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ペドロサ、再検査の結果も問題なし
インテリマーク編集部
2007年4月25日

レプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、昨年のトルコGPではレースの大半をトップ集団でリードしながら、終盤にアップヒルの入り口で転倒して最後は14位完走という残念な結果に終わっており、今回のトルコでは予選で1列目を確保してその雪辱戦に燃えていたが、今回の結果は昨年を上回る最悪のものだった。
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■スタートに失敗したのが不運の始まり

4月22日の決勝レースでペドロサは1列目からのスタートに失敗して大きく順位を落とし、先頭を行くフィアット・ヤマハの2名やドゥカティーの2名、および2列目からの好スタートを決めたチームメイトのニッキー・ヘイデンや4列目からスタートしたトニ・エリアスなどに前を奪われた。

■前後から追突される形に
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オープニングラップ中に順位を挽回しながら差し掛かったハードブレーキングゾーンである12コーナーの進入付近、ペドロサの目の前でカワサキのオリビエ・ジャックがフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズに背後から追突。この瞬間、失速したジャックのマシンはペドロサのマシンの内側をすくうように衝突し、この衝撃でペドロサはアスファルト上に投げ出された。続いて背後からリズラ・スズキのクリス・バーミューレンもペドロサのマシンに飛び込み、ペドロサのRC212Vの上にはバーミューレンのGSV-Rがきれいに上に積まれたような状態になった。

■胸と首を強打し座り込むペドロサ
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この多重クラッシュの中でペドロサは左の鎖骨を含む胸部と首を強打しており、最初は自力で歩いたものの、すぐに痛みのために身動きが取れなくなった。担架でクリニカ・モバイルに運ばれたペドロサはすぐにレントゲン検査を受けたが、幸いどこにこ骨折した箇所はなく、来週の5月4日から開催される次戦の中国GPには出場できそうな雰囲気だ。


■レース翌日はスペインで再検査

事故当日の夕方にはスペインに移動したペドロサは、レース翌日に予定されていたテストをキャンセルし、GPライダーの治療実績で有名なスペインのデシェウス病院でザビエル・ミール医師による医療検査を朝から受けたが、どこも骨折していなかった事が改めて確認されている。

ペドロサに入院の必要性はないが、今週の残り4〜5日間は首をカラーで固定され、次戦の中国までに体調を完全に取り戻すべく、痛み止めと消炎剤の服用を続けるという。


■ミシュラン勢の中では最上位だったヘイデン
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また、ペドロサのチームメイトのニッキー・ヘイデンは、前回のスペインGPに続き7位で今回のイスタンブール戦を終えたが、これは週末を通してレースタイヤに苦しんだミシュラン勢の中では最上位に位置する成績だ。
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ヘイデンはレースを通して3位を争うリズラ・スズキのホプキンス、ドゥカティーのロリス・カピロッシ、グレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリ、プラマック・ダンティーンのアレックス・バロスなどの集団の最後尾を走り、終盤には6位につけたものの、最終的にはホプキンスに交わされて7位でコントロールラインを抜けた。
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■ペドロサ「イスタンブールとは相性が悪い?」

写真トルコでは2年連続で不運な結果に終わったダニ・ペドロサは、イスタンブールとは相性が悪いのかもしれないと事故後にコメントしている。

「今日はいい結果を残すチャンスだと思っていただけに、転倒は悔しいです。どうもこのサーキットは自分と相性が悪いみたいですね!」とペドロサ

「スタートがあまりうまくいかなかったんです。ホイールスピンをおこしてラインを外してしまい、オープニングラップから後退して集団の中に飲み込まれました。それから最後のシケインに向けてブレーキングしている最中に、内側を追突されるような形で転倒しました。」

「胸と首に少し痛みがあるので明日のテストには参加しません。ただ、中国のレースへの参加は大丈夫の筈です。」


■ヘイデン「ミシュラン勢のトップとかは関係ない」

開幕戦を8位、前回と今回のレースを7位で終え、ランキングの7位につける昨年度チャンピオンのニッキー・ヘイデンは、結果から見ると今でも開幕戦直後と同様に調子は悪そうに見えるが、実際はチームの努力により改善が進んでいる事をアピールしている。

写真「スタートは結構うまくいって、オープニングラップの4コーナーでは2人くらいをパスする事ができました。」とヘイデン

「その後しばらくはバトルを楽しみました。数人との駆け引きがあり少し面白かったですね。そして残り4〜5周のレースの終盤になってからは『ここからなら表彰台を奪えるんじゃないか?』って思い始めたんです。」

「でも、レースを半分過ぎた時点から、高速右の14コーナー(最終コーナー)を曲がるのが本当に難しい状況になってたんです。レースの序盤はすごくうまく曲がれていたカーブなんですが、タイムを稼ぐためにコースの他の場所では深いブレーキングを続けていたので、早いうちにフロントタイヤを少し使いすぎました。それで、なんとも微妙な言い訳かもしれませんが、終盤にはあの右コーナーをうまく抜けられなくなったんです。それが上り坂の加速にも影響してしまい、順位を落とし始めました。」

「最終ラップではヘアピン部分のブレーキングに全力を注ぎ、なんとかしてやろうと頑張ったんですが、そこではフロントタイヤをコース端ぎりぎりのところまで持って行ってしまい大変な瞬間でした。なんとかはみ出さずにはすみましたけどね。」

「また今回も7位でしたし、今でも自分が悪い状況から抜け出せていないと、みんなが思うのは間違いないでしょうね。でも、実際のところは今週もチームは本当に頑張ってくれていて、今回は22周を通して攻め続ける事ができるようになったんです。」
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「自分のタイヤはすごく好調でしたから、この成績に『ミシュラン勢のトップだった』なんて切り札を出す気はありませんよ。フロントに若干問題は出ましたが、リアはものすごく安定していましたからね。」

「今週は本当にもっといい成績をチームにプレゼントしたくて仕方ありませんでした。ただ、明日もここでテストができますので、今回のいくつかの課題を色々整理しておきたいと思います。」


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