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ヘレス合同テスト2日目、2強ワークスが浮上
インテリマーク編集部
2006年11月30日

今年最後の2007年に向けてのMotoGP合同テストが、11月29日にスペインのヘレスサーキットで2日目を迎えた。今回の合同テストは、本日11月30日までの3日間の日程となっている。
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最終日となる3日目のテストは日本時間の本日午後6時より行われるが、このテストが終われば年内の公式テスト活動は全て終わり、各チームは冬季テスト禁止期間に入る。2007年1月末のテスト解禁を迎えるまでは、サーキットでのMotoGPバイクによる走行は行えなくなり、忙しい1年を過ごしたライダーたちは短い休息を得る事になる。

■2日目は天候が回復し、多くのライダーが初日のタイムを更新

第一日目はぐずついた天候となり、初日はヤマハワークスのバレンティーノ・ロッシとコーリン・エドワーズ、およびリズラ・スズキのジョン・ホプキンスを除く多くのライダーが路面の様子を確認するように低速での走行を行ったが、2日目のこの日は気温は19度、路面温度は23度と相変わらず低く、朝は前日の雨で濡れていたものの天候は回復しており、完全ドライとなった午後のコース上では殆どのライダーが初日のタイムを更新している。
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■ヘレス合同テスト2日目の結果

以下に、ヘレス2日目の各ライダーのタイムを、この日のラップタイム順に示す。

 1) バレンティーノ・ロッシ ヤマハ・ワークス 1分40秒688(82周)
 2) ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ 1分40秒799(67周)
 3) コーリン・エドワーズ ヤマハ・ワークス 1分41秒186(48周)
 4) ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ 1分41秒205(50周)
 5) クリス・バーミューレン リズラ・スズキ 1分41秒619(49周)
 6) ケーシー・ストーナー ドゥカティー・マルボロ 1分41秒702(52周)
 7) ロリス・カピロッシ ドゥカティー・マルボロ 1分42秒244(34周)
 8) マルコ・メランドリ グレッシーニ・ホンダ 1分42秒44(52周)
 9) 中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ 1分42秒528(63周)
 10) アレックス・バロス プラマック・ダンティーン 1分43秒187(63周)
 11) 岡田忠之 ホンダ 1分43秒316(59周)
 12) ヴィットリアーノ・グアレスキ ドゥカティー 1分44秒449(50周)
 13) ジェレミー・マクウィリアムス イルモアSRT 1分45秒265(27周)
 14) アンドリュー・ピット イルモアSRT 1分47秒110(35周)


■ヤマハとホンダの2強ワークスのミシュラン勢が好調

この日の午前中は、テスト期間に入り好調さを見せつけるリズラ・スズキのジョン・ホプキンスがタイムシート上(非公式)のトップタイムに位置していたが、全ての走行を終えての最終的なトップタイムを記録したのは、初日に引き続きヤマハ・ワークスのバレンティーノ・ロッシだった。ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズも初日と同じく3番手をキープしており、今回のヘレスを見る限り、ヤマハ・ワークスおよびミシュランの仕上がりは上々だ。
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ヤマハ・ワークスの2名の間の2番手に割り込んだのは、「1日目はウォーミングアップ」とコメントしていたレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ。年末のテストが終盤に入り、2強ワークスが好調なリズラ・スズキを押し出す展開となってきている。

なお、この段階でロッシの2005年の990ccでのサーキット・レコード(レース中)である1分40秒596を上回ったライダーはいない。しかしながら、この日のロッシのタイムを見る限り今回のヘレスでも、前回までのバレンシアやセパンと同様に、800ccマシンが900cc時代のラップ記録を上回るのは時間の問題だろう。

■4番手から8番手の5名は全てブリヂストン・ユーザー
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このトップ3名のミシュラン勢の後ろには5名のブリヂストン勢が連なる。最終的には4番手タイムとなったが、990cc時代の自己ベストを約0.4秒上回ったスズキのジョン・ホプキンス、同じく今年の自己ベストを上回ったホプキンスのチームメイトのクリス・バーミューレン5番手につけた。
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スズキの2名に続くのは、6番手となったドゥカティーのケーシー・ストーナー7番手ロリス・カピロッシ、新たにブリヂストン・ユーザーとなったグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリは8番手。
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■グレッシーニ・ホンダの新スポンサーはハンスプリー

たばこメーカーがモーター・スポーツから次々と撤退する姿勢を見せる中、アルタディス社のたばこブランドであり、2006年度中のグレッシーニ・チームのタイトル・スポンサーだったフォルツナは、2007年は250ccクラスのホルヘ・ロレンソの支援のみを行う事を表明している。

このフォルツナ離脱の発表以来、新スポンサーの獲得が危ぶまれていたグレッシーニ・チームだが、2007年シーズンの同チームの新たな冠スポンサーは台湾の液晶モニターメーカーであるハンスプリーである事を、チームオーナーであるファウスト・グレッシーニは11月29日に明らかにした。

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(写真提供:motogp.com)

ハンスプリーは、JTIのたばこブランドであるWinston(ウインストン)がSBKのテンケイト・ホンダのスポンサーから撤退したのを受け、その2007年の後任スポンサーとなった事でも有名だが(SBKの記事を参照)、2輪ロードレース最高峰クラスへのスポンサー進出を今回続け様に表明した事になる。

ハンスプリーのマネージング・ディレクターであるケビン・チャンは、「マルコ・メランドリとトニ・エリアスの活躍によって、私たちのブランドはMotoGP世界選手権の中で名声を得るだろう。」と述べ、ロードレースを通してのプロモーション活動に、高い意欲を示した。

■中野選手は初日のタイムを3.7秒更新

コニカミノルタ・ホンダに移籍し、メランドリと入れ替わるようにブリヂストンからミシュランに履き替えた中野真矢選手は、初日のタイムを3.7秒更新しての9番手、プラマック・ダンティーンでブリヂストンを履くアレックス・バロスは中野選手に続き10番手となった。
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11番手以降には、HRC開発ライダーの岡田忠之選手、ドゥカティーの開発ライダーであるヴィットリアーノ・グアレスキという2名のワークス専属テストライダーがつけ、最後に2007年からのMotoGP参戦をもくろむミシュランユーザーのイルモア勢、ジェレミー・マクウイリアムスとアンドリュー・ピットの2名が続いた。

なお、この日にイルモアのバイクでテスト走行に参加したとされるイギリス人ライダーのチャズ・デイビスのタイムは公表されていない。

写真■カワサキのド・ピュニエがセパンで800ccデビュー

この日のヘレスでの合同テスト2日目と同じ11月29日、カワサキはセパンでメーカー単独テストを行っており、当初はこのテストに参加しないと見られていたランディー・ド・ピュニエが念願の800ccマシンでの走行を行ったようだが、現時点において詳細な情報は入っていない。



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