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マレーシアGP予選、タイヤルールの発表延期と予選後の続報
インテリマーク編集部
2007年10月21日

MotoGP第17戦マレーシアGPの最終予選が行われたレースウイーク2日目の10月20日、この日は初日の不安定な天候とは異なり、雨は一切降る事なく終日良好なドライ路面に恵まれており、MotoGPクラスの各チームは午前にフリー・プラクティス3でのセッティング調整を経て、午後には予選を実施しており、本日10月21日午後の決勝レースに向けてのグリッド順を決定している。
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ここでは、予選後の各チームの状況やコメント、ならびに新着情報などを紹介する(予選中の時系列的な流れはこちらの記事を参照の事)。


■来期のシングル・タイヤ・ルールに関する発表は延期

今週のマレーシアGPまでにブリヂストン・タイヤとミシュラン・タイヤの性能差に改善の兆候が見られない場合には、来期の2008年にはシングル・タイヤ・ルール(タイヤの供給メーカーを1社に限定するルール)の導入に踏み切ると発表していたDORNAだが、MotoGP公式の10月20日の発表によれば、今週末に最終決定が下され、直ちに公表される予定だった来期のタイヤ・レギュレーションに関する発表を、DORNAは来週に延期する旨を改めて伝えている。

■立ち消えになりそうなシングル・タイヤ・ルール
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延期の理由としては、来期のタイヤ・レギュレーション案の作成がまだ進行中だからとされているが、少なくとも当初の発表内容にあったようなシングル・タイヤ・ルールへの移行に来期からいきなり踏み切るような事はなさそうだ。

■何らかの改正を望む声が高まる今期のタイヤ・ルール

このタイヤ・ルール改正を巡っては、今期のストーナーのように圧倒的に強いブリヂストン・ユーザーがミシュラン勢を凌駕し続ける事態が今後も続く事で、グランプリ人気や興行収入に悪影響が生じる事を心配するDORNAなどの思惑もあるが、実際に実力のあるライダーがタイヤの不調により本来のバトルに加わる機会を失う場面が今期は多くあった事に疑いの余地はなく、「今期ほどの不公平感」が生じないタイヤ・ルールの改正を望む各方面からの声がシーズン終盤にかけて大きくなっていったのは事実だ。


■ロッシのブリヂストン獲得とルール改正が連動?
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ただし、DORNAが一方的にシングル・タイヤ・ルールを希望しても、他の改正案を以前から協議していたブリヂストンとミシュランから合意を得るのは難しい事は予想されていたが、その後の水面下では何らかの協議が進行しており、その流れを受けてバレンティーノ・ロッシが来期のブリヂストンタイヤを獲得した可能性も高い。

もちろん、DORNAが最後までシングル・タイヤ・ルール施行の希望を最後まで取り下げない場合はロッシとブリヂストンの話は立ち消えとなるが、いずれにしても、新ルールに関する発表が一切されないうちからタイヤ勢力図に動きが生じるのは不自然な事態であり、DORNAが希望を取り下げるだけの何らかの交渉がすでに成立していると見るのが正しいのかもしれない。

■関連性を否定するロッシ

イギリスのロードレースサイトであるautosport.com(http://www.autosport.com)は10月20日の記事の中で、ロッシに対し「あなたのブリヂストンタイヤ使用の決定はシングル・タイヤ・ルール導入是非の議論とリンクしているのではないか?」との質問を投げかけている。
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これに対してロッシが回答した内容を引用すると、ロッシは「それは違います。自分のタイヤとシングル・タイヤ・ルールには何の関係もありません」と述べており、「ライダーが強いタイヤやマシンを望むのは当然の事でしょう」として全ての関係を否定したようだ。

■DORNAがブリヂストンに圧力?
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しかしながら、ロッシ本人が直接関与しているかどうかは別にしても、DORNAやタイヤメーカーの意見や水面下での動きは若干異なるようだ。ユーロ・スポーツ(伊)は10月20日の「DORNAからの大いなる圧力を受ける山田氏」と題する記事に、ブリヂストンの2輪ロードレース推進リーダーである山田宏氏のコメントを掲載しているので以下に引用する。

「DORNAは私たちに対してバレンティーノ・ロッシに来期のタイヤを供給できないか、オーストラリアGPの予選当日の午後にたずねてきました。ワン・メイク化を避ける唯一の方法が、ロッシにブリヂストンタイヤを供給する事だとの話でした」と山田氏。

もちろん、これらの噂の信憑性については不明だが、来週の新タイヤ・ルール発表に向けての水面下の取引が活発化している事だけは間違いないだろう。


■マレーシアGP予選の結果
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以下に、気温33度、路面温度38度、湿度50%のドライ路面に恵まれたセパン・サーキットにて10月20日に行われたMotoGPクラスの予選結果を示す。

1) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 2分01秒877
2) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 2分01秒918
3) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 2分01秒944
4) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 2分02秒107
5) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 2分02秒202
6) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 2分02秒225
7) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 2分02秒301
8) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 2分02秒432
9) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 2分02秒466
10) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 2分02秒697
11) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 2分02秒708
12) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 2分03秒022
13) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 2分03秒040
14) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 2分03秒233
15) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 2分03秒408
16) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 2分03秒525
17) チャズ・デイビス GBR プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 2分04秒197
18) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 2分04秒314
19) 青木宣篤 JPN リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 2分04秒604
20) カーチス・ロバーツ USA チーム・ロバーツ KR212V 2分05秒404


セパンのサーキットレコード(990cc)は2006年にロリス・カピロッシが記録した2分02秒127、ベストラップレコード(990cc)は2006年にバレンティーノ・ロッシが記録した2分00秒605。

■ペドロサが3回連続のポールポジション
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今回のマレーシアGPでポールポジションを獲得したのは、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサだった。ペドロサは前回までの2回のポールポジションからは1度も表彰台を獲得していない事をひどく悔しがっており、今回のレースでは確実に優勝を狙ってくる構えだ。


■予選で大苦戦のミシュラン勢

写真なお、ミシュランを履くペドロサの好調さとは裏腹に、アスファルトの新しくなったセパンでは大多数のミシュラン勢が予選で低迷している。ミシュラン2番手となった6番グリッドのレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンはまだいい方であり、レースウイークを通して全くいい所のないフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシはミシュラン3番手の9番グリッドとなっている。

■絶望感の漂うロッシ

「午前は路面温度が低くて調子が良く、自信を若干回復したが、午後に温度が上がった途端に初日と同じ問題を抱えてだめだった」とロッシは述べており、レースに向けての自信を示すようなコメントもなく、「午前のウォームアップでの改善は難しい」と言葉を追加し、非常に深刻な状況にセパンでは陥っている事を明かしている。これはチームメイトのコーリン・エドワーズも全く同じ状況だ。

■チェカ「こんなの普通とは言えない」
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今回に限らず今シーズンは低迷を続けるミシュランを履くホンダのサテライト勢も、セパンはかなり辛い状況のようだ。この日の予選で16番グリッドとなったホンダLCRのカルロス・チェカは「新しいシャシーとエンジンになったのに、冬季テストの時よりも2秒遅いっていうのは普通の事態とは言えない。何をやっても効果が出ない。チャタリングがひどく、フロントははね回り、バイクは曲がってくれない」と予選後にコメントしている。


■シーズンを通してセッティングの問題が解決しない中野選手
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15番グリッドとなったコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手は「午後にはサスペンションのセッティングが少し改善されたが、今もまだコーナーへの進入速度を上げられるようなフロントまわりのいい感触を探っている状態。今のままではコーナリング速度を維持できないし、コーナーへの進入速度も上げられない。明日はウォームアップでいいセッティングを見つけられるよう頑張りたい。いい結果を狙う事を絶対に諦めない」と述べており、2日目の予選を過ぎてもセッティングは満足のいかない状態にある事を明かした。

■必死の姿勢でセパンを攻める中野選手
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なお、今週は転倒やコースアウトの回数が多い中野選手についてコニカミノルタ・ホンダ・チームの技術責任者であるジュリオ・ベルナルデッレは、「グリップが得られていないし、シンヤが激しく攻めるとコースアウトしてタイムをロスするような状態にある。もっとグリップが得られるようにマシンを調整する必要がある。バランスを改善できるように午前は更なるセッティングの変更をマシンに加える予定」と述べ、あまり転ぶことのない中野選手が無理をしてでもコーナへの進入速度を上げようと取り組んでいる姿勢をコメントしている。


■ミシュラン勢の問題は高温路面でのフロントのグリップ低下
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また、今回の最後尾となる20番グリッドとなったミシュランを履くチーム・ロバーツのカーチス・ロバーツが、「フロントのグリップが得られない。他に何か問題と言うより、とにかくフロントが滑り続けているだけ」とセパンでの2日間の感想を述べている事からも、レプソル・ホンダの2名以外のミシュラン勢は、フロントタイヤとセパンの新しいアスファルトとの相性に何らかの問題を抱えており、他にも午後に路面温度が高くなるとさらにタイムが伸びなくなる傾向にあると言えそうだ。


■一部調子の出なかったブリヂストン勢
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好調なブリヂストン勢の中で見ればあまり予選の順位が高くなかったライダーについては、10番グリッドのリズラ・スズキのジョン・ホプキンスは「初めて試した予選タイヤと自分のライディング・スタイルが全く合わなかった」とコメント。 11番グリッドのドゥカティーのロリス・カピロッシは「初日のマシンが暴れる問題があまり解消できなかった」と述べ、12番グリッドのプラマック・ダンティーンのアレックス・バロスは「午後の温度変化にリアの調整が間に合わなかった」とコメントしている。
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■青木選手は予選中のメインマシンにトラブル

また、リズラ・スズキから2008年型プロトタイプでスポット参戦を果たしているスズキの開発ライダーである青木宣篤選手は、今回の19番グリッドという予選結果について「予選の序盤にメインマシンがトラブルを抱えてしまい、その後はスペアマシンで走行したがシャシーとエンジンの両方の調子が悪かった」と述べており、予選では不運にもフリー・プラクティスを通して仕上げたメインマシンを活用できなかった事を明かした。
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■予選3列目までのライダーコメント

以下に、今回の予選で上位3列までに入った9名のライダーの詳細コメントを紹介する。

■1列目

●ポールポジション)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V
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写真3回連続のポールポジションが取れて本当に嬉しいです。これでいいスタートを決めやすくなりますからね。でも、ポールポジションを獲得してもポイントは得られませんから、本当に重要なのはレースの結果の方です。

予選の時のアタックはすごくうまくいきました。自分の2番目の自己ベストタイムを0.8秒も上回りましたし、ポールポジションを取るには十分なものだったと思います。

今日の午後は昨日や午前の時とは路面状況がかなり異なり、すごく表面の温度が上がってかなり滑りやすい状態でした。色々なタイヤの種類を試しましたが、レースにどれを使うかの決定はまだこれからです。明日の天気次第ですし、特に明日の午後の路面温度をどう予測するかによります。

それにまだ今日の2回のセッションで収集したデータを、マシンのベース・セッティングに反映する必要もまだ残っています。


●2番グリッド)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチ
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レースに向けてのセッティングには今回もかなりいい感触が得られています。今日は通常通りの作業に集中する事ができましたし、レース用パッケージの仕上がりはとても良くなりました。

残念ながら予選では2週連続して運がなかったみたいですけどね。フィリップ・アイランドの時は他のライダーに走行ラインは阻まれましたが、今回は路面にでこぼこのかなりひどい部分が数箇所あり、それが原因で電子制御系のシステムが予選タイヤの時にうまく機能せずにタイムをロスしました。

ポールポジションが取れなかった事については少し残念ですが、1列目の2番グリッドは確保しましたから、明日はいいスタートができるように頑張って、その後の様子を見たいと思います。
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新しい舗装路面の状態は間違いなく昨日と比べて大きく改善されました。でこぼこは消えませんが、確実にグリップのレベルはとても良くなりました。明日も恐らく同じ調子で改善は進むと思います。

レースの距離を走り込んでもタイヤはどれも順調でした。だからどのタイヤを選ぶかは自分たちにとってそれほど重要じゃありませんし、レースの最後まで持たせる事ができる筈です。


●3番グリッド)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V
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満足です。レースに向けてのペースはいい状態ですし、1列目のグリッドは明日のレースのスタートにとてもいい場所だと思います。

バイクの改善が進み、早めにアクセルを開けていく事ができるようになりましたし、ストレートでの速度もかなり速くなりました。バイクとタイヤの機能が互いにうまく組み合わさっています。
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ここは常に自分が楽しんで走れるサーキットですが、性能をフルに発揮できるようないい走行条件を確保できたのは今回が恐らく初めてだったと思います。今日はすごく気分良く走れました。

楽しんでいますし、レースに自信が持てる感じです。レースはタイヤと体力のどちらにも厳しいものになるでしょうね。ここは本当に暑いんです。オーストラリアの真冬からマレーシアの真夏にいきなり移動したようなものですからね。


■2列目

●4番グリッド)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ ZX-RR
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最近のレースの結果もあって、今回はもっと上のグリッドを狙っていましたが、セッションの序盤に転倒してしまい、その後しばらくはスペアバイクの方で走る羽目になってしまいました。乗り換えたマシンの感触も悪くはありませんでしたが、本当は最初のバイクでずっと走りたかったですね。

予選タイヤは2種類の異なるものを使用しましたが、そのうちの1本は自分の走りには全く合わず、最後まで周回を走りきる事ができていません。残りの1本の方は比較的いい感触だったので、セッションの終盤にそれをメインのバイクに装着して走り、今回のタイムを刻む事ができました。

タイムはすごい接近戦でしたね。あと僅か0.2秒でポールでした。

明日に向けてはいいベース・セッティングがありますし、今週はレースタイヤでずっと速いペースを維持してきたので、レースはうまくいく筈です。


●5番グリッド)アンソニー・ウエスト カワサキ ZX-RR
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予選の大半を上位のポジションで過ごせたのが嬉しかったですね。それにとても気分良く走る事ができていました。

予選タイヤには2種類の違うタイプを使用しましたが、どこのサーキットでもうまくいくタイプの方で走った時にはあまり調子が出ませんでした。ここでは状況が他のサーキットと全く逆でしたね。

最初に使った予選タイヤは良かったんですが、他のは1周ぎりぎりしか持ちませんでした。1列目に並べなかったのは本当にすごく残念でしたが、今重要な事はレース用タイヤを履いた時のセッティングから好感触が得られている事です。1周だけの速いタイムじゃなくて、安定してペースを持続できるんです。

だからすごく自信は持ってていますし、明日が楽しみです。今週は全てがすごく順調に進んでいます。


●6番グリッド)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V
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午前は気温が低めだったので午後よりもかなり速く走れていました。だから自分たちは気温の高い走行条件でも速く走れるような調整を続ける必要があります。今日はそれほどいい内容とは言えませんでしたね。でも、6番グリッドは悪くない結果だとは思います。

予選時のアタックはあまり完璧じゃありませんでした。先週のフィリップ・アイランドの時と同様に、最終区間までにタイヤが少し柔らかい感じになったんです。ただ、いずれにしても予選タイヤでは順位を上げる事ができましたし、このサーキットで2列目なら問題ないです。
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今一番重要な決定事項はレースでどのタイヤを選択するかです。今日の午後は温度が上がった時に路面の状態が大きく変わりましたからね。路面の表面温度がすごく高くなりタイヤの消耗も激しくなったので、グリップを十分に得る事が難しく、いいリズムをつかむのが大変でした。

最終的にグリッドの位置はそれほど悪くなかったので、今からはレースに向けてのセッティングを改善していきたいです。明日はトップ集団についていくためにはいいスタートがすごく重要になります。


■3列目

●7番グリッド)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R
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午後は路面温度が急上昇して難しい状況でした。おかげであるレースタイヤ用に調整していた事があまり期待通りの効果を生まなかったんです。

そこで別のタイヤを試したらタイムが簡単に縮まるようになり、ゴムの持ちも良くなったので、今はレースに向けてのセッティングもいい状態がりですよ。

予選タイヤも素晴らしかったですね。新しい事をいくつか試したんですが、ブリヂストンが本当にうまくそれに合わせて作業を施してくれたんです。2コーナーでミスさえしてなければもっと高いグリッドの位置が確保できたのは間違いないです。

今年はレースウイークを通して気分良く走れていますが、ここは結構自分にとっては苦手意識のあるサーキットだったので、かなりいい兆候だと思っています。スズキとブリヂストンは常にこのサーキットでは調子が良さそうだし、自分もいい波に乗れてきたので嬉しいですね。


●8番グリッド)トニ・エリアス ホンダ・グレッシーニ RC212V
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今日はチームと一緒にすごく作業がはかどりました。バイクのセッティング改善が進み、タイヤのテストもうまく行う事ができました。今日の2回のセッションを終えた時点でレースに使うタイヤの選択も済ませています。

残念ながら今日は2本目の予選タイヤを履いた時に時間切れになってしまい、グリッドの位置をこれ以上あげる事ができなくなりました。明日のレースでトップ集団についていくには、スタートをうまく決める事が重要になりそうです。


●9番グリッド)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1
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午前はだいぶ調子が戻ってきたように感じていて、少しだけ自信も回復していたんですが、残念な事に午後に入って温度が上がった時には昨日と同様にタイヤがうまく機能しなくなりタイムが落ちました。すごい横滑りが発生するんです。

でも今シーズンの予選タイヤにはすごく自信を持っていましたし、実際に良好でしたから、今回は1列目を狙えるかもしれないとさえ思っていたんです。

2本目の予選タイヤの時にはさらにタイムを上げられると思っていましたが、第3区間で横滑りを起こし、タイムをロスしてしまいました。結果が3列目に終わったのはそれが理由です。今の段階ではレースに向けてのペースも良くないのですごくがっかりです。明日に向けての最大のチャンスが1列目の確保だと思っていました。

レースの時とは気象条件が異なる筈ですから、午前のウォームアップを有効に使って作業するのは難しいでしょうね。ただ、いずれにしてもこの状況下でできる事は全て試したいと思っています。


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