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マレーシアGP、レース後の全ライダーとチーム関係者の詳細コメント
インテリマーク編集部
2007年10月26日

以下に、10月21日に行われたマレーシアGP終了後のMotoGPクラス全ライダー、およびチーム関係者の詳細コメントを紹介する(マレーシアGPのレース詳細内容はこちらの記事を参照の事)。
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■優勝)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチ

バイクもタイやも含めて全て調子が本当に良かったです。ただ、レースはものすごく大変でしたね。最大のバトルが自分との戦いでしたし、他のライダーに気持ちを移す事はありませんでした。

写真1年間を通してどこでも好調でしたが、ここは他の場所に比べて余分に体力を消耗するみたいです。長距離を走った後にフロントまわりが時々滑り出したので、少し自分のライディング・スタイルを変える必要はありましたが、そうしてからはコーナーの進入でもフロントを失いかける事はなくなりました。

いつもより体力と集中力が必要でしたから、最後まで状態を維持して走るのは本当に大変でした。後続との差が広がったり縮まったりと不安定だったのは、少し体力を回復するために周回を休みながら走ったからです。

その時に残念ながら彼らには接近されすぎてしまい、その次の周回ではさらに集中力が必要となってまた体力を消耗してしまいました。だから今回最後までトップで走り切れたのは本当に運が良かったと思いますし、嬉しく思っています。

マルコとダニは最初から最後まで速かったですね。全然離れてくれないので、ものすごく彼らにはプレッシャーを与えられました。チェッカーを受けてからは少し目まいがするくらい疲れているのを感じましたから、本当に厳しいレースでした。

●ドゥカティー・チーム監督:リビオ・スッポ

今回もケーシーは信じられないほどの素晴らしい走りで完璧なレースを見せてくれました。彼は序盤にはあまり激しく攻めて走ってはいませんが、これは他のブリヂストン・ユーザーがリアにハードタイヤを選択した中で、彼はミディアム・タイヤを履いていたからです。
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ケーシーは頭を使ってレースを組み立てましたが、これは大変に素晴らしかったと思います。バイクもタイやも好調でしたが、それに加えて彼が天才である事は間違いありませんね。

ロリスは浮き沈みの激しいレース内容となりましたが、バロスとのいい戦いを見せてくれました。

17回のレースのうちに11回の優勝という素晴らしい成績をチームは収める事ができましたから、今回もまた、私たちのテクニカル・パートナーであるブリヂストンとShell V-Power(ガソリン)に感謝の気持ちを伝えたいと思います。


■2位)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V
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今回の表彰台はまるで優勝したような気分です。

セパンでは以前に一度も表彰台に乗れていませんでしたから、あまりここは自分のライディング・スタイルや今のバイクと相性がいいとは思っていませんが、いずれにしても、バイクとタイヤが素晴らしいパッケージに仕上がれば、どこでも速く走れる事を今日は証明できたと思います。

午前のウォームアップから調子が良かったので、今日のレースには自信がありました。スタートの前には少し緊張していましたけどね。というのは、ドリンクボトルの蓋を少し緩めようとした時に、誤ってそれをひっこ抜いてしまっていたんです。中の水がチューブを伝っていつまでも流れ出してくるので、最初の数周はそれをなんとか止めようと試みましたが、ブレーキをかける度にチューブの中に溜まっている水が噴き出してバイザーの内側にかかるんです。だからすごく大変でしたし、少し滅入っていました。
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でも、その後にリズムをつかめるようになってからは速く走れました。ダニをとらえて、それからケーシーも捕まえようと頑張りましたが、一度フロントがひどく危ない状態になり、その周回でほとんど1秒くらいタイムをロスしてしまったんです。

その後はケーシーに追いつこうと激しく攻め立てましたが、残り2周を過ぎたところで追い抜くのは無理だと分かりました。でも、2位は決して悪くない結果なので、ファウスト(グレッシーニ)と3年間自分とレースを一緒に戦ってくれたチームのメンバーに御礼が言いたいです。


■3位)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V

プラクティスの時の経験から、レースの終盤にグリップ・レベルが大きく落ちる事は分かっていたので、レースでは序盤からハイペースで飛ばしました。今回の作戦は、グリップに問題が生じないうちにできる限り後続との差を広げておく事でしたからね。
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オープニングラップはケーシーの後ろですごく安定して走れましたが、燃料が満タンだったのでブレーキを遅らせるとフロントが滑る感じでした。だから少しペースを下げたんですが、そこでマルコに交わされたんです。

その時にはまだ自分のリズムをつかむ事を優先していましたが、燃料が減り始めてからはブレーキングの時のフロントまわりの感触が良くなってきました。

レースの終盤になってもすごく高いペースが維持できた事には本当に驚きました。というのは、プラクティス中にはあんなに速いラップタイムは想像もつかなかったからです。だから今回の表彰台を可能にしてくれた安定性の高いタイヤを提供してくれたミシュランには感謝の気持ちを伝えたいです。

今は次のバレンシアが楽しみです。自分のホームですし、地元ファンのためにもいい結果を残したいですからね。あそこでもさらに改善が進み、優勝が狙える事を願っています。


■4位)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ ZX-RR

本当に満足しています。いいレースができました。
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ここまでの17戦では初めてスタートがうまくいって、1コーナーまでにメランドリを交わし、その後しばらくは3位のポジションを維持できています。メラドリに抜き返されてからはずっとトップ集団についていけるように頑張りました。

レース中に数回小さなミスを犯しましたが、自分と後続の差には最後まで何も影響がありませんでしたし、前方のペドロサからは1秒以上離される事なくレースを終える事ができました。ただ、ブレーキング中の剛性感に少し問題を抱えていたので、激しく攻める事よりもリスクを冒さずに自分の順位を維持する事を優先しましたが。

今日のバイクの調子はとても良かったですね。今回の成績にはすごく満足しています。

●カワサキ・コンペティション・マネージャー:ミハエル・バルトレミー
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今週は素晴らしいレースウイークになりました。

12ヶ月前、冬季テスト中のセパンで800ccマシンをデビューさせた時には多くの問題を抱えていましたから、この3日間を通して毎日高い結果をセパンで残せた事は非常に喜ばしい事です。ここまでの努力がいくらか報われるような週末でしたね。

今回はこのバイクの本来の性能を確かめる事ができたと思います。レースウイークを通してトップ5につけていましたし、ランディーはレースでもトップ5以内に入りました。ええ、確かにアンソニーはミスをしてしまいましたが、もしあの出来事さえなければ、彼は少なくとも6位以内には入っていたと私は信じています。
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結果として、チームとライダーの2名は、カワサキの今のパッケージがいかに高い戦闘力を持つかを示してくれましたね。


■5位)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1

もちろん4位という結果は非常に残念に思います。ただ、今日のレースの内容についてはとても満足できています。
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午後にはすごく改善が進んでいただけに結果は悲しいものでした。もし1列目からスタートできていれば優勝を狙って争う事ができたかもしれません。今日はマシンの調整が順調に進んでいたので、幸運にも全てがプラクティスの時よりもレースの時の方が好調だったんです。

午後には速いペースで走れていいリズムもつかめていましたが、残念ながら昨日の予選でレースをすでに落としている状態でした。
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レースの序盤はリズムをつかむまで少し時間が必要でしたが、一度調子に乗ってからはすごく速く走れる事が分かりましたし、バイクとタイヤの両方がすごくいい感触でした。自分より少し遅いペースのド・ピュニエをとらえようと頑張りましたが、ラップタイムの差はコンマ1秒かコンマ2秒程度の僅かなものだったので、3秒の差を縮めるには結果として十分ではありませんでした。

今日はミシュランタイヤが最後まで好調でしたから、バレンシアに向けては期待が持てますね。あそこではシーズンの終わりまでにもう1回優勝ができるように頑張ります。

●フィアット・ヤマハ・チーム監督:ダビデ・ブリビオ
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今日はバレンティーノが素晴らしいレースを見せてくれましたね。低いスターティング・ポジションの影響と、オープニング・ラップでリズムをつかみ切れなかった事が結果に響いてしまったのは残念でしたが。

今日の彼のペースは先頭集団で戦えるだけのものでしたが、プラクティスと予選の間にで大きく調子を落とした事が、今日の午後の戦いを難しくしました。

また、コーリンも今日は大きく改善を進める事に成功していましたが、最終的にはグリッド・ポジションと同じ成績を確保するのが精一杯でした。

今日は全てが順調だったと思っています。特にバレンティーノの好調さを結果に反映できるグリッド・ポジションを確保できていなかった事が残念でなりません。

あともう1回、バレンシアで頑張ります。今シーズンをいい結果で終えられる事を願っています。


写真■6位)トニ・エリアス ホンダ・グレッシーニ RC212V

この結果には満足です。ウォームアップの時から全てが好調でしたから、いいレースができると思っていました。

午後は温度が上がったのでレースでは少し苦しみましたが、いいバトルをして集団から抜け出す事ができています。タイヤが消耗してからは高い結果を維持する事だけに気持ちを集中して走りました。

フィリップ・アイランドと比べればここでは大きく前進する事ができたと思います。今はスペインの母国ファンの前で戦えるバレンシアの最終戦がとても楽しみです。
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■7位)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R

きついレースでしたね。本当に疲れ切りました!

序盤には何人かとバトルしましたが、ジョンと自分が揃って小さなミスを犯してしまい、ポジションをいくつか落とす事になりました。
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バイクは加速時に振動する問題を抱えていて、その状態のマシンをどうやって速く走らせるか、しばらく考える必要があったんです。

それからはできる限りの攻めの走りでひたすら頑張りましたが、ピットボードを見たらジョンとの差が「ゼロ」だと記されていたんです。レースの残りはずっとそんな状態が続きましたね。

2人で何度も抜き合いましたが、最終的には彼の前でチェッカーを受ける事ができました。年間ランキングを考えれば彼を抑える事ができてとても良かったと思いますが、表彰台からはかなり離されてしまったので、まだまだやるべき事は多いです。

明日はここでまだテストがありますから、多くの作業を色々とこなせる筈ですよ。

●リズラ・スズキ・チーム監督:ポール・デニング

チームとしてみれば今週の成績は前回の日曜日のフィリップ・アイランドと同じ結果でした。ただ、オーストラリアの結果は少し明るいものでしたが、今回の結果については少しばかり期待外れです。
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今回マレーシアに向かう時には表彰台を狙えると思っていました。決勝レース当日を迎えた今日になってもその目標は変わりませんでしたが、望み通りに事は運びませんでしたね。

それほど自分たちがひどい状況には見えなかったかもしれませんが、ラップあたりコンマ5秒からコンマ75秒、速いライダーたちよりもペースが遅かったのです。

ノブサン(青木選手)はプロトタイプバイクで素晴らしい走りを見せてくれましたね。多くのMotoGPレギュラーを抑えてかなりのポイントをチームに持ち帰ってくれました。今週を通しての彼の努力に、心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。

これで年間ランキングの4位争いは、ジョンとクリス、それにメランドリの三つどもえの戦いになりました。最終戦のバレンシアでは、私たちのチームのライダーのどちらかでそれを勝ち取りたいと考えています。


■8位)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R

今日のレースにはすごく高い期待で挑みました。レースウイークを通してバイクもタイやも好調でしたからね。でも結局、期待通りにはいきませんでした。

写真スタートがとてもうまくいって1コーナーに向かいましたが、序盤の周回の中でいくつかミスをしたんです。一度はコースから外れてしまいました。そこからはリズラ・スズキバトルって感じでしたね。自分とクリスの一進一退の戦いになりました。

彼とレースできたのは面白かったし楽しめましたが、できれば1位と2位、もしくは2位と3位を一緒に争いたかったです。そうはなりませんでしたけどね!

今回は本当に自分のメカニックたちには脱帽といったところです。今週はずっとパンツを汗びっしょりにしながら必死に頑張ってくれたんです。

これでバレンシアに向かう事になりますが、ランキング4位を今年最後のレースでなんとか奪い返したいと思います。


■9位)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V

今週を通してチームは作業をすごく順調に進めてくれていましたから、レース中もバイクの調子はとても良かったです。
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でも、残念ながらスタートがあまりうまくいかなかったので、2ラップ目までに集団に囲まれてしまい、悪いタイミングで悪い場所を走り続けているといった感じでしたね。ただ、この時にはポジションを大きく落とす羽目になりましたが、一度走りが安定してからは調子良く前に抜け出す事ができるようになりました。

それからバックストレートの終端でエリアスを交わそうとしたんですが、そこでちょっと熱くなりすぎて馬鹿なミスを犯してしまいました。あれは良くなかったですね。調子に乗ってコーナーに少し高すぎる速度で進入したんです。
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その後はコースに戻って挽回できるように必死で走り、すごく速いラップタイムを何回か刻んでいます。まず最初にコーリンに捕まって少しタイムをロスし、彼を交わしてからの最終ラップではホプキンスとバーミューレンをとらえる事ができましたが、時間切れで追い抜くには至りませんでした。

ただ、今週の序盤の事を思えば、レース中にファーステストをしばらく維持できていたのは自信につながりました。自分の今日のペースとリズムは9位より上に相当するものなので次への期待にはつながりますが、いずれにしても今回いい成績を逃したのはライダーのミスです。

まだバレンシアで頑張るチャンスが2週間後にあと1回だけ残っています。


■10位)コーリン・エドワーズ フィアット・ヤマハ YZR-M1

スタートがうまくいかず、その後のいくつかのコーナーも最悪でした。ただ、一度調子がつかめてからは何人かを交わす事ができるようになり、少し激しく攻められるようになってきました。

写真しばらくしてからバーミューレンとホプキンスが射程圏内に入り、そこからは彼らとの差を縮めようと激しく攻めましたが、0.8秒以内の距離にはどうしても到達する事ができていません。

レースウイークの前半に体調を崩していた影響が出たのかもしれませんが、レースの終盤に入ってからは頭がひどくくらくらする状態になってしまい、残り数周の時には周囲がぼやけて見える感じでした。この暑さのせいでひどい頭痛もあり、体調が100%とは言えない中で走りに集中する事が難しくなり、最後までヘイデンを抑えきる事が残念ながらできませんでした。

今回もまた厳しいレースウイークになりましたが、繰り返すようですが、今回もさらに悪い結果だってあり得た事を思えば、ここまでの難しい何レースかを一緒に必死に諦める事なく頑張ってきてくれた全員に、感謝しなければいけないと思っています。


■11位)ロリス・カピロッシ ドゥカティ デスモセディチ

写真今日は何がどうなっているのか分からないような1日でした。

自分にはかなり辛いレースでした。それにここまでの2レースでいい結果を収めていたので、この結果には本当にがっかりしています。

残念ながら、今日はいくつか問題を抱えていましたし、自分たちのパッケージは前回までのレースほど調子は良くありませんでした。だからバロスと11位を争う結果になりましたが、これは今回のここでのレースに期待していた成績ではありません。

バレンシアでは状況が良くなる事を願っています。


■12位)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチ
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このレースには満足できていませんし、ただ完走したに過ぎません。

レースの序盤はエンジンの調子が期待していたほどではなく、いいリズムをつかむ事ができていません。原因をまだ詳しくは知りませんが、チームのエンジニアがデータを分析している最中です。

チームは本当に頑張ってくれていますので、バレンシアではそれがいい結果につながる事を祈っています。

●プラマック・ダンティーン・エンジニア:ファビアーノ・ステルラキーニ
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全てのデータをチェックしていますから、悪かった部分は確実に把握できますし、オープニングラップだけバロスがなぜタイムを1秒も落としたのか、その原因もつかめると思います。

タイヤも本来の性能が出し切れていなかったようです。これは再舗装された新しいアスファルトのせいで、冬季テスト中のデータを変更せざるを得なかったからです。


■13位)青木宣篤 リズラ・スズキ GSV-R

まず最初に、チームのスタッフに今週のサポートについての御礼の言葉を述べたいと思います。特に今回のマレーシアにプロトタイプマシンを持ち込んで、自分を走らせる決定を下してくれた大西さんに感謝の気持ちを伝えたいです。本当に光栄でしたし、心から感謝しています。
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昨日まではバイクに小さな問題をいくつも抱えていましたが、メカニックとエンジニアの人たちが昨晩必死に頑張ってくれたおかげで、今日のマシンの状態は完璧でした!

今回はシェークダウンを目的としたレースでしたが、いい作業のスタートが切れたと思います。2週間後には今回のバイクをグランプリ・チームに手渡す事になりますが、それまでにはさらなる改善を進めておきたいと考えています。

冬季テストに入ってもまだ作業は続きますから、今回の試みは非常にいいタイミングでした。繰り返しになりますが、今週の作業に関わってくださった全ての方々に心から感謝の気持ちを伝えたいです。


■14位)カルロス・チェカ ホンダ・LCR RC212V

写真難しいレースになる事は予想していましたが、自分が思っていた結果よりは良かったと思います。最大限の走りをしましたしね。

プラクティスと予選の時にはバイクから感触が得られず、このサーキットに合うセッティングを全く見つけられていませんでしたが、レースに入ってからは少し状態が良くなり、安定したタイムを刻めるようになりました。

レース中の自己ベストは2分4秒1でしたが、目標は2分3秒台だったので、その点は少しがっかりです。

今はシーズン最後のレースとなるバレンシアを楽しみにしています。


■15位)アンソニー・ウエスト カワサキ ZX-RR
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ピットボードでライド・スルー・ペナルティーの事実を知らされた時には、いったい何に対するペナルティーなのかさっぱり分かりませんでした。自分にはジャンプ・スタート(フライング)をしていない自信がありましたからね。何が悪かったのかを正しく知ったのはレースが終わってピットに戻ってからです。

その後に順位をいくつか挽回する事はできましたが、ライド・スルーをした後はもうすっかりへこんでいました。

本当に悔しく思いましたし、何人かに追いついてバトルを再開した時にも正直言ってモチベーションが完璧とは言えない状態でした。多分それも自分のタップタイムに悪影響を与えていると思います。

この最悪な出来事さえなければ、今週は本当に素晴らしいレースウイークだったんですけどね。来年のセパンには今回の復讐を果たしに必ず戻ってきたいです。


■16位)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V
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今日はチームにとっても自分にとってもひどく難しい1日でした。また、自分の好きなセパンでのこの結果には、本当に落胆しています。

午前にはバイクのフロントまわりのセッティング改善が若干進み、以前よりは感触が良くなりました。カルロス・チェカと青木宣篤選手と戦う事はできましたが、彼らについて行く事はできなかったので、その後は自分のラップタイムを安定させるように心がけて、順位を維持して最後のポイントを持ち帰れるようにしようと気持ちを切り替えました。

でも、最後の数周でウエストに交わされてしまい、そのポイントを奪われる結果になりました。

レース中は今回もまたチャタリングの問題がバイクのフロントに出てしまい、マシンは自分の思い通りには曲がってくれませんでした。この影響で自分のコーナリング速度が落ちましたし、本当に苦しみましたね。

明るい結果を最終戦のバレンシアでは残せるように、全員でこの状況を変えられるように頑張るつもりです。

●コニカミノルタホンダ・チーム・オーナー:ジャンルカ・モンティロン
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レースの終盤に、私たちは予想通りの結果を見る事ができました。シンヤ(中野選手)はいくつかポジションを後退し始め、その後に若干順位を挽回しています。

彼はアンソニー・ウエストに追われていた最後の2周回で自己ベストを記録していますが、最終的にはウエストに抜かれてしまい、結果として私たちは全くポイントを獲得する事が今回はできませんでした。少しでもポイントが欲しいシーズンの終盤としては、非常に残念な結果です。

●コニカミノルタホンダ技術責任者:ジュリオ・ベルナルデッレ

午前には若干の改善が今回も見られて、レースでのシンヤは2分4秒台で走っています。これはレース用のセッティングではレースウイークを通しての自己最速ラップですが、要するにトップ集団とは最初からかなりの差があった訳です。
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あまりいい状況ではありませんでした。これの原因はシンヤが数周を走行してからまたバイクのフロントにチャタリングが発生した事です。この状態になるとライダーはコーナーで攻めの走りができなくなりますし、シンヤにとっては彼の走りのスタイルが実現できなくなります。序盤にポジションを争っている時であれば尚更です。

非常に大変なレースウイークでした。金曜日の天候が難しく、新しいアスファルトにも慣れなければいけませんでしたからね。確かに改善は進んでいますが、今抱えているいくつかの問題を解決するには十分な状態とは言えません。

次はバレンシアに向かいますが、マレーシアの前の時にように改善が進む事を祈っています。


■17位)チャズ・デイビス ダンティーン デスモセディチ

写真自分にとっては本当に難しいレースでした。スタートはうまくいきましたが、第2コーナーで外側を走行していたら3人から4人のライダーに抜かれてしまったんです。その後はチェカと中野、それと青木のグループに食らいついていきましたが、持続できませんでした。

今日のバイクのセッティングは以前よりもうまく仕上がりましたが、ポイントを獲得するにはまだ十分ではなかったようです。

このレースには全く満足できていませんが、バレンシアではもっと上の成績が狙える事を願っています。あそこは好きなサーキットですし、以前に自分の最高位を記録した場所ですからね。


■18位)玉田誠 ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1
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厳しいレースでしたし、何か解決策を探るのがすごく難しいレースウイークでした。結局、全く問題は解消できていません。

金曜日と土曜日が難しかったですね。でも、今朝には何か見つかったような気がして、うまくいくと思ったんですが、それもだめでした。

レース中はグリップのレベルがすごく低くて、何の改善の兆しも感じられていません。

●TECH3チームオーナー:エルベ・ポンシャラル
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今週はの事はもう忘れるべきでしょう。

今回はレースウイークを通してレース用のセッティングでは一度も納得のいくタイムを記録できていません。予選の結果が少し良かったのでレースへの期待感は若干ありましたが、だめでしたね。

今週の事はもう忘れて、最終戦のバレンシアに向けて頭を切り換えたいと思います。シーズンをいい結果で終えられるといいですね。


■19位)シルバン・ギュントーリ ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1

写真今日はバイクとタイヤのパッケージ全体の調子がすごく良かったので、本当に自分自身に落ち込んでいます。

スタートがうまくいかなくて、カーチス・ロバーツと一緒に2周目に突入しましたが、その後は全く順位を挽回する事ができていません。スタートさえうまく決まっていればチェカや中野、それ以外のライダーともバトルができた筈ですが、その可能性をレースの最初っから吹っ飛ばしてしまいました。

すごく激しく攻めて走りましたが、このサーキットは本来スムーズに走るようにしなきゃいけない場所なので、途中でミスを何度も犯しています。今日は単にうまく走れませんでした。激しく攻めれば攻めるだけミスを重ねるという状態でした。


■20位)カーチス・ロバーツ チーム・ロバーツ KR212V

写真最初の6周か7周を走ったところでグラベルに飛び込んでしまい、コースに戻った時には大きくタイムをロスしていて、前の集団からすでに1分くらいの差がついてしまいました。もう最悪な状況ですよ。

でも、そのままコースに残り、もっとバイクに慣れる事に時間を使おうと思ったんです。セッティングを色々変更したりしながら、バレンシアでは何をどうすればもっと調子が良くなるかを考えたりしてね。

でも、多分チームのみんなの頑張りは報われると思いますよ。メカニックもクルーも全員が本当に必死で頑張ってきましたから、彼らが最後に喜べるようにしたいんです。

トラクション・コントロールのセッティングを変更しているうちに、これがどう作動しているのかが分かりました。次に機能をオフにしてみたら、普段よりもっとうまく曲がれるようになって、ラップタイムが上がったんです。

トラクション・コントロールのついたバイクで走ったのは今年が初めてでしたし、一度も気に入った事はありませんでしたが、これの問題点をしっかりと把握して、使用を諦めるなりセッティングをもっとうまく調整するなりすれば、恐らくもっと速く走れるようになる筈ですよ。

今回のレースウイークを通しての自己ベストはトラクション・コントロールをオフにした周回でしたからね。

●チームロバーツ監督:チャック・アクスランド
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カーチスは色々とセッティングを試しながら、バイクが総合的にどう機能しているかへの理解を深める事ができた様子です。

今年の序盤には同じような実験を(ケニー・ロバーツ)ジュニアと一緒に行ったものです。何かボタンを押す度に学習の連続でしたね。次々と新しい機能を試しました。

カーチスが言うには、何かいい事をいくつか見つけたようです。バレンシアに行ったら彼の試したセッティングに近い調整をしてみて、本当にうまくいくのか確認してみたいと思っています。

だめならだめで、またバレンシアに合うセッティングを探せるよう頑張ります。


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