カタール合同テスト3日目
2006年2月8日 ShoppingOn編集部

カタール合同テスト3日目の2月7日は、多くのライダーが自己ベストを更新した。また、キャメル・ヤマハの2名は昨年にニッキー・ヘイデンが記録したレースタイヤにおけるベストタイムのみならず、カピロッシの持つ予選タイム記録までも更新している。

さらに驚ろかされるのはダンロップタイヤを履くTECH3ヤマハのカルロス・チェカも、キャメルヤマハの二人に迫るタイムを記録している事だ。

ロサイルの今日は若干雲があり、気温は19度から23度、湿度は65%と過ごし易い一日だったようだ。大気の混濁度(目視できる距離)は9Km。

昨年はSBKで走ったクリスバーミュレンを除き、どのライダーも去年のカタールGPと比較してのタイヤグリップの良さに驚いている。また、コース上にも何らかの対策が施されたのか、路面はクリーンで砂もそれほど気にならないレベルらしい。

3日目の今日、昨年までの最速ラップであるロリス・カピロッシの予選タイムである1分56秒917を上回ったのは、キャメルヤマハのバレンティーノ・ロッシとコーリン・エドワーズの2名だ。

バレンティーノ・ロッシは60周回を終えて、ベストラップは非公式ながら歴代一位となる1分56秒53を記録し、コーリン・エドワーズの76周回のベストラップはロッシにつぐ2番手タイムの1分56秒81だった。

ロッシは本日のタイムに関して、今日はミシュランが持ち込んだ大量のタイヤのテストを行ったが、記録したタイムには大変に感激し、次のセパンが待ちきれないとコメントしている。前回のセパンで見られたチャタリングもほぼ完全な状態に改善されたとの事だ。

本日3番手とのなるTECH3でダンロップタイヤを履くカルロス・チェカだが、昨日の転倒による脳震盪は大事に至らず、今朝から夕方のセッション終了ぎりぎりまで熱心に走り込んだようだ。61周回を終えての彼のベストラップは昨日の自己ベストを約1秒短縮する1分56秒95であり、本日のコーリン・エドワーズのタイムの0.14秒差につけている。ダンロップタイヤが今年にこれだけのタイムを刻むと予想した人は少ないだろう。

チェカはMotoGP公式のインタビューに対し、まだ多くの改善作業は残るとしながらも、今回のラップタイムには満足し、来期への期待に満ち溢れているとコメントしている。

一部情報が錯綜しており、スズキのジョン・ホプキンスとクリス・バーミューレンのタイムが正確に把握できていない部分がある。スズキは、午前中にエンジントラブルに見舞われ、午後のテストを断念しなければならなかったホッパーのタイムをプレス発表していない。

ヤマハのリリースではホッパーとバーミュレンのタイムがMotoGP公式とは異なり、順位も逆転している。ヨーロッパのプレスはヤマハの発表した順位表とタイムを採用しているようだが、ここでは公式のタイムを採用して話を進める。

上に述べた通りホプキンスはエンジントラブルに見舞われ、午前中のブリヂストンの新タイヤのテストとレースシミュレーションは完了できたものの、予定のテストを全て完了する事はできなかったようだ。午前中の38周回を終えての彼のベストタイムは昨日のタイムを0.01秒しか更新していない本日4番手タイムの1分57秒63。ホッパーにとって、今年のここまでのテストはエンジントラブルによるフラストレーションの溜まるものになっているようだ。

躍進を見せたのはホッパーのチームメイトのクリス・バーミュレンだ。ホッパーのタイムには0.2秒及ばなかったものの、本日のレースシミュレーションを終えてのタイムは昨年のニッキー・ヘイデンのレース中のベストラップを上回る1分57秒83であり、昨日の自己ベストを約1秒縮めている。本日の5番手タイムだ。

今日の56周回を終えてクリスは、やっとブリヂストンとGSV-Rの扱いが分かってきたので次のセパンが楽しみだと語っている。カタールはSBK時代に経験しているので良く知っていたが、最初はSBKと比較してMotoGPマシンのタイヤグリップ感が異なる事に戸惑ったとの事。着実に彼は進歩しているようだ。

クリスに続く6番手タイムはブリヂストンのテストライダー伊藤真一選手の1分58秒90。彼は昨日のタイムを更新するには至っていない。

好調のチームメイトであるカルロス・チェカを尻目に、もはや言い訳のきかないTECH3ヤマハでダンロップを履くジェームス・エリソンだが、本日62周回を終えてのタイムは昨日のタイムを約1秒縮める1分58秒98。本日の7番手タイム。

カワサキのテストライダー、オリビエ・ジャックは昨日のタイムを1秒削って1分59秒40を記録した。ジャックは昨年の中野真矢選手がレース中に見舞われたマシントラブルや、タイヤに生じた問題を今回の3日間で確認したようだ。

本日46周回を終えたジャックのコメントによれば、中野選手が昨年のレースで苦しんだトラブルについては今回のマシンでは改善されるとの事。砂によりブリヂストンタイヤが傷つき易かった問題についても、ロサイルのコースコンディションの改善から殆ど問題なくなるだろうと述べた。ジャックは次回のセパンには参加しないが、すでに心は今後の800ccのマシンの開発に惹かれている様子だ。

キャメルヤマハの2名は、明日2月8日もテストを継続し、レースシミュレーションを行う予定になっている。

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