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サンマリノGP予選、息を吹き返したロレンソとミシュラン勢
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  2008年8月31日

8月30日(土)に行われたサンマリノGP2日目午後の予選、激戦となったMotoGP最高峰クラスのグリッド争いを制したのは、ドゥカティーの地元であるイタリアのミサノ・サーキットにおいて7戦連続となるポールポジションを獲得したケーシー・ストーナーだった。
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ここでは、シーズン序盤に3連続ポールを獲得してから9戦ぶりに1列目に復帰する事になったフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソをはじめ、過去数戦を通して低迷していたミシュラン勢が息を吹き返したミサノ・サーキットでのMotoGPクラスの予選結果と概況、ならびに決勝レースを本日8月31日(日)に控えた全ライダーのコメントを紹介する。


■サンマリノGP予選結果
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以下に、気温31度、路面温度46度、湿度37%、ほぼ快晴のドライ路面という良好な走行条件に恵まれたMotoGPクラスの予選結果を示す。

1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分33秒378
2) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分33秒888
3) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分33秒964
4) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分34秒236
5) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分34秒322
6) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分34秒398
7) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分34秒461
8) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分34秒494
9) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 1分34秒652
10) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 1分34秒795
11) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分34秒926
12) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分34秒961
13) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分35秒153
14) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 1分35秒381
15) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分35秒418
16) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分35秒584
17) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分35秒980
18) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分37秒047

ミサノのベストラップレコード(予選タイヤ)は今回ケーシー・ストーナーが記録した1分33秒378。昨年のサーキットレコード(レース中)はケーシー・ストーナーが記録した1分34秒649、昨年のベストラップレコード(予選タイヤ)はケーシー・ストーナーが記録した1分33秒918。


■予選の概況、ストーナーは午前中に昨年のサーキットレコードを突破
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この日の午前に行われたフリー・プラクティス3においてすでに2007年のサーキット・レコードを0.284秒上回る1分34秒365を記録していたドゥカティーのケーシー・ストーナー(BS)は、レースタイヤでの調整を各チームが行い、1分34秒台後半から35秒台後半のタイムが争われたセッション前半の殆どを、タイムシート上のトップで過ごしている。


■中野選手が予選セッション折り返し直後に2番手タイム
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一部のライダーが予選タイヤに履き替えた予選後半のセッション残り26分、ここでサンカルロ・ホンダ・グレッシーニの中野真矢選手(BS)が2番手に浮上。続いてホンダLCRのランディ・ド・プニエ(MI)がストーナーのタイムを1分34秒中盤のタイムで上回るが、残り20分のところで1本目の予選タイヤを試したストーナーが1分34秒400を記録し再びトップにつける。

■ロレンソがトップに浮上しタイムを次々更新
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セッション残り17分、ここでフィアット・ヤマハ(MI)のホルヘ・ロレンソが1分34秒300のタイムでストーナーを上回りトップに浮上。さらにロレンソはセッション残り9分に入ると1分34秒156で暫定ポールタイムを更新した。

■予選残り5分、ロッシがロレンソを上回りトップに
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セッション残り5分、フィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ(BS)がロレンソのタイムを上回る1分34秒113を記録、この時の暫定1列目はロッシ、ロレンソ、ストーナーの順となった。ちなみにこの時点の暫定4番グリッドは1分34秒322を記録していたアリーチェ・チームのトニ・エリアスだった。

■再びトップに立ったロレンソ、それを異次元のタイムで上回るストーナー

セッション残り2分、ここでロレンソが最初の33秒台に突入。1分33秒964を記録したロレンソがまたしても暫定ポールに立つが、その30秒後、2本目の予選タイヤを装着したストーナーが去年のポールレコードを余裕で上回る33秒台前半の1分33秒378を突如として記録した。


■ロッシは最後にロレンソを上回り2番グリッド、ポールは7戦連続のストーナー
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トップ2のストーナーとロレンソが全てのアタックを終了したセッション残り0分、ロッシがロレンソのタイムを上回る1分33秒888でコントロールラインを通過。この瞬間、ストーナー(BS)の7戦連続のポールポジション、ロッシ(BS)の3戦連続の2番グリッド、ロレンソ(MI)の9戦ぶりの1列目確保が決定した。

■ホンダ勢のトップは4番グリッドのド・プニエ、エリアスは5番グリッドと健闘
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ホンダ勢トップとなる2列目4番グリッドを獲得したのはホンダLCRのランディ・ド・プニエ(MI)、5番グリッドは2日目に入り正しいマシンセッティングを見つけたというアリーチェ・チームのトニ・エリアス(BS)、6番グリッドは今回のミサノから試した新型フロントフォークに好感触を示しているレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ(MI)が確保している。

■右足かかとの骨が2箇所割れているヘイデンは6列目16番グリッド
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そのペドロサのチームメイト、夏休み中の怪我により右足のかかとの骨が2箇所割れているレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは、初日と同じくフロントのセッティング上の問題に苦しみ6列目16番グリッドに沈んだ。怪我の具合についてヘイデン本人は多くを語らないが、ホンダのチームマネージャーによればかなりの痛みに苦しんでいる様子だ。

■ホプキンスは時間切れの6列目17番グリッド
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ブルノでの転倒時に強打した胸の痛みにより初日のセッションをキャンセル、2日目の朝には体調が大きく回復してこの日から走行に参加したカワサキのジョン・ホプキンスは、1日目の作業時間をロスした影響からフロントのセッティングを改善するには至らず、予選結果は6列目17番グリッドだった。

■レースには自信、4戦連続の表彰台を狙うリズラ・スズキ
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なお、初日には好調な走りを見せていたリズラ・スズキの2名は、予選では新型シャシーの性能をうまく活用できずに3列目以下のグリッドとなったが、揃ってレースセッティングには高い自信を示しており、日曜日のレースではリズラ・スズキにとって4戦連続となる表彰台を狙う構えだ。


■予選終了後の全ライダーのコメント
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以下に、サンマリノGP予選終了直後のMotoGPクラス全ライダーのコメントを、獲得グリッド順に紹介する。


■1列目

●ポールポジション)ケーシー・ストーナー ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8

写真今日は手に大きな負担はかけたくないと思っていたが、それほど操作に大きな支障は感じなかった。骨の小さな破片が手首の中で浮いている状態なので、いくつかのコーナーではある姿勢を取ると神経がそれにひっかかり腕に激痛が走るが、それもなんとか対処はできたので、今週末も重要な作業を進める事はできている。

午前中にはバイクのいいセッティングを見つけたが、午後には路面温度が上がりうまく機能しなくなった。だから一部の調整値を元に戻す事にはなったが、その作業がうまくいき調子は格段に上がった。

予選中もレースに向けてのセッティング作業を必死に行ったので、通常は3本使用する予選タイヤを今回は2本しか使えなかった。1本目を装着した時にはフロントタイヤが新品だったのでその表面を慣らすのに数周を走り込まなければいけなくなり、そこでピットに戻って2本目の予選タイヤ(リア)に交換したが、1本目の時ほどいい感触は得られなかった。

だからラップタイムはもっと縮める事もできた筈だが、今回もまたポールポジションを獲得できたし、結果としてはすごく嬉しい。明日のレースは長くて厳しいものになりそうだけど楽しみ。


●2番グリッド)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1
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今日の天気はサーキットに来るよりもビーチで過ごしていた方が良かったくらいに素晴らしかった。みんな行き先を間違えたね!でも、雨よりも今回の天気の方が当然嬉しい。ここ最近のレースは天候がどうなるのか分からない不安定な状況が多かったから、今週は素晴らしいと思う。

今日の作業内容には満足できている。午後の予選もうまくいき、走る度にタイムを改善できていた事が今回は重要だった。結果的にケーシーと競り合うだけのタイムは出せなかったが、いずれにしても2番グリッドはレースに向けて悪くないポジション。
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レース用のセッティングはまだ完璧とは言えないし、まだ一部のコーナーでもっと速く走れるようにする必要があるので、その部分を改善できるよう今晩中に作業を進めておきたい。

ここまでの2日間のデータは十分にあるので、それを活用して明日のウォームアップでも色々試すつもり。自分たちのレースセッティングをまだもう少し改善できる事は間違いない筈。


●3番グリッド)ホルヘ・ロレンソ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1
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昨日の朝にはすぐ気付いたが、今回のサーキットなら今までとは状況が違う。苦しむ場面はかなり減っているし、ミシュランタイヤが十分に戦える状態に戻ってくれたので彼らには感謝したい。

また流れの良いリズムで調子よく走れる状況に戻った。今回のタイヤでは速く走る上で必要だった自信が取り戻せている。1列目にまた戻って来られて本当に良かったと思うし、今日はとにかく嬉しい。
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ストーナーとバレンティーノについていくのが大変なのは間違いないが、今日重要だったのは彼らと競い合う事ができたという事実。いいグリッドは確保できたので、明日も今日と同じように挑戦していくつもり。

今もまだレース結果については一切考えていないが、明日は全力を尽くしていいリズムがつかめるように頑張り、全てのファンにいいレースを見せたいと思う。


■2列目

●4番グリッド)ランディ・ド・プニエ ホンダLCR RC212V
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今日は自分たちにとってすごくいい1日だった。午前中はここの走行条件に合ういいベース・セッティングを見つけるためにシャシーとサスペンションの調整に取り組み、午後にはリアタイヤを数種類比較して明日のレースに使えそうなものを選んだ。

予選タイヤを装着してからの走行ペースはとても良かった。予選の内容自体はかなり厳しいものだったが、最後の周回でいいラップタイムを記録する事ができたので4番グリッドまで浮上する事ができた。
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今回のレースは接近戦になりそうなので、上位の速いライダーたちとの差を縮めるにはいいスタートを決めておく事が重要になりそう。

3台のファクトリーバイクを抑えてホンダ勢の中のトップになれた事がとても嬉しい。これは自分のチームスタッフがミシュランと一緒に素晴らしい作業を進めてくれたおかげ。彼ら全員の努力には心から感謝している。


●5番グリッド)トニ・エリアス アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8
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午後にはバイクの安定感が高まるようにセッティングを少し変更したが、チームの技術スタッフは本当に素晴らしい仕事をその時にしてくれたと思う。2列目からのスタートは今回が初めてなので、速いライダーたちとの差を広げないように明日はスタートをうまく決めたい。
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今週は予選タイヤでしかいいラップタイムを記録できていないが、今日の午後のセッションではレースタイヤの走行ペースも改善する事ができたので、明日のレースには自信が持てる。


●6番グリッド)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム RC212V
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ラップタイムが良くなってきたのですごく満足している。走行リズムが正しくつかめるようになり、また速く走れるようになってきた事が自分にとっては大きな成果だった。

明日は去年の時と同様に2列目からスタートする事になったが、ここはグリッドから1コーナーまでの距離が短い上に難しいコースなので、レースではスタートをうまく決める事が重要になる。
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今日はサスペンションの調整に重点的に取り組んだが、新しいフロントフォークからは好感触が得られており、ブレーキング時の挙動がスムーズになった。今はやる気に満ちあふれているが、以前のスピードを完全に取り戻すまでには少し時間がかかりそう。


■3列目

●7番グリッド)クリス・バーミューレン リズラ・スズキMotoGP GSV-R
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すごくいい2日目だったと思う。午前中はバイクのセッティングを少し変更して持ち込んだタイヤの多くをテストし、今回の高温条件に合う非常に硬めのコンパウンドを何種類か試したが、どれも良好に思えた。
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午後の予選タイヤも新型シャシーとの相性はすごく良かったが、今日はそのラップ周回を一度も完璧に走りきる事ができず、残念ながら2列目を逃す結果になった。ただまあ、7番グリッドは今シーズンのドライの予選結果の中では最上位レベルなので、大きな進歩が得られているのは間違いない。

明日のレースペースにはすごく自信があるので、いいスタートを決めれば表彰台を狙って戦える筈!


●8番グリッド)中野真矢 サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V
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予選結果が完璧ではなかったにしても、今日の内容は昨日よりも良かったと言える。チームがバイクのリアまわりに調整を加えてくれてからはコーナリングが以前よりも楽になり、マシンがより安定したので、昨日のように大回りになってしまう事がなくなった。
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楽しんで走れたし、予選タイヤでの走りを改善できたのはいい兆候だと思う。明日の8番グリッドからのスタートはそんなに悪くはないが、本当は2列目以上のグリッドを確保しておきたかった。

今回はチームのホームグランプリなので、彼らのためにも高い結果を残す事が明日の目標。


●9番グリッド)ジェームス・トーズランド ヤマハTech3 YZR-M1
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2列目も可能じゃなかったし、おそらく4番グリッドも狙えたので少し悔しい。バイクのセッティング改善が順調に進み、最後の予選タイヤでは最終コーナー手前のカーブをすごくうまく曲がれたが、そこでスロットルを激しく開いたらリアが暴れてしまった。自分がバイクから空に投げ出される前にマシンの挙動は静まったが、そこで最終コーナーに向けてのブレーキングポイントをミスしてしまい、少し大回りする結果となった。

少なくともコンマ数秒はロスしたので2列目は不可能になってしまったが、ここまではいい週末を過ごせているし、ミシュランから提供されたタイヤも以前よりだいぶ良くなっている。
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今週は天気も安定しているのでセッティング作業を進める上で有り難い状況だった。今シーズンはドライでのセッティング作業が必要な時に悪天候に邪魔されるケースが多かったからね。だから今週はベースセッティングに集中できたし、バイクの改善を進める事ができた。

レースは長くて厳しいものになりそう。今回のような高い温度条件でタイヤが耐久性を維持できるかどうか、明日は様子を見ていきたい。誰も15周か16周以上の連続走行は行っていないしレースは厳しいだろうが、今回はいいセッティングが仕上がっているのでチャンスはあると思う。

過去の数戦で抱えていた問題にミシュランはしっかり対応してくれたが、15周以上を実際に走ってからのグリップレベルがどうなるのかは今のところ分からない。ただ、もう何ヶ月間も辿り着いていないが、今回はトップ6内のポジションを狙って戦えると思う。


■4列目

●10番グリッド)コーリン・エドワーズ ヤマハTech3 YZR-M1

このサーキットでうまくいった事はかつて一度もないが、昨日の午前のセッションで2番手につけた時には、僅かながら希望の光が見えたような気がしていた。好感触と自信が持てたし、いい週末になるかもしれないとその時には思ったが、でもその直後から壁にぶち当たってしまった。
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どんなタイヤを履くかに関係なく35秒4が精一杯。バイクにどんな調整を加えようと何も変わらない。予選タイヤについても、最初に試した3本の時は辛うじて35秒4より速い程度だったし、最後の予選タイヤではまあまあのタイムにはなったが特別に良かった訳でもない。

正直ちょっと困ってる。だって何をやっても良くなる兆しがないからね。ラップタイムは常に同じようなレベルだし。本来の自分なら今回のタイムよりも速く走れたと思う?そんな風には思えないしね。

何を試しても昨日の状態より良くなる事はなかったし、実を言うと今はその原因を自分の中に探そうとしている最中。いつも通り必死に頑張ってくれているTECH3のスタッフたちの努力が足りないなんて事実は全くない。単純に自分のラップタイムが変わらないだけ。

明日は長いレースになりそうだが、トップ6は狙っていきたいと思う。なんとかいいスタートを決めるつもりだが、今回のレースで使用するタイヤは左側が十分に温まるまでに数周かかる事は分かっているので、その間は激しく攻めながらも少し注意する必要がありそう。ここでは最初の数周はものすごく重要だからね。その後はとにかく必死に走りながら様子を見ていきたい。


●11番グリッド)ロリス・カピロッシ リズラ・スズキMotoGP GSV-R
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今回の予選結果には少しがっかり。昨日は本当にいいセッティングを見つけていたし、今日の午前中のタイムもそれほど悪くなかったので、そのままの勢いで予選には挑みたかった。
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しかしながら、午後に温度が上がりセッティングを若干変更した事で予選は苦しむ事になった。いずれにしても、11番グリッドからのスタートは決して楽ではないが、明日のレースにはかなりの自信がある。レースタイヤでの走行リズムはとてもいいし、序盤から激しく攻められる状態なので、実際にどうなるかが楽しみ!


●12番グリッド)シルバン・ギントーリ アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8
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12番グリッドには満足できないが、昨日に比べてレースタイヤでの走行リズムは良くなっているし、明日午前のウォームアップでマシンに調整を少し加えればさらに速く走れる筈なので、レースには期待が持てる。

バイクは周回を重ねる度に速くなっているし、以前よりも激しく攻め込む事ができるようになった。2列目からはコンマ5秒しか離されていないので、スタートさえうまく決まればレースでは何が起こっても不思議じゃない。


■5列目

●13番グリッド)アレックス・デ・アンジェリス サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V
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今日の予選の内容には全く満足できていないが、悪い状況の中にも期待できる部分はあった。レースタイヤでは一貫して速いペースを維持できているからね。

残念ながら予選タイヤには苦しみ、その性能を最大限に引き出す事ができず、他のライダーたちと同レベルの大幅なタイム改善ができなかった。

ただ、フリー・プラクティスではスタートの練習をしっかりやったし、レースではうまく抜け出せると思っている。その後は可能な限りポジションを挽回したいが、このコースでは追い抜きに苦労すると思う。


●14番グリッド)アンドレア・ドヴィツィオーゾ JiRチーム・スコット RC212V
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今は明日のレースの事に集中し、どう攻めるのが最良の方法かしっかり考える必要がある。バイクのセッティングは難しい状態に陥っているが、それでも1分35秒9で走る事はできる。

ミシュランが今回提供してくれたタイヤには満足だが、スタート直後から序盤のいくつかのコーナーまでにポジションを大きく挽回する事はかなり難しい筈。4列目ではなく2列目あたりからのスタートだったら、絶対にいい結果が狙えたと思うけどね!
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まだ明日のウォームアップもあるので、気持ちを前向きに保ち、少しでも速くなる可能性があればセッティングのどんな部分でも変更していくつもり。レースはいつも通り全力を出し切って戦うだけ。


●15番グリッド)マルコ・メランドリ ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8
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自分が希望していた形にフロントのセッティングを少し改善する事ができた。今回見つけたバイクのバランスにも非常に満足している。

ただ、十分なグリップを得るまでに5周か6周を走り込む必要があるので、いい走行リズムをつかむまでに時間がかかってしまう事が今の問題。特にタイヤの左側にその傾向が強い。柔らかめのコンパウンドを使えば問題は解消するが、その場合にはレースの最後までタイヤが持つかどうか分からないので、明日午前のウォームアップを使ってその点を確認するつもり。

このサーキットはレースの序盤から速く走れる事が特に重要なので、明日は楽な戦いにはならないと思う。


■6列目

●16番グリッド)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ・チーム RC212V
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ここではあまり物事が順調に進んでいないし、フロントにはいくつか問題を抱えている。ずっとフロントが押される傾向にあり、昨日はそれで転んでしまったが、今もその状況は変わらない。

予選タイヤを履いたらその傾向がさらに強調されてしまい、いいフロントタイヤを探すのに苦労した。ここではリアの調子はとてもいいんだけどね。
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いいグリッドを確保できなかったので、全28周のレースは長くなりそうだが、明日午前のウォームアップではいくつかの案を試し、午後のレースではスタートを成功させて、何とか納得のいく成績を残せるように頑張りたい。

かかとについては大丈夫。完璧とは言えないが、楽じゃないのは最初から覚悟していた事。


●17番グリッド)ジョン・ホプキンス カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR

昨日はプラクティスに参加できなかったので、今日のピットに戻ってからが本当の仕事の始まりだった。肋骨(周辺の筋肉)の怪我がかなり回復したおかげでバイクにも比較的楽に乗れるようにはなったが、初日の走行時間をロスした事が今回の頭痛の種だった。
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ここはブルノとは全く違うタイプのサーキットなのでセッティングを大きく変更する必要があり、フロントの調整にはかなり手こずった。今日の2時間のセッションを絞り出すように有効活用する必要はあったが、レースタイヤの選択作業を本格的に行うには、午後になって路面温度がレース当日に予想されるレベルに上昇するのを待たなければいけなかった。

それと同時に予選タイヤにも適応していく必要があり、結局この流れが予選結果に反映されてしまった。チーフクルーは必要なセッティング変更について多くの案をすでに持っているので、今晩はデータを確認しながら、どうやれば明日午前のウォームアップ中に飛躍的な改善が望めるかを検討しておく予定。


●18番グリッド)アンソニー・ウエスト カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR
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前回のブルノが好調な週末だっただけに、ここでの予選を最後尾で終える事になったのは本当に残念。バイクのフロントに自信が持てるように多くの種類のセッティングを試したが、今日も大きな進展は何も得られなかった。

コーナーへの進入時に激しいブレーキングができない状態なので、いいラップ周回を走りきる事が難しかった。

今晩中に改善方法を見つけなければいけないし、明日のレースがかなり厳しくなったのは間違いないが、自分たちが以前に見せてきた実力に見合う結果に辿り着けるように、全力で頑張り続けたい。

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