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エストリル合同テスト、トップはペドロサ
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インテリマーク編集部
  2008年4月22日

先週の4月13日に行われたポルトガルGP翌日の月曜日もMotoGPクラスの全チームはエストリル・サーキットに残り、5月2日から始まる次戦の中国GPに向けてのセッティング調整やタイヤテストを精力的に行っている。
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■レースウイーク中とは異なり穏やかな晴天に恵まれたエストリル合同テスト

この日のエストリル・サーキットはポルトガルGPが行われた前日までの3日間と比較して最も天候は良く、テスト開始時の気温は17度、路面温度は21度、湿度は59%という終日晴天に恵まれた暖かい1日となっており、日中の路面気温は40度にまで達するという、レース当日とは全く異なる高い温度条件下での作業となったようだ。
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ここでは、典型的なストップ・アンド・ゴー・レイアウトを持つ次戦の上海サーキット、およびその次のフランスはルマンから始まるヨーロッパ・ラウンドに向けて、全チームが調整を進めたエストリル合同テストの走行結果や各チームの概況、ならびにライダーや各チーム関係者のコメントなどを紹介する。

■当日に腕の手術を行ったロレンソ以外の全MotoGPレギュラーが参加
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1日のみの日程で行われた今回のテストには、2日間の日程で行われた前回のヘレス合同テストの時のようなテスト専任ライダーの参加は1名も見られなかったが、腕上がり症の手術をこの日にスペインで受けたポルトガルGP優勝者であるフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソ以外の、全MotoGPレギュラー・ライダーが参加している。


■ホプキンスのマシン・トラブルにより午後は一時赤旗中断
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特にこの日は目立った転倒者は出てはいないが、午後3時頃にはカワサキのジョン・ホプキンスがコース上でマシントラブルに見舞われれてセッションは一時赤旗中断している。幸いホプキンスに怪我はなく、セッションの再開後はスペアマシンですぐにコースに復帰したようだ。

■またも転倒ぎりぎりのエドワーズは足首に軽傷
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この日に軽い怪我を負ったのはTECH3ヤマハのコーリン・エドワーズの1名。エドワーズは前回のスペインGPの予選時に倒れそうになったマシンをひじを使って立て直した時と同様に、7コーナー出口付近で一度倒れそうになったマシンとの格闘の末なんとかバランスを取り戻したが、この際にヘルメットが衝突したマシンのスクリーンにはヒビが入り、本人は足首をフットペダルに強打して打撲。しばらくその足を冷やしてからエドワーズはコースに復帰している。


■エストリル合同テスト走行結果一覧

以下に、4月13日の1日のみの日程で行われたポルトガルGP翌日のエストリル合同テストの全走行結果を示す。
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1) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分36秒455(68周)
2) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分36秒707(90周)
3) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 1分36秒791(92周)
4) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分36秒872(62周)
5) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分36秒928(111周)
6) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 1分37秒145(63周)
7) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分37秒146(88周)
8) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分37秒330(77周)
9) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分37秒617(106周)
10) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分37秒725(65周)
11) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 1分37秒767(77周)
12) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分37秒781(80周)
13) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分37秒782(42周)
14) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分38秒695(93周)
15) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分39秒010(68周)
16) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分39秒065(96周)
17) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分39秒725(78周)
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■予選タイヤ使用が判明しているのはペドロサ、ロッシ、ストーナー

この日の各ライダーの自己ベスト記録時のタイヤ種別だが、各チームなどの発表により予選タイヤの使用が判明しているのは、トップタイムを記録したレプソル・ホンダのダニ・ペドロサと2番手タイムを記録したフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ、およびレースタイヤでのタイムとあまり変わらない8番手タイムを記録したドゥカティーのケーシー・ストーナーの3名。
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■ブリヂストンの新型レースタイヤに好感触を示すホプキンス

終日レースタイヤでの作業に集中した事が判明しているのは、4番手につけたカワサキのジョン・ホプキンス、5番手タイムを記録したレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン、7番手のホンダLCRのランディ・ド・プニエ。その他のライダーのタイヤ種別については公式に発表されていない。なお、ジョン・ホプキンスは今回のテストにブリヂストンが持ち込んだ新型レース・タイヤの性能を高く評価しており、次戦の中国での本番使用を検討中との事だ。


■各チームの概況やコメント

以下に、エストリル合同テストの作業内容を公式発表している各チームのテスト状況や関係者のコメントなどを紹介する。

■上海に向けて準備万端のレプソル・ホンダ
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この日のトップタイムである1分36秒455をミシュランの予選タイヤで記録したのは、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサだった。また、チームメイトのニッキー・ヘイデンはレースタイヤを装着してこの日の5番手タイムとなる1分36秒928を記録しており、2名は揃って今期のホンダ・ワークスの安定したパッケージ性能をアピールしている。
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ペドロサとヘイデンの2名は、この日にミシュランタイヤの様々な種類のコンパウンドをテストする中、新型シャシー部品の開発作業、ならびに上海サーキットを前提としたマシンのセッティング作業に集中したという。

■ペドロサ「予選タイヤでのタイムを改善しておきたかった」

予選タイヤでレースウイーク中の自身の予選タイムの約0.5秒落ちとなるこの日のトップタイムを記録したダニ・ペドロサは、次戦の中国GPに向けてのマシン調整を納得のいくレベルにまで進める事ができた様子だ。
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「テストは順調でした。今日は主にミシュランタイヤのテストを行い、レースタイヤと予選タイヤの両方を評価しています。予選のタイムをもう少し上げておく必要がありますからね」とペドロサ。

「今回の作業は中国GPに向けての準備に役立ちましたし、ベースセッティングの改善も進みました。上海はフロントの接地感が重要なサーキットですからシャシーとサスペンションまわりのセッティング作業を行い、他には電子制御まわりの調整にも取り組みました」

■ヘイデン「上海に向けてブレーキングを強化」

この日はレースでのペース改善を狙って終日レースタイヤでの作業に集中したというニッキー・ヘイデンは、ストップ・アンド・ゴーのレイアウトで有名な次戦の上海サーキットでのハード・ブレーキングに向けて、ブレーキまわりのセッティング強化を行っている。
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「今日は全ての作業がスムーズに進みましたね。上海は多くのハード・ブレーキング区間があるので、今回はブレーキング時のマシンの安定性をもっと高められるようにレース・セッティングの改善に取り組みました」とヘイデン。

「レースタイヤでのペースはだいぶ良くなりましたし、今日はレースタイヤでは自分が最速だったと思うので、この点には満足できています(実際にはカワサキのホプキンスが0.056秒上)」

「午後はミシュランのタイヤテストに集中しましたが、これも順調でした。バイクの調子が良く、チームも頑張ってくれているので次戦に自信が持てますよ。昨日はレース中にバイクを壊してしまいましたが、スタッフが24時間体制で今日のために働いてバイクを良好な状態に戻してくれたので本当に感謝しています。中国ではいい結果が残したいですね」


■ブリヂストン勢のトップを突き進むフィアット・ヤマハ
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やや苦戦気味だったカタールの開幕ナイトレース以降は2回連続して表彰台を獲得、ブリヂストンのレースタイヤに自信を示し、前回のポルトガルGPでは予選でも1列目を確保するなど、着実にブリヂストンタイヤへの理解を深めながらドゥカティーのケーシー・ストーナーを抑えてブリヂストン勢のトップ・ポジションを確保しつつあるフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、この日のテストでは予選タイヤを装着してペドロサに次ぐ2番手タイムの1分36秒707を記録している。

■レースタイムを上回り、あらゆる面で満足のロッシ

このテストでチームとロッシはブリヂストンタイヤとヤマハYZR-M1の組み合わせ方の研究を引き続き行う中、中国GPで使用する予定のコンパウンドを何種類か検証し、満足のいく結果が得られた様子だ。何本かの新型予選タイヤと新型レースタイヤのリアとフロントを試したロッシは、マシンのセッティングはあらゆる面でいい感触が得られるようになったとしており、レースタイヤでも前日のレース中の自己ベストを上回るタイムを記録している。
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■ブリビオ監督「中国にはさらに高い仕上がりのマシンで挑める」

ミシュランを履くフィアット・ヤマハのチーム監督を務めるダビデ・ブリビオは、タイヤとマシン・セッティングの両面において今回のテストではいい結果が得られており、中国GPにはポルトガルGPの時よりもい高い仕上がりのマシンが持ち込めるだろうとコメントしている。

「今日はタイヤ、マシンのセッティング、ヤマハとブリヂストンの組み合わせに関する改善策を一通り実施しました」とブリビオ監督。

「新型レースタイヤのフロントとリアの両方、ならびに新型予選タイヤをテストしましたが、おかげで中国GPに向けてのいい作戦を見つける事ができています。特に自分たちにとっての重要課題だったリアのグリップ改善と耐久性の向上という2つの項目にいい効果が得られました」

「バレンティーノは今日の1日で90周回を精力的に走り込みましたが、作業内容には満足できた様子です。他には通常のセッティング作業も行いましたので、上海には今週よりもいい仕上がりのマシンで挑める筈ですよ。みんなが懸命に作業を続ける長い週末になりましたが、中国までには少しリラックスする時間が取れますね」


■カワサキは新型リアタイヤと新型シャシー部品に好感触
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カワサキ・レーシング・チームのジョン・ホプキンスとアンソニー・ウエストの2名は、この日はブリヂストンの新型タイヤ、ならびに上海から投入するいくつかの新型パーツをテストし、Ninja ZX-RRのセッティングにも改善を加え、揃って前日のレース中の自己ベストを上回るタイムを記録している。この日にホプキンスがレースタイヤで記録した1分36秒872は全体の4番手タイム、ウエストが記録した1分39秒065は16番手だった。

■ホプキンス「今回試したリアタイヤを中国では使いたい」

この日にホプキンスはブリヂストンのスタッフと密接に作業を進めながら新型リアタイヤの性能を評価する中で、マシンのハンドリングが以前と比較して大きく異なる事を実感、それを使用してレースペースを大幅に改善する事ができたとしている。また、ホプキンスはポルトガルGP初日の金曜日から投入された新型シャシーのセッティング改善にも取り組んでおり、昨年は表彰台を獲得した次戦の中国GPの舞台となる上海サーキットでも、今回のポルトガルGPに引き続き高いレース結果が狙えると確信した様子だ。
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「今日は有益な1日でしたね。レース・セッティングがまた一歩前進しました。ブリヂストンのスタッフと一緒にリアタイヤを何本もテストしましたが、その中の1本の調子がものすごく良かったので、中国では同じ仕様のタイヤを彼らが用意してくれる事を期待しています」とホプキンス。

「シャシーに調整を施した事でリアのトラクションが良くなりました。カワサキのマシンは乗る度に調子が上がってきているので、次戦はすごくいい結果が狙える筈ですよ」

■ウエスト「今日はバイクに乗っておきたかった」

昨年はシーズン中盤にオリビエ・ジャックの後任ライダーとしてMotoGPデビューを果たしてからはチームの期待に十分に応える活躍を見せ、カワサキでの2年目のフル参戦を果たす事になったアンソニー・ウエストだが、年末からは突然全く調子が上がらなくなり、冬季テストから前回のポルトガルGPまでの全セッションを通して常にタイムシート上の最後尾付近と低迷している。
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この状況を打破すべくウエストは、今回のテストではベース・セッティングに何点かの調整を加えており、レースウイーク中は全く思い通りにならなかったバイクの感触にも改善が見られた様子だ。ホプキンスと同様にこの日に試したブリヂストンの新型リアタイヤからも好感触が得られ、コーナーへの進入がスムーズにできるようになり、課題だったリアのトラクションも改善されたとしている。

「昨日があの結果だったので今日はすごくバイクに乗りたかったし、ラップタイムを改善しておきたかったんです。マシンのベースセッティングにいくらか変更を加えたら、その後はレースウイーク中よりも一貫したペースで走行できるようになりました。タイム自体はそれほど大きくは変わりませんが、コーリングがスムーズですし、17周ほど走り込んだ後は以前よりも自信を持って激しく攻め込んで走れるようになりました」とウエスト。

「ブリヂストンはテスト用に2種類のタイヤを今回提供してくれましたが、そのうちの1本の感触が特に良かったので、上海はそのタイヤで走りたいですね。次のサーキットはカワサキのマシンとの相性がここよりもいい筈ですから、いい結果を本当に残したいです」

■金子テクニカル・マネージャー「新型パーツのテスト結果は概ね良好」

カワサキのテクニカル・マネージャーを努める金子直也氏は、今回のテストを終えてのチームの状況を以下の通り説明している。

「今日はブリヂストンから提供された多くのタイヤを試す中でいい結果を得る事ができました。両方のライダーが共にレースタイヤでの走行ペースを改善する事もできています」と金子テクニカル・マネージャー。

「今回ジョンのマシンでは新しいシャシーやクラッチ、それに電子制御部品に関する様々なテストを行いましたが、これらの全てについて良好な結果が得られました。ただ、レースで実際に使用する前にまだもう少し開発を進めておく必要はあります」

「アンソニーについてはレースウイークを通してバイクの感触が良くなかったので、今回のテストではベースセッティングの改善作業に集中しました。今のチームの目標は彼が自信を持って走れるバイクになるよう調整を進める事ですが、アンソニーのタイムは良くなりましたし、今日は確実に進歩があったと思います」

「上海に向けていくつかの新しいパーツをテストする事ができましたし、良い結果も得られましたので、全体的には満足してここを離れる事ができます」


■ホンダLCRはシャシーのセッティングを大きく改善
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前日のレースではスタートに失敗、必死に挽回した順位もむなしくレース残り2周の際にTECH3ジェームス・トーズランドとの7番手争いのバトル中に転倒、ポイント圏内ぎりぎりの15番手にポジションを落とす事になったホンダLCRのランディ・ド・プニエは、この日はシャシーのセッティングを大きく改善する事に成功し、ミシュランとのタイヤテストを実施する中でこの日の7番手タイムとなる1分37秒146をレースタイヤで記録している。

■ド・プニエ「スタートを特訓」

カワサキ時代と同じくレースでのスタートを最大の課題とするランディ・ド・プニエは、この日のテストの中で今年の開幕戦から前回のポルトガルGPまでの3戦連続してうまくいっていないスタートの練習を何回か行い、中国GPに向けての自信をつける事ができた様子だ。

「今日は天気が良かったので中国GPに向けてのタイヤテストを十分に行う事ができたので満足です」とド・プニエ。

「リアのグリップを改善するために10本以上のリアタイヤをテストしましたが、ペースは終始安定していましたし速く走れました。今日は予選タイヤは使わず作業を進め、スタートの練習も何回か行いました。だいぶスタートはうまくできるようになってきたので、次戦の上海のレースには自信が持てますね」


■ポルトガルGPで抱えたマシンの問題点を見直すドゥカティー
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冬季シーズン中には年間優勝を獲得した昨シーズンと同様の好調な走りを見せ、カタールの開幕戦では当然の如く勝利を飾ったものの、第2戦スペインGP以降はマシンから好感触が消え、セッティングに苦しみ続ける不調のドゥカティー勢筆頭ライダー、昨年度チャンピオンのケーシー・ストーナーだが、この日のテストではレースウイーク中に不安定だったマシンのバランスが良くなり、レースタイヤでは1分37秒台の安定したペースで走る事ができたようだ。ストーナーのこの日のタイムは予選タイヤで記録した8番手タイムの1分37秒330。レースタイヤでは予選タイヤ装着時のタイムと大きく変わらない1分37秒613だった。

また、前日のレースに引き続き今回のテストでも、ドゥカティーのサテライトであるアリーチェ・チームの2名と共にタイムシート上の下位を争ったマルコ・メランドリは、結果として最後尾の17番手となる1分39秒725を記録し、この日の走行を終えている。

■ストーナー「今日の作業内容は必ず上海で役に立つ」
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この日は必死のセッティング改善に取り組み、マシンの最終的な調整状況に満足できたとするストーナーは、今回のテストで行った作業は次戦の中国GPで必ず役に立つとコメントしている。

「今日の作業内容には満足です。セッティングに何点かの修正を施した事で、路面のギャップを踏んだ時のマシンの不安定な挙動が軽減され、昨日よりも安定して1分37秒台で走れるようになりました」とストーナー。

「新型タイヤも数本試しましたが、その中である興味深い事が分かってきています。セッション終盤には予選タイヤを2本試してはいますが、長い1日の作業で疲れていたのでリスクを冒すような事はしていませんし、3本目を履くのはやめておきました」

「今日の改善内容と走行ペースには本当に満足できています。今回施した作業は必ず中国で役に立つと思いますしね。今からオーストラリアに戻って家族と一緒にリラックスして過ごせるのが楽しみです」

■メランドリ「重量配分を調整、状況は若干良くなった」
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ポルトガルGPのレースウイーク中は最後までセッティングに好感触が得られなかったというマルコ・メランドリは、今回のテストでも予選タイヤは使用せずに、ホンダのマシンから乗り換えて以後まったく思い通りに乗る事ができていないデスモセディチGP8のレース用セッティングの改善に取り組んだという。

「今日はマシンに今までとは異なる重量配分を試し、コーナー進入時やブレーキング時の安定性とグリップ改善に向けてのテストをしましたが、状況は若干良くなっているので嬉しいです」とメランドリ。

「今後も前向きに作業を続けていく必要はありますが、いずれ正しい方向性を見つける自信はあります」


■グレッシーニ・ホンダはブリヂストンタイヤの開発作業に集中
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ミシュランを履くホンダ・サテライト勢の好調さを受け、タイヤ関係の調整作業を急ぐホンダ勢の中では唯一のブリヂストン・ユーザーであるサンカルロ・ホンダ・グレッシーニの中野真矢選手とアレックス・デ・アンジェリスは、この日はブリヂストンのエンジニアと共に新型タイヤのテストなど多くの作業メニューをこなし、今後の戦いに向けての貴重なデータを大量に収集する事ができた様子だ。この日の中野選手のタイムは10番手となる1分37秒725、デ・アンジェリスのタイムは13番手となる1分37秒782だった。

■中野選手「タイヤにはかなりの進化が見られた」
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この日に中野選手は65周回を精力的に走り込み、サスペンションとエンジン出力に関する調整作業を実施する中、ブリヂストンのエンジニアには新型タイヤに関する多くの情報を提供している。

「今日はレースと予選の両方でいい結果が残せるようにブリヂストンタイヤのテストに集中しました。今回試したタイヤにはかなりの進化が既に見られましたし、次戦以降に向けての新素材開発に役立つ多くのデータをブリヂストンのエンジニアに提供する事ができたので、今回のテストには満足しています」と中野選手。

「その他には、エンジン・マッピング・システムの調整作業を行い、低速域での出力改善に取り組みました。フロントフォークについても、もう少し安定性が高まるように作業を進めています」

■デ・アンジェリス「タイムを2秒も更新、期待通りのタイヤだった」
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レースウイーク中はインフルエンザに苦しみ、ミシュランを履く他のホンダ勢の活躍にやや焦りを感じていた様子のアレックス・デ・アンジェリスは、この日に試した新型ブリヂストンタイヤには好感触を示し、前日のレース中のタイムを大きく2秒も縮める事に成功した。

「今日の作業は順調でした。今回のテスト用にブリヂストンが提供してくれた新しいタイヤは、完全に自分の期待通りのものでしたからね」とデ・アンジェリス。

「その証拠に今回のタイムはレース中の自己ベストを2秒も上回っています。次戦の中国ではいいレースができそうなので、このテストの結果には満足しました」
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