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中野真矢選手「大きな決断」
インテリマーク編集部
2006年12月20日

11月末にスペインのヘレスで行われた合同テストを最後に、MotoGPマシンをサーキットでテストする行為は来年の1月20日まで禁じられている。このため、ヘレスで初のホンダのマシンを経験し、好感触を持って年内の全ての走行を終えた中野真矢選手と、2007年シーズンから彼を支えるコニカミノルタ・ホンダチームは、現在は短い休息の真っ最中だ。
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■コニカミノルタ・ホンダ、2007年に向けての感触

今回、コニカミノルタ・ホンダチームのご厚意により、クリスマスを目前に控えた中野真矢選手から、先日の合同テストを通して経験した新しいマシンの印象や見通し、ならびに日本のファンへのメッセージなどを頂いている。
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また、チームの技術監督であるジュリオ・ベルナルデッレ氏には、ワークスやサテライトに関係なく全てのチームが新型800ccを提供される2007年シーズンにおいて、レプソルチームのマシンとの違いなどの質問に、興味深い回答を頂いたので、ここではそれらをまとめてご紹介したい。
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■中野真矢選手「大きな決断」

11月末のホンダ・ライダーとしての初の合同テストで、中野選手が目標とした事は、新しいバイクとチームの作業スタンスを理解する事だったようだ。その両方に好感触を抱く事ができたという中野選手は、本サイトからの質問に対し、以下の通り述べている。
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ホンダの800ccマシンの第一印象を教えてください。ハンドリングやエンジン出力の特性について、特に感じた事はありますか。また、800ccマシンは扱いやすいものだったのでしょうか。

まず言えるのは、ホンダの800ccマシンがとてもコンパクトに仕上がっている事です。そのおかげで、ハンドリングは軽快で機敏です。

また、はじめてマシンに乗った一周目から、エンジン出力には驚きましたね。とてもスムーズで扱いやすいエンジンです。
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800ccマシンは中野選手の予想通りだったと言えますか?または、もし期待とは異なる部分もあったのなら教えてください。

990ccとの比較を簡単に述べるのは難しいです。ただ、プロトタイプを試した限りでは、すでに高いレベルで戦えるマシンだとは思いました。

自分以外の意見では、チームのエンジニアが言うには、新しいマシンは開幕を迎えるまでに、まだ改善できる範囲が幅広く残されているようです。
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800ccの特徴の中で、一番興味をひかれたのはどんな部分でしょうか。

800ccマシンと990ccマシンの速度差があまりに小さかった事です。出力が削られているのに、性能的な違いはごく僅かに抑えられていますよ。
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今回のヘレスで、中野選手は新しいチームとマシンでのデビューを飾りましたが、最初のテストに掲げていた目標は達成できましたか。

自分にとって今回のヘレスは、何もかも新しい事へのチャレンジの1回目でした。バイクもタイヤも、サスペンションもそうです。

まずはホンダのバイクの扱いを徐々に理解し、それに慣れた上で、チームの作業スタイルも理解する事が目的でした。

今回はそれが出来たので嬉しかったですね。
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コニカミノルタ・ホンダチームには日本人のスタッフが何名か含まれていますが、ヘレスのテストを通してみて、それが今後のセッティング作業や意思疎通などで有利な点を生む印象はありましたか。

チームの中でのイタリア人と日本人スタッフの組み合わせには、とてもいい印象を持ちました。チームの中に日本人スタッフがいるのはいいですね。
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ただ、その中で自分の意志を伝えなければいけない対象は日本人のみではありませんので、基本的には英語で話すようにしています。国際的に共通の言語ですし、外国の技術スタッフとは今までの8年間そうしてきましたから習慣にもなっています。

写真これで今年の全てのテストを終えたわけですが、中野選手から日本のファンに向けてメッセージを頂いてもよろしいでしょうか。

はい。新しいチームと今年最後のテストを、ヘレスでいい感触を持って終える事ができました。

何年も過ごしたカワサキを離れてホンダに移るのは、自分にとっては大変な決断が必要でした。みなさんに、今回の自分の決意を理解して頂ければ嬉しいです。

今年も多くの応援を有り難うございました。2007年が、僕自身とファンのみなさん全員にとって、いいシーズンになる事を期待しています。

良いクリスマスをお迎えください!

■コニカミノルタ・ホンダとレプソル・バイクの差?

2002年のMotoGPクラス(990cc)元年とは異なり、来年の2007年の800ccクラスは、ワークスだけではなく全てのサテライトチームにも新開発の800ccマシンが各メーカーから供給されるが、これらに性能差はあるのだろうか。
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上記の質問に併せて、いくつかの回答をコニカミノルタ・ホンダチームの技術責任者であるジュリオ・ベルナルデッレ氏から頂いたので、以下にその内容を紹介する。

写真今年の冬季テストシーズンは忙しくなりそうですね。新年を迎えた1月にはセパンとフィリップ・アイランド、2月にはセパンとカタールでテストが行われますが、コニカミノルタ・ホンダチームは全ての合同テストに参加する予定ですか。

まだ2月の5日から7日に行われるテストへの公式な参加表明は保留していますが、コニカミノルタ・ホンダは1月と2月の両方のテストの全てに参加する予定です。

ファクトリー(ワークス)やサテライトに関係なく、2007年は全てのチームに型落ちではない新型の800ccマシンが供給される事になると思います。そこで質問ですが、コニカミノルタ・ホンダと、レプソル・ホンダのようなファクトリー・チームのバイクには、どのような違いがあるのでしょうか。

写真おっしゃる通り、2007年は完全にフルモデル・チェンジを果たした新型バイクが投入されますから、技術的な観点から言えばですが、私たちのバイクとファクトリー・チームのバイクは同じものになります。

どのシーズンでも同じですが、共通のHRCの方法論に従い、レプソル・チームがまず最初に新型のパーツを実際にコースに出て試します。そこでHRCの審査に合格した戦闘力の高いパーツが、2番目に私たちのようなサテライト・チームにも供給されるわけです。

今回からはバイクの特性やライダーの走りのスタイルも、2006年シーズン中とは大きく異なると思いますが、以前に990ccバイクで収集したデータは今後も利用できるものなのですか。

古いデータは間違いなく役に立ちます。

新しいバイクで最初にセッティングを行う時には、以前に990ccで試したデータやセッティングから開始して、そこから限界点を探る作業になりますからね。


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