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F1マレーシアGPレース直後の全ドライバーと関係者の詳細コメント
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インテリワン編集部
  2008年3月26日

ここでは、3月23日に行われたF1第2戦マレーシア・グランプリの決勝レース終了直後の全ドライバー、ならびに各チーム関係者の詳細コメントを紹介する(マレーシア戦のレースレポートはこちらの記事を参照)。
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■優勝)キミ・ライコネン フェラーリ F2008

自分とチームの両方にとって、今回の勝利は非常に満足できるものです。ただ、確実と思われた結果をフェリペがチームに持ち帰る事ができなかったのは本当に残念でした。
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スタートの時にはフェリペに並びかけましたが、リスクは冒したくありませんでした。最初のスティントは彼よりも1周回長く走ってからピットストップできる事も分かっていましたからね。だからそのタイミングが訪れた時には最大限に攻め込んで走りましたし、ピットストップ後は彼の前に出る事ができました。

その後は前方の視界に誰もいなくなりましたし、車も完璧だったので、車とタイヤに全くストレスを感じる事なくレースをコントロールする事ができたんです。予選では少し苦しみましたが、今回のレースでは非常に高い性能を維持していましたね。
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今シーズンは初戦が大変に辛い内容でしたが、チームへの信頼感を失う事など決してありませんし、まだ今後も調子は上がる筈です。

■●フェラーリ・チーム代表 ステファノ・ドメニカリ

今日は嬉しさと辛さが交錯するイースター(復活祭)の祝日でした。キミの勝利を大変に嬉しく思いますが、それと同じくらいにフェリペのリタイアは残念です。可能だったワンツー勝利をみすみす逃す結果になりましたからね。
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メルボルンでの大変に辛い週末を経て、今週はチームの底力を示す事ができたと思います。ただ、オーストラリアの時に、わたしたちは馬鹿ではないと言いましたが、今日は天才というレベルには到達できませんでした。

性能面において、とりわけ信頼性においては、まだ改善に向けて多くの課題が残っていますが、ここまでにチームはそれらの任務に取り組む中で、問題発生時にはどのような行動を取るべきかをしっかり把握していました。

キミの素晴らしいレースでの走りを祝福すると同時に、わたしたちの商業スポンサーならびにテクニカル・パートナーの皆様、特にフィリップ・モリスとシェル石油に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

■●フェラーリ・トラック・オペレーション責任者 ルカ・バルディセッリ
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今日はライバルたちに対して明らかに優位性を保つ事ができていました。しかしながら、少しばかり悔しい気分である事も事実です。可能であった最大限のポイントをチームに持ち帰る事ができませんでしたからね。

メルボルンでの最悪のスタートをいい形で挽回するチャンスだっただけに本当に残念でなりませんが、今悔やんだところでどうしようもありません。今回フェリペに訪れたような出来事もまたレースの一部です。
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今は次戦のバーレーンに向けて最大限の準備を進める時です。ライバルたちも決して手を休める事はないでしょうから、わたしたちは特に全体的な信頼性をさらに高める事に努力して参ります。


■2位)ロバート・クビサ BMWザウバー F1.08

チームのためにもペトローナス(BMWザウバーのメインスポンサー)のためにも、そして自分にとっても今日は素晴らしい日になりました。チームとしては2戦連続の表彰台獲得ですからね。
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自分としては2006年のモンツァ以来ですが、やっと表彰台に再び辿り着く事ができました。過去2ヶ月間を通して本当に頑張って車の改善をしてくれたチームの全員に深く感謝しています。

スタートはホイール・スピンがやたらにひどくてあまりうまくいかず、その後はニック(ハイドフェルド)やトゥルーリと前を争う事になりました。汚れたコース内側のラインを取ってしまったので車のコントロールを危うく失うところでしたが、なんとか1コーナー通過中に彼らを交わす事ができたんです。
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フェラーリの2台は速すぎましたが、そこからは自分自身のペースで走り、後続の車との間隔を広げていく事ができました。

2度目のピットストップ以降はエンジンをセーブするために回転数を下げて、力を抜いて走りました。今週はレースウイークを通してあまり体調が優れず、車の中も暑かったので、最後の10周は本当に辛い状態でしたが、今回は努力の全てが素晴らしい成績で報われたと思います。

■●BMWザウバー・チーム代表 マリオ・タイセン
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再びチームにとっては素晴らしい結果を残す事ができましたね。ロバートはスタートしてすぐにフェラーリ勢の背後のポジションを確保し、非常に高いレベルの走りを見せて彼にとって2度目の表彰台だけではなく彼のF1経歴上の最高位を記録しました。

ニック(ハイドフェルド)は1コーナーで運悪くポジションをいくつか落としました。しかしながら、彼は6位で完走してレース中のファーステストラップも記録した訳ですから、今回の結果は上々だったと言えるのはないでしょうか。

当然、わたしたちはこのシーズン序盤の内容には大変に満足できていますよ。2回のレースで2度の表彰台と19ポイントを獲得していますし、1回のレースで11ポイントの得点はわたしたちの最高記録です。

全てがとても好調ですし、次のレースにもいい流れのまま入る事ができますね。

■●BMWザウバー・テクニカル・ディレクター ウィリー・ランプ
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2戦連続の2位表彰台に加え、ニック(ハイドフェルド)のおかげでレース中のファーステストも記録し、1度に11ポイントの獲得ですから、このシーズン序盤の内容はチームにとって本当に満足できるものです。今回のレースも素晴らしい結果でしたね。

今日のロバートより速かったのはフェラーリ勢だけです。彼はオーストラリアで大変に不運なレースに見舞われたましたから、今回は特に彼のために喜ばしい結果となりました。

ロバートがレース序盤にポジションを上げる中、残念な事にニックは2つほどポジションを落とす事になりましたが、すぐに彼は素晴らしい追い抜きで2台を同時に交わし、順位を挽回しています。

今日はどちらの車にもテクニカル・トラブルは発生していませんし、非常に高い性能を発揮する事ができていましたので、ヒンヴィルとミュンヘンには非常に高い意欲を持って戻れます。今後のレースも楽しみですね。


■3位)ヘイキ・コバライネン マクラーレン・メルセデス MP4-23
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昨日のペナルティーの事を思えば今日の3位の結果にはとても満足です。今回の状況下ではおそらく最大限に高い結果が獲得できたと思いますしね。

チームの戦略は非常にうまくいきました。おかげでレースの大半をコース上の混雑に遭遇する事なく走る事ができていましたし、チームの仕事ぶりも本当に素晴らしかったので、彼らの頑張りに自分の初の表彰台を持って報いる事ができたのを本当に嬉しく思います。

最初のスティントでは少しグレーニングの問題が発生していましたが、20ラップはそのまま走りきれたので、おかげでヤルノ・トゥルーリを最初のピットストップで追い抜く事ができました。

2度目のピットストップ後は安全圏内の走りで3位のポジション確保を心がけました。あの段階でさらなるポジションのアップは望めなかったと思います。

■●マクラーレン・チーム代表 ロン・デニス
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今週末は色々問題もありましたが、ヘイキとルイスの2名揃っての素晴らしい走りは、チームをポイント・ランキングのトップに維持する上では十分と言える内容でした。

ヘイキは混戦の中でも素晴らしいレース運びを見せており、チームにとっての今期初の表彰台に相応しい活躍だったと言えます。ルイスはレースの流れを最初のピットストップ時のホイール・ナット・ロック機構の故障に妨げられる事となり、レース中の最も重要なタイミングに貴重なタイムを大きくロスする結果に終わりました。

今日はチームの2台の車の本来の速さが、コース上の混雑の中を抜ける時に発生する固有のアンダーステアにより発揮されていませんでしたね。今は2週間後のバーレーン・グランプリを楽しみにしたいと思います。

■●メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副代表 ノルベルト・ハウグ
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昨日の8番グリッドと9番グリッドへの降格の後、ヘイキとルイスは素晴らしい活躍を見せてくれましたね。ルイスの最初のピット・ストップ時にホイール・ナットの問題が発生した後も同様です。今回の3位と5位により、貴重な10ポイントを獲得する事ができました。

ヘイキは彼の戦略を最大限に活用する事に成功し、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスに今期初の表彰台をもたらしました。彼とチームは大変に良くやってくれたと思います。

今日のルイスは9番グリッドとピットでの10秒以上のロスタイムという2つのハンデを負う事になりましたが、それでもわたしたちの2台の車はここまでのシーズン2回のレースにおいて両方ともポイント圏内を確保しました。

チームは今後もさらなる性能改善に向けて懸命に取り組み続ける所存です。


■4位)ヤルノ・トゥルーリ トヨタ TF108
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大変なレースの後で、またポイント圏内に戻る事ができて良かったです。特にこことケルンの両方のスタッフのためにもすごく嬉しいですね。彼らの冬季シーズン中を通しての努力のたまものですから、今回の結果を彼らに捧げたいと思います。

1コーナーではグリップを失い難しい状況でした。大回りになってニック・ハイドフェルドと接触し、そこで少しポジションを下げています。ただ、その後はマクラーレン勢と同じペースを維持する事ができていましたし、ピット・ストップの時にはチームの素晴らしい作業のおかげでマーク・ウェバーを交わす事もできました。

終盤はルイス・ハミルトンと素晴らしい戦いができましたね。どちらも互いに最後まで激しく攻め続けました。ハミルトンがこっちより少し速かったのは間違いありませんが、自分は100%の力を出し切って走りましたし、チームのおかげでレースウイークを通してマシンにトラブルが一切なかったので4位を守り切る事ができました。

今の望みはこのまま車の調子を上げ続けられるようにする事だけです。冬季テストの最後の時に言った通り、自分たちは高いレベルにあると思っていますからね。トヨタの車の性能と共に、すでに自分たちの勢いは2005年のレベルに戻っていますよ。

■●パナソニック・トヨタ・チーム代表 山科忠
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オーストラリアの残念な結果を今回は完全に埋め合わせる事ができましたね。チームの全員が今回のいいレース内容と結果を大変に喜んでいます。

最終スティントでのハミルトンとの戦いは私の大好きな類のバトルでしたから、ヤルノには彼の素晴らしい活躍に対し心から感謝したいです。彼は1コーナーでサンドイッチにされてポジションを落としましたが、その後もいい走りを見せてくれたのでピットストップ作戦は完璧にうまくいきました。

ティモ(グロック)はオープニング・ラップ中に追突されてリア・サスペンションの一部を破損してしまい残念でしたが、これもレースです。彼も次戦では高いポジションを獲得してくれる事でしょう。

これからわたしたちはバーレーンに向かいますが、このままの勢いを維持したいですね。両方の車がQ3への進出を果たし、トップレベルのチームに再び戦いを挑めるように頑張りたいと思います。


■5位)ルイス・ハミルトン マクラーレン・メルセデス MP4-23
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写真スタートの時は発進がとてもうまくいって9番手から5番手になり、5つもポジションを挽回できたのですごく満足でしたね。その後はずっとマーク(ウェバー)を背後から攻め続けました。ただ、誰かの後ろを走っている以上、仮に自分がどんなに速くても追い抜きは本当に難しいんです。

少なくとも瞬間的には3番手のポジションまで挽回しましたが、最初のピットストップの時に問題が生じてしまい、タイムを大きくロスしました。

ただ、自分としてはできる限りの事をやったつもりです。この極度に厳しいコンディションの中でも車の信頼性は非常に高かったので、レースが終わる最後の瞬間までヤルノ(トゥルーリ)を追い上げる事ができました。

今日はマークとヤルノの2名はどちらもすごくいい走りをしていたと言わざるを得ませんね。今回は彼らと素晴らしいバトルができて嬉しかったです。


■6位)ニック・ハイドフェルド BMWザウバー F1.08
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写真今日のレースはちょっと複雑な気分でしたね。もちろんF1でのレース中の自身初となるファーステスト・ラップを記録できた事と、チームとしてのレースでの最高ポイントとなる11ポイントを獲得できたのは嬉しいですよ。

車のペースはものすごく良かったです。マクラーレンとほとんど同じ速さでしたから大変に好調だったと言えますが、だからこそ6位にしかなれなかった事が本当に残念なんです。

スタートがとてもうまくいったので、すぐに1コーナーの外側から抜きに入りましたが、ロバート(クビサ)がコース内側にいて、彼と自分の間にはヤルノ・トゥルーリがいたので、自分は行き場を失ったんです。なんとかライン上に残ろうと頑張ったんですがだめで、そこで砂利に乗り上げてポジションを2つ以上落としました。

少なくとも4ラップ目にデビッド・クルサードとフェルナンド・アロンソを交わしたので、その時に落とした順位を挽回する事はできましたけどね。今回もピット・クルーたちの作業は素晴らしかったです。


■7位)マーク・ウェバー レッドブル RB4
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スタートは今ひとつでしたが、あの時点ではまわりの多くのドライバーがソフトタイヤを装着している事は分かっていましたし、その後の1コーナーと2コーナーを非常にうまく抜ける事ができたので4番手にポジションを上げる事ができました。

最初のスティントはいい感じでしたが、第2スティントではグリップ不足に少し苦しみましたね。また、頑張ってはいたんですが、ハイドフェルドの前のポジションをキープする上で非常に重要な時に佐藤の後ろにひっかかってしまい、そこで2秒近くロスしました。
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2ポイントを獲得できた事はレッドブルのメンバー全員のためにも嬉しく思います。開幕戦から続けて苦しい状況でしたし、今日は車が完走できて本当に良かったです。また、ルノーにも深く感謝しています。

■●レッドブル・チーム代表 クリスチャン・ホーナー

マークは非常にいいレースをしましたね。彼はレース序盤からエア・ポンプに問題を抱えてしまい、燃料の面でかなりの余裕を考慮しなければいけなくなりました。そのために計画よりも早めのピットストップが必要となりましたが、これはレース全体で見れば12秒から15秒の損失になっている筈です。
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ハイドフェルドとの戦いにおけるレース中の非常に重要なタイミングにおいて、佐藤が道を譲らなかった事が残念です。あれさえなければ最後のピットストップまでポジションを維持できていたのは間違いありませんからね。

また、デビッドは午前中に体調が完璧ではなかったにもかかわらず、午後のレースでは非常に果敢なドライビングを見せていましたし、特にレース後半の走りが非常に素晴らしかったと思います。

ポイントを獲得してからここを離れられるのは大変に嬉しい事です。

■●ルノー所属トラック・エンジニア ファブリス・ロム
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チームにとっては非常にいい結果を残す事ができました。1台は完走してポイントを獲得しましたし、もう1台は非常にポイント圏内に近いところでの完走でしたね。

レース中はトラブルと一切無縁でしたし、チームとして2ポイントを獲得できましたから、この流れが次戦のいい結果につながる事を期待しています。


■8位)フェルナンド・アロンソ ルノー R28
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今日できる最善の走りをしたつもりですし、結果としてポイントは獲得しましたが、通常とは異なるようなレース条件の場合に、自分たちはまだ性能面で少し引き離されている状態ですね。

今の目標は全てのレースでポイントを獲得していく事と、さらに性能が上げられるように次のテストを真剣に頑張る事です。
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■●ルノー・チーム代表 フラビオ・ブリアトーレ

フェルナンドが獲得してくれたいいスターティング・グリッドの位置を、残念ながら今回は最大限に活用する事ができませんでした。レース中のフェルナンドとネルソンの努力にもかかわらず順位を後退する結果に終わっています。
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僅か1ポイントの獲得に安心するのではなく、直ちに現在ある問題点をそれぞれを深く追求し、2週間後のバーレーンでは強さを取り戻せるようにしたいと考えています。

■●ルノー・エンジニアリング・ディレクター パット・シモンズ

各チームの実力がそれぞれどのくらいのレベルにあるのかが、大変に鮮明かつ相対的にわかるレースでしたね。また、今日はチームのどちらのドライバーも特に大きな問題を抱える事なく走りきっているので、戦略的にどうこうするチャンスも少ないレースでした。
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車の性能を改善してトップ集団との大きな差を埋めるには、まだ多くの作業が必要なのは明白です。


■9位)デビッド・クルサード レッドブル RB4
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最初に装着していたタイヤのグレーニングがひどくてレースの序盤に9秒もロスしてしまたのが悔しいです。今日も非常に暑い日でしたが、少し雲がかかっていたので状況は若干良かったですね。
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■10位)ジェンソン・バトン ホンダ RA108

今日はフルレース周回を走りきって完走できた事は良かったと思います。レースウイークを通して多くの情報を収集する事はできましたからね。
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10位にはとても満足ですし、この結果は今の自分たちの車の性能そのものでしょう。自分たちより上位の車も完走している事から、全体から見た自分たちの現在のポジションを明確に反映している結果だと思います。

チームは正しい方向に進んでいますし、車への理解もさらに深まりつつありますから、2週間後のレースまでにもっと開発が進むよう、このまま頑張り続けるしかありません。
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■●ホンダ・チーム代表 ロス・ブロウン

今週はメルボルンの時と比べて力の差がより正確に順位に反映されていました。ミスをするドライバーも大変に少なかったですし、それにセパンは車の性能差が成績に直接反映されやすいサーキットですからね。

その意味では、ジェンソンが10位、3回目のフリー・プラクティスで問題を抱えていたルーベンスがそのすぐ後ろで完走できたのは大変に今後の励みになる結果ですし、今日の車の走行ペースは全チームの中における自分たちの仕上がりレベルの指標となります。
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まだやるべき事は山積みですが、現フェーズにおいてもいい進歩が得られているのは確実です。わたしたちは次の開発フェーズをバルセロナで公表する事になると思いますが、そこでは改良型エアロパッケージと、さらには新しいサスペンションなどを投入する予定です。

もちろん他の全てのチームも改良パーツを投入してくるとは思いますが、次のわたしたちの進化度合いは非常に大きいと感じていますので、ヨーロッパ戦は最初から高いグリッド位置でスタートできる事を願っています。


■11位)ネルソン・ピケ ルノー R28
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今回のレースではメルボルンの後の第1目標だった完走を遂げる事ができて嬉しく思いますし、今日は多くを学ぶ事ができました

自分たちと同じ付近を走っているる集団は非常に強敵ですから、まともに戦うには常に完璧な走りが要求される事を今日は肌身に感じました。ただ、それでもチームメイトからそれほど遅れずに完走できた事は今後の励みになりましたね。

難しいレース内容でしたし、車もまだ十分に戦闘力を確保できてはいませんが、改善は確実に進んでいるので、この調子を次回のバーレーンでも持続したいと思います。


■12位)ジャンカルロ・フィジケラ フォース・インディア VJM01
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正直、ここではこれがベストの結果だったと思います。スタートの時にはひどくホイール・スピンをさせてしまい、ポジションを大きく落としました。原因は分かっていませんが、これから調査する予定です。

最初のスティント中はひどいアンダーステアとソフトタイヤのグレーニングに苦しんだので、次のピットストップではフロントを調整してタイヤもハードに交換しました。
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その後の2回のスティントはそのままの組み合わせで走り続けましたが、走行ペースにはとても満足できたので、残りのシーズンに向けてはいい兆候が得られたと思います。

■●フォース・インディア・チーフ・テクニカル・オフィサー マイク・ガスコイン
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今週はいくつかいい兆候が得られていますが、エイドリアン(スーティル)については不運でしたね。彼は今週を通して決勝レース直前まで難しい状況でしたが、レースではスタートがうまくいってその後の走行ペースも大変に良かったので、油圧系の問題がレース序盤に発生してしまった事が大変に残念でなりません。

一方、ジャンカルロ(フィジケラ)はスタートは良くありませんでしたが、1回目のピットストップ後は素晴らしい走りで高い戦闘力を示してくれました。

2台の車が揃って完走できなかったのは非常に残念ですが、チームが過去数年間に過ごした状況を思えば、今年はずっといいシーズンになる事が期待できると思います。

■●フォース・インディア共同オーナー ビジェイ・マリヤ
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去年のマレーシアの時に比べれば、チームは飛躍的に大きな進歩を遂げています。2007年のこのチームのグリッド位置は最後尾でしたが、今年はQ2進出まであと僅か0.05秒差でしたからね。

自分たちのファーステスト・ラップ記録を今回は2秒以上も上回りました。これは他のどのチームよりも大きな進歩ですし、何よりも重要だったのは、このチームがレースを戦える状態になったのを示した事です。もはやわたしたちは最後尾に追いやられるチームではありませんよ。

今回もエイドリアンがレース序盤にリタイアする事になったのは残念でしたが、これは彼のミスではありませんし、彼がレースで力を発揮するチャンスを再び逃したのは悲しい事実でした。一方、ジャンカルロは素晴らしい走りを見せており、今後に高い順位を狙える可能性を示す素晴らしいラップタイムを何回か記録しています。

今シーズンの残りの戦いに向けては大変に高い期待感があります。


■13位)ルーベンス・バリチェロ ホンダ RA108
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残念ながら今週は土曜日午前のフリー・プラクティスを走行できなかったので、車のバランス不足に妥協する形でレースに挑むしかありませんでしたし、レースを通してひどいアンダーステアと戦い続ける事になりました。

順位への影響は1つだけでしたが、それでも2度目のピットストップ後のドライブ・スルー・ペナルティーは不運でした。スピード制限がピットレーンのどこまでにかけられているのか、目印が十分に分かりやすくないと思いますね。

ただ、ここまでの2週間は多くの事を学びながら順調に進んでいますし、車の信頼性にも自信を持つ事ができています。性能面に関してまだやるべき事は多く残っていますが、それについてもヨーロッパ戦までの数週間の開発作業を通して大きく改善が進む筈です。

すでに接近戦の中間グループの中では強さを発揮できていますし、今日の厳しいレース条件の中でもチームの2台が揃って完走できたのは今後に向けてのいい兆候です。ここまでの良い点と悪い点の両方の経験を活かしていけば、次回以降の数戦の中でさらに改善は進むと信じています。


■14位)ニコ・ロズベルグ ウィリアムズ FW30
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16番グリッドからスタートしてレースでそれなりの結果を狙うにはリスクを冒さねばならないと思っていました。

燃料を多く搭載していた割にスタートはとてもうまくいきましたが、そこでティモ・グロックと争う事になったんです。彼が隙間を空けていたので、その場所を奪おうと彼にならびかけました。多分彼にはこっちが見えていなかったんでしょうね。彼がコーナーへの進入に動いた時にはもう後ろに下がる事もできませんでしたから、あれは不運でした。

レースの時には車の調子も上がっていましたし、今週は出来る限りの全力を最後まで尽くしましたが、結局は思い通りにならないレースウイークでした。バーレーンではもっといい結果が狙えると思うので、今はそれを楽しみにしています。

■●ウィリアムズ・テクニカル・ディレクター サム・マイケル
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今週の事よりも、もう気持ちを次のレースに向けるべきでしょう。残念な予選結果の後、今回のレースには2つの異なる戦略を準備し、ニコには1ストップ作戦、一貴には2ストップ作戦を取らせる事にしましたが、ニコが1ラップ目にフロントウイングを失った事と、一貴の車がパンクした事でこの計画は台無しになりました。

その後はニコの車の燃料システムにも問題が発生してしまい、追加の燃料を補給するために予定よりも早いピットストップを強いられました。一貴は第1スティント中に大きく順位を挽回しており、作戦はうまくいくように見えましたが、第2スティントでタイヤがパンクしてしまい、やはり彼も予定より早くピットストップせざるを得なくなりました。その時に一貴はコースオフしてタイヤを痛めています。

今週中に犯した全てのミスから学び、バーレーンではいい結果を挽回できるようにしたいです。


■15位)アンソニー・デビッドソン スーパーアグリF1 SA08A
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今日はチームにとっても自分にとってもいいレースでした。ブラジル以来になりますが、やっとフルレース周回を今回走り切る事ができましたし、内容的にも悪くなかったと思います。

チームも素晴らしい仕事ぶりでしたし、レース全体を通して車の信頼性も大丈夫でした。一切問題は発生せず、タイヤの調子もとても良かったです。車は快適でしたし、ラップタイムを縮めたい時にはいつでも攻め込んで走る事ができていました。

全くトラブルなく車を完走させられましたし、今の状況を考えればこの順位も決して悪くないと思います。

■●スーパーアグリF1チーム代表 鈴木亜久里
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暑くて湿度が高くレース条件が厳しいマレーシアで2台揃って完走できた事には本当に満足できます。チームの全員が素晴らしい仕事ぶりを見せてくれましたし、ついに2台揃って完走できましたから、2008年シーズンがやっと始まったという気分ですね。


■16位)佐藤琢磨 スーパーアグリF1 SA08A
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レースを完走できてとても良かったです。第1スティントと第2スティントは順調でしたが、残念ながらその後の高速区間で砂利を踏んでしまい、コースをはみ出してタイムを大きくロスしました。

ほとんど全ての周回でコースが混雑していましたが、特に最後のスティントがひどくて、そのままレースの終わりがけまでペースを挽回できなくなったのが残念です。

ただ、車の信頼性の高さを確認できたのはいい事ですし、役立つデータを大量に収集する事もできましたから、厳しかったにしてもチームにとってはいいレースでした。


■17位)中嶋一貴 ウィリアムズ FW30
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グリッド位置が低かったので、今回はとても攻撃的な戦略を持ってレースに挑み、スタートの時点でポジションを大きく挽回する事に成功しましたが、後続との差を開くのは難しい状態でした。

第2スティントではパンクが発生したためにかなり早めのピットストップを強いられ、そのスティントが短くなった事で最終スティントが長くなってしまい、理想的なレース展開にはなりませんでした。
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最終スティントの終盤は高速コーナーでタイヤが滑るようになり苦労しましたね。その後は2戦連続して同じエンジンのまま完走する事にのみ意識を集中して走りました。


■DNF)セバスチャン・ベッテル トロ・ロッソ STR2B
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ギアシフトとパワステがうまく機能しなくなり、その直後にマシンの後方から出火しました。このためにコースを外れてストップせざるを得なくなりましたが、オーバーヒートが全体に及んだ時にはこういう現象が大概発生します。あそこまではいいレースができていたんですけどね。
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第1スティントではアンダーステアがひどく、タイヤにはグレーニングが少し発生していましたが、第2スティントではだいぶ改善されていたんです。

■●トロ・ロッソ共同オーナー ゲルハルト・ベルガー

プラクティスの時からですが、チームにとって今回はあまりいいレースウイークにはなりませんでした。オープニング・ラップではブルデーを失いましたしね。
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ベッテルは最初のスティントの時にひどいアンダーステアに苦しんでいましたが、その後はマシンに問題が発生するまではいいペースで走れていたんです。問題の原因についてはまだ調査が必要です。

今回良かったのはレッドブル勢が2台揃って完走できた事です。わたしたちにも今シーズン中の近いうちに同様の良い部分を活かせる筈です。


■DNF)フェリペ・マッサ フェラーリ F2008

写真31ラップ目に6コーナーの出口の縁石にひっかかり、そこに激しく車をぶつけた事でリアが滑った状態になって、そのまま次ぎのコーナーに飛び込みました。縁石にあたった時に車がダメージを受けたかどうか、これから確認する必要があります。

今回はワンツー・フィニッシュができた筈ですから本当に残念ですし、自分にとってひどく大変なシーズン序盤になった事は間違いありませんが、まだ先は長いし、今日は性能面の高さを再確認する事もできましたから、まだ自信はあります。

もちろん次戦のバーレーンで今回の埋め合わせを早くしたいし、そう願っています。


■DNF)エイドリアン・スーティル フォース・インディア VJM01
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レースのかなりの序盤にメカニカル・トラブルが発生してしまい、エンジンを停止してコースから外れる以外に方法がなくなりました。

この今シーズン序盤の内容には本当にがっかりです。オーストラリアの時もレース開始直後にリタイアでしたからね。
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写真■DNF)ティモ・グロック トヨタ TF108

残念ながら短いレースになりました。スタートは少しホイールスピンが大きすぎてあまり完璧にはいかず、誰かとも接触しましたが、その時はまだ順調でした。

その後14コーナーに入ったところでニコ・ロズベルグに背後から追突されたんです。ミラーで後ろを確認した時には彼はまだかなり遠くにいたので、まさかあそこで追い抜いて来るとは思いませんでしたね。

コーナー進入時に右のリアをぶつけられてリア・サスペンションが破損してしまい、そこでレースの続行を断念しました。今回も予選結果が悪くなかっただけに残念です。バーレーンではもっと運が良くなる事を祈るばかりです。


■DNF)セバスチャン・ブルデー トロ・ロッソ STR2B
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スタートはうまくいきましたが、ギアが途中でひっかかり動かなくなったんです。そこで4コーナーまでは右に寄せて他の車に抜いてもらっていたんですが、5コーナーに差し掛かった所で自分がコースのイン側になって他の車と並んでしまったのに気がつき、6コーナーまでに外側に移動しようとしたんですが、右側に曲がろうとしたところで路面の汚れた部分に乗り上げ、はじかれる感じでスピンしました。グラベルに埋まり、そこで今日のレースは終わりです。
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