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２００７年８月３０日
今期は第２戦のスペインGP終了時を除く全てのグランプリでポイントリーダーの座を守り続けているドゥカティー・マルボロ・チームとケーシー・ストーナーは、ムジェロに次ぐチームの第２の本拠地であるイタリアのミサノ・サーキットに、ランキング・トップのまま戻ってきた。
■さらに勝利回数を増やすつもりのドゥカティーとストーナー
今週のミサノを含むシーズン残り６戦の段階において、ランキング２位のバレンティーノ・ロッシから60ポイントのリードを奪っているケーシー・ストーナーは、ミサノ以降も今シーズンのこれまで通りにベストを尽くして勝利回数をさらに増やし、ポイントリーダーのまま最終戦を迎えたいと考えているようだ。
■母国GPで最高の成績を狙うカピロッシ
また、ストーナーのチームメイトであり、現在のランキング９位につけるロリス・カピロッシ本人にとっても、ミサノは第６戦のムジェロと同様にホーム・グランプリであり、母国ファンの前で高い結果を残せるよう、戦いへの意欲を高めている。
■MotoGPバイクで新生ミサノを走ったのはドゥカティーの２名のみ
今年からミサノは周回方向が時計回りになり、コースレイアウトの一部も変更されて全く新しいサーキットとなったが、ドゥカティー・ワークスの２名は６月末に開催されたドゥカティー・ワールド・ウイークにおいて、この新しくなったミサノでのデスモセディチによるデモ走行を行っている。
それぞれに２周回程度の走行のため、ミサノを経験していない他のライダーと比べて特に大きな優位性はなさそうだが、少なくともMotoGPバイクで新しいミサノを走行した経験を持つのはケーシー・ストーナーとロリス・カピロッシの２名のみだ。
■スッポ監督「トップのままミサノを迎えるのが念願だった」
 ドゥカティーのチーム監督であるリビオ・スッポは、ミサノをポイントリーダーのまま迎える事が念願だったと述べ、ムジェロでは一度も手にしていない初の母国で勝利獲得をミサノで実現する事に期待を高めている様子だ。
「イタリアのファクトリー・チームにとって、イタリアでのレースは常に特別なイベントですよ。それに年間タイトルをリードしたままミサノ戦を迎える事は、私たちの念願でしたからね。」とスッポ監督。
「今期は素晴らしいシーズンになりましたが、まだMotoGPのレースでは母国サーキットで一度も優勝できていないんです。ですから、ケーシーもロリスも今週の日曜日には必ずベストを尽くしてくれる筈です。」
「現在のケーシーは絶好調ですし、彼は才能の面でも集中力の面でも信じがたい程に素晴らしいライダーですから、彼と一緒に仕事ができる事を本当に嬉しく思っています。」
■ストーナー「今期は十分に速さを証明した」
前回のチェコGPまでに今期７勝をあげているストーナーは、シーズン残りの戦いでも勝利回数をさらに増やし続けたいと考えているようだ。また、今シーズンはすでに十分な速さを証明したのでプレッシャーも特に感じていないとストーナーは語っている。
「ミサノは一風変わったレースになるかもしれませんよ。あそこでMotoGPバイクに乗って戦った場合にどうなるか、まだ誰も知らない訳ですからね。」とストーナー。
「ロリスと自分はワールド・ドゥカティー・ウイークで２周回のデモ走行を今年のミサノで経験しています。ファンのみんながMotoGPマシンのデスモセディチの走行を見たがったからですが、その時には悪くないコースだと思いました。ただ、路面のがたつきがひどくてマシンがかなり不安定になったので、今後もコースの改善は必要だと感じています。」
「今回現地で実際に走ってみてどうなるかですね。自分たちにとってはいい戦いができそうな雰囲気でした。」
「まだ残りのレースを勝ち続けたいと思っています。プラクティス・セッションで仕事を順調に進めていいリズムをつかむ事ができれば勝利を狙う事はできると思いますし、そうじゃなくても全力でベストを尽くせるようにしていくのみです。」
「今シーズンはチーム全体がすごく好調だし、十分な速さを証明する事ができましたから、今はどのレースでもあまりプレッシャーを感じていません。ここまでにすでに何勝かをあげていますし、ポイントの面でも大きく有利な状況にありますからね。今シーズンについてはすでに大満足ですから、特にプレッシャーを感じる必要がないんです。」
「ここまでに自分たちの頑張りに見合った結果を得る事ができていると思います。ドゥカティーもチームも、そしてブリヂストンもすごく頑張ってくれていますし、自分は彼らにはいいデータを提供しながら、コース以外でもトレーニングに集中してきました。」
■カピロッシ「コースは完全に別物」
旧ミサノでの最後のグランプリとなった1993年にも、250ccクラスに出場して２位を獲得した経験を持つベテラン・ライダーのロリス・カピロッシは、周回方向が逆になった新生ミサノは当時とは全く異なるサーキットだと語った。
「前回ミサノで戦ったのは1993年の事ですが、もうかなり昔の事ですし、当時と今では全てが異なります。」とカピロッシ。
「その時は250ccマシンでしたが、今回はMotoGPバイクですし、左回りだったコースは右回りに変更されていますからね。」
「レイアウトが新しくなってからは、6月末のワールド・ドゥカティー・ウイークで数周のデモ走行を行いましたし、それ以前にはドゥカティーの市販バイクの1098で、安全委員会のコース視察としてバレンティーノと一緒に２周ほど走った経験があります。」
「コースレイアウトは以前にレースをした時とは完全に別物ですよ。あまり簡単なコースとは思えませんし、特にMotoGPバイクにとっては厳しいでしょうね。」
「非常にテクニカルなレイアウトの上に多くのきついコーナーがありますので、今週の金曜日には各ライダーが新しいサーキットを学習できるように１時間の追加セッションが用意されています。」
「ミサノでまたグランプリが開催されるのは本当に素晴らしい事だと思います。エミリア・ロマーニャ地域の住民は誰もがオートバイを愛していますから、きっと素晴らしい雰囲気になる筈ですよ。」
「もちろんイタリアのファンの前で走れる２度目のレースですから、いい結果を残したいですね。いつものようにベストを尽くし、日曜日には表彰台を狙っていきます。」
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