IRTA250cc初日はホルヘ・ロレンソがトップ

2006年3月2日 ShoppingOn編集部

カタルーニャで開催されているIRTAテスト2日目の3月1日、午前の125ccに続いて午後は250cc初の公式テストが開始された。路面温度の低さは午前と変わりがない。本日の走行ライダー数は27名。

250cc初日のトップタイムをマークしたのはフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソ(1分47秒622)。自他ともに優勝候補と認めるロレンソだけに、初日からその好調ぶりを見せつけている。

2番手タイムはマステル-MVA・アプリリアのアレックス・デ・アンジェリス(1分47秒949)。「今日は本気を出していない」とデ・アンジェリスは以下の通りコメントした。

「初日はどの選手も調子は悪くないようですね。その中でも僕たちは好調です。午後の2時から走行を開始しましたが、この半日を見る限りでは他のチームをリードできていますね。このサーキットでは抑え気味に走るように心がけていますが、それでも好タイムがマークできて嬉しく思います。」

3番手タイムはロレンソのチームメイト、フォルツナ・アプリリアのヘクトール・バルベラだ。チームメイトとライバル関係にあるバルベラだが、彼もロレンゾ同様に初日から好調のようだ。

4番手タイムはカルディオン・アプリリアのヤコブ・シュムルツ(1分48秒317)、5番手タイムはヒューマンゲスト・ホンダのアンドレア・ドビツィオーゾ(1分48秒374)。

6番手タイムは人柄・実力ともに定評のあるセバスチャン・ポルト(1分49秒032)だ。ちなみに彼の今年のチームメイトは日本人ルーキーの青山周平選手。

「今日は良い日でしたね。」とポルト。

「今日はあまり速く走れませんでしたが、まだプレシーズンの真ん中ですからね。まだ新しい事や初めての事ばかりですから、調子を上げるにはもう少し作業が必要です。気楽に構えていますよ。まだ明日もありますし、改善点もいくつか見つかりましたので作業を進めます。」

「特に心配はしていません。今年のバイクが優れている事もわかりましたし、チームも素晴らしいです。必要なのは、もう少し走り込んでバイクに慣れる事でしょうね。バイクの良い点は多く見つかりましたし、逆に改善すべき点もわかりました。これから頑張って自分の好みにマシンを仕上げて、100%の状態でヘレスでの開幕を迎えたいです。」

7番手タイムは元125ccチャンピオン、アプリリアを駆るロベルト・ロカテリの1分49秒082。

日本人のトップタイムは初日8番手、ヒューマンゲスト・ホンダの高橋裕紀選手。世界GP2年目だけに、今シーズンはトップ集団に加わる姿が期待される。

また、今年は125ccからの移籍組、マルコ・シモンチェリへの注目が集まっている。ジレラで初の公式250ccテストに参加したシモンチェリの順位は9番手タイム(1分49秒456)。125ccでは身体の大きさとマシンのサイズが釣り合わなくなっていたシモンチェリだが、250ccの公式デビュー走行としては本人も満足できる順位だったらしい。

「これは十分期待できる結果ですね。」とシモンチェリ。

「9番手は上出来でしょう。ただ、もっとマシンを100%快適な状態にしたいです。今は単独で走るよりも誰かについて走る方がタイムが良いですね。明日は誰かの後ろについて学びたいです。人のコース取りを見るのは今の僕にとって上達への近道ですから。」

日本人選手の中で二人目は、昨年の全日本250ccチャンピオン、ルーキー青山周平選手の記録した本日13番手タイムとなる1分49秒904。兄にも平然と噛み付くアグレッシブな姿勢は、世界GPを戦うにはもってこいの器と言えるだろう。「もっと速く走りたい」と早速彼らしい発言が飛び出している。

「今日はあまり速く走れなかったので不満です。」と周平選手。

「このサーキットは今回で2度目ですし、それに難しいんです。初日は基本に従い、サスペンションのセッティングを色々試しながら走り込みました。路面温度が低かったのでミスをしないように走りましたが、本当はもっとタイムを出したいです。」

関口太郎選手は16番手タイムとなる1分50秒715で初日を終えた。実力者だけに、今年は怪我をしないでシーズン中の上位を確実に目指して欲しい。関口選手の公式ホームページ(s-taro.net)にある本人の書き込みによれば、チームの事情によりマシンの準備が大幅に遅れ、予定していた2005年型ワークスマシンは使用しておらず、当分はキット車でのテストになるという。その他にも色々あったようだが、詳細はホームページを直接参照して頂きたい。その状況下での16番手は決して悪くないので、チームには一刻も早くマシンの準備を進めて欲しいものだ。

今年からKTMに移籍した周平選手の兄、青山博一選手だが、初日のタイムを18番手となる1分51秒211で終えた。まだ250ccへの参戦経験の浅いKTMだけに、今年は博一選手のマシン開発能力がチームの成績を向上させる鍵となるだろう。彼のチームメイトのマヌエル・ポッジャーリは博一選手に続く19番手タイムの1分51秒471。今年はKTM勢の躍進にも注目したい。

----
3月1日 250cc フリープラクティス初日

1 ホルヘ・ロレンソ アプリリア 1分'47秒622
2 アレックス・デ・アンジェリス アプリリア 1分'47秒949
3 エクトル・バルベラ アプリリア 1分48秒082
4 ヤコブ・シュムルツ アプリリア 1分48秒317
5 アンドレア・ドビツィオーゾ ホンダ 1分48秒374
6 セバスチャン・ポルト ホンダ 1分49秒032
7 ロベルト・ロカテリ アプリリア 1分49秒082
8 高橋裕紀 ホンダ 1分49秒378
9 マルコ・シモンチェリ ジレラ 1分49秒456
13 青山周平 ホンダ 1分49秒904
16 関口太郎 アプリリア 1分50秒715
18 青山博一 KTM 1分51秒211


mmousew-ani_120-600.gif
 
basic_white_banner02
UA_ZOZOTOWN
ZOZOTOWN
有名建築家がデザインしたインターネット上の架空のショッピングタウン
BEAMS
adidas
PUMA
NIKE
吉田カバン