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ブルノ合同テスト ドゥカティーとヤマハは800ccマシンをテスト
インテリマーク編集部
2006年8月23日

チェコGPの決勝翌日の8月21日(月)から2日間、MotoGPチームとライダーの殆どはそのままブルノ・サーキットに残り、シーズン残りの5レースに向けてそれぞれの思惑を抱きながらのテストに挑んだ(下写真は800ccプロトタイプのデスモセディチGP7)。
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■プラマック・ダンティーン以外の全チームがテストに参加

今回のテストに参加していないのはダンティーン・プラマック・チームの2名(アレックス・ホフマン、ホセ・ルイス・カルドソ)のみであり、初日の月曜日はその他の全員のMotoGPライダーが、路面温度30度のドライ・コンディションの中で走行を繰り返し、データの収集などに満足のいく行く結果が得られたようだ。
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尚、ホンダLCRチーム(ケーシー・ストーナー)とカワサキ・レーシング・チーム(中野真矢選手、ランディー・ド・ピュニエ)、およびコニカミノルタ・ホンダチーム(玉田誠選手)は当初から月曜日の1日間のみのテスト参加を予定しており、この日の夜にはブルノを離れる準備をしている。

火曜日の2日目もブルノに残ったチームは、時折大雨に見舞われるという不安定なコンディションとなったサーキットをレインタイヤのセッティングに活用している。ちなみに、月曜日の段階で全てのテストを終えたダニ・ペドロサとマルコ・メランドリの2名は、火曜日のテストには参加していない。

■テストに加わった伊藤真一選手

レギュラー・ライダー以外では、ブリヂトスンの開発ライダーであり、先月の鈴鹿8時間耐久ロードレースで優勝を遂げたばかりの伊藤真一選手が、2日目からドゥカティー・チームに加わっている。TECH3ヤマハの開発ライダーであり、今年のMotoGP250ccにもフル参戦しているシルバン・ギュントーリも、同様に今回のテストに参加している。

■ブルノ合同テスト総合タイム(990cc)

以下に、8月21日から22日にブルノで行われたテストの、各ライダーの自己ベストタイム(非公式)を2日間の総合順位で示す。(●印はテスト中の各ライダーの総合自己ベスト)

1位)バレンティーノ・ロッシ ITA キャメル・ヤマハ 1分57秒315
      (1日目:47周−●1分57秒315、2日目:49周−1分58秒117)
2位)ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ 1分57秒653
      (1日目:79周−●1分57秒653、2日目:67周−1分58秒428)
3位)マルコ・メランドリ ITA フォルツナ・ホンダ 1分58秒043
      (1日目:75周−●1分58秒428、2日目:無)
4位)ケーシー・ストーナー AUS ホンダLCR 1分58秒172
      (1日目:50周−●1分58秒172、2日目:無)
5位)ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティー・マルボロ 1分58秒421
      (1日目:25周−1分58秒563、2日目:30周−●1分58秒421)
6位)中野真矢 JPN カワサキ・レーシング 1分58秒487
      (1日目:74周−●1分58秒487、2日目:無)
7位)ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング 1分58秒542
      (1日目:89周−●1分58秒542、2日目:無)
8位)ケニー・ロバーツ Jr USA チーム・ロバーツ 1分58秒567
      (1日目:58周−●1分58秒567、2日目:13周−2分16秒577)
9位)カルロス・チェカ SPA TECH3ヤマハ 1分58秒757
      (1日目:88周−●1分58秒757、2日目:3周−2分01秒744)
10位)玉田誠 JPN コニカ・ミノルタ・ホンダ 1分58秒758
      (1日目:44周−●1分58秒758、2日目:無)
11位)ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ 1分58秒782
      (1日目:74周−●1分58秒782、2日目:無)
12位)ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ 1分58秒978
      (1日目:66周−●1分58秒978、2日目:1周−2分44秒518)
13位)クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ 1分59秒120
      (1日目:73周−●1分59秒120、2日目:11周−2分13秒759)
14位)コーリン・エドワーズ USA キャメル・ヤマハ 1分59秒140
      (1日目:53周−1分59秒158、2日目:50周−●1分59秒140)
15位)トニ・エリアス SPA フォルツナ・ホンダ 1分59秒435
      (1日目:62周−●1分59秒435、2日目:50周−1分59秒884)
16位)ジェームス・エリソン GBR TECH3ヤマハ 1分59秒580
      (1日目:70周−●1分59秒580、2日目:61周−2分00秒597)
17位)シルバン・ギュントーリ FRA TECH3ヤマハ 2分00秒023
      (1日目:79周−●2分00秒023、2日目:52周−2分01秒074)
18位)伊藤真一 JPN ドゥカティ・ブリヂストン 2分02秒100
      (1日目:無、2日目:25周−●2分02秒100)

■2007年マシンのテストも行ったドゥカティーとキャメル・ヤマハ

来年からのMotoGP最高峰クラスは排気量が現在の990ccから800ccまで引き下げられるが、今回のテストではその2007年プロトタイプ・マシンのテストも行われている。
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800ccマシンの走行テストをレギュラー・ライダーを使用して初めて行ったのは、ドゥカティーとキャメル・ヤマハの2チームだ。

■800ccのテスト現場に駆け付けたセテ・ジベルナウ

ロリス・カピロッシがデスモセディチGP6(2006年マシン)とGP7(2007年マシン)のテストを並行して行うピットの傍らには、夏休み中の手術後の経過が思わしくない為に先日のチェコGPを欠場したセテ・ジベルナウの顔も見られたようだ。
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カタルーニャで骨折した鎖骨を改めて固定する再手術をアメリカGPの直後に受け、今回のテストに参加できなかった事を残念がるジベルナウだが、「体調はまだ完全ではないにしても精神的には100%の状態」と公式にコメントを発表しており、マレーシアからの復帰への意欲を示している。

■800ccのテストはマシンの感触を確認するに留めたロッシ

精力的に800ccでも28周を走り込んだドゥカティーのロリス・カピロッシとは異なり、キャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは800ccマシンでは2日間で5周しか走行していない。

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(写真提供:motogp.com)

ロッシは初日にヤマハの800ccマシンで4周を走行し、2日目にはさらに走り込みを行おうとしたが、朝から昼にかけてブルノが豪雨に見舞われた事から1周と少しを走ったのみでピットインした。

■エドワーズは990ccマシンのチューニングに集中
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また、ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズは、800ccマシンのテストは行わず、シーズン残りのレースに向けて現在のYZR-M1のファインチューニングを継続している。2日目の午前中の雨の中でミシュランのレインタイヤのテストを行ったエドワーズは、「次回以降のGPに向けて役に立つセッティングをいくつか見つけた。また、ミシュランのレインタイヤがとても進化している事を実感できた。」と、今後のレースに期待を示すコメントを残している。

写真■800ccでのタイムは?

ドゥカティーのカピロッシがデスモセディチGP7(800cc)で記録した非公式タイムは1分59秒6であり、これは今年の上位ライダーが平均的に990ccで記録したレースでのラップタイムよりも、約1秒遅いタイムだ。カピロッシは走行後に「250ccの乗り味に近くて楽しい」と述べ、「まだ開発すべき点は多いが、最初の印象は悪くない」とコメントしている。

ロッシも同様にヤマハの800ccマシンについての感想を「印象がとても良い。2日目にタイムアタックをしたかったが雨で今回はその機会はなかった。」と述べている。また、ヤマハはロッシの今回の800ccでのタイムを公式には発表しなかった。

■レプソル・ホンダ、ヘイデンは新型シャシーのテストを再開

今シーズンを好調な流れで過ごしているレプソル・ホンダ勢は、特に今回は800ccマシンをテストするなどの大きな動きを見せていない。
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現在のポイントリーダーであるニッキー・ヘイデンは、ドニントンで一度テストをしている新型シャシーの調整を今回の2日間で再開している。ヘイデンは2日目のウェットコンディションではレインタイヤを試し、その感触の良さに満足したようだ。テスト後にヘイデンは「ロングランを安定したタイムで走る事ができた。残り5レースに向けていい兆候が得られたと思う。」とコメントしている。
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ランキング2位のダニ・ペドロサはチェコGPで使用したマシンのバランスを見直しながら、今後のレースに向けてのミシュランタイヤのテストを同時に行っている。一日目のテストに満足したペドロサは、2日目のテストには参加していない。ペドロサは「バイクの感触が改善されたのは間違いないが、レースで試さない限り本当の事は分からない。」と、相変わらず慎重な発言を月曜日にしている。
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■テストを終えて上機嫌のエリアスと、成果に不満を示すメランドリ

フォルツナ・ホンダのトニ・エリアスは、ブルノでのレース中に抱えていたピッチング(フロント・サスペンションが沈みすぎるなど)の問題を解決すべく、マシン全体のバランスを見直している。エリアスは今回のセッティング変更に好感触を示し、2日目のウェットではトップタイムを記録した。
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エリアスのチームメイトであり、現在ランキング4位のマルコ・メランドリは、ここ最近苦しめられている予選に向けてのセッティングを検討している。その他にも、加速力とトップスピードの全体的な向上を狙って作業をしたというメランドリは「ホンダからは特に新しいパーツは供給されていない。HRCのメンバーと一緒に作業をしたが、特に大きな成果はここでは得られなかった」とコメントしている。
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■チーム・ロバーツは来期を見越して新型シャシーを導入

写真最近では、ここまでのマシンの進化と仕上がりに満足するコメントが目立つようになったチームロバーツは、今年4つ目となる新型シャシーを今回のテストから導入し、ケニー・ロバーツ・ジュニアの以前からの願いであるライディング・ポジションの改善に取り組んだという。

ロバーツ・ジュニアは、「今度の新型シャシーには今シーズンの経験が全て活かされている。来シーズンに向けての準備も、いくつかの点で進めていると思ってくれればいい。」と語った。

■ストーナー「グリップ不足を解消」

ドイツGP以降はホンダから提供された新型シャシーを使用しているホンダLCRのケーシー・ストーナーは、今回は新しいリア・サスペンションをテストしている。
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サスペンションのセッティングに時間を費やしたストーナーは、「レースでは11周くらいからグリップがなくなったが、今回試したセッティングではその問題を大きく改善できたので満足した。セパンに向けての準備も出来たと思う。」と前向きなコメントを残した。

■玉田選手「タイムが上がったのは路面状況の影響」

月曜日にコニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手は、現在までに使用しているセッティングの検証作業を中心的に行い、同時に新しいミシュランタイヤのテストを行っている。
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レース中の自己の平均ラップタイムを0.5秒縮めるタイムを今回のテスト中に記録した玉田選手だが、これについては「2つの新しいタイヤを試してタイムは縮まったが、これはレースの時より路面状況が今日は良かったからでしょう。」とコメントしており、特にセッティングを今回のテストで大きく変更していない事を明らかにした。

■新型パーツをふんだんに試したリズラ・スズキ

リズラ・スズキチームは、今回の2日間を利用して新型パーツのテストを行ったようだ。
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クリス・バーミューレンのマシンにはスズキから提供された新型シャシー、同時にバーミューレンとジョン・ホプキンスの両方のマシンに新型スイング・アームとオーリンズが新開発したGSV-R専用フロントフォークが導入されている。

今回のサスペンションまわりのパーツ導入の目的は、コーナー途中でのマシンの安定性向上だという。

この他にも、ブリヂストンが現在試験している新しい断面形状やコンパウンドを持つ新型タイヤのテストも2人のライダーはテストしているが、悪天候により2日目のタイヤテストは中断されている。この時はクリス・バーミューレンがレインタイヤを数周テストしただけだった。
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リズラ・スズキのチーム監督であるポール・デニングは「天候が崩れた事は残念だが、初日はテストに時間をフルに使えたので良かった。結果はいい点と悪い点の両方だったが、ブリヂストンとスズキの両方にとって、今後のマシンに反映させる有益なデータを収集できたと思う。」と述べている。


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