように思います。

写真スタート自体はまあまあでしたし、2コーナーに差し掛かったところで何人かのライダーをそこで交わせる事が分かったんです。レースの序盤のペースもそれほど悪くありませんでした。

ただ、レース中盤に入ってからはペースが上げられない事に気がつきました。それから16番手から12番手の付近を争ってカルロス・チェカやコーリン・エドワーズ、それに自分が加わって再び大きなバトルになりましたが、最終的には14位でレースを終えています。

今年はRC212Vのフロントまわりの感触が得られず苦しみました。これは自分のライディング・スタイルにとってはとても重要な部分なので、問題は大きかったんです。今シーズン中に何回か転んだのはそれが理由ですが、最後まで大きな怪我もなくシーズンを終えられて本当に良かったと思っています。

厳しい1年間をずっとサポートしてくれて、自分のモチベーションを持続させようと頑張ってくれたルカ(モンティロン)とジュリオ(ベルナルデッレ)、ならびにチームの全員に感謝したいと思います。

ここは非常に優秀なチームでしたが、残念ながら今年の自分たちは結果を残す事ができませんでした。

●コニカミノルタ・ホンダ・チーム・オーナー:ジャンルカ・モンティロン

今日の結果はあまり良くはありませんでしたが、シンヤ(中野選手)はトップ10入りを目指して果敢に戦いました。残念ながら、今年1年間を通して抱えていた問題に今回も悩まされる結果となり、最後には激しく攻め込むとフロントが滑る状況だったようです。
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シンヤの今年1年間の努力に感謝したいと思います。彼は非常にプロフェッショナルなライダーでした。また同時に、成績は当初の期待に届きませんでしたが、私たちのテクニカル・パートナーの方々とここまで支援を頂いてきたスポンサーの方々にも、感謝の気持ちを伝えたいと思います。

私たちは高い期待を持って今シーズンに挑みましたが、レースとはこういうものであり、現実的にならざるを得ません。この結果にもかかわらず、私たちはパートナーの方々と共に真剣に頑張りましたし、その協力体制は非常に素晴らしいものでした。

今年のサーキットでの私たちの成績にもかかわらず、チームはパートナーの方々に特別な何かを提供できたようですし、レースの結果以外の部分でパートナーの方々には満足頂けたようです。これは私たちチームとは状況が異なる部分です。

コニカミノルタ・ホンダ、ホンダ、HRC、ミシュラン、ならびに全てのスポンサーの方々の、今期の温かい支援に深く御礼を申し上げます。また、チームのメンバー全員の弛まぬ努力、およびプロ意識と献身的な姿勢に感謝しています。

●コニカミノルタ・ホンダ技術責任者:ジュリオ・ベルナルデッレ

今日のレース内容は私たちの1年間の状況をそのまま表していましたね。まったくそんな感じでした。
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今回のパッケージはそれほど悪い状態ではありませんでしたが、1年を通して自分たちの力はトップ集団と戦えるだけの十分な高いレベルにあったとは言えません。

これは私たちにとって非常に大きな問題でした。チームのパッケージ性能に制約され、その中でレースを戦いましたが、改善を進めるのは非常に難しい状況でした。今日のレース内容も状況は何一つ変わっていません。

レースとは、トラブルが発生すればその都度テストなどで問題を解決して前進していくものなのに、本当に残念です。今年はそれすら難しい1年間でした。

シンヤには本当に感謝したいです。彼のようなライダーにとって、このようなシーズンは本当に受け入れがたいものだったと思います。その中においても、互いの憤りや困難な状況にもかかわらず、私たちは個人としては、非常に素晴らしい人間関係を築く事ができていました。

また、この長いシーズンを通して懸命に働いてくれたメンバーたちにも、感謝の気持ちを伝えます。


■15位)玉田誠 ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1

写真レース中はとてもいいペースで走れていたんですが、半分を過ぎた辺りからタイヤの性能が少し落ちて、リアにも振動を感じるようになり、そこからは気持ち的に激しく攻められなくなくなってしまった事から、一緒に戦っていたライダーたちから差を広げられる形になりました。

レースの内容にはあまり満足できていませんが、このチームで走る機会を与えてくれたチームの方々とダンロップには感謝の気持ちを伝えたいです。

自分が本当に望んでいたような結果を残す事はできませんでしたが、チームのメンバーやダンロップは決して諦める事なく、何かを向上させていこうという懸命な姿勢を最後まで崩しませんでした。

今年は彼らに、これ以上はあり得ない程のサポートをして頂きました。彼らの今後の大きな活躍を心から願ってやみません。

●ヤマハTECH3チーム・オーナー:エルベ・ポンシャラル

今週は私たちにとって本当に素晴らしいレースウイークでした。

2名のライダーが揃って2列目を確保するというここまでで最高の予選結果を残しましたし、最高の形をもって私たちとダンロップとの関係を締めくくれた事を大変に誇らしく感じています。
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レースは厳しかったですね。でも、いいペースを維持する事はできていたと思います。残念ながらいつも通りスタートはうまくいきませんでしたが、シルバンはレース全体を通して激しく攻め続けましたから、特に恥じる事は何もありません。

タイヤはレースを通して非常に安定していました。また、私たちはヤマハの中の最高位で完走する事もできましたから、私にとってこれは本当に誇らしい事です。2名のライダーは揃ってポイントを獲得しましたしね。

しかしながら、ヤマハTECH3とダンロップのアドベンチャーはこのレースをもって終わりとなります。

全てのダンロップの技術者の方々に感謝したいと思います。装着担当の方やエンジニアの方々の全てを含め、このプロジェクトにかかわってきた全てのメンバーに御礼を申し上げます。私たちの背後で100%の全力を尽くし、常に高い意欲を持って、本当に一生懸命に激務をこなしてくれました。

また、私たちの2名のライダーにも、感謝の気持ちを伝えたいと思います。1年を通してピットガレージの雰囲気は本当に素晴らしいものでした。ライダーとチームの間にトラブルは一度も発生しませんでしたし、私の意見としては、2名のライダーを抱えたこれまでのチームの歴史の中でも、間違いなく2007年は人間関係の面では最高の1年間だったと思っています。

彼らがチームを離れる事は大変に残念です。しかしながら、シルバンがいいチームに移籍できる事は大変に素晴らしい事です。またマコトについては、彼の努力に相応しい活躍が来年も見られる事を深く願っています。

さらには、ダンロップができる限りの早い時期にMotoGPクラスに復帰できる事を願わずにはいられません。この場を借りて、ダンロップが125ccクラスでは10年連続、250ccクラスでは15年連続の年間タイトル獲得を達成した事に、祝福の言葉をお贈りしたいと思います。


■16位)アンソニー・ウエスト カワサキ ZX-RR
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自分にとってはひどいレースでした。ものすごく長時間に感じましたしね。

でも、レースウイークを通して解決できなかった問題が何だったのかを把握できたのは良い点でした。どうやら間違った方向の解決手段を選んでいたようです。リアのグリップに全ての問題があると思いこんでいたんですが、実際にはフロントを使って激しく攻め込む方の自信が欠けていたんです。
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今ならレースウイークを通してどうやって問題解決に挑むべきだったかがはっきり分かります。しかしここの30周は本当にきつかったですよ!

すぐに冬季テストが始まるので嬉しいです。今回の成績は来シーズンに向けての決意をさらに高める結果にもなりましたしね。これからの数ヶ月はトレーニングとバイクを自分に合わせる事に集中したいと思います。もっと速くなりたいし、どんなサーキットでも安定して速さを維持できるようにしたいですからね。


■DNF)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1
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言葉もありません。

今日以降は、単に不運とかの問題ではなかったと断言できますよ。今日はグリッドに並んでから自分のできる事は全てやったつもりです。年間ランキング2位のポジションを頑張って確保しようとしたし、それが可能だと思っていましたからね。

写真バイクの状態は完璧じゃなかったにしても今日はとても速く走りました。14番手以内に入った時には「今日の任務は達成したぞ」と自分に言い聞かせましたが、その時の調子はまだすごく良かったので、さらに何人かのライダーを抜きにかかったんです。

でも、そこで不幸にしてバイクに問題が発生してしまい、ピットに戻る羽目になりました。チームは今データを確認して何が起こったのかを分析している最中です。今の段階ではまだ原因がはっきりしていないんです。

手の治療にはまだ20日間が必要になりそうですから、冬季テストはヘレスから参加して作業を再開する事になります。

懸命に治療を施して頂き、手の具合を今日のレースに出場可能な状態にしてくれたクラウディオ・コスタ医師とマルコ・モンタナーリ医師、ならびに他のクリニカ・モバイルのスタッフの方々全員に感謝したいと思います。

●ヤマハ・モーター・レーシング責任者:リン・ジャービス

今回の最終戦は、長く厳しかったシーズンを終える上で、非常に残念なレース結果となってしまいました。

写真 私たちのマシンがバレンティーノの期待を裏切り、彼が獲得して然るべきだった年間ランキング2位の座まで失わせる結果となったこの事態について、本当に申し訳なく思う次第です。骨折した手のままの今日の彼の走りには、ファイティング・スピリットとレースにかける情熱が溢れていました。

また、コーリンのヤマハ・ファクトリーでの最後のレースについても、チームにとってはシーズンを終える上で非常に残念な内容となりましたが、いずれにしても、コーリンのヤマハへの貢献、ならびに彼が過去3年間に見せてくれた素晴らしいチームワークに、深い感謝の気持ちを伝えたいと思います。また同時に、2008年にもヤマハ・ファミリーの一員として隣り合わせで戦える事を楽しみにしています。

最後になりますが、ファクトリー・チームの全てのメンバー、ならびにヤマハのMotoGP担当スタッフの休みなき貢献と長い1年間の努力に感謝の気持ちを伝えます。

今の私たちの焦点は全て来年にあります。2008年のMotoGP世界選手権に向けて強さと速さを取り戻すには、今後も私たちの多くの作業と努力が必要です。

●フィアット・ヤマハ・チーム監督:ダビデ・ブリビオ

もっといい結果でシーズンの最後を締めくくれる事を願っていました。手を骨折しながらも大変な努力でレースに挑んだバレンティーノには、お詫びの言葉を伝えたいです。

写真不幸にしてテクニカル上の問題が発生し、彼のランキング2位を維持する上での戦いを中断させる結果に終わったのは、私たちにとって大変に悲しい出来事でした。

チームのエンジニアたちは今日のレース中に何が発生したのかを全力で分析している最中です。バレンティーノはマシンに何か問題が発生したと感じており、エンジンが正常に動作していなかったと訴えています。

最初の分析ではまだ何が問題だったのかを正確には把握できていませんので、今後はエンジンを日本に送り返して、さらなる調査を続ける事が決定しています。

また、コーリンは13位に入るのが精一杯の状態でした。彼が今シーズンとファクトリーでの最後のレースをいい形で終える事ができなかったのは非常に残念な事です。ただ、彼が今後もヤマハの一員として留まる事は大変に嬉しい事ですし、彼の活躍には心から期待しています。

ここまでの2〜3年、バレンシアは私たちにとってあまり運のいいサーキットとは言えないようです。しかしながら、今日の出来事が私たちの来シーズンに向けての非常に強い意欲につながった事も事実ですし、今月からすぐにテストも始まりますから、来年は再び年間ランキングのトップに返り咲けるよう、できる限りの全ての準備を行っていくつもりです。

最後に、チームにかかわった全ての方々に感謝したいと思います。今年は非常に難しい場面も何回かありましたが、2008年には再び頑張りましょう。


■DNF)カーチス・ロバーツ チーム・ロバーツ KR212V
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何もかもが、全くうまくいきませんでした。

プラクティスでは1分34秒台がすごく楽に出せていたし、予選は1分33秒台だったのにね。レースでも全く同じ走りをしていたのに1分34秒台にすら到達できず、最終的な自己ベストタイムは1分36秒ですよ。

エンジンがひどい点火不良を起こして、オープニングラップの最中から状況はどんどん悪くなっていきました。スピードもどんどん落ちてくるし、あそこまで遅くなるとこのサーキットは最悪ですよ。

ホンダは彼らのバイクにいい仕事をしてきたようです。こっちのマシンは除いて。

●チーム・ロバーツ監督:チャック・アクスランド

写真全く期待はずれの結果でした。でも、物事がうまく進んでいない時はどうしようもありません。

周回ごとに状況は悪くなっていきました。非常に不安定でしたし、あれに乗り続けるのは不可能でしょう。

午前中のウォームアップが良かっただけに残念です。カーチスは激しく攻めて走っていましたし、レースウイーク中も同様だったので、今回はいいレースができると思っていました。

いずれにしても、これにて終了です。将来的に良い状況が期待できるようになる事を願うのみです。

今年の私たちのプロジェクトに興味を持ち、応援してくれた全てのファンの方々には感謝をしなければいけません。また、全てのサプライヤーおよび技術者の方々の弛まぬ支援にも深く感謝しています。

そしてもちろん、決して諦める事なく頑張り続けたチームにもです。私たちはパドックの中では最強チームの1つだと思いますから、本来狙える成績が取り戻せるように、また一丸となって頑張りたいですね。


■DNS)チャズ・デイビス ダンティーン デスモセディチ
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このレースに参加できなかった事を本当に申し訳なく思います。ただ、右の手首がひどく腫れていて痛みも激しく、どうしても無理でした。言うまでもなく、手のひらの小指付近を骨折している事が原因です。

ここまでの数レースで自分を頑張って支えてくれたチームの全員に、感謝の気持ちを伝えたいと思います。自分にとって本当に忘れられない経験になりました。


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