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第3戦ポルトガルGP、予選後のライダー詳細コメント
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インテリマーク編集部
  2008年4月13日

ポルトガルGP2日目の予選を制したのは、ルーキーにして史上初となる開幕からの連続ポールポジション記録を3回にまで伸ばしたフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソだった。ヘレスに引き続き今回の予選もヤマハ勢が全体的に好調であり、ポールポジションを含む上位6つのグリッドのうち4つをヤマハ全4名のライダーが確保している。
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ここでは、4月12日に行われたポルトガルGP予選後の新着トピック、ならびにMotoGPクラス上位3列目までのグリッドを獲得したライダーのレースに向けての詳細コメントを紹介する(予選の内容と結果はこちらの記事初日の全チームの仕上がり状況はこちらの記事を参照)。


■TECH3がヤマハとの契約を2年延長、トーズランドは2009年まで契約を更新
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ヤマハ・ワークス勢と同じくニューマチック・バルブを採用した最新型エンジンを今回のエストリルから獲得し、マシン性能の飛躍的な向上に大きな満足ぶりを示す好調のTECH3ヤマハ勢だが、さらなる朗報を今回の予選終了直後にヤマハ発動機とTECH3チームは揃って発表している。
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サテライト・チームであるTECH3の開幕から今回までの好調な成績を受け、ヤマハはTECH3チームとのメーカー契約を2年延長する旨を4月12日の予選後に発表、さらにその直後にTECH3チームは今期からチームに加わった元SBKチャンピオンのMotoGPルーキー、ジェームス・トーズランドとのライダー契約を2009年まで延長する旨もほぼ同時に発表した。


■ポルトガルGP予選後のライダー詳細コメント

以下に、ポルトガル・グランプリ2日目となる4月12日午後のMotoGPクラス予選において、上位3列目までのグリッドを獲得した9名のライダーの詳細コメントを紹介する。

■1列目

1番グリッド)ホルヘ・ロレンソ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1
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ここまでの全てのポールポジションを夢のように感じていましたが、今回また同じ場所に来られるなんて信じられません!

こんな記録を残せた事を本当に誇りに思います。それにここはずっと自分にとって苦手なサーキットでしたから、ポールポジションを以前に獲得した事は一度もない場所だったので特に嬉しいです。

レースに向けてのペースはすごくいいので、明日はこのスターティング・ポジションを最大限に活かしてトップグループの位置を維持したいです。優勝が狙えれば嬉しいですね。
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多くのライダーが速いし大変なレースになるでしょうが、それもまた楽しみです。目標は優勝を狙う事ですが、それがダメなら表彰台だけでも十分でしょう。まだ自分にとっては僅か3回目のレースですし、常に学習の最中ですからね。

いずれにしても、バイクとタイヤには好感触が得られていますし、チームは素晴らしい仕事ぶりを見せてくれていますから、あとは明日のレースがいい天気になるよう祈るだけですよ。


2番グリッド)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム RC212V
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1列目からレースをスタートできるようにする事を目標にしていたので、今回はそれを達成する事ができたので今日の予選結果には満足です。今の自分たちは予選ではあまり強さを発揮できない状態ですし、特にこのコースは1列目からのスタートが重要ですからね。

今日はレースタイヤでのペースも良かったです。ただ、まだもう少しバイクの性能を引き出せるようにしたいので、シャシーのセッティングをさらに調整したいと思っています。
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それにここは気象条件が常に不安定なので、明日のレースで使うタイヤもまだ決めていません。当日の様子を見てから決めるつもりですし、今の一番の関心事項は明日の午後の天気がどうなるかです。

レースは楽しみですよ。まずはスタートを成功させる事がすごく重要ですし、その後はどこまでやれるか様子を見ていきたいと思います。ここでは多くのライダーが速いので、明日の上位集団の中はすごい接近戦になるでしょうね。まず厳しいレースになる事だけは間違いありません。


3番グリッド)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1
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本当に嬉しいですね!ここでは1列目の確保がすごく重要でしたから、これで明日のレースは優勝が狙えると思っています。

ブリヂストンと一緒に大きな進歩を得る事ができましたし、今までの予選タイヤでの走行はまだ少しテストのような状態だった事を考えれば、ここでは本当に大きな成果を達成する事ができたと思いますね。

今日はバイクもタイヤもすごく好調で自信がありましたし、速く走れました。いいセッティングも仕上がったので思い通りに楽しんで走れますよ!
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今は明日のレースがいい戦いになる事を願うばかりです。天気がまだ心配ですので、条件がはっきりしてから最後の調整やタイヤ選択を行うつもりですが、それについてもいくつかいいアイデアがあります。

ロレンソとペドロサはものすごく強そうですが、それほど大きな差がある訳ではないし、明日は十分彼らと戦える筈です。自分のチームのピットガレージの雰囲気は素晴らしいし、スタッフの全員が明日のチャレンジを楽しみにしています。


■2列目

4番グリッド)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ・チーム RC212V
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いい位置には来られましたが、まだ最後のもう少しの部分が欠けている状態です。今日は比較的に順調な1日だったとは思いますが、バイクとタイヤ、それにライダーの調子から考えても1列目の確保が絶対に可能だと信じていたのに、結局それは成りませんでした。

レースタイヤでの走行ペースはそれほど他から大きく引き離されているとは思いませんが、あともう少しだけ頑張る必要があるのは確かです。ミシュランタイヤとバイクの調子はいいので、あとは低速走行時の方向転換をもっと楽にできるようにするだけです。
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今日はうまくいけば3番手のタイムが可能でしたが、自分がタイムアタックをしていた時に5コーナーから6コーナーにかけての部分で、タイムアタックをしていなかったトーズランドにひっかかってしまったんです。あの時はとにかく腹が立っていたので、彼が謝罪に来た時も話をする気にはなれませんでしたが、ただ、ああいう出来事は良くある事だし、自分も今までに同じような事を誰かにしてしまった事もあるので忘れたいと思います。そんなに大きな問題でもありませんからね。

今週は大きく取り残されているようなライダーが1人もいないので、明日はいいレースになる筈ですよ。表彰台に乗れれば嬉しいですね。天気の様子を見ながらそれを狙っていきたいと思います。


5番グリッド)コーリン・エドワーズ ヤマハTech3 YZR-M1
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最初の予選タイヤもまあまあでしたが、2本目と3本目はもっと感触が良かったです。ただ、最後のタイヤを履いた時には自分が数回小さなミスをしてしまったので、それで大きくタイムをロスしました。その後はミスした分を取り返そうと必死でさらに激しく攻めたんですが、結局そこでまた別のミスを犯しています。

でも1列目からはコンマ1秒未満の差でしたし、いい記録を持続させる事はできているのでこの結果にも満足できます、特にヤマハのためにも嬉しい事ですしね。4人のヤマハ勢がトップ6に入る事はチャタリングさえなければ可能だという事実の証明ですし、今のシャシーはフロントの感触にすごく自信が持てます。
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おまけに今回は自分たちにも新しいエンジンがありますから、今からレースが待ちきれない気分です。今週は新しいエンジンを考慮していつもとは異なる作戦をミシュランと一緒に考えましたが、この戦略はうまくいったので彼らには深く感謝しています。要するに今回はコーナリング速度を高める事よりも、トラクションを完璧に得られるようにする事を中心に作業を進めてきました。というのは、もうコーナーの中で最速のライダーになる事ばかりを心配する必要があまりないからです。その作戦では誰かにラインをブロックされた時点で無意味ですからね。

今は新型エンジンのパワーを活用して、コーナーへの進入とコーナリング後の脱出加速に気持ちを集中できます。今のタイヤで以前よりもいいラップタイムが記録できているので効果の程は確実ですね。


6番グリッド)ジェームス・トーズランド ヤマハTech3 YZR-M1
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ポールから1秒も遅れてまだ6番グリッドを確保できるという結果が、上位の集団がいかに速いかを示しています。普段なら1秒の間隔内にほぼ全員のライダーが入りますからね。

写真2列目を確保できたのは本当に嬉しいですよ。一度も走った事のなかったサーキットで1列目に近いところを争えた今回の結果は、すごく大きな自信にもつながりました。初日最初のフリー・プラクティスは路面が濡れていて、その午後のセッションでは転倒したのに、予選で2番グリッドを獲得するタイムを記録できたのはチームのものすごい努力のおかげです。

最初の予選タイヤを履いた時には左側面に小さな問題を抱えていましたが、その後の2本のタイヤはとても好調だったのでミシュランにも感謝したいと思います。このサーキットで予選タイヤ使用時にタイムが2秒も上がる事の重大さを分かっていなかったので、数回ミスをしてしまいましたけどね。とにかくものすごい速さだったのでブレーキが遅れてしまい、スピードを殺しきれないままコーナーに進入してしまいました。ここのライダーたちを相手にミスは決して許されない事です。

新しいエンジンもあるし、明日はレースが楽しみですね。すごい進化を遂げていますよ。もし以前のエンジンだったら最終コーナーからの加速は難しかったと思います。どんなにコースの他の部分で全力を出し切ったところで、ストレートでは追い抜かれてしまっていた筈ですが、新しいエンジンが手に入った今は3速のギアでもさらなるパワーを体感する事ができるんです。

今回もまた、自分たち4名がトップ6に入った事で、ヤマハがここまでにどれだけのすごい仕事を成し遂げてきたかを示す事ができました。


■3列目

7番グリッド)アンドレア・ドヴィツィオーゾ JiRチーム・スコット RC212V
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昨日に比べて午前と午後の両方のセッションでレースに向けての走行ペースが良くなったので、これはいい兆候だと思います。安定もしていますしね。ただ、もう少しペースを上げる必要はありますし、それがこれから取り組む部分です。

上位集団のライダーたちとの差が大きいのは分かっていますが、明日にはそれを削っていつも通りレースは全力で戦います。今回の目標は2列目の確保でしたから、この結果にあまり満足できていないのはそれが理由ですし、今後も予選対策に取り組み続ける必要があります。

このサーキットには自信がありますし、コースレイアウトも良く理解していますから、今回はRC212Vの学習を深める上でも有利でした。もちろんこのバイクは250ccの時とは全く違うライディング・スタイルを要求しますけどね。
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今日はチームと一緒にいい結果を狙って電子制御システムの調整を進めましたから、これが効果を発揮してくれる筈です。今のパッケージは低速区間での高いハンドリング性能を提供してくれていますが、ホンダのバイクの高い出力性能を考慮して、より繊細な調整を今後も進めていく必要がありますね。

明日の午前のウォームアップを利用して最終調整を施せば、レースに向けての準備は万端です。


8番グリッド)ランディ・ド・プニエ ホンダLCR RC212V
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今日はすごく厳しい1日になりました。午前に自分が転んでしまったので、チームのスタッフが午後の予選に向けてバイクを必死に修復する羽目になったんです。すごい仕事ぶりで頑張ってくれたチームには本当に感謝したいと思います。

午前のフリー・プラクティスの時のレースタイヤの感触はフロントとリアの両方ともに良かったので、予選でペースを上げていく自信は持っていました。でも、小さなテクニカル・トラブルを抱える事になり、ホイール・スピンが激しくなったので午前の時と同じペースで走るのは難しくなりました。

結局その問題を解消するのに予選中の走行時間の大半を費やしましたが、まだあまり満足できる状態ではありません。いずれにしても、明日のウォームアップでいくつか調整を施してから、もう一度バイクの挙動を確認するつもりです。


9番グリッド)ケーシー・ストーナー ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8
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ヘレスで問題を抱えた後は自信を回復するのに少し苦しみましたが、それでもこのサーキットならもっといい走りができると思っていたのに、また今回も同じような難しい状況に陥りました。

セッティングには本当に苦戦しています。ここではこれ以上の性能をバイクから引き出す事はできないと思っていますが、ただ、仮にそうであっても、明日のウォームアップではもっといい解決策を探ってレースで戦えるレベルにできるよう頑張るつもりです。

去年がものすごく順調な1年だっただけに、この状況には本当にフラストレーションが溜まりますが、今は気持ちを落ち着けてみんなが互いに信じ合うしかありません。自分には素晴らしいチームとファクトリーがついている事は分かっているので、事態を改善できるようになるまでこのまま一緒に頑張り続けます。

基本的に今はここまでの2日間の内容を一晩寝ながらしっかり考え、前向きに明日のウォームアップに挑んで最大限の事ができるようにするだけです。

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