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カタール開幕予選、46回目のポールポジション
インテリマーク編集部
2007年3月10日

2007年MotoGP開幕戦、カタール・グランプリが3月9日に予選の日を迎えた。この日の午後のタイムアタックの順位により、本日3月10日に行われるMotoGP800cc最高峰クラスにおける開幕レースのスターティング・グリッドが決定する。
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■開幕予選に相応しい好天のカタール

この日の決勝時の気温は23度、路面温度は47度、晴天に恵まれたドライ・セッションとなり、多くのライダーが今年から施行された厳しいタイヤ持ち込み制限の中で、事前に用意しておいた数本の予選タイヤ(スーパー・ソフト・スリック)の性能を限界まで引き出すタイムアタックのチャンスに恵まれている。

■例年にない好条件となったカタールの路面コンディション
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例年のカタールでは、路面に溜まった砂により、レースウイーク初日と2日目はタイムが伸びにくいという現象に悩まされる事が多く、路面の汚さがライダーに不評を買う事も少なくはなかった。しかしながら、今年は2週間前に行われたSBK(世界スーパーバイク選手権)の開幕レースや、今回の開幕のつい数日前まで行われたいた小排気量クラスのIRTAテストのおかげで、路面には比較的新しいタイヤのゴムが付着しており、今年は1日目から全クラスにおいて過去のベストラップを更新するという好記録が連続して生まれている。

■予選タイヤによる最初の戦い
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新タイヤ・レギュレーションによる厳しいタイヤ本数制限の影響により、今年のMotoGPクラスは予選タイヤによるアタックをフリー・プラクティス中に行うケースは非常に希となる。このため、2日目の午前中のフリー・プラクティス3の終了時点では、990cc時代である昨年にケーシー・ストーナーが記録したポールポジション・レコードの1分55秒683を上回るライダーはまだ1名も出ていないが、この午後の予選のセッション終盤に一度でもトップライダーたちが予選タイヤを装着すれば、冬季テスト中の実績からも、間違いなく1分55秒台の熾烈な1列目争いが展開される事はほぼ間違いない。


■予選開始、前半の上位はまたもフィアット・ヤマハ

まだレースタイヤによる走行が続く予選セッション開始から15分、タイムシート上は先頭からフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズとバレンティーノ・ロッシを先頭に、リズラ・スズキのホプキンス、ドゥカティーのロリス・カピロッシ、グレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリ、ホンダLCRのカルロス・チェカが続いた。
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■前日までのトップスピードへの不足感を吹き飛ばすド・ピュニエの走り

25分が経過した時点でトップに躍り出たのは、冬季テストを通して好調な走りを見せていたカワサキのランディー・ドピュニエ。この時点でのド・ピュニエのトップタイムはタイムは1分56秒331であり、まだこの日の午前にエドワーズが記録した800ccマシンにおけるベスト・ラップの1分56秒057を更新するには至っていない。
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■中野選手が転倒してメインマシンをロスト

昨年と同じく予選での上位進出が目立つカワサキ・レーシング・チームのド・ピュニエが暫定ポールを維持するセッション残り20分、この時にタイムシート上の9番手に位置していたコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手が高速コーナーを走行中にスライドして転倒。メインマシンはダメージを受けたが、幸い本人に怪我は全くなく、中野選手はスペアマシンに乗り換えて予選に復帰。
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その後しばらくして先頭集団の順位に大きな変動が見える。このレースウイークを通して好調なポジションにつけるエドワーズがこの時点のトップタイムである1分56秒156を記録して先頭に立ち、ドゥカティーのケーシー・ストーナーが2番手、ほぼ同じくしてメランドリが3番手に飛び込んだ。ストーナーはこの日の午前中に1コーナーで原因不明の転倒を喫しているが、怪我は一切負っていない。

■ストーナーが1分55秒台に突入
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続いてついにストーナーが1分55秒台に突入。タイムシートの先頭に1分55秒794を刻んだストーナーの真下の2番手に再び浮上したのはド・ピュニエだ。IRTAテスト最終日のヘレスで行われたBMW杯の時と同じく、このMotoGPクラス2年目の若者2名は開幕後最初の予選タイムアタックでも勢いを見せている。2月のIRTAテストで負傷した右手首の痛みに耐えて開幕戦に挑むリズラ・スズキのジョン・ホプキンスと、好調のエドワーズは、これにより暫定2列目となる4番グリッド以下に押し出された。
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■エドワーズが昨年のストーナーのポールレコードを更新
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予選残り10分、開幕初日からフロントまわりのセッティングに苦しみ続ける昨年度チャンピオンのレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンがここにきて5番手に浮上し、エドワーズをさらに押し下げるが、好調のエドワーズはその直後に昨年の990cc時代のポールポジション・レコードを更新する1分55秒654を記録して暫定ポールに浮上。
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セッション残り5分、タイムシート上の先頭には1分55秒654のコーリン・エドワーズ、2番手には1分55秒794のケーシー・ストーナー、3番手には1分55秒844のバレンティーノ・ロッシが飛び込み、4番手には1分56秒046のランディー・ド・ピュニエ。5番手にはホプキンス、6番手にはペドロサが続く。

■1本目のタイムアタックに失敗したカピロッシ
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ドゥカティーのロリス・カピロッシは1本目の予選タイヤに失敗してピットに戻り、タイヤを交換。

■にらみ合いの中、ストーナーが最後のアタックを開始

昨年までのように予選タイヤを次々と履き替えるのではなく、セッション終了間際まで相手の動きを見るようににらみ合いを各ライダーが続ける中、最初に動いたのは2番手につけるストーナーだ。

■チームメイトの承諾を得て真後ろを走るカピロッシ
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その後ろには、直前にチームメイトのストーナーに真後ろを走らせてもらえるか相談し、その承諾を得たロリス・カピロッシが続く。

■覇権奪還を狙う元王者、ストーナーは007の暫定ポールタイム
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カタールでの2年連続のポールポジション獲得を狙い、最後のタイムアタックをストーナーが開始すると、続いてスロットルを開けたのはバレンティーノ・ロッシだ。
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トップの2名は次々と区間タイムを揃って更新しながら最終区間に向かう。予選時間残り30秒で最初にコントロール・ラインを抜けたのはストーナー。タイムは、あわや1分54秒台かという1分55秒007だ。暫定ポールについたストーナーに続き、最終区間の終盤に差し掛かったのは激しく加速を続けるバレンティーノ・ロッシ。

■BMW杯の再来、ロッシは1分55秒002!
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IRTAテスト最終日のBMW杯の再現をするかのように、ロッシは残り8秒で2007年から始まったばかりの初の800cc最高峰クラスのポールシッターに輝いた。ロッシのタイムはストーナーのタイムを0.005秒上回る1分55秒002だった。こうして、開幕レースの1列目を獲得したのは、ポールポジションのバレンティーノ・ロッシ、2番グリッドにはケーシー・ストーナー、3番グリッドにはSBK時代の冴えた走りを彷彿とされるコーリン・エドワーズの3名となっている。

■ロッシが46回目の記念すべきポールポジションを開幕戦で獲得

なお、ロッシのポールポジション獲得回数は彼のGP経歴の中で46回目であり、自身のバイクナンバーと同じ数字で800ccクラス初のポールポジション獲得という快挙を自ら飾った。
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ロッシとストーナーが最後のタイムアタックを開始している最中、他の2名のライダーも区間タイムを更新しながらその後方を追っていた。1名はレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ、もう1名は2月末のヘレスIRTAテストからマシンとタイヤの好感触を取り戻したばかりのグレッシーニ・ホンダ2年目のトニ・エリアス。

チェッカーが振られたセッション残り0秒、トニ・エリアスはド・ピュニエとジョン・ホプキンスのタイムを上回る1分55秒358を突然のように記録し、4番手に飛び込むという快挙を見せた。エリアスに続いてコントロールラインを抜けたペドロサのタイムは1分55秒361であり、僅かにエリアスには届かない。この結果、2列目4番グリッドはトニ・エリアス、2列目5番グリッドはダニ・ペドロサ、2列目6番グリッドにはリズラ・スズキのジョン・ホプキンスが決定した。

■イルモアのジェレミー・マクウイリアムスが激しく転倒

なお、この予選終盤に、イルモアのジェレミー・マクウイリアムスが年末のヘレスでの大転倒に次ぐ激しいクラッシュを起こしている。高々と宙を舞ったバイクとマクウイリアムスだが、幸い本人の怪我は足に残ったあざと打撲のみで済んだとチームは発表しており、今後のレースには問題なく出場する予定だという。


■開幕戦カタール・グランプリ、MotoGPクラス予選走行結果
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1) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分55秒002
2) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分55秒007
3) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分55秒233
4) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分55秒358
5) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分55秒361
6) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分55秒833
7) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分55秒851
8) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分55秒933
9) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分56秒041
10) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分56秒222
11) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分56秒306
12) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分56秒609
13) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分56秒639
14) オリビエ・ジャック FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分56秒754
15) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分56秒814
16) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分57秒257
17) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分57秒274
18) ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ KR212V 1分57秒495
19) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分58秒024
20) ジェレミー・マクウィリアムス GBR イルモア・GP イルモアX3 1分59秒606
21) アンドリュー・ピット AUS イルモア・GP イルモアX3 1分59秒725



■各ライダーのコメント

以下に、先頭から4列目までの各ライダーのコメントを紹介する。

■1列目

●1番グリッド バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1

シーズンの最初のレースでポールポジションなんて最高です。それとポールポジションはこれで46回目ですから、自分にとっては特別の番号というおまけつきです!
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これが明日のいい結果につながるといいですね。ここまでみんなで頑張りましたから今回のポールは本当に嬉しいです。全てのメカニック、エンジニア、ミシュラン、それに関係しているみんなの全員です。ヤマハは本当にすごいバイクを作ってくれました。

いずれにしても、明日は今日とは違う本当のレースですが、自分は1番グリッドから、コーリンも1列目からのスタートですから、ヤマハの活躍シーンを披露できるといいですね。

明日のウォームアップでまだ確認する事が少しありますが、もうほとんど準備はできてます。このコースは本当に好きですね。グリップがいいし、高速だしテクニカルですから、新しいヤマハのマシンで走っていて楽しめますよ。

それとそんなに観客がいなくてすごく静かですから、シーズンを開始する上での雰囲気も悪くないですね。気が散ることなくレースに集中できます。明日は3〜4名のライダーがコーリンや自分とトップを争う事になると思いますが、ガレージで自分たちは自信に溢れてますよ。


●2番グリッド ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ デスモセディチ

今日はもりだくさんないい一日でした。予選もいいラップタイムが出せましたしね。それに午前中はいいレースぺースで走れてますし、安定して速いタイムを維持できました。
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今週はずっとトップ3の高い位置につけられてすごく満足しています。

午前中は数回波乱があって、ピットレーンから出て1コーナーに進入する時に、自分を残してバイクだけがすっ飛んでいったんです。すごく変な感じで原因が良く分かっていません。

明日のレースでは全力を尽くしますよ。特に大きな期待をせず、自分の思い通りに走れるように祈るだけです。そうはならない事が時々ありますからね。タイヤにもチームにも、バイクの全てに関しても本当に自信が持てていますから、ここではいい結果が残せると思います。


●3番グリッド コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ YZR-M1

ヤマハとミシュラン、それにバレンティーノと一緒に厳しい仕事をやり通してきましたから、今日は一緒に1列目を獲得できて本当に興奮しましたね。もちろん、明日は順位を入れ替えられるように頑張りますけどね!
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今年のバイクの調子はここまで本当にいいんです。どこで走ってもうまくいきそうな雰囲気ですし、ラップタイムがとにかくすごいんですよ。気分は最高です。

このコースは大好きだしセッティングの状況も完璧にマッチしてるようです。明日の午前中は今までの再確認と最後のタイヤ選択をする以外にやる事も残っていません。その後はレースでスタートを成功させてから様子を見るだけですね。

他にも何人かは同じくらいのペースで走りそうですね。でも自分たちのレースペースはすごく速いから自信もありますし、十分に前に出て戦えますよ!


■2列目

写真●4番グリッド トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V

冬季テストが不調だっただけに今回の結果は本当に嬉しいですね。ブリヂストンに一番合う安定したベースセッティングが見つかるようにチームで頑張ったんです。

午後の予選では最終的に作業がうまくいって、予選タイヤに合う丁度いいセッティングが見つかったんです。2列目の先頭の4番グリッドが獲得できた事は今回のレースでは重要だったと思いますね。ここは追い抜きが難しいんです。

明日はいいスタートを成功させたいですね!レースペースをもう少し上げるために作業はまだ続ける予定です。


●5番グリッド ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ RC212V

5番グリッドからのスタートなら問題ありません。本当は1列目の方が嬉しかったですけどね。
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今日は午前と午後の両方のセッションを使って、昨日のタイムを更新できるようにセッティング作業を続けました。レース用のセッティングはあと少しといったところですね。レースタイヤについても最後の選択をしなきゃいけませんから、明日の午前のウォームアップでそれを行いたいと思います。

予選ではすごくうまく走れたと思います。1本目はあまり焦らずに落ち着いて走りましたが、2本目を装着してからはもっと激しく攻めてタイムを大幅に縮めました。

他のライダーもすごく速いので、簡単じゃないとは思いますが、レースは先頭集団で戦いたいですね。2列目の真ん中からのスタートですから路面は汚いかもしれませんが、明日のレースではいいスタートを成功させたいです。


●6番グリッド ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ GSV-R

今週のレースウイークを通してからそうですが、2列目からスタートできるなんてかなり最高ですよ。ここまでの2日間は山のような仕事量でしたが、今のバイクのセッティングはすごく良くなりました。
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いいレースタイヤを見つけたので、レースの最後までいいグリップが得られる筈ですよ。タイヤの改善をこんなにまで希望通りに進めてくれたブリヂストンに乾杯しなきゃね!(cheers to Bridgestone!)

ただ、予選については水曜日に選んだ予選タイヤがちょっと硬すぎた感じでしたが、まあ、これも新しいルールの一部ですから仕方ないと思います。少しだけタイヤが震えて、いつものブリヂストンの予選タイヤにあるしっかりした感じが今回のコースでは得られませんでした。

手の痛みを考えれば、今週はここにいられるだけでも嬉しいです。それにレースが始まればアドレナリンが分泌されて全て吹っ飛ばしますよ!レースで先頭集団を走るのがもう待ちきれません。絶対に楽しい筈ですからね!


■3列目

●7番グリッド ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ デスモセディチ

写真今回は右側のグリッドからスタートする事になりましたから、表彰台を狙って戦えると思いますよ。自信が持てるいくつかの理由がありますしね。

レースに向けてのリズムがすごくいいんです。15周同じタイヤで走り込んでからでも1分56秒台が出せますし、明日のスターティンググリッドが良くなくても十分に挽回は可能な状況です。

今回のタイムアタック用には柔らかい予選タイヤを選んでいましたが、1本目を装着した時には最大限にその性能を発揮する事ができませんでした。最終コーナーではコントロールを失いそうになり、一度ピットに戻るはめになっています。

この新しいタイヤレギュレーションの中で2本目も同じタイヤしか用意していなかったので、硬めの予選タイヤを履いていたケーシーに、最初から第2区間までの距離を彼の後ろにくっついて走らせてもらえるか尋ねてみたんです。目標になってもらえないかってね。

これがすごくうまくいって、第1区間はものすごい速さで走れました。それからタイヤが消耗してペースは落ちましたが、多分あの時に出す事ができた限界の最速ラップになった筈です。


●8番グリッド ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ ZX-RR

午前中は今までと違うタイヤを何本か試して、速いラップタイムと安定したペースを維持できました。午後にはそれを再確認して、明日はブリヂストンのミディアムの中から選ぶ事にしました。
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予選結果には満足です。3本の予選タイヤを履いて、どれでもタイムを上げる事ができましたからね。限界まで攻めましたから、あれ以上速く走るのはちょっと難しかったです。

レースはスタート次第って感じです。それさえうまく行けば、ポジションを守りきる事もできると思います。


●9番グリッド ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ RC212V

最後に使ったミシュランの予選タイヤはすごく感触が良かったです。最初の3区間は悪くないタイムでしたが、最後の区間で調子が合わずにそこでタイムを落としてしまいました。そこまではすごく納得のいくタイムだったんですけどね。
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今年の最初のレースで3列目のスタートは、自分が望んでいた結果とはだいぶ違いますが、フロントまわりの調整は現在も続けていますから、コーナーでスピードを落としすぎずに走れるようにはなる筈です。

まだチャタリングなどの課題が少し残っていますが、その解決もあと少しですから明日は大丈夫です。自分もバイクも最大限の力を発揮できるようになると思います。チームは頑張っていますし、まわりのメンバーは信頼できる連中ばかりですからね。

明日はすごい日になるでしょうね。全力で砂煙を上げてスタートでは前に飛び出して3列目の周りのライダーに飲み込まれないように頑張ります。レースがまた始まるのがすごく楽しみです。


■4列目

●10番グリッド マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V

バイクの調子とレース用に選んだタイヤには満足しています。
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残念ながら午後のセッションでは予選タイヤの選択に失敗してしまい、トップから離される結果に終わっています。1本目の予選タイヤにいい感触が全然得られなくて、その結果、2本目のタイヤをうまく使う事もできなくなりました。

明日はいいスタートを決めたいですね。オープニングラップ中に何人かを抜いてポジションを挽回しておきたいところです。絶対的に自信はありますよ。レースに向けてここまで頑張って調整してきましたし、リズムもいいんです。

レース翌日の日曜日はテストですが、予選タイヤに集中して作業をしたいと思っています。トップを狙って戦いたかったらスタートの時から少しでも1列目に近い方が確実ですから。


●11番グリッド 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V
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写真転んでしまいましたが大丈夫です。すごい高速の右コーナーでしたから、怪我がなくて運が良かったと思いますね。ただ、何年か前のムジェロのストレートで転んだ時に比べりゃまだ低速の部類ですよ!

ラップタイムを上げようと自分のライディング・スタイルを変えたんですが、多分それが間違った方向にいってしまいフロントを失ったんです。もちろんちょっとがっかりですよ。今日はチームと自分自身のためにもう少しいい結果を狙っていましたからね。

転んだ後に別の予選タイヤでタイムを上げる事はできましたが、今はもう明日に頭を切り換えなきゃいけない時です。午前のウォームアップではレースタイヤを選択したいと思います。


●12番グリッド カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V

予選が難しくなる事は分かっていました。
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チームはソフトタイヤ装着時のチャタリングをフロントとリアの両方に予想していたようですが、まさかここまで大きな問題だとは自分も思っていませんでした。それにタイムアタック中の最後の2つのコーナーへの進入時にブレーキの問題も発生したんです。

ただ、ここまでのレースに向けてのペースには満足できていますし、自信もあります。リアタイヤの安定性もすごく高いですからね。

予選時のチャタリングは今後の検討課題ですが、今集中すべき事は、明日のレースでスタートを成功させていい戦いをする事ですよ。


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