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第6戦イタリアGP初日の結果とルマン以降の続報など
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インテリマーク編集部
  2008年5月30日

2008年MotoGPヨーロッパ・ラウンドの2幕目となる第6戦イタリアGPが、5月30日よりイタリアのムジェロ・サーキットにて初日のセッションを迎えている。ここでは、前回のフランスGPの翌日から2日間の日程で行われたルマン合同テストの概況と、今週末のイタリアGPの舞台となるムジェロ・サーキットの紹介と合わせて、本日イタリアGP初日のMotoGPクラス2回のフリー・プラクティス総合結果一覧を掲載する。
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■イタリアGPのスケジュール

本日の5月30日に初日を迎えたイタリアGPのタイムテーブルは以下の通り。MotoGPクラスのレース周回数は23ラップ、250ccクラスは21ラップ、125ccクラスは20ラップとなる。

5/30(金) 時差:-7時間
  09:00 125cc FP1
  10:00 MotoGP FP1  日本時間:17:00
  11:15 250cc FP1
  13:10 125cc QP1
  13:55 MotoGP FP2  日本時間:20:55
  15:10 250cc QP1

5/31(土) 時差:-7時間
  09:00 125cc FP2
  10:00 MotoGP FP3  日本時間:17:00
  11:15 250cc FP2
  13:10 125cc QP2
  13:55 MotoGP QP   日本時間:20:55
  15:10 250cc QP2

6/1(日) 時差:-7時間
  08:40 125cc WUP
  09:10 250cc WUP
  09:40 MotoGP WUP  日本時間:16:40
  11:00 125cc レース
  12:15 250cc レース
  14:00 MotoGP レース 日本時間:21:00
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■ムジェロのサーキットレコードなど

MotoGPクラスのサーキットレコードは2005年にマックス・ビアッジが記録した1分50秒117、ベストラップレコードは2006年にセテ・ジベルナウが記録した1分48秒969。

250ccクラスのサーキットレコードは2007年にエクトル・バルベラが記録した1分54秒061、ベストラップレコードは2005年にホルヘ・ロレンソが記録した1分53秒457。

125ccクラスのサーキットレコードは2007年にセルジオ・ガデアが記録した1分58秒636、ベストラップレコードは2006年にルーカス・ペセックが記録した1分58秒202。


■ルマン合同テスト概況(5/18〜5/19)
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今週末のイタリアGP関連の内容を紹介する前に、先ずはフランスGP終了後に行われたルマン合同テストの内容を簡単に紹介する。


■初日の参加は合計6チーム、2日目は2チームのみ

フィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシが今期の2度目の優勝を飾ったフランスGP翌日のルマン・サーキットでは、ドライ・コンディションの下2日間の日程で合同テストが行われており、初日の5月18日はレプソル・ホンダ、フィアット・ヤマハ、ドゥカティー・マルボロ、カワサキ・レーシング、リズラ・スズキの5大ワークスチームと、サンカルロ・ホンダ・グレッシーニのサテライト1チームの合計6チーム、2日目の5月19日はフィアット・ヤマハとドゥカティー・マルボロの合計2チームが、今週末のムジェロと今シーズン残りの戦いに向けてタイヤ開発作業やセッティング調整に忙しく取り組んだ。
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■開発ライダーは2名、合同テスト不参加のTECH3はミシュランと単独テスト

レギュラーライダー以外の開発専任ライダーでは、カワサキがオリビエ・ジャック、HRCとミシュランは共同の開発ライダーとしてフランス人ライダーのエルワン・ニゴンを今回のテストに投入している。

なお、このルマンでの合同テストに参加しなかったTECH3ヤマハチームは、ミシュランの本社があるクレルモン・フェランのテストコースにおいて、5月19日から2日間の日程でミシュランのタイヤテストを実施している。


■ルマン合同テスト初日の走行結果

気温20度、路面温度23度、湿度48%、ドライ・コンディションに恵まれたルマン合同テスト初日の走行結果は以下の通り。
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1) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分33秒106(77周)
2) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分33秒661(68周)
3) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分33秒994(50周)
4) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分34秒108(89周)
5) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分34秒484(85周)
6) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分34秒730(91周)
7) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分34秒752(113周)
8) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分34秒911(67周)
9) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分34秒926(85周)
10) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分35秒082(88周)
11) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分36秒064(63周)
12) エルワン・ニゴン FRA HRC-ミシュラン RC212V 1分37秒389(49周)
13) オリビエ・ジャック FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分37秒424(52周)
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■ルマン合同テスト初日のトップはレプソル・ホンダのペドロサ
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ルマン合同テスト初日のトップタイムを記録したペドロサは、今週末のムジェロでの戦いに向けてシャシーの新しいセッティング、電子制御系のシステム調整、ミシュランの新型タイヤを試しながら、主にバイクのフロントの感触改善に取り組み、予選タイヤを装着して今回のトップタイムを記録。「全体的に良い進展が得られた」とペドロサ。

■テスト内容に納得できなかったヘイデンはINDY500のイベントにも参加
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この日の7番手に終わったチームメイトのニッキー・ヘイデンは、フランスでのレースウイーク中の課題だったブレーキン時の安定性とコーナー進入時のマシンの感触改善を目標にセッティングの調整とミシュランタイヤのテストを実施しているが、テスト後に本人は「納得のいくレベルには改善できなかった」とコメントしている。
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なお、今回のテスト後にヘイデンは、今年から初めてMotoGPカレンダーに加わった地元アメリカのインディアナポリス・スピードウェイに飛び、大規模な自動車レースとして世界的に有名なINDY500が行われていた現地会場において、9月のMotoGP開催の地元への宣伝活動としてオーバル内にあるMotoGPコースでのデモ走行を実施している。この時にヘイデンが使用したマシンは今年のカタール開幕戦に投入した2007年型RC212Vだった。
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■ロッシはムジェロ7連覇の下準備とブリヂストンのデータ収集、ロレンソは帰国

ルマン合同テスト初日のタイムシートの2番手につけたフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、地元7年連続制覇をかけて戦う今週末のムジェロに向けてのマシン調整と、ブリヂストンとのタイヤ開発作業を進める中、予選タイヤを装着して今回のタイムを記録した。なお、ミシュランを履くチームメイトのホルヘ・ロレンソは、上海で負った両足の怪我を癒すために今回のテストはキャンセルしている。
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■ストーナーはドゥカティーのマシンのエンジン出力向上を狙い調整

合同テスト初日の3番手タイムを記録したドゥカティーのケーシー・ストーナーは、ブリヂストンのスタッフと共に今後のタイヤ開発を目的とした多くのタイヤテストを行い、その中でデスモセディチGP8のエンジン出力向上を狙った電子制御まわりの調整も実施している。この日にストーナーはレース用のリアタイヤの1種類に好感触を示し、それを装着して今回の自己ベストを記録した。
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■初日は進展の得られなかったメランドリ

チームメイトのマルコ・メランドリは、ストーナーと同様にGP8のセッティング改善に取り組んだが、この日の作業を終えてメランドリは「取り立てて進展と言えるような成果は得られなかった」とコメントしており、レースウイーク中と同様にルマンでは思い通りにマシンが扱えていない事を明かしている。
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■レースペース改善に取り組むサンカルロ・ホンダ・グレッシーニ

サテライト勢では1チームのみの合同テスト参加となったサンカルロ・ホンダ・グレッシーニの中野真矢選手とアレックス・デ・アンジェリスは、この日はブリヂストンに多くの開発用データを提供する中、今週末のムジェロでの戦いに向けてのレースペース改善に取り組んだ。
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■中野選手はリアの感触を改善、デ・アンジェリスは新型タイヤに好感触

ブリヂストンの新型タイヤを何種類も試した中野選手は、ムジェロに向けてリアの感触を改善する事に成功しており、この日の8番手タイムをレースタイヤで記録。チームメイトのデ・アンジェリスは相性の良いレースタイヤを見つけてフランスGPでのレース中の自己ベストを0.6秒上回るこの日の9番手タイムを記録しており、今回試したタイヤが彼にとって準ホームとなるムジェロでも効果を発揮する事に期待している様子だ。
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■ルマン合同テスト2日目の走行結果。

フィアット・ヤマハとドゥカティー・マルボロ、ならびにHRC-ミシュラン共同開発チームのみとなり、合計4名のみのライダーが走行したルマン合同テスト2日目の走行結果は以下の通り。気象条件は初日とほぼ同じ、路面はドライだった。

1) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分33秒882(44周)
2) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分34秒068(15周)
3) エルワン・ニゴン FRA HRC-ミシュラン RC212V 1分36秒341(86周)
4) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分38秒536(13周)


■日曜日のレース中のファーステストを上回ったロッシ
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ライダーが少なくリラックスムードの中で行われた2日目のテストでは、初日に引き続きブリヂストンと一緒に多くの開発中のタイヤを試したバレンティーノ・ロッシが、優勝したフランスGPのレース中に記録したファーステストを0.333秒上回る1分33秒882の好タイムをレースタイヤで記録している。

■ムジェロに向けて万全のロッシとフィアット・ヤマハ

ルマン合同テストでの作業はブリヂストンタイヤとヤマハYZR-M1の組み合わせに関するデータ収集が主な目的だったとするフィアット・ヤマハ・チームは、この2日間の作業内容には深く満足できたとしており、チームとロッシの地元である今週末のムジェロでの戦いに向けての準備は整った様子だ。


■ドゥカティーはエンジンの問題を公表し午後のテストをキャンセル
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その一方、フィアット・ヤマハと共に2日目の合同テストにも参加したドゥカティー・マルボロ・チームは、フランスGPの決勝レース中にケーシー・ストーナーが抱えたエンジン・トラブルの原因をこの日の午前中に突き止め、エンジンの一部パーツに基本的な問題がある事を公表、他のエンジンがレース中と同様に壊れる可能性がある事から午後のテストはキャンセルした。


■イタリアGPの舞台となるムジェロ・サーキット

今週のイタリアGPに話題を戻そう。以下に、今週末の戦いの舞台となるムジェロ・サーキットに関する情報を紹介する。
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■美しい景観に囲まれたMotoGPきってのテクニカルサーキット

本日5月30日から開催され、決勝日を6月1日の日曜日に迎えるイタリアGPの舞台となる全長5,245メートルのムジェロ・サーキットは、イタリアのフローレンス市から約2キロメートル北の距離にあるトスカーナの街の渓谷に囲まれた田園地帯に位置している。

美しい田園風景に囲まれたこのサーキットは、自然の渓谷の地形をそのまま活用し、1,141メートルを誇るホームストレートは渓谷の真ん中のほぼ一番低いところに位置している。また、その周辺にはいくつものテクニカルな高速S字コーナーが渓谷の丘に沿って敷かれており、コース内の高低差は41メートルと大きく、超高速でテクニカル、且つ上り下りの激しいコースレイアウトとしても有名だ。


■ムジェロの歴史

ムジェロは他のヨーロッパの伝統あるサーキットと同じく、元もとは公道コースだった。初代のコースでは1914年に自動車レースが開催され、その当時は現在の10倍以上ある66キロメートルのロングコースを誇っていたが、当時の路面は砂利道だったという。
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■1921年にエンツォ・フェラーリがアルファロメオ・クラスで優勝

このオリジナルのロングコースで1921年にアルファロメオ・クラスで優勝したのは、イタリアの自動車メーカーであるフェラーリの創設者であり、人生をレースに注いだ事でも有名なエンツォ・フェラーリだった。後にフェラーリは何十年もの辛抱を経て、愛着のあるムジェロ・サーキットを入手する事になる。

ムジェロのコースは第一次大戦の勃発に伴い一時閉鎖されたが、フェラーリをはじめとするレース好きな自動車業界のリーダーたちにより再開され、終戦後の1929年には1000マイルレースの名でこのロングコースは知られるようになる。
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■1955年にコース長は14キロに短縮

しかしながら、自動車の大衆化に伴いロードレースの愛好家が増えるようになると66キロのロングコースは人気が無くなり、1955年には14キロまでコース長は削減されたが、復興の気配のない1000マイルレースは1960年に打ち切られている。

■1970年代に安全面を配慮した大幅な改修工事に着手

フェラーリがムジェロを購入し、自動車レースが一般化した70年代に入るとレースの安全面での問題がクローズアップされるようになり、この時にフェラーリはコースに大幅な改修を加え、ランオフエリアを多く取るようになった。
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■現コースレイアウトの特徴の由来はフェラーリのテストコース

また、フェラーリF1チームのテストコースの役割を担うようになったムジェロは、車両のテストを行う上で重要な多くの種類のコーナーやロングストレートを、高低差の激しいマシンに負担のかかりやすい地形にレイアウトしており、この時に現在のコースの原形が出来上がっている。

■オートバイレースの初開催は1976年、1990年代には完全に現在の形に改修

なお、ムジェロで最初にオートバイのグランプリが開催されたのは1976年だが、WGP(現MotoGP)の常連サーキットとなったのは、完全にコースが現在の形に改修された1990年代の前半の事だ。


■近年のコース改修状況、今年は改修なし
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今年はコースレイアウトに大きな変更はないが、昨年の2007年にはランオフエリアの拡大などの安全面での改修や、観戦施設の拡張が行われている。昨年にランオフエリアが拡大されたのは8コーナーから9コーナーにかけてのグラベルであり、それ以前はコーナーごとに独立したエリアとなっていた。改修後はその2つが結合されて巨大な1つのグラベルとなった事で、コースアウトしたライダーにとっての危険が少なくなった。

また、同じく昨年は10コーナー前と12コーナー前に新たにグランドスタンドが建設され、合計2万人分のシートが新たに増設されている。


■コースレイアウトの特徴、波打つ高速ロングストレート

ムジェロのコースレイアウトを見て最初に注目するのが、サーキット中央に位置する1,141メートルのロングストレートだ。なお、このストレートは本当の意味でのストレート(真っすぐ)ではなく、途中はくぼんだ丘を下って上る形となっており、レイアウトも微妙に折れ曲がっている。当然、上海と同様に非常にストレートでのエンジンパワーが必要となるサーキットだ。
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■ストレート加速だけでは好タイムが望めないテクニカルなムジェロ

しかしながら、ムジェロの特徴はその独特のロングストレートだけではない。9つの右コーナーと6つの左コーナーはどれもスムーズに流れるテクニカルなカーブであり、コース全体の大半を占める多くの高速コーナーでいかにアクセルとブレーキングのタイミングを逃さずに最良の走行ラインを選ぶかにより、ラップタイムは大きく違ってくる。


■極めて高いセッティングの難易度、チームの総合力が勝負

セッティングの面では、素早い方向転換を必要とするスリリングな高速コーナーが多い事から、精度の高いマシン調整能力が要求される。タイヤに関しては、舗装路面がフラットではなく若干がたついた表面となっており、それが逆バンクのコーナーや高低差の激しさと相まってグリップの難易度を増す事から、フロントタイヤの選択が重要になるという。
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いずれにしても、ライダーやマシン、メカニックやタイヤに多くのストレスがかかるサーキットのムジェロは、ライダーの技量やパッケージの基本性能、ならびにマシンのセッティング能力などが高いレベルで要求され、チームの総合力がない限り好成績の獲得は難しい。


■多くのチームやライダーにとってのホーム・レースとなるイタリアGP
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スペインと同じくロードレース人気の高いイタリアだけに、イタリアGPは多くのライダーやチームにとってのホーム・グランプリであり、ムジェロ・サーキットの近くに本部のオフィスを構えているチームも少なくない。
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ホーム・グランプリを迎えるライダーはバレンティーノ・ロッシ、マルコ・メランドリ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、ロリス・カピロッシの4名。チームではフィアット・ヤマハ、ドゥカティー・マルボロ、JiRチームスコット、サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ、ホンダLCR、それにタイトルスポンサーのアリーチェ(テレコム・イタリア)にとってホームであるアリーチェ・チームを加えると合計6チーム。
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■地元7連覇を狙うフィアット・ヤマハのロッシ
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過去の5戦中に3戦連勝を達成、4つのポールポジションを獲得、前回のルマンでの表彰台独占を含む9つの表彰台という、かつてない快進撃を続けている今期のヤマハ勢だが、そのワークス・チームであるフィアット・ヤマハの本部はイタリアのミラノであり、今回のムジェロ・サーキットのあるトスカーナの街からは約300kmの距離に位置する。
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そのフィアット・ヤマハ・チームに所属する地元イタリア人ライダーのバレンティーノ・ロッシは、過去6戦連続(過去4年間はヤマハでの勝利)して地元のムジェロで勝利を記録しており、当然今年もロッシはチームと自身にとってのホーム・グランプリでの勝利をかけて戦うようだ。「今年は地元7連覇狙う!」とレースウイーク直前のロッシ。

■チームメイトのロレンソもムジェロに期待
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なお、両足首のくるぶしを骨折しながら前回のルマンで2位表彰台を獲得したロッシのチームメイトのスペイン人ライダーであるホルヘ・ロレンソだが、両足首の怪我の回復状況については、「体調はまだ100%じゃないが、フットペダルに体重をもっとかけられるようにはなった。ムジェロは好きなサーキットなので期待度は高い」とコメントしている。


■今年こそムジェロのファンの期待に応えたいドゥカティー

今年のムジェロの12コーナー脇のスタンドも例年通り「ドゥカティ・グランド・スタンド」と称するドゥカティー応援団専用エリアとなり、予選とレースを通して約3000人のドゥカティストが集結する予定だ。
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イタリアのバイクメーカーであるドゥカティーにとってムジェロは当然ホーム・グランプリであり、ファンの声援に応えるべくどうしても勝利が欲しいグランプリの1つだ。なお、ドゥカティー・コルセの本拠地はムジェロから約90km離れたボローニャの街に存在する。

■ドゥカティー・ワークスにとって落胆の大きかった昨年のレース
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ちなみに昨年はイタリアGPまでの5レースでストーナーが3勝を記録するという快進撃を続けていたドゥカティー・チームは、カピロッシにはムジェロから彼専用の新型マシンを提供するなど、その地元でのワンツー勝利にかける意気込みは凄まじかったが、実際のレース内容は非常に残念な結果に終わっている。
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昨年のレース開始直後の2ラップ目はストーナーとカピロッシがワンツー体勢を形成したものの、序盤にプッシュし過ぎたカピロッシがミスをしてポジションを後退、その後の表彰台圏内のバトルはストーナー、ペドロサ、ロッシ、メランドリに絞られ、終盤にはストーナーを交わしたロッシとペドロサが勝利を争い、最終的にロッシが優勝、ペドロサが2位、ストーナーは残り3周の21ラップ目にドゥカティーのサテライトマシンに乗るバロスに交わされて表彰台を逃すという、ドゥカティー・ワークス勢にとっては散々な内容だった。このレース後にストーナーは「高速コーナーでのマシンの操舵性に苦しんだ」と、今年のここまでのレース後に発した言葉に近い内容をコメントしていた。
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■ストーナー「ルマンではレース以外は好調だった」

今週末のレースに向けてストーナーは「前回のフランスGPのレースウイーク中は一貫して速いペースで走れて好調だったのでムジェロではいいレースがしたい。特に必死に頑張っているドゥカティーのスタッフのためにもトップレベルの成績が残したい」と述べ、ドゥカティーの地元での好成績獲得に意気込みを示している。
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■メランドリ「地元ファンの前でいい走りを見せたい」

また、前々回の中国のレースでは5位を獲得して復調を宣言をしたものの、前回のフランスでは最後までセッティングが決まらずに苦戦する事になった地元イタリア人ライダーのマルコ・メランドリは、ドゥカティーに移籍後初めて迎えるホーム・グランプリに向けて、「ここはドゥカティーの技術者が熟知しているサーキットなので、いいレースができる事を期待している。自分の地元のファンの前でいい走りがしたい」とコメント。


■レプソル・ホンダ、世界から注目を集める岡田選手のワイルドカード参戦

熱心な地元イタリアのファンみならず日本のファン、ならびに世界中のグランプリファンから今週に大きな注目を集めそうなのが、レプソル・ホンダからのワイルドカードライダーだ。HRCのMotoGP開発ライダーを務めるタディーこと岡田忠之選手は、最高峰500ccクラスのフル参戦から7年ぶりとなるグランプリ出場を今回のイタリアGPで果たす事になった。
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■自らニューマチック・バルブ・エンジンをペドロサとヘイデンにアピールか

レプソル・ホンダのレギュラーライダー2名、ダニ・ペドロサとニッキー・ヘイデンの触手が揃ってなかなか動かないホンダのニューマチック・バルブ・エンジンだが、今回岡田選手はこの新開発のエンジンを搭載したRC212Vに乗って、ムジェロのロングストレートでその性能を自らアピールしたい様子だ。久しぶりのグランプリ出場を前に、岡田選手は以下の通りコメントしている。

■7年ぶりのGP出場を果たす岡田選手「ムジェロのストレートと相性がいい筈!」

「最後にGPを走ったのは2000年のフィリップ・アイランドだったから、今回は7年ぶりのグランプリ出場になる!ムジェロのロングストレートは自分の乗るニューマチック・バルブ・エンジンのマシンと相性がいい筈だから楽しみ。500cc時代にはいい結果を残したサーキットだしね。1999年には表彰台を獲得した。でも1998年はミック・ドゥーハンと一緒にレースをリードしている最中にハイサイドを起こして手首の骨を折ってるけど」と岡田選手。


■悪天候のイタリアGP初日、MotoGPクラス走行結果

以下に、イタリアGP初日の5月30日、終日の悪天候に見舞われたMotoGPクラス1日目の午前と午後の2回のフリー・プラクティスを通しての総合順位(FP1/FP2)を示す。
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ハーフウェットとなった午前のFP1開始時の気温は18度、路面温度は17度、湿度は69%、フルウェットとなった午後のFP2開始時の気温は15度、路面温度は16度、湿度は95%だった(各セッション個別の結果表はこちらを参照)。

初日の総合トップは午前のFP1においてトップタイムを記録したカワサキのジョン・ホプキンス。豪雨となった午後のFP2でトップタイムを記録したリズラ・スズキのバーミューレンはホプキンスの午前のタイムを上回る事はできなかった。なお、雨が激しくなり転倒者が続出した午後に午前の自己ベストを更新したのはTECH3ヤマハのコーリン・エドワーズの1名のみ。

1) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分54秒053
2) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分54秒520
3) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分55秒021
4) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分55秒141
5) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分55秒528
6) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 1分55秒718
7) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分55秒774
8) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分55秒805
9) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分58秒618
10) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分58秒672
11) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分59秒240
12) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分59秒436
13) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 1分59秒899
14) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 2分00秒004
15) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 2分00秒162
16) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 2分01秒718
17) 岡田忠之 JPN レプソル・ホンダ・チーム RC212V 2分02秒810
18) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 2分03秒305
19) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 2分03秒586

ムジェロのサーキットレコード(レース中)は2005年にマックス・ビアッジが記録した1分50秒117、ベストラップレコード(予選タイヤ)は2006年にセテ・ジベルナウが記録した1分48秒969。

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