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フィアット・ヤマハ「まだ終わった訳じゃない・・・」
インテリマーク編集部
2007年9月13日

前回の期待に満ちた地元イタリアのレースでマシントラブルに見舞われてリタイアを喫し、早ければ今週末のエストリルでもストーナーに年間タイトル獲得の可能性を与えるという致命的な結果を招いてしまったフィアット・ヤマハ・チームのバレンティーノ・ロッシだが、明日の9月14日から始まるポルトガルGPから最終戦までの間は、自身の年間タイトル獲得の可能性の有無には関係なく、全てのレースで優勝を狙いたいとしている。
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■4回連続で逃した表彰台

バレンティーノロッシは自身のミスで転倒したドイツGP以降、前回のサンマリノGPまでの4戦において表彰台を逃しているが、ロッシが4回連続で表彰台を逃したのは最高峰クラスにデビューした2000年以来の事だ。

■得意のポルトガルからトップ集団への復帰を狙うロッシ
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ロッシはポルトガルでは過去7年間連続して表彰台を獲得しており、その中でもホンダでの2001年から2003年までの3年間と、ヤマハに移籍した初年度の2004年までの合計4年間はレースでの連続勝利を飾っている。この本人にとってもミシュランにとっても得意のエストリルで、グランプリにおいて5回以上連続して表彰台を逃した事のないロッシは、悪い記録の更新をストップさせたいところだろう。

また、昨年は僅か0.002秒差でホンダのトニ・エリアスに優勝を奪われ、タイトル防衛に向けての最大限のアドバンテージを確保できなかったという悔しい思いをしたエストリルだけに、今年はその雪辱を果たす意味でもロッシは優勝を狙いたい様子だ。


■今年は自分のために表彰台を狙うエドワーズ

ロッシのチームメイトのエドワーズにとっても、エストリルは良い思い出のあるサーキットと言える。昨年は逆転タイトルを狙うロッシのアシストに徹しながら4位の好成績を獲得し、今期の自身のヤマハ・ワークスでのシートを確実なものにしている。
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エドワーズは今年のエストリルでは気兼ねなく自身の走りに徹し、昨年は逃した表彰台を狙う構えだ。


■ロッシ「来期マシンの開発とランキング2位の確保に集中」

ブルノ合同テストから投入したニューマチックバルブの採用が噂される新エンジンが前回のサンマリノGPのレース中に故障し、激しい絶望感を味わったというロッシは、今週のエストリルではその事を忘れ、来期に向けてのマシン開発に気持ちを移しつつ、残りの全てのレースでの勝利を目指し、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサに18ポイント差まで迫られた現在のランキング2位のポジションを最後まで確保したいとしている。
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なお、前回の新エンジンの故障は新しいバルブ機構に起因するものではなく、旧型のエンジンでも発生する可能性のあった一般的なトラブルだったようだ。

写真「ミサノでは、本当にものすごい絶望感でした。戦う事もできないまま、少しの周回数でレースを終えるなんて最悪の出来事です。でも、今はもうその事は忘れようと思います。」とロッシ。

「月曜日のテストではすぐに仕事を開始しましたが、ミシュランは本当にいい仕事を進めてくれたと思います。すごくいい新しいタイヤを彼らは見つける事ができた様子ですし、全体的に励みになるテストでした。その前のブルノ合同テストとは大きく違いましたね。エストリルまでには十分に戦えるパッケージに仕上がって欲しいと願っています。」

「正直に言ってしまえば、自分たちは年間タイトルにはほとんど辿り着けない状態になりました。特にストーナーの強さは尋常ではありませんから、今後は来期に向けての自分たちのマシン開発と同様に、今年のランキング2位の確保と、可能な限りレースでの勝利回数を増やす事に力を注ぎたいと思います。」

「今の目標はシーズンの最後をいい形で迎える事です。仮に年間タイトルには届かなくとも、残りの5レースの全てに勝つ事、要するに5回の優勝を狙います。」

「エストリルは過去にもいいレースができたサーキットです。去年は本当に僅かな距離で優勝を逃しましたけどね!」


■エドワーズ「これから大きく進歩する予感」

昨年のエストリルでは予選で2位、決勝では4位という好成績を獲得したコーリン・エドワーズは、サンマリノGP翌日のミサノ合同テストで試したタイヤとマシンのセッティングには期待の持てる結果が得られたとしており、シーズンの終盤戦に向けては前向きな姿勢で取り組めるとしている。今回のエストリルで狙うのは昨年逃した表彰台だ。
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「ミサノでもまた苦しい日々を過ごす事になりましたが、月曜日のテストでは多くの事を深く学べたので、今週はここまでの1年の中で最も前向きに戦えるレースウイークになるでしょうね。」とエドワーズ。

「ミシュランと一緒に本当に何かいいものをつかむ事ができたと思いますし、チームの誰もがここから大きく進歩できると感じている筈です。まだやるべき事はたくさん残っていますし、一晩で物事が大きく変わるような幻想は抱いていませんが、ブルノでのテスト直後よりは大きな自信を次戦のレースに向けて誰もが抱いています。」

「すでに残りのレースは5回のみですし、今シーズンは自分もロッシも当初に期待したような結果を残す事ができていませんが、自分たちには素晴らしいチームがありますし、その全員がこれからの終盤戦に向けて、自分たちに満足感を与えてくれるだけの仕事を続けてくれるでしょう。」

「エストリルでは流れを変えるつもりです。去年はいいレースをしましたが表彰台だけは逃しているので、今年はそれを取り返したいですね。」


■ブリビオ監督「まだ終わった訳じゃない」

フィアット・ヤマハのチーム監督であるダビデ・ブリビオは、ケーシー・ストーナーとの85ポイントの差の挽回は困難とはしながらも、まだ戦いが終わった訳ではないとして、今回のエストリルからはロッシとエドワーズを優勝や表彰台が狙える位置に戻せるよう全力を尽くすとコメントした。

写真「まだ終わった訳ではありませんよ。もちろん、ライバルの強力なパッケージを前に85ポイントの差を挽回するのは非常に困難である事は分かっていますが。」とブリビオ監督。

「今後の自分たちができるのは、着実に残り全てのレースに取り組み、できる限り早くバレンティーノとコーリンが優勝や表彰台を争えるポジションに戻す事だけです。それがエストリルでの私たちの目標です。それに去年のエストリルでは2名のライダーが揃ってトップレベルの活躍を見せましたからね。」

「何よりもまず、タイヤが戦えるレベルになり、それを今回のレースから利用できるようになる事を願っています。ミサノ合同テストの結果は期待の持てるものでしたから、エストリルに性能の上がったタイヤが持ち込まれる事を望みます。」

「残りのレースに勝てるライダーが1人いる事は分かっていますし、本来なら現在よりも多くの勝利を手にしていて当然のライダーですから、チームが行うべき事は、彼が戦えるだけのマシンを提供できるよう、全力をつくす事だけです。」


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