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オランダGP、レース後の全ライダーと各チームの詳細コメント
インテリマーク編集部
2007年7月5日

以下に、6月30日に行われたオランダGP終了後のMotoGPクラス全ライダー、およびチーム関係者のコメントを紹介する(MotoGPクラスのオランダGPレース詳細記事はこちらの記事を参照の事)。
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■優勝)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1

自分の経歴の中のトップ5に入るすごいレースだったと思います!11番グリッドは自分たちと相性がいい事は明らかですよ。去年のザクセンリンクもそうでしたが、このポジションから優勝した経験が数回ありますからね。
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昨晩はあまり寝られませんでしたし、こんな結果が待っているとは想像もしませんでした。正直、予選の後は少し不安になり、今日どこまでいけるかなんて見当もつかなかったんです。

いったんレースが始まってからは、すごいペースで走れる事が分かったので、できる限り激しく攻めて全員を交わしていこうと頑張りました。ケーシーに追いつける事はその時には分かっていましたからね。

やっと追いついた時にはもうすごく疲れていました。タイヤも消耗していたし、ケーシーはいい走りを続けていたので彼を交わすのは大変でしたが、今日のM1は最高に素晴らしかったので最後の何周かには彼の前に出て優勝する事ができました。
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ミシュランとチームには深く感謝の気持ちを伝えたいです。彼らが今日のパッケージを最高に仕上げてくれたおかげで、最大限の力を出すことができましたからね。

アッセンで勝てて本当に嬉しいです。ここは自分にとって特別な場所ですから、すごい感動ですよ!また、今回のレースはスペシャルカラーで走りましたが、過去には新しいカラーのスーツで走る時はあまり運が良くなかったので、その流れが今回から変わってくれたのも良かったです!

ヤマハの150勝に祝辞を送ります。この勝利でそれ祝う事ができて最高です!


■2位)ケーシー・ストーナー ドゥカティ・マルボロ デスモセディチGP7

スタートが最高にうまくいって前に抜け出す事ができましたし、ラップタイムもプラクティスの時に近いタイムが結構楽に出せました。ただ、今日は風が強かったので、まったく同じペースという訳にはいきませんでしたが。

写真いくつかの高速コーナーをものすごく激しく攻めた時に数回フロントのグリップを失ったので、ブレーキはあまり激しくしないようにしました。

バレンティーノが近づいているのは見えていました。場内スクリーンで彼がコースのあちこちで激しいバトルを展開しているのが映っていたんです。すごい勢いで自分に迫ってきていましたね。しかもものすごく速いペースで。

自分のペースを何とか上げようと試みたんですが、一度抜かれた時にはもう限界ぎりぎりの状態でした。

レース全体の内容は素晴らしかったし、年間ポイントは5ポイントしか失っていないので、この成績に文句はありません。今年は表彰台も2回しか逃していませんしね。本当にレースの結果には満足できましたから、午前中の少しのミスの後に頑張ってくれたチームのスタッフに感謝しています。すごくうまく修復してくれたと思います。

スローダウン周回の時にガス欠になってしまいましたが、あれは今回のレース中の横滑りやホイールスピンがプラクティスの時よりも激しかったので、ガソリンを多めに使ってしまったせいです。

全体を通して、ここまでのシーズンの内容には満足ですね。今シーズンが開幕する時に現段階でポイントリーダーになっていることなんて全く予想もしていませんでしたので、残りのシーズン中に何が起きようとも満足はできると思います。

ドゥカティー・マンになれた事を誇りに思います。


■3位)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V

いい結果を残すのは本当に最高ですね。それにみんなとバトルをしながら上位に抜け出していくのはとにかく楽しいですよ。
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ウォームアップ・ラップの時に、今日のバイクは今年のここまでの中で、どの条件で走った時よりも最高の仕上がりだと思いました。だから、予選の結果13番グリッドからのスタートにはなりましたが、グリッドの上ではひたすら「今日はがむしゃらに戦うぞ!」とだけ思う事にしていたんです。それでギアをつないだら最高のスタートを決める事ができました。

スタートがうまくいったおかげでヘアピンに飛び込む時にはすごくリラックスができていました。それで深呼吸をしたところでエドワーズが交わしてきたんです。今回はいいスタートが不可欠でしたからね。後はとにかく前に抜け出すための隙間を探す事以外には何も考えていませんでした。

自分のペースは元もとすごく良かったんですが、バレンティーノに交わされた後は彼についていくためにペースを落とす事ができず、すごく速いラップ周回になりました。それからしばらくは、もう少し上の結果が狙える特別なチャンスかもしれないと期待しましたが、今回は確実に結果が残せましたので、今後もこの調子を維持できるように頑張るのみです。
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自分のために頑張ってくれたチームと全てのレプソル・ホンダのスタッフに深い感謝の気持ちを伝えたいと思います。もう僕の事を諦めたり非難を始めてもおかしくない時期だったのに、特にバルセロナの後の2日間のテストでは一緒にものすごく頑張ってくれたんです。彼らの事を、本当に有り難く思いました。

ここでマシンの改善がさらに少し進みました。たったコンマ3秒からコンマ4秒の違いですが、これが上位集団で走るか後方で走るかの違いを生みますね。1ラップにつき2秒というような大きな改善ではありませんが、楽しんで攻めの走りをするのには十分なものでした。

まだやるべき作業はいくらか残っていますし、多くのレースが今後も続きますが、楽しみながら頑張っていきたいと思います。


■4位)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V

昨日の雨の予選の9位からレースで4位という結果はそんなに悪くないと思います。ただ、今日はもっと上の成績を期待していた事は否定できない事実です。

写真スタートがうまくいってニッキーの背後につける事ができましたし、最初の何周かはすごくいい感触で走れていました。ニッキーが何人かを交わした時には自分もそれについて行く事ができたので、一緒になんとか順位を上げる事もできています。

自分のスピードはすごく速かったし、プラクティスの時よりもペースを上げる事ができていたので、自信にはつながりましたね。

残り6周か7周の段階でまたトラクション不足に苦しみだして、それでニッキーとの距離を保つ事ができなくなったのが残念でした。今年に入ってから数回同じ問題が発生していて、狙えると思った成績に到達できないという結果に陥っているので、これは今後も対処を続けなければならない課題です。

バイクの調子は良くなってきていますが、レースの終盤に入るといくつか問題を抱える状態なので、次のレースに向けても大きな努力を続けていく必要がありますね。


■5位)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R

今日はすごく厳しいレースでしたね。本当のバトルって感じでした。

今回は自分の精神の全てをレースに注ぎ込み、死に物狂いで頑張ってこの結果に辿り着きました!今日は無茶苦茶表彰台に乗りたかったし、序盤にストーナーを捕らえたかったんですけどね。
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ものすごく激しく攻めましたが、いくつかのコーナーでマシンがひどく振動したので、ある区間ではコンマ5秒くらいタイムをロスしていました。だから残りの区間ではさらに激しく攻めてそれを挽回しなければいけなかったんですが、リズムが少しつかめなくなってしまい、ロッシとホンダの2台に交わされる事になったんです。

そこからは可能な限りの攻めの走りをして、後方のエドワーズとの距離を保てるように頑張りました。

今日のブリヂストンタイヤは最高でしたし、リズラ・スズキは今回もまたすごく好調でした。自分のクルーの今週の働きには本当に感謝しています。レースウイークの初日にはいいセッティングが得られていなかったのに、ものすごく大きな改善を進めてくれましたからね。

これでドイツに向かう事になりますが、今週の作業をあそこで再開できるのが待ちきれないです。またすぐに表彰台に乗れる事だけは間違いないですよ!


■6位)コーリン・エドワーズ フィアット・ヤマハ YZR-M1

スタートはそんなに悪くはなかったんですが、最初の2周くらいはすこし混雑した中でもつれ合うような争いになり、そこでペドロサに交わされたんです。
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一度調子を戻してからはメランドリやバーミューレンの側を走っていました。自分のペースはかなり良かったので比較的簡単に彼らを交わす事ができると思っていたのに、実際には十分に距離を縮めるまでに数周を要しました。

最終的には両方を交わす事ができたので、その後はひたすら頑張って走り、このレースウイークの中でも一番速いペースを記録できていたので、一時期は表彰台もいけるんじゃないかと思ったくらいです。

本当に激しく攻めて走ったので危険な場面も数回ありましたが、6位で終わりたくはなかったんです。でも、100%の状態を維持できなくなり、その後はペースを落とさざるを得なくなりました。

終盤にはリズムがつかめるようになりホプキンスに再び接近し始めましたが、数秒の差を縮める事ができずに時間切れでした。バレンティーノにはおめでとうと言いたいです。今日の彼はすごいレースをしましたね。
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●フィアット・ヤマハ チーム監督:ダビデ・ブリビオ

ヤマハの150勝目を飾るにふさわしい素晴らしいレースになりました。昨日の予選の後は、ここまですごい戦いができるとは夢にも思いませんでしたね。バレンティーノは今回も素晴らしい走りで最高のレースを見せつけてくれました。

今日のパッケージはバイクもタイヤも最高でしたから、それがバレンティーノの最大限の走りを可能にしてくれました。ミシュランとヤマハ、それに全てのチームのメンバーに、感謝の言葉を伝えたいと思います。バレンティーノの今回の走りは誰にとっても素晴らしい感動でした。

また、コーリンもいいレースができたと思います。彼はレース全体を通して速いペースを維持していました。トップとの差を縮める事は残念ながらできませんでしたが、ペース自体はトップ集団とほぼ同じ速さでしたから、次戦に向けての自信にはつながった筈です。

シーズンの残りのレースも激しい戦いになりそうですが、私たちの意欲は非常に高いですよ。今週はフィアットと共に、スペシャルカラーと同じく楽しい内容のレースウイークを過ごしました。新型Fiat500物語の素晴らしい幕開けになった事は間違いありませんね!


■7位)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチGP7

心の底から言いますが、自分のレース運びにはあまり満足ができませんでした。このコースではもう少しましな走りができる事を期待していましたからね。
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スタートはうまくいきましたが、1コーナーでラインを失ってしまい、少しコースからはみ出してしまいました。これは多分、タイヤが冷えすぎていたせいだと思います。そこからレースがさらに難しくなってしまった上に、昨日まで感じていた自分の走りの安定感についてもあまり自信が持てなくなっていたんです。

今日の一番の問題点はコーナーからの脱出でした。風の影響もあったかと思いますが。ものすごくバイクが大回りをしていたんです。午前のウォームアップの時からこの問題は発生していて、解決に向けての作業をしたんですが、完璧に問題を解消するには至りませんでした。

今はザクセンリンクの事に頭を切り換えたいと思います。ザクセンリンクは自分と相性の良いサーキットですから、いい成績が残したいですね。


■8位)アレックス・ホフマン ダンティーン デスモセディチGP7

8位はそれほど悪い結果ではありませんが、もう少し上の成績を期待していました。
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レースのスタートはうまくいきました。クラッチの調子がちょっと悪くてかなりナーバスでしたけどね。何分かが過ぎたところで、ヘレスで完走ができなくなった時と同じような症状が繰り返し発生しましたが、今回それはあまり大きな問題には至りませんでした。

何周かが過ぎて、かなりいいペースで走れるようになったところで、本当の問題が発生しました。右腕がけいれんを始めて、思うようにバイクを操る事ができなくなったんです。そのせいで、このサーキットで最も重要なブレーキングを駆使しての追い抜きが難しくなってしまいました。

今回嬉しかったのはレースウイークを通してバイクに好感触が得られた事です。ドゥカティーとブリヂストンのパッケージ、それにチームの作業は好調ですよ。

●プラマック・ダンティーン チーム監督:ルイス・ダンティーン
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今回のレースは部分的には満足できたと言えます。バロスもホフマンも揃ってトップ10に入った事がそれですが、もし彼らが序盤の周回でもっとアグレッシブに攻める事ができていたら、さらに上の結果も狙えたのではないかと思います。

この結果、高い成績でレースを終える可能性が低くなったのでしょう。また、それと同時に、次戦のレースへの自信につながったのも事実です。チームのパッケージは非常に高いレベルで戦える状態にありますからね。


■9位)アンソニー・ウエスト カワサキ ZX-RR

写真グリッドでスタートを待っていた時にはナーバスでしたし、クラッチをつないだ瞬間にいいスタートができない事を直感しました。

そこで大勢に抜かれてしまい、レースの序盤にはそれを取り返す事がなかなかできませんでしたが、途中からいいリズムがつかめるようになったんです。その後はホフマンとチェカ、それにメランドリと同じ集団になって残りのレースを争いました。

何回も交互に順位を入れ替えてお互いにペースを上げながら、全員が全力で戦っていましたが、時々はちょっと乱暴な感じの争いでしたね。自分にとっては素晴らしい経験でしたし、色々学ぶ事ができました。

あのメンバーと一緒のペースで走れて、レースの最後まで集団から脱落しなかった事を本当に嬉しく思います。

今年の目標の1つはトップ10以内でゴールする事でしたが、まさか今回に達成できるとは思ってもいませんでしたから本当に嬉しいです!


■10位)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V

写真スタートはうまくいきましたが、ドライのプラクティスで抱えていた問題が再発し、思い通りに走る事ができなくなりました。

チャタリングがひどすぎてかなり辛かったです。レースの出だしは最高の走りをしたつもりですが、結果にはがっかりです。

●ホンダ・グレッシーニ チーム監督:ファウスト・グレッシーニ

今週は私たちにとっては厳しいレースウイークになりました。何よりもトニの怪我ですが、彼の一刻も早い回復を個人的にも深く祈っています。彼はここオランダで治療を受けた後、今朝(レース当日)にはスペインに戻りました。
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マルコにとっても厳しい週末でした。彼はウェットではいい走りを見せましたが、ドライではプラクティスの時も、ウォームアップの時にも苦しんでいましたので、そのプラクティスを通して抱えていた問題がレースの結果にも反映される形となりました。


■11位)カルロス・チェカ ホンダLCR RC212V

写真トップ10を狙って戦えた事は素晴らしかったですね。ホフマンやウエスト、それにメランドリとすごいバトルができました。

レースの序盤はリアタイヤが温まるまでに時間がかかりましたが、その後は他のライダーたちと戦う事ができました。

マルコとは何度か楽しめて、一度は彼を交わしたんですが、自分のブレーキに完璧な自信を持てなかったので激しく攻め込む事ができず、ブレーキングで相手との距離を維持する事が難しい状態でした。

でも、今日はチームにポイントをいくらか持ち帰る事ができたので嬉しかったです。


■12位)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V

レースの序盤はリズムがつかめずに難しい状態でした。多分いつもよりも硬めのタイヤを選んだせいだと思いますが、その結果としてレースの終盤はいいペースがつかめるようになり、自分の前方にいた集団に追いつく事はできました。
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前方に集団が見えていただけに、今回の結果も少し期待外れです。コーナーリング速度がまだいくらか足りませんし、フロントまわりの自信も不足しています。これはレースウイークを通してずっと同じ状態でした。

ホンダが調子を上げて上位につくのを見れたのはいい事でしたね。自分たちにとってはこれからの長い戦いとシーズン後半戦に向けてのいいニュースです。

●コニカミノルタ・ホンダ チーム・オーナー:ジャンルカ・モンティロン

写真シンヤはスタートが今ひとつでしたし、マシンからいい感触を得られるまでに数周回を必要としました。もしスタートがもう少しうまくいっていれば、第3グループのメランドリやチェッカと一緒にトップ10入りを争う事ができたと思います。

去年シンヤはアッセンで2位を獲得していますし、彼にとっては好みのサーキットですから、シンヤがこのサーキットを攻略できていないとは到底思いません。ただ、この結果が示しているのは、私たちは現在、チームのテクニカル・パッケージに改良が施されるまでの一時的な期間を過ごしているという事です。

私はチームのテクニカル・パートナーや、コニカミノルタをはじめとするスポンサーの方々に、私たちが現状への対処に最善を尽くしている事へのご理解とご協力に深く感謝致します。現段階において、私たちは彼らの期待に沿う事ができていませんが、今の対処の方法以外には致し方のない状況なのです。

ファクトリー・ホンダ(レプソル)が好調に改善の兆しを今回のレースで示してきた事が期待の持てる点です。これからのシーズン後半戦に向けて、サテライト・チームについても、私たちが抱える現在の状況に何らかの変化が加えられる事を願いたいと思います。

●コニカミノルタ・ホンダ 技術責任者:ジュリオ・ベルナルデッレ

少なくともコースの路面状況はこのレースウイークの中では最高でした。今回の平均ラップタイムはそれほど悪くありませんし、特にレースの終盤が良かったですね。
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シンヤはタイヤが温まってグリップが良くなるまでに時間がかかったと説明していますが、要するにタイヤの準備が整うまでに多くの周回数が必要になり、それが原因でレースの序盤にあまりいいペースで走れなかった訳です。

もっと速いラップタイムを狙っていたのは確かですが、今回最も良かった部分はペースが一貫していた事です。

ホンダが表彰台に乗った事は嬉しい事実です。彼らの改善箇所が私たちのチームのようなホンダのサテライト勢にも反映される事を期待していますし、それまでは今の私たちのパッケージで100%の力を出せるように頑張り続け、ミシュランの協力の下で全体的な性能を上げていきたいと思います。


■13位)玉田誠 ヤマハTech3 YZR-M1

写真先週よりはずっといいレースができたことは間違いないですね。全体的な状況にはかなり満足していますが、もう少し上の結果も狙えたと思っています。

スタートはすごくうまくいきましたし、バイクの感触も最初の8周か10周くらいまではすごく良かったです。それに7位から9位までを争う大きな集団とバトルができました。ただ、その後はフロントタイヤの右側のグリップが若干低下しました。左側に問題はなかったんですが、そこからは自分の思うような攻めの走りができていません。

リアタイヤはレースを通して好調でした。今までにフロントタイヤがらみのトラブルは一度も経験していなかったので、今回はちょっと奇妙な感じがしましたね。

いずれにしても、まわりとの差がどんどん縮まってきた事を自分たちは認識できていますから、今後はより上の成績を狙っていきます。


■14位)シルバン・ギュントーリ ヤマハTech3 YZR-M1

まだ自分の目標とする成績にはたどり着けていませんが、少なくとも先週よりはそれに近づいたと思います。
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スタートではあまり感触に自信が持てずに順位を少し落としましたが、そこからは攻めの走りができてメランドリ、ウエスト、ホフマン、チェカ、玉田のいる大きな集団に追いつきました。

全てが順調に思えましたし、彼らと一緒にいいペースで走れていたのに、終盤にはリアタイヤの性能が低下して苦しみ、最後は後退する事になりました。まだ何人かのライダーを交わす事ができるかもしれないと思っていましたし、マコトよりも速く走れていたので彼を追い抜く事はできた筈ですが、残り3周か4周の時点では、完走を確実にするためにペースを落とさざるを得ない状況に陥っていました。

●ダンロップTech3ヤマハ チーム監督:エルベ・ポンシャラル

ウェットでは苦しみましたから、今日は陽射しに恵まれて嬉しかったですね。ただ、今回のレースではダンロップが開発を真剣に続けている事が良く分かりましたし、それを示す事ができたと思います。
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オープニングラップでは2名が揃っていい走りを見せてくれましたし、マコトとシルバンが強豪集団の中で戦う姿を見れたのでチームの全員がとても満足しています。一時期は他のライダーたちよりも速いラップタイムを刻んでいましたからね。ただ、残念な事に終盤の周回ではペースを維持する事ができなくなり、今回の順位に落ち着く事にはなりましたが。

他のライダーたちと戦いながらレースの3分の2以上を走れたのはいい事だと思います。ただ、終盤には引き離されてしまうのを見るのが常に残念でたまりませんね。

ここまでの2レースはダンロップにとっては有益だったと思います。ウェットとドライの両面について多くの情報を入手する事ができましたから、今後の改善には大きく期待が持てます。

また、バレンティーノとヤマハ、それとフィアット・ヤマハチームの今日の素晴らしい走りに祝辞の言葉を贈りたいです。ヤマハが再び頂点に立つのを見られて大変に嬉しいです。


■15位)カーチス・ロバーツ チーム・ロバーツ KR212V

写真今回は最初からフラストレーションの溜まるレースでした。レースウイークを通してずっとですけどね。

バイクはバンクのあるコーナーではかなり好調でしたが、路面の両側が均一な高さのフラットなロングコーナーではかなり惨めな状態でした。今回はそこでかなり苦しみましたね。

このサーキットにはそういうコーナーが4つあるんですが、それぞれの場所で1秒をロスしました。うまく走り抜けられないんです。自分たちの加速に問題があるのは隠しようのない事実ですが、その問題にも拍車をかけました。

一番苦手なコーナーでは攻めると大回りになるし、そこで3人に交わされました。みんなそのまま遠くに去っていきましたしね。あそこで完全にやられたって感じです。

レースでは以前に一度もテストをした事がないセッティングをマシンに施しましたが、19ラップ(カピロッシがリタイアした周回)を過ぎるまでは不愉快な気分でした。最後尾に下がってこれからどうなるのか様子を見ていたら、運良く2人のライダーがリタイアした事でポイントだけは獲得できましたけどね。

自分たちは年間タイトル争いの蚊帳の外って感じですが、チームのためにポイントを獲得できれば少なくともノーポイントよりはましですから、頑張り続けなきゃいけません。問題はレースに向けて4時間しかないところに、雨が続いている事です。

今はラグナが楽しみです。少なくともあそこは自分が良く知っているサーキットですからね。

●チーム・ロバーツ オーナー:ケニー・ロバーツ・シニア
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レースに向けては今までとは全く異なるセッティングを試しました。今週はずっと調子が良くなかったので、何かやってみたかったんです。

結果は驚くほどに全く同じでしたけどね。

レースの終盤には速く走れたようですが、序盤とタイヤが新しい時にはコーナリングができていません。思い切って大きな変更をセッティングに加えても何一つ違いは出なかったので、どこかにまだ特定できていない問題を抱えている筈です。

新しいシャシーの開発を急いで進めています。ラグナからの投入が目標ですが、間に合うかどうかは分かりません。


■16位)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R

ポールポジションからスタートできるのはいいですね。それに午前のウォームアップで大きな進歩が得られていたので、レースを始める時にはこのレースウイーク中でバイクの調子が一番いい状態に仕上がっていました。
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ラップタイムも自己ベストを上回っていましたし、バイクの感触はすごく良かったんです。残念ながらトップの連中と同じようなスピードでは走れませんでしたが、とにかく激しく攻めていました。

でも、そこでいきなりリアから追突されて、グラベルの中に埋まりました。他のライダーがそこにいたなんて全く分かりませんでしたし、彼が入り込む隙間なんて全くなかった筈なんですけどね!コースに復帰するのにはかなり時間がかかってしまいましたが、なんとか完走をする事はできました。

いくつかのパーツが転倒の時にダメージを受けてしまい、残りの周回はバイクをフルに傾けるのが難しい状態だったんです。おかげでポイントを獲得するには至りませんでした。

これでドイツに移動しますが、あそこでは誰にも押し出されないように願ってます。今シーズンはやたらに多く同じような目に遭遇するみたいですからね!

●リズラ・スズキ チーム監督:ポール・デニング

写真チームの全員にとって今回はあまり楽なレースウイークではありませんでしたが、それにもかかわらずジョンがトップ5に入ってくれて本当に良かったです。

レースの序盤にジョンがいい走りを見せた時にはさらに上の成績も期待しましたが、表彰台に手が届くには今回のレースの全体を通して、あともう少し速いペースが必要だったようです。ただ、限界で走り続けながらも、高いポイント圏内を維持して完走するようになったジョンの成長には敬意を払わなければなりません。

クリスは昨日賞賛を受けたポールポジションからのスタートでしたが、レースではノーポイントに終わりました。これが全く期待外れの結果だった事は言うまでもありません!

クリスはドライでの自身のペースをレース序盤には飛躍的に上回っており、7位か8位が狙える状況でしたが、まさかレースの中盤にライバルの1人から空中殺法を仕掛けられるとは思わなかったんです。これは計算外でした。

良かった出来事と言えるのは、クリスが全く怪我をせずに済んで、2週間後のザクセンリンクでまた戦いに挑める事ですね!


■DNF)ロリス・カピロッシ ドゥカティ・マルボロ デスモセディチGP7

レースの序盤からフロントタイヤにいくつか難しい問題を抱えていました。
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それに何周か走ったところでクラッチが滑り出してしまい、状況はさらに悪くなったので最終的にはピットに戻る事を決めました。

すごく悲しい事ですし、今の自分が厳しい状況に立たされている事は間違いありませんが、重要なのは諦めずに改善を続けていく事です。

●ドゥカティーMotoGP チーム監督:リビオ・スッポ

さすがに全てのレースを勝利で飾る事は難しいですね!
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今回もケーシーはレースウイークを通して素晴らしい仕事ぶりを見せてくれましたし、嘘のようにすごい走りを見せた今日のバレンティーノについていく事ができたたった1人のライダーでした。

ロリスは不運にもクラッチが滑るという現象に苛まれましたが、チームは現在その原因を調査中ですし、それを除けば今週はいいレースウイークが過ごせたと思います。

これからみんなでミサノで待つドゥカティーのファンに会いに行きます。またいつも通り、チームに関係する全ての方々、特にブリヂストンとシェル・アドバンスに感謝の言葉を贈ります。


■DNF)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ ZX-RR

スタートに失敗してしまい本当に残念です。グリッドから1コーナーまでの間にポジションを8つも落としてしまいました。原因は良く分かっていませんが、この分野を真剣に練習しなければいけないと思っています。
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その後は何人かのライダーを交わして8位になり、バーミューレンの後ろにつけました。彼を交わそうとした時にバイクのフロント部分をぶつけてしまい、一緒に転倒したんです。

クリスには本当に申し訳なかったです。それに事故さえなければ本当にいいレースウイークになった筈ですから、チームにも申し訳なく思います。

●カワサキ コンペティション・マネージャー:ミハエル・バルトレミー

基本的にはとてもいいレースウイークでした。

全てのセッションを通してランディーはウェットにもドライにも自信が持てたようですし、それに彼が予選で獲得したスターティング・グリッドは素晴らしかったです。
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どちらのライダーもスタートはうまくいきませんでした。さらにランディーは転倒して不運でしたが、その一方でアンソニーは素晴らしいレースを見せてくれました。私が誰かに感銘を受ける事などそう多くありませんが、今日の彼からは感銘を受けたと言わざるを得ないでしょう。

アンソニーが私たちのバイクでドライ路面を走行した経験はほんの何時間かしかありませんが、彼はファイターですね。チェカやホフマン、それにメランドリとのバトルを見て私は本当に満足しました。

最終ラップで彼があの順位のまま完走した事を今でも信じられませんが、でも彼は本当にして見せたんです。実に素晴らしい仕事をしてくれましたね。


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