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第3戦ポルトガルGP決勝、頂点に立つロレンソとストーナーの災難
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インテリマーク編集部
  2008年4月20日

3回のフリー・プラクティスと予選までの全てのセッションを通してミシュラン勢が優位に立ったポルトガルGPにおけるMotoGPクラスの戦いが、レースウイークの最終日となる4月13日、日曜日の午後に決勝レース開始の時を迎えた。
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ここでは、ポルトガルのエストリル・サーキットにて4月13日に行われたMotoGPクラス決勝レースの内容を各ライダーやチーム関係者のコメントと合わせて紹介し、250ccクラスと125ccクラスを含む全カテゴリーのレース結果も最後に掲載する。


■MotoGPクラス、レースウイークを通して好調のミシュラン勢
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ミシュラン勢が好調だったフリー・プラクティス中の流れを象徴するかのように、今回のレース前日に行われたポルトガルGP予選のトップ6内には、好調なミシュラン・ヤマハのロレンソ、エドワーズ、トーズランドの3名と、同じくミシュランを履くホンダ・ワークスのダニ・ペドロサとニッキー・ヘイデンの2名が入っており、ブリヂストン勢の中で辛うじてこのトップ6内に加わる事ができたのは、ブリヂストン・ヤマハのバレンティーノ・ロッシの1名だった。
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■ポールポジションは開幕以来の勢いが止まらないロレンソ

この6名の中でも特に勢いが止まらないのが、今期のMotoGPルーキーであり、デビュー戦のカタールから3戦連続して今回もポールポジションを獲得した元250cc2連続チャンピオン、フィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソだ。


■低温ドライ路面に苦しみつつもウェットでは好調のブリヂストン

なお、低温のドライ路面では全体的にペースの上がらない今シーズン序盤のブリヂストン勢だが、冬季テスト中と開幕以後の流れと同じく、ウェットとなったレース当日午前のウォームアップ・セッションでは、ブリヂストンのウェットタイヤの優位性をアピールしている。
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■レース当日午前のウェット・セッションではタイヤ勢力図が逆転

前回のヘレスに引き続きレースウイークを通してマシンのセッティングが決まらずに苦しみ、予選では9番グリッドに沈んでいたドゥカティーのケーシー・ストーナーは午前のフルウェットのウォームアップではトップタイムを記録、そのストーナーを筆頭に上位10名のうちの7名をブリヂストン勢が占めるという、ドライとハーフウェットではミシュランが上位を独占するものの、水の量が増えるにつれてブリヂストン勢が上位に進出するというここまでの傾向は、今回のエストリルでも何ら変わりはなかったようだ。
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■ウェットでもドライでも速いロッシ

ちなみに、今年のプレシーズンから開幕以後ずっと好調なヤマハのマシンに、唯一のブリヂストン・タイヤを履くフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、ドライやウェットなどの路面条件にかかわらず今回のエストリルでは常にタイムシートの上位につけており、例年通り不安定なポルトガルGPの天候に最も成績を左右されにくいライダーと言えそうだ。このレースウイーク中はブリヂストン勢の中では常にトップにつけてきたロッシは、フリー・プラクティスでは総合4番手、予選では3位、ウェットのウォームアップでも3番手タイムという安定した成績を確保している。
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■MotoGPクラスの決勝レース開始直前に小雨

天候にレース内容が激しく影響されそうな決勝当日、ドライ路面となったスターティング・グリッド上でレースの開始を待ちながら不安げに上空の雲の流れを見守るライダーたちのバイザーに突如水滴が2〜3滴降りる。2番グリッドのバレンティーノ・ロッシは思わず空を指さし、ロッシの仕草と自分たちのバイザー上の水滴に気がついた背後のミシュラン・ライダーたちに緊張が走った。路面にも少しずつ水滴が溜まる。

カピロッシがとんでもないミス、9番グリッドを奪われて困るストーナー
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シグナルが点灯する中、ウォームアップ・ラップの終了時に本来自分がつくべき4列目12番グリッドではなく、その1列前の9番グリッドにつくという激しい勘違いをしたロリス・カピロッシが、本当の9番グリッドの持ち主のストーナーに背後から何度も腕をつつかれ、慌ててバイクを12番グリッドに押し戻すというアクシデントはあったものの、この2台は無事にグリッドに着き、間もなくシグナルが消えてレースは無事にスタート。レース開始時の気温は18度、路面温度は21度、湿度は53%だった。


■レース開始、今期はスタートダッシュが絶好調のレプソル・ホンダ
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スターティング・グリッドから勢いよく前に飛び出し、1コーナーに向けての好発進を見せたのは、2番グリッド・スタートのダニ・ペドロサと4番グリッド・スタートのニッキー・ヘイデンのレプソル・ホンダ勢だった。ホンダ・ワークスの2台は開幕から連続してスタート・ダッシュがすこぶる好調だ。ブリヂストンを履くフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシも3番グリッドからの猛加速を見せる。
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■ホールショットを奪った直後、ペドロサがあわや転倒のミス

1コーナーに最初に飛び込んだのはペドロサ、それにロッシとヘイデン、さらにポールポジションからスタートしたミシュランを履くフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソが続くが、ここで先頭のペドロサのリアタイヤが激しく跳ねる。「これでレースは終わりかと思った」と述べるペドロサが慌ててマシンの制御を取り戻す中、その横をロッシが通り抜け、強引にロレンソもその横に並びかける。

■ペドロサは4番手に、硬めのタイヤを選んだヘイデンも後退

耐久性の問題から硬めのタイヤを選んだため、最初はグリップが得られなかったというヘイデンが1コーナーでやや後退した所にJiRチーム・スコットのアンドレア・ドヴィツィオーゾが並び、ドヴィツィオーゾはペースを取り戻そうと加速するペドロサの前に入り込む。
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■序盤のリードを奪ったのはロレンソ、追うロッシとドヴィツィオーゾ

ロレンソが3コーナー手前でロッシの前を奪いトップに立った時点の上位ライダーの順位は、先頭がロレンソ、2番手がロッシ、3番手がドヴィツィオーゾ、4番手がペドロサ、5番手には3列目10番グリッドからの好スタートを見せたカワサキのジョン・ホプキンス。
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6番手には、3回のフリー・プラクティスの総合トップタイムを記録し、5番グリッドからの猛加速を見せたものの、1コーナーで他の2名のライダーに行く手を阻まれて前に抜けられなかったTECH3ヤマハのコーリン・エドワーズ、7番手にはタイヤが温まるのを待つヘイデン、8番手には5列目13番グリッドからスタートしたリズラ・スズキのクリス・バーミューレン、9番手には3列目9番グリッドからスタートしたドゥカティーのケーシー・ストーナーが続いた。


■外れた車載カメラがハンドルに絡まり苦しむストーナー

レース開始時には危うくカピロッシの勘違いによりスターティング・グリッドにつけなくなる所だったストーナーだが、ここでもストーナーは予期せぬアクシデントに見舞われてしまう。ストーナーの上半身を映すために設置されていたテレビ中継用の車載カメラがスタート直後に外れてしまい、それがカウルとハンドルの間にだらりとぶら下がり、時々ハンドルとクラッチ・レバーにひっかかってマシンの操縦に支障をきたしていたが、それでもストーナーはピットに戻る事なく、何度もそのカメラを手で払いのけながら前のライダーたちを追い続けた。
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■ストーナー「ハンドルやクラッチ・レバーに絡まりイライラした」

これが原因で前に抜け出せなかったとするストーナーは、「最初は何がどうなっているのか理解できなかったし、まさかバイクの重要な部分がそんな事になっているなんて思いもしなかった。それが時々ハンドルをロックしたり、クラッチレバーをロックするので、ものすごく気が散るし厳しい状況だった。なんとか最終的にはそれを取り除く事はできたが、ストレートに入る度にそれが戻ってくるのを毎回払いのけなきゃいけないのには本当にイライラした」とレース後にコメントしている。


■2ラップ目の開始と同時にトップに立ったロッシ
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次のメインストレート、ここでロッシはロレンソに並びかけ、1コーナーで前を奪うと2ラップ目をトップのポジションでスタート。この2ラップ目開始時点の順位は先頭がロッシ、2番手がロレンソ、3番手がドヴィツィオーゾ、4番手がペドロサ、5番手がホプキンス、6番手がエドワーズ、7番手がヘイデン、8番手がバーミューレン、車載カメラを払いのけるストーナーが9番手、10番手はリズラ・スズキのロリス・カピロッシ。

■トーズランド「濡れた路面のスリックタイヤを甘く見ていた」

11番手には2列目6番グリッドからスタートしたTECH3ヤマハのジェームス・トーズランド。開幕戦から今週のレースウイークに渡り好調な走りを見せ、このレースの前日にはTECH3チームとの契約を2年間に延長したトーズランドだが、今回のレースでは期待通りのスタートができなかった様子だ。
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「正直、今回のレースではいいスタートができなかった。グリッドに到着した時にロッシが空を指さしているのが見えたが、まだ軽い水滴レベルだったし、スタートには問題ないだろうと思っていた。でも、それはただ単にこのコンディションの中をMotoGPのタイヤで激しく攻めるのがいかに難しい事かを自分が知らないだけだった。結局いいスタートはできなかったし、さらにこの経験不足のせいで1コーナーのブレーキング・ポイントが分からなくなってしまい、ブレーキをかけるタイミングが早くなりすぎた」とトーズランド。

■午前のウォームアップに続き、湿った路面での強さを見せるギントーリ
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12番手には、予選では最後尾の18番グリッドとなったものの、午前のウェットのウォームアップでは5番手タイムを記録し、濡れた路面での速さを今回もアピールしたアリーチェ・チームのシルバン・ギントーリ。13番手はサンカルロ・ホンダ・グレッシーニの中野真矢選手、14番手はホンダLCRのランディ・ド・プニエ、15番手はサンカルロ・ホンダ・グレッシーニのアレックス・デ・アンジェリス、16番手はカワサキのアンソニー・ウエスト、17番手はドゥカティーのマルコ・メランドリ、最後尾の18番手には2006年のポルトガルGPの覇者であるアリーチェ・チームのトニ・エリアスが続いた。
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■白旗が提示されレースはフラッグ・トゥ・フラッグに

ここでオフィシャルが「フラッグ・トゥ・フラッグ(ウェット用セッティングのスペア・マシンに乗り換え可能)」の意味を示す白旗を提示し、各チームのピット脇にはウェット・タイヤ装着用のスペア・マシンが並べられるが、まだスリックタイヤで十分に走れるレベルの路面状態だった事から誰もピットに入る様子を見せない。
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■誰もウェット用マシンに乗り換えなかった2005年

ちなみに、天候の不安定なエストリルではフラッグ・トゥ・フラッグの施行元年である2005年にも白旗が提示されているが、この時も最後までスペア・マシンに乗り換えるライダーは現れなかった。
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■ペドロサが3番手に浮上、トップ集団に加わる5番手のホプキンス
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3ラップ目の1コーナーでペドロサはドヴィツィオーゾを交わして3番手に浮上。先頭からロッシ、ロレンソ、ドヴィツィオーゾ、ペドロサの4台がトップ集団としてやや後続を引き離しにかかるが、5番手のホプキンスもこれに食い下がり5台がトップ集団を形成。小雨にもかかわらずこの5人はコーナーで激しくマシンを倒し込む。
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■激しく2番手を争うロレンソとペドロサ

3番手のペドロサはコーナリングでは2番手のロレンソの背後に迫るが、ストレートではトップスピードが届かず一進一退の状態が続く。6番手のエドワーズと7番手のヘイデンは一定の間隔を保ちながら、大きく引き離される事なくトップ集団の最後を走るホプキンスを追い続けている。
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■バーミューレン、ストーナー、トーズランドの8番手争いも激化

ロッシが後続を完全には引き離せないままトップを走り、その背後ではロレンソとペドロサが攻防を続ける8ラップ目、バーミューレン、ストーナー、トーズランドの3台が接近戦を展開し激しく8番手を争う。ストーナーは一度バーミューレンを交わして8番手に浮上するが、すぐにバーミューレンにポジションを奪い返され、その続け様にトーズランドにも前を奪われ10番手に後退。
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■ペースの続かないホプキンスの背後にはエドワーズとヘイデン

同じ頃、ペースの続かなくなったホプキンスは先頭集団から離され始め、背後にはエドワーズと、タイヤが温まりペースの上がったヘイデンが迫る。
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■10ラップ目の順位、ストーナーはやや放心状態?

ストーナーがド・プニエにも交わされて11番手に後退し、ハンドルにひっかかる車載カメラにうんざりしながら一時放心状態ともとれる仕草を見せた10ラップ目開始時点の順位は、先頭がロッシ、2番手がペドロサ、3番手がロレンソ、4番手にはやや遅れてドヴィツィオーゾ。
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5番手がホプキンス、6番手がエドワーズ、7番手がヘイデン、8番手を争うバーミューレンとトーズランド、10番手にはド・プニエ、11番手がストーナー、12番手がカピロッシ、13番手が中野選手、14番手がデ・アンジェリス、「路面が乾いてしまった・・・」と後退を続けるギントーリが15番手、16番手がメランドリ、17番手がウエスト、18番手にはエリアス。
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■ペドロサが2番手に浮上、食い下がるロレンソ

雨の心配がなくなり、路面がほぼ完全に乾いた11ラップ目の1コーナー、ここでペドロサはロレンソのインを奪い2番手に浮上。ペドロサはロッシの追撃を開始し、ロレンソも上位2台に食い下がる。ロレンソはストレートでペドロサに並びかけるがコーナリングではやや離され気味だ。その背後ではドヴィツィオーゾがトップ集団の争いを観察するように4番手を走行。
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■ホプキンスは7番手に後退、5番手にはエドワーズを交わしたヘイデン

ここで「グリップが突然悪くなった」という5番手のホプキンスは、エドワーズとヘイデンの2台に交わされ7番手に後退。ペースを上げるヘイデンはエドワーズも交わして5番手に浮上し、トップ集団の4台に向けての猛チャージを開始。
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■ストレート終端で強引にペドロサのインを奪うロレンソ

4番手のドヴィツィオーゾが少しの距離を保ち、トップの3台が団子状態となった13ラップ目のストレート終端、ロレンソがやや強引なブレーキングでペドロサの内側に飛び込み、外側にはじかれるような挙動を見せてひるんだペドロサは3番手に後退、ロレンソとの距離が少し広がる。

■ロレンソはシケイン内でロッシの前を奪い再びトップに
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ペドロサを交わして先頭のロッシの背後に迫ったロレンソは、上り坂のタイト・シケインのど真ん中で強引にロッシの前に出るとそのままトップに浮上。続く高速カーブで猛加速を見せる先頭のロレンソに、2番手のロッシと3番手のペドロサが少し引き離される。


■レース中盤から調子を上げるエリアス「マシンの問題が見えた」

続く12ラップ目、ここで「燃料が軽くなってからは調子が上がった」というエリアスがウエストを交わして最後尾から脱出。ここから徐々に順位を上げていくエリアスは「自分たちのバイクはフロントに荷重が集中しすぎていた事が分かった」と、今後に向けてのセッティングの解決策がいくつか見つかった事をレース後にコメントしている。
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■他のライダーのペースについていけないウエスト「二重の焦り」

その一方、レース後半は最後尾を走り続ける事になったウエストは「結果が全てを物語っている。残念だとはもう軽々しくは口にできない状況だが、率直に述べればマシンの感触的な部分には非常にフラストレーションを感じている。とにかくバイクが自分の思い通りには走ってくれない感じだし、レースウイークを通してマシンの挙動が過敏すぎて暴れ続けている感じだった。ストレートやコーナーの進入ではそれを克服できるが、コーナー出口では馬鹿にならないほどのタイムをロスしている。スロットルに触ろうものならバイクから投げ出されそうな雰囲気になる。ジョンには同様の問題は発生していない様子なので、それが自分にとっては二重の焦りとなっている」と、その心境を赤裸々に語った。
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■背後からロッシに迫るペドロサ、2名のバトルを尻目に逃げるロレンソ

15ラップ目、レース序盤からタイヤの温存に努めたものの、中盤からタイヤが滑り始めてペースが維持できなくなったという2番手のロッシに、メインストレートでは3番手のペドロサが真横に並びかけるが、ロッシはこれを1コーナーに向けてのコーナリングで大きく引き離す。ロッシとペドロサが2番手争いの激しい攻防戦を見せる中、先頭のロレンソは悠々とこの後方2台を引き離しにかかる。
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■ペドロサが2番手に浮上、トップの2台についていけないロッシ

抵抗もむなしく、7コーナーから8コーナーにかけてペドロサに並ばれたロッシは3番手に後退。ペドロサは2番手に浮上して先頭のロレンソを追うが、ロッシはトップの2台について行く事ができない。その後方ではドヴィツィオーゾが表彰台圏内となるロッシの前を狙っている。


■ロッシから表彰台圏内を奪うつもりのドヴィツィオーゾが転倒
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激しい8番手争いの中でトーズランドがド・プニエ、バーミューレン、ストーナーの3台を背後に抑えながら走る16ラップ目、3番手のロッシから前を奪おうと激しいブレーキングで必死に距離を詰めた4番手のドヴィツィオーゾがフロントを失い転倒。ドヴィツィオーゾに怪我はなかったが、コースには復帰する事なくそのままレースを離れた。

■ドヴィツィオーゾの健闘を大いに称えるJiRチーム・スコット
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MotoGPクラスにデビューしてから初のリタイアを今回は喫する事になったドヴィツィオーゾだが、転倒により初の表彰台を逃したにもかかわらず、本人とチーム関係者は揃って今回のレース内容には深く満足している様子だ。JiRチーム・スコットのチーム・ディレクターを努めるジャンルカ・モンティロンは「転倒があったにしても、それまで彼は先頭集団から引き離されずにいたし、今日はいい1日だったと考えるべきだろう。今回のレースがアンドレアにとってMotoGPクラスでの重要な経験になった事は間違いないし、他のライダーたちに対しても、彼の実力や意欲のすごさをアピールする事ができたと思う」と、ドヴィツィオーゾの今回の健闘を称えている。

■ムラローニ監督「アンドレアに賛成」
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また、JiRチーム・スコット監督のチラーノ・ムラローニも「レースの序盤からアンドレアはいい走行リズムをつかんでいたので、あの時点の彼にはさらに上を目指して表彰台を狙いにいくか、そのままのポジションを維持するかの2つの選択肢があった。私は彼の選択には賛成している。彼は絶えず激しく攻め込み、もっと上位のポジションを必死に狙っていた。あの転倒は、レース結果一覧上の彼の名前の位置を変えたにすぎない。転倒するまでは素晴らしいレース展開だったし、技術的な観点から見ても何も問題はないので、次戦に向けても万全と言える」とコメントしており、安全策に走らなかったドヴィツィオーゾの意欲を高く評価している様子だ。

■ドヴィツィオーゾ「絶対に諦めたくなかった」
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レースをリタイアで終えたドヴィツィオーゾ本人は、「今日はいいレースができたので気分は満足。すごいペースを維持する事ができたし、フリー・プラクティスの時のラップタイムをコンマ5秒も縮める事ができていた。絶対諦めたくなかったし、トップ集団から離されずにいい結果をチームと自分自身のために持ち帰ろうと思っていた。自分の走りはレースウイークの初日だけではなくレース当日でも改善されるようになってきた。トップ3のライダーたちの後ろを走れてすごくいい経験になったし、多くの事への理解も深まり学習も大きく進んだ」と述べ、今回のレースが今後の好成績獲得に向けてのいい経験になったと満足している。

またドヴィツィオーゾは、「ホンダのマシン性能を最大限に引き出せるようにする必要がある。今後はシャシーとエンジンのチューニングをさらに正しく進めて、今回感じたような限界域にレースの最後まで達しないようにしなければいけない。転んだのはコーナーの進入時に本当の限界域まで自分が激しく攻め込んでしまいフロントを失った事が理由。雨がかなり降っていた時でも、チームのマシン性能は変わらず良かったので、今回の自分の結果については誰にも文句は言えないし、こういうレースも時にはある。チームの今週の頑張りには本当に感謝している」と、今回の転倒はマシンの限界ぎりぎりの所まであえて攻め込んだ事が原因だと明かした。


■ロッシとの距離を詰めていたヘイデンが転倒
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トップのロレンソが2番手のペドロサを1.1秒引き離し、ペドロサは3番手のロッシを0.5秒引き離した17ラップ目、ロッシの後方に迫ろうと7コーナーで激しいブレーキングを見せた4番手のヘイデンがフロントを失い転倒。ヘイデンはドヴィツィオーゾに続きこのレース2人目のリタイアとなってしまった。

■ヘイデン「バイクパレードをしに来ている訳じゃない」
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ヘイデンもドヴィツィオーゾと同様に、表彰台を狙っての転倒だったと説明している。「レースウイーク中はタイヤの耐久性に問題があり、レースではすごく硬いタイヤを選んでいたので最初の数ラップは楽に走れなかったが、タイヤが温まってからは感触が良くなり何人かを交わして4番手まで順位を上げる事ができたし、そこから上位のライダーとの差を縮めたいと思った。ヘレスでも4位だったし、今回も同じポジションは嫌だったから激しく攻める事にしたが、そこでミスを犯してしまった」とヘイデン。
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「パレードをしに来ている訳じゃないんだから、ただクルージングする事なんてできなかった。タイヤもバイクもすごく快適だったからね。7コーナーのダウンヒルは難しい部分だが、そこでフロントからいってしまった。これは自分のミスだし、バイクの調子が良かっただけにこの結果は本当に残念」とヘイデンは悔しそうだ。


■車載カメラの問題を解決したストーナーは6番手に
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先頭のロレンソが2番手のペドロサを1.6秒引き離し、3番手のロッシがペドロサから3.7秒遅れた残り8周の21ラップ目、一度は集団から引き離されたものの、ぶら下がった車載カメラを取り払う事に成功したというストーナーはド・プニエ、バーミューレン、トーズランドを交わして6番手に浮上。


■21ラップ目の順位、伸び悩むリズラ・スズキ勢
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この21ラップ目の順位はトップがロレンソ、2番手がペドロサ、3番手がロッシ、4番手がエドワーズ、5番手がホプキンス、6番手がストーナー、7番手がトーズランド、8番手がド・プニエ、9番手がバーミューレン、10番手がカピロッシ、11番手が中野選手、12番手がデ・アンジェリス、13番手がエリアス、14番手がメランドリ、15番手がギントーリ、最後尾の16番手がウエスト。

■バーミューレンが6番手争いから脱落
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ストーナーが6番手争いから抜け出し、7番手のトーズランドの後方に8番手のド・プニエが激しく迫る中、9番手のバーミューレンはマシンのフロントに問題を抱えてレース終盤は前方のライダーを追う事ができなくなる。

■バーミューレン「フロントに振動が発生」

「レースの終盤にフロントが少し振動するようになり、それで少しスローダウンせざるを得なくなったが、それでも今回のレースは今期の中で一番トップに近い場所を走れていたので、このまま調子を上げていきたい」とバーミューレン。

■カピロッシ「路面温度と湿度の変化が影響」
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また、バーミューレンの後方10番手を行くチームメイトのカピロッシは「プラクティスの時の調子は悪くなかったので、こんなに難しいレースになるとは思ってもいなかった。レースの序盤はグリップが得られずに苦しんだ。タイヤが思い通りに機能してくれなかったのは恐らく路面温度の変化と湿度の影響だろうが、はっきりした事は分からない。今日はもっと上の成績を狙っていたので、自分とチームの両方にとって本当に残念」と、順位を最後まで挽回する事ができなかったレース後にコメントしている。


■アリーチェ・チームと争うメランドリ「最悪なレースは今回で終わりにしたい」
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写真なお、フリー・プラクティスや予選の時と同様に、レースでもドゥカティーのサテライトであるアリーチェ・チームの2名と低いポジションを争い、この時点の14番手だったドゥカティー・ワークスのマルコ・メランドリは「満足のいくバイクのセッティングは見つけられなかったし、レースウイーク中の難しい状況がそのままレースの結果にも反映されてしまった。前回と今回のレースは本当に難しい状態だったが、この2回が今シーズンの中で最も最悪なレースだったと言えるようになる事を願っているし、次回の中国からはもっと物事が調子良く進み始める事を祈っている」と失意のコメントをレース後に残した。



■トップの2名から大きく離されるロッシ
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しばらくはあまり大きな順位変動はなく、残り4周の25ラップ目の上位ライダーの順位は先頭がロレンソ、1.7秒後方には2番手のペドロサ、その5.4秒後方には3番手のロッシ、さらに5秒後方には4番手のエドワーズ。エドワーズの5.9秒後方には5番手のホプキンス、その5.8秒後方には6番手のストーナー、さらに2.6秒後方には激しく7番手を争うトーズランドとド・プニエの2台。後退していったバーミューレンの姿はすでにそこにはない。


■レース終盤に火がつくトーズランドとド・プニエの7番手争い

26ラップ目にはトーズランドとド・プニエの争いが激しさを増す。ド・プニエは強引に1コーナーのインを奪って7番手に浮上し、8番手に後退したトーズランドはリアを滑らせながらド・プニエに外側から食い下がる。

■一度はトーズランドの前に出たド・プニエがゆっくりとグラベルに
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4コーナーに向けての飛び込みで2台は再び真横に並ぶが、ここでインを奪い取ったのはトーズランドだった。必死にトーズランドを追いかけようとしたド・プニエはここできれいにフロントを滑らせてグラベルに直行。甲高い悲鳴が聞こえるかのように焦りの姿を見せるド・プニエはなんとかコースに復帰するが、順位は全てのライダーから遥か彼方に取り残されたウエストの1つ手前となる15番手に後退してしまう。

■ド・プニエ「3戦連続してのスタート失敗が全ての元凶」

「本当にがっかり。開幕から3戦連続してひどいスタートになったが、トップ5圏内が狙えるペースで走れる事は分かっていたし、実際その後は安定して速く走れるようになった。バイクのセッティングとタイヤの調子がとても良かったので、レース中は気分良く走れていたし、何人かのライダーを交わす事もできていた」とド・プニエ。
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またド・プニエは「トーズランドを交わしてからの残り2周の4コーナー中央でバイクを倒し込みすぎてしまい、フロントを失ってしまった。グラベルに飛び込んでからすぐにレースに復帰したので15位完走はできたが、これは今回期待していた成績ではない。スタートさえうまくいっていれば、多分ホプキンスとエドワーズをとらえる事はできたと思う」と説明し、カワサキ時代からの課題としているスタートの失敗がここまでの成績に悪影響を及ぼしている事を嘆いた。


■ついにロレンソがデビュー3戦目にしてポール・トゥ・ウインを達成
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その後の2周は順位に全く変動はなく、今年も白旗提示後に誰もウェット用マシンに乗り換える事のなかったポルトガルGPにおいて最初にチェッカーを受けたのは、開幕から3戦連続してポールポジションを獲得、ここまでの2回の表彰台に続きMotoGPクラスでの初優勝をルーキー・イヤー3戦目にして成し遂げた昨年の250ccクラスの王者、ミシュランを履くフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソだった。ちなみにロレンソが予選だけではなく決勝レースでもいちご味のチュッパチャプス・ヘルメットを選んだのはMotoGPクラスではこのポルトガルが初めてだ。
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■ロレンソ「ロッシには申し訳なかったが、あそこがチャンスだった」

「もう天国にでもいる気分!何よりも先にヤマハとフィアットに感謝の言葉を述べたい。彼らが信じてくれていなければ、自分が今ここにいる事はなかったので彼らのためにもすごく嬉しい!とても信じられないし、今の気持ちを言葉で言い表す事なんて本当にできない。今日のチームの仕事ぶりも素晴らしかったし、ヤマハとミシュランの調子はものすごく良かった」と、念願かなってMotoGPクラスでもロレンソ・ランドの黒旗をコース脇のグラベルに立てる事に成功したロレンソ。
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「レースの序盤は少し雨が降ってきたりして大変だったし、状況はさらに悪くなるように思えた。それでも何とか走り続けたが、レース中の細かいことはあまり思い出せない・・・でも、バレンティーノを交わした時の事は良く覚えている。すごく危険な形になったのは自分でも分かっているので彼には申し訳なく思うが、それでもあの時は絶対に抜けると思ったし、その後に彼を引き離せる事は分かっていたので、チャンスを逃したくなかった。それでうまく交わす事ができた」
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「ここまでに3レースしか経験していないのに、ランキングのトップに立てた事を誇りに思う。こんな事は夢の中ですら考える事ができなかった。ただ、まだ気が抜けるような状態ではない。ペドロサとロッシという、ものすごく速くてクレバーなライダーたちが今もすぐ側にいるのだから」

■レース翌日に腕上がり症の手術を受けたロレンソ
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なお、開幕以後はずっと腕上がり症の痛みに苦しんでいたロレンソは、このコメントの最後に「今日も腕に痛みがあったので、中国の前に手術を受けるかどうか今晩のうちに決めたいと思うが、今のこの瞬間は喜びをしっかりと味わっておきたい!」とつけ加えているが、レース翌日にはスペインに戻って手術を受けており、これは無事に成功している(手術後のコメントはこちらの記事を参照)。


■3戦連続表彰台のペドロサは2位、獲得ポイントはロレンソと同点に
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ロレンソに続き、前回のスペインGPでは今期初の優勝を遂げたレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが2位チェッカーを受けて開幕から3戦連続となる表彰台を獲得。これでロレンソとペドロサのここまでの獲得ポイント数は同点の61ポイントとなり、ランキングはロレンソが最新のレースで勝利した事から1位、ペドロサはランキングの2位にルール上位置づけられた。

■ペドロサ「ロッシを交わす前にロレンソとの差が開いてしまった」

「プレシーズンが難しい状況だっただけに、今のこのポジションは嬉しいし、とても満足」とペドロサ。
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「今日はいいレースだった。特に序盤がすごく楽しめたが、雨が降っていたので少し危険な状態だったし、その中でも抜き合いが何度かあった。雨がやんでからはペースがどんどん速くなったので、タイヤのグリップを温存できるよう神経を常に研ぎ澄ませておく必要があったが、最終的には2位を確保できたので満足している。厳しいレースになると思っていたので、この結果は自分たちにとって重要だった」
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「ロレンソが後続を引き離し始めた時は、自分はまだロッシを交わす必要があったし、ロッシを追い抜いた時にはすでにロレンソとの差は開いてしまっていた。そこからは差を縮めようと頑張り、少なくともレースの最後までそれ以上差が開かないようにしようと思った。最後は2位だったし、これはいい結果だと思っている」


■ロッシは3位「ブリヂストンと一緒に学習できた事が重要」
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今年からブリヂストンに履き替えたフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシはレースの後半にトップの2台から引き離されたものの3位表彰台を獲得。ロッシのランキングはミシュランを履くロレンソとペドロサから14ポイント差の3位となった。
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「このサーキットでの戦いは自分たちにとってすごく難しいと予想していたので、今日の最終的な結果は悪くなかったと思う。今日のM1はとても好調だった。スタートがうまくいってからはトップをしばらく維持できたし、楽しんで走れた。ただ、ブリヂストンの調子も良かったが、28周回はきびしいので可能な限りタイヤを温存しておく事は常に頭にあった」とロッシ。
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「残念ながらレースの終盤には少しタイヤが滑るようになり、ロレンソとペドロサとの距離を維持する事ができなかった。まあ、いずれにしてもブリヂストンと一緒に2回連続して表彰台を確保する事はできたし、今も自分たちはお互いの関係について互いに学習している最中だから、今回はそれが重要だったと思う」

「今週はさらに一歩前進できたし、明日は重要なテストもあるので、中国では優勝を狙って戦える事を祈っている」


■4位のエドワーズ「レース序盤の小雨さえなければ・・・」
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ロッシに続き4位を獲得したTECH3ヤマハのコーリン・エドワーズは、レース序盤の小雨による滑りやすい路面が、今回のポルトガルから提供された新型エンジン用に仕上げた加速重視のマシン・セッティングに合わなかった事を説明している。

「雨のせいで滑りやすいとは思っていたが、序盤は本当に氷の上を走っているような感じだったし、タイヤが序盤に温まらなかった。今回はコーナリング速度よりも加速時のグリップを重視したタイヤをミシュランから提供してもらったが、あのコンディションではうまくそれを活用できなかった。レースの開始時にドライだったら表彰台を狙って戦えた筈なのに残念」とエドワーズ。
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「ただ、タイヤが温まってからは調子良く走れるようになったし、新しいエンジンも好調だから今後に向けての大きな期待感は得られた。久しぶりに高い成績をレースでも残す事ができたので、TECH3ヤマハとミシュランに感謝したい」


■目標のトップ5入りを果たしたホプキンス「今後の課題は予選」

目標だったトップ5入りを今回果たす事ができたカワサキのジョン・ホプキンスは、今後の課題は予選での上位獲得だとコメントしている。

「今日の目標はトップ5入りだったので、それが達成できて本当に嬉しい。スタートがすごくうまくいって他の何人かのライダーの外側からまわり込む事ができたし、その後はいいリズムをつかんで先頭グループに加わる事もできたので、オープニング・ラップ中の流れは本当に素晴らしかった」とホプキンス。
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「レース中盤にはグリップが突然悪くなったが、背後からはケーシー・ストーナーが迫ってきていたので、可能な限り激しく攻め続けた。低いスターティング・グリッドからの戦いではレース中にずっと忙しい思いをしなければならないので、今後の一番の課題は予選」

「上海はカワサキのマシンともっと相性がいいサーキットなので次戦が楽しみ。あそこではさらに上の結果が狙えると嬉しい」

■バルトレミー「ウエストの問題をなんとかしたい」

カワサキのコンペティション・マネージャーを努めるミハエル・バルトレミーは、今回5位のジョン・ホプキンスと最後尾に終わったアンソニー・ウエストについて「ここでジョンは素晴らしい走りを見せてくれたし、ブリヂストン勢の中では2番手だった。次の上海はNinja ZX-RRにとってもブリヂストンにとっても相性のいいサーキットなので、この勢いをそのまま次戦にも持ち込みたいと考えている。アンソニーにはもっと上の結果を期待していた。普段の彼ならレースではプラクティスや予選の結果よりも必ず高い成績を残すのだが、今日はそうはならなかった。今の状況は彼にとってもカワサキにとっても良くないので、彼が上昇気流に乗れるよう、今の問題の原因を全員で突き止めていかねばならない」とコメント。


■憤りを隠せない6位のストーナー「次戦に向けてあまり嫌な気分は残したくない」

レース序盤は予期せぬ車載カメラのトラブルに苦しみ後退したのの、最終的には6位を獲得したドゥカティーのケーシー・ストーナーは、今回のレース中の嫌な気分を残さずに次戦の中後GPには挑みたいとしている。
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「車載カメラの問題さえなければもっといい成績が残せたのは間違いないが、今はこういう事態も時にはある事だとして受け入れ、あまり嫌な気分を残さないようにしたいと考えている。今週は決していいレースウイークではなかったが、レース中のトラブルはバイクの問題ではなかったし、不調の時だってたまにはある。今回はそのうちの1回だったに過ぎない」とストーナー。

「中国に入っても頑張って作業を続ける必要はあるが、もう少しあのコースは自分たちとは相性がいい筈。次戦はもっと運が良くなる事も願っている」


■グレッシーニ・ホンダ、中野選手は目標に一歩届かず10位

前回のスペインGPで獲得した9位以上の成績を今回のポルトガルGPでは狙っていたサンカルロ・ホンダ・グレッシーニの中野真矢選手は、目標には届かず10位に終わった今回のレース結果にがっかりしている様子だ。
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■中野選手「レース序盤にポジションを落として厳しいレースに」

「スタート時にいいペースがつかめず、オープニング・ラップ中にポジションをいくつか落としてしまい厳しいレースになった。レース中盤はラップタイムが良くなったのでカピロッシをつかまえようとしたが、彼を交わすには至っていない」と中野選手。
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「昨日は順調だったし、金曜日の2回のフリー・プラクティスも良好な結果だっただけに、この結果にはがっかりしている。タイヤ選択とマシンのセッティングには満足できていたのに、今日はバイクのリアにいくつか問題が出てしまった。だから加速時に安定性が得られるような作業が今後も必要。明日のテストでは中国の事を念頭に置いて、この部分を中心的にテストしておきたい」

■チームメイトのデ・アンジェリス「ミシュランを履くホンダ勢は好調なのに」

また、レースウイーク中はインフルエンザによる発熱に苦しみ、今回の決勝では中野選手に次ぐ11位となったチームメイトのアレックス・デ・アンジェリスは、ブリヂストンを履く自分たちとは異なりミシュランを履く他のホンダ・サテライト勢が好調なのを見て、やや焦りを感じているようだ。
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「レース開始からの数周で集団から取り残されるという難しい内容だったが、最終的にグリッド位置よりも上の順位で完走できた事は良かった。ただ、冬季シーズン中に見せた走りのレベルにはまだ到達できていないので、あの当時のようにトップ8内で戦えるように調子を取り戻したい」とデ・アンジェリス。

「ミシュランを履くホンダのサテライト勢は好調なので、自分たちがブリヂストンと一緒にもっと多くの作業を進める必要があるのは明らか。明日のテストではブリヂストンがここに持ち込む新しいタイヤを何本かテストする予定。タイヤの分野に関してもっと必死に頑張る必要がある」
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■グレッシーニ「翌日のテストではブリヂストンと一緒にデータを収集したい」

サンカルロ・ホンダ・グレッシーニのチーム監督を務めるファウスト・グレッシーニは「難しい走行条件のレースだったが、2名のライダーが揃って完走して多くのデータを収集できた事が今回は重要だった。自分たちはもっとレースで高い結果が残せるように今後の作業を進めていく必要があるので、明日のテストはそのためにも重要な1日となる。明日はブリヂストンが新型タイヤを持ち込む予定なので、今後のレースでより高い結果が狙えるように、可能な限り多くの情報を収集しておく事がテストの目標」とコメントし、レース翌日のテストではブリヂストンとのデータ収集を今後のレースに向けて進めておきたいとの意向を示した。
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ポルトガルGP、MotoGPクラスの決勝レース結果

気温18度、路面温度21度、湿度53%のドライ・コンディションの中で行われたMotoGPクラスのレース結果は以下の通り。
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1) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 45分53秒089(28周)
2) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 45分54秒906(28周)
3) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 46分05秒812(28周)
4) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 46分10秒312(28周)
5) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 46分16秒841(28周)
6) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 46分19秒777(28周)
7) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 46分25秒720(28周)
8) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 46分29秒471(28周)
9) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 46分31秒357(28周)
10) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 46分32秒565(28周)
11) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 46分54秒395(28周)
12) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 46分56秒956(28周)
13) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 47分02秒614(28周)
14) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 47分02秒723(28周)
15) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 47分04秒631(28周)
16) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 47分16秒718(28周)
-) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 26分23秒675(16周)
-) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 24分43秒870(15周)
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■ポルトガルGP、250ccクラスの決勝レース結果

気温18度、路面温度20度、湿度62%のドライ・コンディションの中で行われた250ccクラスのレース結果は以下の通り。
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1) アルバロ・バウティスタ SPA マプフレ・アスパル・チーム アプリリア 44分34秒257(26周)
2) マルコ・シモンチェリ ITA メティス・ジレラ ジレラ 44分41秒307(26周)
3) ミカ・カリオ FIN レッドブルKTM 250 KTM 44分41秒320(26周)
4) トーマス・ルティ SWI エミー・カフェラテ アプリリア 44分47秒255(26周)
5) 青山博一 JPN レッドブルKTM 250 KTM 44分48秒923(26周)
6) 高橋裕紀 JPN JiRチーム・スコット250 ホンダ 44分52秒755(26周)
7) フリアン・シモン SPA レプソルKTM 250cc KTM 45分01秒069(26周)
8) エクトル・バルベラ SPA チーム・トース・アプリリア アプリリア 45分02秒269(26周)
9) エクトル・ファウベル SPA マプフレ・アスパル・チーム アプリリア 45分02秒545(26周)
10) ルーカス・ペセック CZE オート・ケリー-CP アプリリア 45分11秒223(26周)
11) アレイックス・エスパルガロ SPA ロータス・アプリリア アプリリア 45分12秒553(26周)
12) アレックス・バルドリーニ ITA マテオーニ・レーシング アプリリア 45分26秒327(26周)
13) ラタパー・ウィライロー THA タイ・ホンダPTT SAG  ホンダ 45分47秒560(26周)
14) フェデリコ・サンディ ITA Zongshen Team of China アプリリア 45分51秒849(26周)
15) ユージェーヌ・ラバティ IRL ブルセンス・アプリリア アプリリア 45分55秒620(26周)
16) カレル・アブラハム CZE カルディオンABモーターレーシング アプリリア 46分00秒612(26周)
17) マヌエル・ポッジャーリ RSM カンペテーラ・レーシング ジレラ 46分01秒695(26周)
18) イムレ・トース HUN チーム・トース・アプリリア アプリリア 45分08秒919(25周)
19) ドニ・タタ・プラディタ INA ヤマハ・プルタミナ・インドネシア ヤマハ 45分57秒795(25周)
-) ロベルト・ロカテリ ITA メティス・ジレラ ジレラ 40分02秒319(23周)
-) マティア・パッシーニ ITA ポラリス・ワールド アプリリア 34分31秒359(20周)
-) ルッセル・ゴメス SPA ブルセンス・アプリリア アプリリア 19分59秒948(11周)
-) ファブリツィオ・ライ ITA カンペテーラ・レーシング ジレラ 7分13秒512(4周)
-) アレックス・デボン SPA ロータス・アプリリア アプリリア 5分18秒149(3周)
-) Ho Wan Chow CHN Zongshen Team of China アプリリア 1分58秒334(1周)写真写真


■ポルトガルGP、125ccクラスの決勝レース結果

気温18度、路面温度20度、湿度62%のドライ・コンディションの中で行われた125ccクラスのレース結果は以下の通り。
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1) シモーネ・コルシ ITA ジャック&ジョーンズWRB アプリリア 40分56秒168(23周)
2) ジョアン・オリベ SPA ベルソン・デルビ デルビ 40分56秒467(23周)
3) ニコラス・テロール SPA ジャック&ジョーンズWRB アプリリア 41分02秒523(23周)
4) スティーヴィー・ボンセー USA デグラーフ・グランプリ アプリリア 41分11秒141(23周)
5) ダニー・ウェッブ GBR デグラーフ・グランプリ アプリリア 41分11秒700(23周)
6) ガボール・タルマクシ HUN バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 41分12秒036(23周)
7) マイク・ディ・メッリオ FRA アジョ・モータースポーツ デルビ 41分12秒043(23周)
8) ステファン・ブラドル GER グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 41分14秒055(23周)
9) セルジオ・ガデア SPA バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 41分14秒291(23周)
10) サンドロ・コルテセ GER エミー・カフェラテ アプリリア 41分18秒781(23周)
11) アンドレア・イアンノーネ ITA I.C.チーム アプリリア 41分23秒658(23周)
12) ドミニク・エジャーター SWI アジョ・モータースポーツ デルビ 41分23秒712(23周)
13) ポル・エスパルガロ SPA ベルソン・デルビ デルビ 41分24秒538(23周)
14) ミヒャエル・ランセデール AUT I.C.チーム アプリリア 41分24秒585(23周)
15) エフレン・ヴァスケス SPA ブルセンス・アプリリア・ジュニア アプリリア 41分28秒881(23周)
16) 小山知良 JPN ISPA KTMアラン KTM 41分30秒170(23周)
17) ステファノ・ビアンコ ITA S3+WTRサンマリノ・チーム アプリリア 41分43秒866(23周)
18) マルク・マルケス SPA レプソルKTM 125cc KTM 41分47秒805(23周)
19) 中上貴晶 JPN I.C.チーム アプリリア 41分47秒847(23周)
20) アレックス・マスボー FRA ロンシン・レーシング ジレラ 41分47秒885(23周)
21) スコット・レディング GBR ブルセンス・アプリリア・ジュニア アプリリア 42分04秒076(23周)
22) ペレ・トゥトゥサウス SPA バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 42分12秒062(23周)
23) ディノ・ロンバルディ ITA BQRブルセンス アプリリア 42分16秒143(23周)
24) ロベルト・ミュアサン ROU グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 42分35秒362(23周)
25) Cyril Carrillo FRA FFMホンダGP125 ホンダ 42分35秒386(23周)
26) アクセル・ポンス SPA ジャック&ジョーンズWRB アプリリア 42分40秒124(23周)
27) イヴァン・マエストロ SPA Hune Matteoni アプリリア 41分37秒869(22周)
28) カレル・ペセック CZE Czech Road Racing JNR. アプリリア 41分52秒604(22周)
-) ブラッドリー・スミス GBR ポラリス・ワールド アプリリア 21分25秒167(12周)
-) ロレンソ・サネティ ITA ISPA KTMアラン KTM 22分35秒861(12周)
-) パブロ・ニエト SPA オンデ2000KTM KTM 20分41秒208(11周)
-) ジュール・クルーセル FRA ロンシン・レーシング ジレラ 15分40秒544(8周)
-) エステベ・ラバト SPA レプソルKTM 125cc KTM 13分02秒892(7周)
-) ラファエレ・デ・ロサ ITA オンデ2000KTM KTM 10分53秒236(6周)
-) ヒューゴ・バン・デン・ベルグ NED デグラーフ・グランプリ アプリリア -分-秒-(0周)
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