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カタール開幕初日、ロッシ「タイヤレギュレーションは好都合」
インテリマーク編集部
2007年3月9日

かつてない過密スケジュールの冬季シーズンを経て、ついに昨日の3月8日、MotoGPの2007年シーズンが開幕した。今年は最高峰クラスの排気量が990ccから800ccに引き下げられた他、ミシュランとブリヂストンには厳しいタイヤの持ち込み制限、および燃料消費量の1リットル減など、多くの初めての試みが施行されており、予想外の展開が期待されるシーズンとなった。
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■かつてない長いシーズンとなる2007年

ヘレスでの冬季テストから多く休む暇もなくカタールのロサイル国際サーキットに戻ってきた6メーカーの率いる12チームに所属する21名のライダーは、3月から11月までの9ヶ月という長いシーズンを、15ヶ国のグランプリ開催地を転戦して戦う事になる。その第1戦目が今回のカタールだ。ヨーロッパ以外の国で開幕戦が行われるのは2004年の南アフリカ以来の事であり、それ以前のしばらくの間は日本の鈴鹿が開幕戦の舞台となっていた。

■ライダーにとっては涼しい走行条件
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開幕ラウンド初日のロサイルは好天に恵まれ、終日の陽射しにより路面温度は42度まで上昇したが、気温は25度前後であり、コース上は強風のためにライダーにとっては涼しい走行条件だったという。


■初日のチームにインパクトを与えたのはタイヤレギュレーション

多くのライダーたちがこの初日に最も昨シーズンまでとの違いを感じたのは、やはり新しいタイヤ・レギュレーションのようだ。今年からはレースウイークの前日までに、過去2年間に2回以上のドライ・コンディションでの勝利実績を持つミシュランとブリヂストンからタイヤ供給を受けているチームは、フロントに14本、リアに17本というスリックタイヤを事前に申告し、その後は新しいタイヤの持ち込みが一切禁止される。なお、この本数には予選タイヤも含まれている。
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■慣れないルールに各チームの方針は様々

レースウイーク開始前日の水曜日までに、新ルールに該当する全てのチームは、各タイヤメーカーのエンジニアと一緒に慎重に31本のタイヤを選んでいる。事前のタイヤ選択に直接かかわるライダーもいれば、チームのエンジニアにまかせるライダーなど、方針はそれぞれに異なるようだ。

■節約と戦略が要求される今年のタイヤ使用

今回はMotoGPクラスに出場する全チームがこの事前のタイヤ選びを初めて経験した訳だが、多くのチームは、リアの17本のうちの2〜3本に予選タイヤを選択したようだ。したがって、タイヤの節約が不可欠となる今年はフリー・プラクティス中に予選タイヤを何本か試すというような光景はあまり見られなくなる筈であり、また、予選本番のタイムアタック合戦はセッションの終わりがけに集中するのかもしれない。
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実際に、各チームは初日からタイヤの節約に余念がなく、リアタイヤを午前と午後に1本ずつしか使用しなかったライダーも何人か見られたようだ。各ライダーの感想としては、セッティングの作業範囲が狭まり嬉しいとするライダーや、慣れるまで不安とコメントするライダーなど、意見は様々だ。

■ダンロップのみルールには該当せず

もちろん、今回の新しいタイヤレギュレーションに該当しないダンロップのタイヤを使用するTECH3ヤマハの玉田誠選手とシルバン・ギュントーリの2名だけはこの限りではなく、持ち込み本数制限を受けない優位性を活かして、タイヤの開発を進めながら初の勝利を狙うチャンスも出てくる。


■転倒者や怪我人の状況、ホプキンスは右手首に激しい痛み

1日目はカワサキのオリビエ・ジャックが午前中にギアボックスのトラブルを抱えてコーナーを曲がりきれずに数回コースアウトしているが、特に転倒や怪我はないようだ。
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この日はその他にも目立った転倒者や怪我人はいないが、2月のカタールでのIRTAテストにおいて時速200キロに近い速度で転倒し、右足のつま先を骨折して右手首を痛めたリズラ・スズキのジョン・ホプキンスは、今回の開幕戦から現場復帰し、午前のセッションから好タイムを記録しているものの、右手首の痛みはまだ相当なレベルにあるという。


■MotoGPクラス開幕初日の走行結果

以下に、初日の午前に行われたフリー・プラクティス1と午後のフリー・プラクティス2の総合順位を示す。
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1) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分56秒464
2) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分56秒665
3) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分56秒745
4) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分56秒972
5) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分56秒981
6) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分56秒990
7) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分57秒112
8) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分57秒247
9) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分57秒382
10) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分57秒491
11) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分57秒620
12) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分57秒636
13) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分57秒686
14) ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ KR212V 1分57秒738
15) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分57秒922
16) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分58秒021
17) オリビエ・ジャック FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分58秒523
18) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分58秒720
19) アンドリュー・ピット AUS イルモア・GP イルモアX3 1分59秒930
20) ジェレミー・マクウィリアムス GBR イルモア・GP イルモアX3 2分00秒125
21) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 2分00秒188


この日の午後には多くのライダーが午前の自己ベストを上回ったが、フィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズ、ドゥカティーのケーシー・ストーナー、コニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手、およびプラマック・ダンティーンのアレックス・ホフマンは、この日の自己ベストを午前中に記録している。


■冬季テストと同じく、開幕初日もワンツーを独占するヤマハ・ワークス

冬季テスト中の好調さを開幕シーズン初日にも見せたのが、イタリアの自動車メーカーであるフィアット・オートモビルズ社を新しいスポンサーに持ったばかりのヤマハ・ワークス勢、フィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシとコーリン・エドワーズだ。
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エドワーズは午前にトップタイム、ロッシは2番手タイムを記録し、午後にはその順位を入れ替える形で、終日タイムシート上の最上位2つをフィアット・ヤマハの2名が独占した。

■ロッシ「タイヤレギュレーションは好都合」

午後に記録した1分56秒464で初日のフリー・プラクティスの総合トップに立ったバレンティーノ・ロッシは、IRTAテスト最後のヘレスで施したマシンの調整により、2月のカタールでのテスト時よりも、バイクの調子が上がっている事を喜んでいる。

またロッシは、今回導入されたタイヤ・レギュレーションによりレースウイーク中の作業効率が上がったとして、新しいルールを歓迎するコメントを残した。

写真「チームの全員にとってすごくいい初日になりましたね。」とロッシ

「新しいシーズンが始まり、新しいスポンサーと新しいチームカラーで最初からコーリンと2人揃ってトップなんて、本当にいい事だらけですよ!」

「ここでもテストの時からいい感じでしたが、一番重要だったのは自分たちのバイクの特性をより深く理解できたヘレスでした。あそこではかなり重要なセッティングの変更をいくつか施しましたし、ここでもその効果が得られているのは有り難いですね。おかげで午前から速く走れました。」

「今日のヤマハのマシンには本当に満足できています。乗りやすいし、いいリズムがつかめるのでカタールを走っていて楽しいですよ。」

「自分にとって新しいタイヤレギュレーションは好都合です。今回みたいに最初からどんなタイヤを持っているか分かっていれば、より論理的な計画が立てられますし、みんなの迷いも少なくなります。」

「要するに、より迅速な判断が可能になるんです。特に自分たちみたいにデリケートなバイクを扱う立場からすれば、使えるタイヤの範囲が明確になっている方が、レースウイーク初日から作業がしやすいですね。」

「これから明日もこの調子でいけるか様子を見ながら、今のリズムを崩さないように週末まで頑張ります。」

■エドワーズ「タイヤレギュレーションはちょっと不安」

午後にはタイムを更新できなかったものの、午前中に記録したトップタイムの1分56秒665がこの日の総合2番手タイムとなったコーリン・エドワーズは、午前中には少しセッティングに問題を抱えたが、チームメイトのロッシとの情報交換によりすぐに解決する事ができたようだ。

写真なお、エドワーズはロッシとは異なり、タイヤ・レギュレーションにはまだ不安があるという。

「今日はすごくいまくいきました。レースウイークは初日から好調だって言っても問題ないでしょうね。」とエドワーズ

「前回のテストでもここではかなりいいセッティングを見つけていましたし、ヘレスでいくつか変更を加えてからはバイクの調子がさらに上がっています。今日はヘレスの時とほぼ同じセッティングから作業を始めましたが、ほんの少し変更を加えただけで最初から調子良くいきました。」

「午前はタイヤに関して少し課題を抱えましたが、バレンティーノと情報交換をする事で、素速く問題解決に辿り着いています。」

「今日はタイヤレギュレーションが施行されて最初の日ですが、これ以上タイヤの供給がないと思うとちょっとばかり不安ですね。ただ、徐々に今の条件で働く手順っていうのは見えてきたので、長い目で見ればなんとかなる気はしていますよ。」

「ここでは他にも色々な課題が浮上してくる可能性はまだあります。走行条件とかが日によってすごく変わりやすいですからね。今はあまり気象条件が崩れない事を神にでも祈りながら、レースの当日まで最高のタイヤを取っておけるように願うのみです。」

■ブリビオ監督「チームにとって最高のスタート」

フィアット・ヤマハのダビデ・ブリビオ監督は、まだ初日の結果にはすぎないものの、新シーズンの初日としてはチームにとってこれ以上にない最高のスタートが切れたと、その喜びを語っている。

「シーズンのスタートとしては最高でした。両方のライダーが好感触を得ていますし、ペースを保つのも簡単だと分かりましたしね。」とブリビオ監督

「今から一番重要になるのはいいタイヤを選択できるかどうかです。特に新しいルールが導入されたばかりですから。」

「つい最近ここでテストできたという実績は間違いなく役に立ってますよ。それにヘレスで加えた改善が大きかった事も今日の結果で証明できました。」

「まだ木曜日ですし、当然レースになればいろいろ変わってきますが、チームでワンツーを独占できたのは素晴らしい事です。レースウイークを開始するにあたってこれ以上の成績はあり得ませんからね。」


■ドゥカティー、タイヤルールをあまり気にしないストーナーは3番手
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トップのロッシから0.3秒離されての3番手は、初日の1分56秒745の自己ベストを午前中に記録したドゥカティーのケーシー・ストーナーだ。初日はタイヤを節約して午前と午後のそれぞれ1本、合計2本のリアタイヤしか使用しなかったトーナーだが、新しいタイヤルールが導入されたからといっても、テストの時から練習していたので、それほど劇的にレースウイーク中の作業形態が変わる事はないだろうとコメントしている。

なお、今年からストーナーが移籍したドゥカティー・チームは、このレースウイーク初日を迎えるにあたり、ブリヂストン念入りに事前の打ち合わせを行ってから、31本のスリックタイヤを持ち込んだという。

■タイヤにまだ確証が持てないカピロッシ
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また、ストーナーのチームメイトのドゥカティー5年目となるロリス・カピロッシは、この日はヘレスで見つけたという新しいセッティングと、以前にカタールのテストで使用していたセッティングを2台のバイクにそれぞれ施し、午後にこの日の総合8番手タイムとなる1分57秒247を記録している。

ブリヂストンがカタール専用に用意したタイヤについては自信がまだ完全には持てないとするカピロッシだが、ストーナーが良いタイムを出しているので翌日以降に問題はなくなるだろうと述べ、レース用のセッティングに関しては自信があるとコメントした。


■リズラ・スズキ、ホプキンスは痛みに耐えての4番手

2月中旬のカタールでのIRTAテスト最終日に転倒を喫し、右足のつま先を骨折、右手首を痛めるという怪我を負ったジョン・ホプキンスは、厳しいリハビリの甲斐あって今回の開幕ラウンドへの出場は間に合ったが、アクセルを握る右手首にはまだかなりのレベルの痛みが走るという。
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その激しい痛みによるハンデを負いながらもホプキンスはこの日の総合4番手となる1分56秒972を記録しており、手首の痛みを和らげるためにできる事はなんでもやってからレースに挑むとコメントした。

なお、ホプキンスはこの日はストーナーと同じくリアタイヤは午前と午後に1本ずつの計2本しか使用せず、それぞれの自己ベストタイムは各セッションの最終ラップで記録しており、まだ微調整は翌日も続けるものの、レースに向けての安定したマシンの仕上がりには自信を示している。タイヤも前回のカタールでのIRTAテストの時と比べて飛躍的に進化したとホプキンスは感じている様子だ。

■バーミューレンは午前中にブレーキ系トラブル

ホプキンスのチームメイトのクリス・バーミューレンは、初日はブレーキ系のトラブルに見舞われ、その問題解決に多くの時間を費やす事になってしまったようだ。しかしながら、午後にはその問題も解決して順調にタイムを伸ばし、最終的には総合12番手タイムとなる1分57秒636を記録している。
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バーミューレンは、この日の午後にはセッティングとタイヤ選びの方向性はつかめたので、2日目のタイムには期待を示しているようだ。


■ホンダLCR、トップスピードに問題を抱えるチェカは5番手

冬季テスト中盤にホンダのサテライト勢の中では最も調子を上げ、今回の開幕初日に5番手タイムの1分56秒981を記録したホンダのトップに立ったホンダLCRのカルロス・チェカは、IRTAテスト中にも述べていた通り、まだマシンのトップスピードに不満を抱えている様子だ。実際、チェカのマシンのトップスピードは初日全体の記録の16番手に位置している。
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トップスピードさえ出ればさらに上は狙えるとして、今シーズンに向けて減量を続けてきたチェカは、現在もホンダの技術者と共にエンジンまわりのセッティングを煮詰めている様子だ。


■レプソル・ホンダ、好調なペドロサ
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チェカに続くホンダの2番手となったレプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、この日のタイムには満足できたとしながらも、トップとの0.5秒の差を縮めるには、まだマシンのセッティングを改善する必要があるとコメントしている。

■冬季の不調をそのまま持ち込んだヘイデン
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ペドロサのチームメイトであり、昨年度の最高峰クラスチャンピオンのニッキー・ヘイデンは、フロントまわりのセッティングに苦しんだ2月のカタールでのIRTAテストの不調を、そのまま今回の開幕初日にまで持ち込んでしまったようだ。

この日の総合15番手タイムとなる1分57秒922を記録して初日の走行を終えたヘイデンは、フロントを思い通りに曲がりやすくしようとすればするほど深みにはまってしまったと感想を述べ、初日の夜はチームと共に改善策を練るつもりとコメントしている。


■グレッシーニ、リラックスするメランドリ

今年はミシュランからブリヂストンにタイヤを履き替えて年間シーズンを戦うグレッシーニ・ホンダチームのマルコ・メランドリは、初日の総合7番手タイムとなる1分57秒112を記録し、マシンの仕上がり状況に満足を示している。
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ヨーロッパ戦よりも今回のカタールはリラックスできるとメランドリは述べ、バイクとタイヤのレースに向けてのセッティング状況にも自信をのぞかせている。

■ヘレスで見つけたタイヤにカタールでも好感触を示すエリアス

メランドリのチームメイトのトニ・エリアスは、冬季テスト中は自分のライディング・スタイルにあうタイヤが見つからずに低迷を続けていたが、IRTAテスト最後のヘレスでは、ブリヂストンから供給されたタイヤに満足しており、今回はその種類のタイヤを使用して初日の9番手タイムの1分57秒382を記録した。
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ヘレスで見つけた新しいタイヤはカタールでも調子が良く、バイクの感触も良くなり、さらに自信がついたとエリアスは述べている。


■コニカミノルタ・ホンダ、午後のタイヤははずれ

午前中に記録した自己ベストの1分57秒491が初日の総合10番手タイムとなったコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手は、午前中にはフロントとリアのサスペンションにいいセッティングを見つけたものの、午後に使用したタイヤがあまりいいものではなく、タイムを伸ばす事ができなかったようだ。
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中野選手はタイヤの本数制限の関係から、この日の午後はそのタイヤを変更する事なく最後まで走行したが、翌日にいいタイヤを使ってマシンのセッティングの効果を試せるのが楽しみだとコメントしている。


■プラマック・ダンティーン、バロスの課題は低速コーナー

初日の総合11番手となる1分57秒620を記録したプラマック・ダンティーンのアレックス・バロスは、ベースセッティング探しに苦労したIRTAテスト終盤とは異なり、今回の午前と午後のセッションには満足したとのコメントを残している。
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バロスはこの日にレース用のフロントとリアのタイヤを試しながら、ベースセッティングの調整を行い、ほぼ納得の行く走りができるようになったとはしながらも、ヘアピン部分のような低速コーナーでは、まだ思い通りの速さが出せないとしている。

バロスは2日目もタイヤ選択を続けながら、エンジンの電子制御システムを調整してさらなる乗りやすさを追求する予定だ。

■今年は正念場のホフマン

冬季シーズン中にはかつて見せた事のない好調な走りで周囲を驚かせたアレックス・ホフマンは、今年はグランプリライダーとしては正念場になるので、本当の自分の速さを見せつけたいと、今シーズンへの高い意気込みを示している。
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なお、この日の午前中はマシンに自信が持てたとするホフマンは、午後には路面温度の上昇によりフロントの接地感が得られなくなり、午前中の自己ベストを更新する事ができていない。


■カワサキ、ド・ピュニエはトップ・スピードに不足感

プレシーズン中は常にトップ10圏内に姿を現していたカワサキのランディー・ド・ピュニエだが、この日はIRTAテストでのレースタイヤにおける自己ベストを更新する事なく、13番手タイムの1分57秒686を記録して午後のセッションを終えた。
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IRTAテストの時に仕上げたベースセッティングには好感触が得られ、今回も安定したペースで走る事ができたとするド・ピュニエだが、以前に本人が懸念していた通り、メインストレートでのトップ・スピードには課題を感じている様子だ。なお、ド・ピュニエはこの日のレースタイヤの選択結果には満足しており、翌日はマシンのセッティング改善に集中するという。

■ジャックは午前中にギアボックスのトラブル

ド・ピュニエのチームメイトのオリビエ・ジャックは、この日は午前中にギアボックスのトラブルに見舞われ、コーナーを曲がりきれずにコースアウトを数回しており、それを繰り返すうちにフロントのグリップが全く得られなくなったとコメントしている。ジャックのこの日のタイムは総合17番手となる1分58秒523。
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初日はバイクの感触に自信が持てなかったと述べるジャックだが、午後の最後に加えたセッティングの変更内容には満足しており、作業は正しい方向に向かっているとして、翌日のタイムの改善には期待を抱いている様子だ。


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