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   前回のアッセン初日のフリー・プラクティス1で大腿骨を骨折したトニ・エリアスの代役として、昨年のイギリスGPと同様に22歳のイタリア人である現役SBKライダーのミッシェル・ファブリツィオが、レギュラー・ライダーのマルコ・メランドリとともにグレッシーニ・ホンダから今週末のドイツGPに出場する事になった。
 
  
  ■ファブリツィオの代役参戦はドイツの1回のみ 
 なお、ファブリツィオが代役を務めるのは今回のドイツGPの1回きりであり、次戦のアメリカGPには39歳のアメリカ人であり現役AMAライダーのミゲール・デュハメルがエリアスの代役を務める事が決定している(代役起用の詳細についてはこちらの記事を参照)。
 
 エリアスは夏休み明け第1戦目のブルノか、その次戦のミサノからの復帰を目指し、現在は自宅のあるスペインのバルセロナでリハビリに励んでいる。
 
 ■名誉挽回に燃えるファブリツィオ
 
 ファブリツィオは、今年と同様に昨年のアッセンで重傷を負ったエリアスの代役ライダーを当時のイギリスGPでも務めているが、この時にファブリツィオはフリー・プラクティス3で高く宙を舞って自分も当時のメランドリとエリアスに続き骨折、予選と決勝レースを欠場するという最悪の結末を迎えている。
 
 
   ■ファブリツィオ「グレッシーニに感謝!」
 
 非常に悔しい思いを昨年はしただけに、MotoGPで走る機会を再度グレッシーニ・チームから与えられた事を、ミッシェル・ファブリツィオは心から感謝している様子だ。
 
  「去年のドニントン・パークでの不運な出来事の後に、もう一度ホンダのMotoGPバイクに乗るチャンスを頂けて本当に嬉しく思っています」とファブリツィオ。
 
 「すごく興奮していますし、今年はいい結果を残したいです。ザクセンリンクでは2004年にもレースを経験しているので、その時のコースレイアウトなどの知識が今回は役に立つかもしれませんね。」
 
 「今からやる気に満ちあふれています。この素晴らしい機会を与えて下さったファウスト・グレッシーニに感謝しています。」
 
 
   ■ホンダ勢の中では2番目のランキングにつけるメランドリ
 
  今年はドライのレースに向けてのセッティング上の問題が全く解決できず、シーズンの前半戦を通して思い通りに走れないと訴え続けるグレッシーニ・ホンダのレギュラー・ライダーであるマルコ・メランドリだが、前半戦の9ラウンドを終えてのランキングは6位につけており、不調に喘ぐホンダのサテライト勢の中ではトップ、ホンダ全体で見ればランキング3位につけるレプソル・ホンダ(ワークス)のダニ・ペドロサに次ぐ2番目の成績を確保している。
 
  ちなみにホンダ全体の3番手は、ワークス用の新型シャシーを手に入れて復調の兆しにあるレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンのランキング10位だ。
 
 
   ■ドイツでは昨年の再現を狙うメランドリ
 
 
  昨年のドイツのレースでは最終ラップまでバレンティーノ・ロッシと横並び状態の激しい優勝争いを演じたマルコ・メランドリは、今年のドイツでは初日からいいセッティングを見つけておきたいとコメントしている。 
 「ドイツとアメリカのダブルヘッダーは体力的に厳しそうですが、この2つのサーキットはとても面白いですよ。ザクセンリンクは独特なサーキットですが、走りの流れがいいので結構好きです。」とメランドリ。
 
 「低速で曲がりくねったコースですから、バイクのセッティングには完璧が要求されますので、金曜日のセッション中にいいセッティングを見つけたいところです。ライダーに重要なのは、あまりスロットル・ワークが激しくならないようにマシンをコントロールをする事ですね。」
 
 
 
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