MotoGP 速報ニュースサイト インテリマーク
最新ニュース 2007年冬季データ 2007年のMotoGP年間予定、及び各クラスのレース結果 2007年のMotoGP各クラスのポイントランキング インテリマークフォーラム/2輪ロードレースカレンダー/MotoGP天気予報/世界サーキット時計 運営/お問い合わせ
元のページに戻る
第15戦日本GP、徹底事前情報
インテリマーク編集部
2007年9月21日

ついに日本の2輪ロードレースファン待望のMotoGP第15戦日本グランプリが、栃木県茂木市のツインリンクもてぎサーキットにて、本日9月21日よりレースウイークの初日を迎える。前回の日曜日にポルトガルGPで白熱のレースを見せたばかりの全チームと各ライダーは、1万キロメートル以上の距離を僅か4日間という過酷なスケジュールで移動し、全ての機材の設置を日本のもてぎですでに完了している。
写真
ここでは、青山周平選手が解説するツインリンクもてぎのコースレイアウト詳細、その特徴とセッティングの方向性、ならびに日本でのレースウイーク開始を心待ちにする各チームやレギュラーライダー、およびMotoGPクラスに出場するスポット参戦ライダーのコメントなど、日本GPに向けての事前情報を紹介する。


■日本人ワイルドカード・ライダー
写真
今年の日本GPも、各クラスに多くの日本人ライダーがワイルドカード出場する事が決定している。以下に、ワイルドカード出場するライダー名とチーム名を各クラス別に示す。

125ccクラス

写真  ・柳沢 祐一 57 Metallico 18 Garage ホンダ
  ・富沢祥也 58 Project Myu FRS ホンダ
  ・浪平伊織 59 HONDA鈴鹿レーシング ホンダ
  ・水野那由大 69 Tec2 & Ogiya ヤマハ
  ・渡辺一馬 74 DyDo MiU Racing ホンダ (写真右)


250ccクラス

  ・高橋巧 20 バーニング・ブラッド・レーシング ホンダ
  ・宇井陽一 75 Malossi & Spruce & Pro-Tec ヤマハ
  ・及川誠人 76 Will access with Plus Myu ヤマハ
  ・濱本裕基 77 Tec2 & 九州共立大学 ヤマハ


MotoGPクラス

  ・秋吉耕佑 64 リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R
  ・柳川明 87 カワサキモータース・レーシング ZX-RR
  ・伊藤真一 72 プラマック・ダンティーン デスモセィチGP7



■最高峰クラスに5名の日本人
写真
今年はMotoGP最高峰クラスにレギュラー・ライダーであるコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手とダンロップTECH3ヤマハの玉田誠選手の2名に加えて、人気の高い3名のベテラン日本人ライダーの出場が決定しており、合計5名の日本人ライダーが世界最高峰の日本での戦いに挑む。

■3名の実力派全日本ライダー、ホフマンの出場枠からは伊藤真一選手
写真
リズラ・スズキからはスズキの開発ライダーである秋吉耕佑選手、カワサキからは初代Ninja ZX-RRの開発を担当していた柳川明選手が出場。また、先日プラマック・ダンティーン・チームから突然の解雇を受けたアレックス・ホフマンの出場枠からは、昨年までブリヂストンMotoGPの開発ライダーを務めた全日本チャンピオンである伊藤真一選手の出場が急遽9月19日に決定した。
写真

■秋吉選手「GSV-Rはシーズンを通して大きく進化した」
写真
スズキから出場する秋吉選手は、昨年の日本GPでは世界最高峰のトップライダーたちを相手に予選で12位、レースで13位という高い成績を収めており、今年は2年連続で日本GPへの出場を果たす事になった。なお、今年は第2戦スペインGPにもスポット参戦を果たし、その時は海外のコースを学習しながらレースを戦った経験を持つ秋吉選手は、ホームの日本で再びグランプリに参戦できる事を非常に楽しみにしている様子だ。

「ホームのグランプリで走る事ができるのは本当に嬉しいです。」と秋吉選手。
写真
「テストでは800ccのGSV-Rですごい距離を走り込んできましたが、シーズンを通してバイクはものすごく進化しました。」

「全力で頑張りますし、この機会を与えてくれたスズキへの感謝の気持ちとして、いい成績を残したいと思っています。」


■2002年の夢に決着をつけたい柳川選手
写真
2003年のカタルーニャGP以来となるグランプリへのスポット参戦を果たす事になった全日本JSB1000クラスにフル参戦しているカワサキの柳川明選手は、カワサキがグランプリから撤退してから約20年ぶりの復帰戦となった2002年のMotoGP日本グランプリに、自らが開発を進めた初代Ninja ZX-RRで出場した経歴を持っている。

■日本での転倒により奪われたチャンス

カワサキからのSBK(世界スーパーバイク選手権)フル参戦を経て、2002年の日本GPからは、その後も続けてカワサキからのグランプリ出場を予定していた柳川選手だが、初代Ninja ZX-RRのデビュー戦となったこの時の日本GPで柳川選手はマシントラブルが原因で6周目に転倒して骨盤を骨折する重傷を負い、2003年のカワサキのMotoGPレギュラーとなったアンドリュー・ピットに、志半ばにしてその後のグランプリ出場をバトンタッチするという不幸に見舞われている。

■不運のカタルーニャGP、オープニングラップの多重クラッシュ
写真
なお、2003年のカタルーニャではスポット参戦の形でやっとグランプリに復帰する事ができた柳川選手だが、この時のレースはスタート直後にアンドリュー・ピットとプロトンKRのジェレミー・マクウイリアムスの接触事故に巻き込まれ、オープニングラップを終える事なく転倒リタイアしている。

■柳川選手「5年前の思いを遂げたい」

MotoGPでは不運が続いて一度もレースを完走した事がない柳川選手は、5年前の予定をやっと今回の日本GPで果たすチャンスに恵まれた事を大変に喜び、今回の出場が決定した時には以下のコメントを発表した。

「初めてNinja ZX-RRでレースしたのは、カワサキがグランプリから撤退してすでに20年が経過した後の復帰戦です。その時も場所はもてぎでした。」と柳川選手。

「この時のレースでは転倒していますから、自分の5年前の思いをやっと遂げるチャンスに恵まれて本当に楽しみです。ただ、決して幻想を抱いたりはしていませんし、どれだけ厳しいものかも分かっています。世界最高のトップライダーたちを相手にレースをする訳ですからね。」

「でもポイント圏内で完走はしたいですし、カワサキのエンジニアにはマシンの開発を進める上で有益となる情報を提供できればと思っています。自分にとって今回のレースは最新バージョンのカワサキNinja ZX-RRを楽しめるチャンスですから、できる限り高い順位で完走できるように頑張ります。」

■バルトレミー「興味深い」
写真
カワサキのコンペティション・マネージャーであるミハエル・バルトレミーは、この柳川選手の出場に関して、「アキラが初代のマシンと比べて最新のNinja ZX-RRの進歩をどう感じるかが興味深いです。私たちはホームでアキラがMotoGPのレースを今度こそ完走できることを楽しみにしています。」と述べている。

■実際に走って見て緊張?

また、その後に柳川選手は最新のNinja ZX-RRでテスト走行を行う機会に恵まれているが、マシンの感触は以下の通りだという。

「8月末に数日間を使ってZX-RRをテストしましたが、まだ完璧には乗りこなせていません。普段はスーパーバイクに乗っていますが、マシンの特性は本当に大きく違いますよ。このNinjaのようなバイクは欲しくても買えない特別なものですし、他のどんなマシンにも似ていません。」

「ちょっと緊張しますね!でも、もてぎのコースは本当に良く知っています。間違いなく1000回以上の周回数を走ってきましたからね。ただ、昔の型のZX-RRで転倒した時の悪い思い出もありますから、今回はチェッカーを受ける事を目標に走りたいと思います。」


■日本GPを前にダンロップで順調に調子を上げる玉田選手
写真
今期は日本人の最高峰クラスのレギュラー・ライダーがシーズンを通して苦しい状況にあるが、アメリカGPおよび夏休みが空けて徐々に調子を上げつつある。

■前回のポルトガルでは予選でミシュランやブリヂストンと互角に

写真今年からヤマハに移籍し、4ストロークMotoGPマシンに向けての本格的なタイヤ開発を開始してから実質2年目となるダンロップタイヤで戦う玉田誠選手は、アメリカGPでは今期初のトップ10入りとなる8位を獲得し、先週のポルトガルでは予選でついにミシュラン勢やブリヂストン勢と互角の戦いを見せて4番グリッドを獲得している。

■もてぎでのタイヤ性能と玉田選手の走りに期待

そのポルトガルのレースでは8位チェッカーを前に残り4周でリアタイヤが急激に消耗、転倒してノーポイントに終わったが、確実に玉田選手が担当するダンロップタイヤの開発は予選タイヤとレースタイヤの両面で今年は大きな進歩を見せており、もてぎでの活躍にも期待がもてる状況になってきた。

ちなみに玉田選手はもてぎではブリヂストンを履いた2004年に優勝、ミシュランを履いた2005年には3位表彰台を獲得している。


■コニカミノルタ・ホンダのマシンにやっと改善の兆し
写真
カワサキからホンダに移籍した今シーズンの序盤から、今年のホンダ勢全体が抱えたマシン・セッティングの問題に苦しみ、予想外の低迷にシーズンを通して苦しんだコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手だが、先週のエストリルではブルノから手にした改良型RC212Vと相性の良いリアタイヤをミシュランから提供されており、今シーズンの課題だったマシンのセッティングの問題はやっと改善の兆しにある様子だ。

■ベルナルデッレ「リアタイヤが重要な進化を遂げた」
写真
コニカミノルタ・ホンダの技術責任者であるジュリオ・ベルナルデッレは、ミサノとエストリルでリアタイヤの性能が上がり、もてぎを前にいいタイミングで改善が進み始めた事を喜んでいる。

「ミサノとエストリルで自分たちの状況は改善が進んだと思っています。マシンも部分的に良くなっていますが、特に自分たちが今使っているミシュランタイヤに進歩がありました。」とベルナルデッレ。

「ミサノとエストリルのレースウイーク中にリアタイヤの性能が上がりましたが、これは私たちの成績を向上させる上で非常に重要な進歩でした。ミシュランはもてぎを目前にした非常にいいタイミングで改善を進めてくれたと思います。」
写真
「もてぎのコースレイアウトは今の自分たちにとって非常に相性がいいとは言えません。激しい加速の必要な場所がたくさんありますので、今のエンジンでは十分な力を発揮しにくい面もあります。」

「シンヤが今週にいいセッティングを見つけられるように、チームがうまく手伝える事を願っています。ホームの声援がコンマ何秒かを余分に削る結果につながるかもしれませんよ!」

■中野選手「今期の中でマシンは一番いい仕上がり」

また、母国のファンの前で走れる日本GPを待ちに待ったという中野選手は、今期の中では一番いい仕上がりになったマシンで、もてぎのレースには挑めそうだと期待を示す。

写真「どれだけ自分がホームのファンの前でレースできるのを楽しみにしていたか、お分かり頂けると思います。さらにホンダとコニカミノルタのホームですから、ホンダのサーキットでいい走りをするのはすごく重要ですからね!」と中野選手。

「もてぎは大好きですが、ストップ・アンド・ゴーのサーキットなので、激しいブレーキングエリアと加速が必要な区間がいくつかあります。全体的にグリップのレベルは悪くありませんが、タイヤには厳しい事が以前から分かっているので、2007年のホンダのRC212Vとミシュランタイヤのパッケージだとどうなるかを確認する事になるでしょうね。」

「過去数戦は順調に改善を進めてこれたので、いい仕上がりのパッケージでホームのレースには挑めると思います。」

■モンティロン「トップ8入りを狙う」

コニカミノルタ・ホンダのチーム・オーナーであるジャンルカ・モンティロンは、日本のファンの前で走る事が中野選手にいい結果をもたらしてくれる筈だと語り、今回の日本GPではトップ8入りを目標にしたいとコメントする。

「私たちにとってツインリンクもてぎで開催される日本GPはムジェロとミサノに続く3つ目のホーム・グランプリです!」とモンティロン。
写真
「この事から、私たちのモチベーションは大きく高まっています。特に前回のエストリルではマシンとタイヤの組み合わせにいくつかの進展が得られた直後でもありますからね。」

「また、母国でのレースはシンヤにより良い結果をもたらしてくれる事でしょう。彼は走りに自信を持ってコースを楽しむ必要があると私は思っています。それがいいラップタイムにつながるものですし、彼は以前にそれができていなかったのだと私は考えています。」

「ただ、ブルノ以降の状況は順調に良くなってきています。シンヤの中で何か気持ちが切りかわったように感じていますし、もてぎには以前よりも自信を持って彼は挑める筈です。」

「チームはシンヤを信頼していますし、私たちのホームであるもてぎではトップ8入りが目標です。」


■日本人ライダーは全クラス合計18名
写真
写真125ccクラスはレギュラー・ライダーであるKTMの小山知良選手に加えてスポット参戦5名の日本人合計6名、250ccクラスはレギュラー・ライダーであるKTMの青山博一選手、レプソル・ホンダの青山周平選手、コプロン・チーム・スコットの高橋裕紀選手に加えてスポット参戦4名の日本人合計7名が出場を予定しており、上記の最高峰クラス5名と合わせて今回の日本GPに出場する日本人ライダーの総数は18名だ。

■250ccクラスの関口選手は出場を断念

また残念なニュースとしては、チェコGPのブルノで他のライダーの転倒したマシンに追突して高速走行中に転倒、肋骨など多くの個所を骨折する重傷を負った関口太郎選手は、今週の日本GPへの出場を目指して日本での治療とリハビリを必死に続けてきたが、レースを戦えるまでの体調回復には至らず、今週のツインリンクもてぎでのレースへの出場は断念する結果となっている。


■ツインリンクもてぎの特徴
写真
本日からの日本GPの舞台となる栃木県茂木市のツインリンクもてぎは、1997年に開設され、三重県の鈴鹿サーキットと同様にホンダが所有する国際サーキットだ。このツインリンクの名称の通り、もてぎはインディー・カー・レースの開催を目的に建設された外周のオーバル・コースと、MotoGPなどが開催される内側のロードレースコースという、2種類の異なる有名な国際コースを有する。

■過去のパシフィックGPの舞台

初のMotoGP開催は鈴鹿の代わりにもてぎが舞台となった1999年の日本GPであり、その後2000年から2003年の4年間は鈴鹿ともてぎの両方という毎年2回のグランプリが日本で開催され、この間は鈴鹿が日本GP、もてぎはパシフィックGPの名称で呼ばれていた。

■典型的なストップ・アンド・ゴー
写真
もてぎのコースの全長は4,801メートル、最長ストレートは762メートルと最近のサーキットとしては特筆するほど長くはなく、8つの右コーナーと6つの左コーナーから構成されている。コースレイアウトとしては、2速ギアか3速ギアを用いる中低速のコーナーが多くのストレートで結ばれており、典型的なストップ・アンド・ゴーの特徴を持つが、ヨーロッパの他のストップ・アンド・ゴー・サーキットと比較すれば海外出身のライダーにも評判が良く、走行時に好感触を述べるライダーが多い。
写真
オーバール・コースとの立体交差であるファースト・アンダー・ブリッヂとセカンド・アンダー・ブリッヂという2つのトンネルもツリンリンクもてぎの大きな特徴の1つであり、テレビなどでレースを観戦する場合には、この交差を目印にすればライダーの走行位置を把握する事も容易になる。

■高いグリップ性を誇る日本のアスファルト
写真
また路面に関しては、日本のサーキットの特徴でもあるが、もてぎのアスファルトはヨーロッパのサーキとは比較にならないほどに表面仕上げが良くなめらかであり、高いグリップ性を誇る。


■周平選手と走るツインリンクもてぎ

今回の日本GPに向けて、レプソルYPFは「周平選手とツリンリンクもてぎを走ろう」と題し、今期2年目のグランプリシーズンを迎えているレプソル・ホンダ250ccチームに所属の青山周平選手にツインリンクもてぎの解説を求め、その内容を公開している。
写真
ここではその青山周平選手が解説したツインリクもてぎのコース説明の全文を紹介する。

■メインストレート
写真
メインストレートは少し短めですね。
写真

■1コーナー〜2コーナー

最初の2つのコーナーは連続していて、1つのコーナーみたいに見えます。
写真

■3コーナー〜4コーナー

次にくるのが短いストレートで、3コーナーへの進入前には激しいブレーキングが必要になります。
写真

■5コーナー

さらにまた短いストレートを通って5コーナーに進入しますが、この部分は速度を殺しすぎないように正確なブレーキングが必要な場所です。なぜなら続く6コーナー、7コーナー、それに8コーナーにかけては上り坂なので、エンジンの回転数を落とせないんです。
写真

■6コーナー(130R)

6コーナーはスロットル全開のカーブですが、ライン取りが正しくしないとスロットルを開けっ放しでは走れなくなります。
写真
また、この部分はタイヤとマシンのセッティングが大きく走りに影響しますので、全力で走るにはマシンがしっかり仕上がっている必要があります。ただ、MotoGPバイクの場合は少し回転数を下げなきゃいけないでしょうね。


■7コーナー〜8コーナー(S字カーブ)
写真
7コーナーは少し難しいです。勾配があるので、8コーナーに向けての切り返しで回転数を落とさないように注意して通らないと脱出時に大きくタイムを落とす事になりかねません。
写真

■9コーナー(V字コーナー)〜10コーナー(ヘアピン)

この部分はこのサーキットで一番の低速コーナーですから、優れたセッティグが必要になります。この場所で追い抜きをかける事が時々ありますね。
写真

■10コーナー(ヘアピン)〜11コーナー(90度コーナー)

坂を下ってから10コーナーです。すごくスピードが乗ってから低速カーブに入る事になるのでここも重要な場所です。
写真
下り坂ではリアタイヤが浮きやすいので注意がいりますし、また、ブレーキングの時にはハンドルをロックさせやすいので、それにも気をつけなきゃいけません。もう1つ難しい点は、ここは下り勾配が激しいのでマシンを大きく傾けられない事です。


■11コーナー〜12コーナー〜13コーナー

そして最後の右コーナーの手前にある2つの左高速カーブに向かいます。ここはタイヤがグリップを失いやすいので注意が必要な場所です。
写真
2年前はブレーキを遅らせすぎて12コーナーを直進してしまいました。スロットルを開けた時にリアが跳ね上がって投げ出されてしまったんです。


■13コーナー〜14コーナー(ビクトリーコーナー)
写真
この区間もまたセッティングが重要になります。この部分だけはこのサーキットの他の残りの部分と特性が違っていて、直線部とカーブのそれぞれの部分でスロットルの開け閉めが必要になるんです。
写真
一番最後の部分は複合カーブになっていて方向転換が必要ですからかなり難しいです。


■もてぎで必要とされるセッティング

他のストップ・アンド・ゴーのサーキットと同様に、バイクのセッティングには、激しいブレーキングと加速を実現する上で必要な優れた安定性の実現が要求され、フロントとリアのバランスとサスペンションセッティングが重要になる。
写真
また、ストレートに続くコーナーからの脱出加速が要求されるもてぎでは、特に昨年よりも排気量が少なくなった800ccマシンでは、エンジンの加速性能を最大限に得られるように完璧なエンジン制御システムのデータ調整が必要だ。

■タイヤの消耗が激しいもてぎで3連覇のブリヂストン
写真
急加速とハードブレーキングを繰り返すコースの特性上、もてぎはタイヤには厳しいサーキットだが、言うまでもなくもてぎは日本のタイヤメーカーであるブリヂストンのホームであり、近年では日本GPでの圧倒的な強さを誇っている。
写真
ブリヂストンがMotoGPへの参戦を開始してから今年で6年目となるが、もてぎでは2004年から昨年の2006年までの3回連続の勝利を達成しており、特に今年はロッシなどのミシュラン勢は、もてぎで年間タイトルを決める可能性が高いドゥカティーのケーシー・ストーナーの走りを警戒しているようだ。

ちなみに2004年の勝利者はホンダでブリヂストンを履いた玉田誠選手であり、2005年と2006年の2年間はドゥカティーでブリヂストンを履いたロリス・カピロッシが2連覇を達成している。


■東京小平を本拠地とするブリヂストンのMotoGP参戦体制

今年から新しく導入されたタイヤ・レギュレーションやドゥカティーのケーシー・ストーナーの好調さなどから今期は圧倒的強さを誇るブリヂストン・タイヤは、参戦当初の多くの苦悩が嘘のように、今年はルマンを含むミシュランの得意としていたサーキットで次々と勝利記録を塗り替え、参戦6年目にして17回の勝利と20回のポールポジション、48回の表彰台を獲得するに至っている。
写真
東京小平市にあるF1とMotoGPのタイヤを開発するブリヂストンのテクニカル・センターでは、常時100名のスタッフがMotoGPプロジェクトのために働いており、さらに17名がMotoGPの現場業務を担当しているようだ。

現場の17名の内訳は、7名がテクニカル・スタッフ、7名が配送業務とタイヤの装着仕上げを担当、2名は本社からの実行責任者であり、残る1名は広報担当者だという。

これらのスタッフが、MotoGPの冬季テストからシーズン18戦に向けて、タイヤ持ち込み制限がある今年でも年間に約2万本のMotoGP用タイヤを製造している。


■各ワークス勢の日本GPに向けてのコメント

日本GPはドゥカティーを除く全てのワーク勢のホームだが、過去2年間は打倒日本メーカーに燃えるイタリアのドゥカティーが勝利している。ここでは、ツインリンクもてぎでの戦いを目前に控えた各ワークス・チームのコメントなどを紹介する。

■エストリルで優勝を逃したが優位性は変わらないドゥカティー
写真
前回のエストリルではクラッチの故障により優勝を逃したものの、トラブルを走りで克服して3位表彰台を獲得したポイントリーダーのケーシー・ストーナーは、ランキング2位につけるフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシがエストリルで優勝を果たした事からポイント差を76に縮められたが、その圧倒的な優位性は大きくは変わらない。

■ストーナー「まだ勝利数を増やしておきたい」

過去の14戦の中で8回の優勝を含む11回の表彰台を獲得しているストーナーは、今回ロッシの前で15位以上でチェッカーを受ければ、その瞬間に年間タイトルを決定する事ができる。ストーナーが年間タイトルを獲得すれば、グランプリ史上2番目に若いチャンピオンの誕生だ。残りの4レースでさらに勝利数を増やしたいとストーナーはもてぎを前に語る。

写真「先週の日曜日のレースはあまり運が良くありませんでしたが、もてぎではまた強さを発揮できると思います。チームは素晴らしいし、現時点のバイクもタイやもすごく強力ですからね。」とストーナー。

「もてぎはブリヂストンのホームの日本ですから、ドゥカティーは常にあそこで好調でしたよね!ポールポジションと優勝を過去2年間ドゥカティーはもてぎで獲得していますから、今回もチームが同じ結果を得られれば嬉しいです。」

「シーズンが終わるまでに、もう何戦か本当に勝ちたいんです。レースでの勝利を狙えば、年間タイトルも自然に決まると思います。」

「もてぎはいかにもコンピューターで設計したという感じがするコースレイアウトですが、確かにうまく走れますね。チームは去年にすごく強かったし、自分も2年前には表彰台を獲得しました。」

「もてぎではブレーキングにとても優れたバイクが必要ですが、その点について自分たちは有利だと思います。ただ、いい加速力も必要ですから、そこはもっと改善を進める必要があります。自分たちは中速域からトップエンドにかけては申し分ないんですが、低速域についてはもう少し改善が要ります。」

■スッポ監督「最高の週末を味わうチャンス」

ドゥカティーのチーム監督であるリビオ・スッポは、今回のもてぎでストーナーが年間タイトルを獲得する可能性はあるが、800ccバイクで走行するのは今年が初めてなので油断はできないと語る。また、2005年以降はもてぎでの2連覇を達成しているロリス・カピロッシには、昨年と同様の走りを期待したいとコメントした。
写真
「もてぎはドゥカティーと非常に相性がいいと一般には言われていますが、今年は800ccマシンですから状況が同じとは限りません。いつも通りの事ですが、実際に走ってみない事には判断できないでしょう。」とスッポ監督。

「ただ、ケーシーは絶好調ですから、彼には最高の週末を味わうチャンスがあると思っていますし、また、ロリスには2005年と2006年の優勝当時の感触が見つけられる事を願っています。」

「今週もチームは今までと同様にドゥカティーとブリヂストンが最大限の力を発揮できるように頑張るだけですが、もし今回レースに勝利する事ができれば年間タイトルが決まりますね。ケーシーの活躍は今シーズンを通して素晴らしかったですから、彼がチャンピオンに100%ふさわしいのは疑うまでもありませんよ。」

■カピロッシ「今年もいい結果を狙いたい」
写真
また、今期はシーズン前半の不調が影響してランキング8位につけるロリス・カピロッシは、ドゥカティーとブリヂストンのもてぎでの強さに自信を示し、得意のもてぎでの好成績獲得に期待を抱いている様子だ。

「2005年と2006年のもてぎでの勝利は自分にとって本当に特別な思い出です。ドゥカティーにとっても日本で勝利できるのは素晴らしい事ですし、しかも2連覇ですからね!ここ何戦かは自分にとって難しいレースが続いているので、今年もここではいい結果が残したいです。もちろん900ccと800ccマシンでの状況は異なるでしょうが、ドゥカティーとブリヂストンはもてぎとの相性がいい筈ですし、もてぎで必要な速いエンジンとすごく優秀なエンジン・ブレーキ・システムが自分たちにはあります。ブリヂストンももてぎではとても好調ですからね」とカピロッシ。


■ポルトガルでの勝利に自信を回復したフィアット・ヤマハ

ミサノではマシントラブルにより年間タイトル獲得の可能性が急激に低下したものの、前回のエストリルでの快勝によりフィアット・ヤマハチームは勢いを取り戻している。
写真
■ロッシ「ストーナーのタイトル決定を遅らせる事は可能」

現在のランキング2位につけるバレンティーノ・ロッシは、年間タイトル獲得の可能性はすでに考えていないが、ストーナーのタイトル決定をできる限り遅らせる事ができるとコメントする。

「ポルトガルでは本当にいいレースができて、久しぶりの素晴らしい勝利になりました。今回のもてぎに向けて、チームの意欲と自信は非常に高いですよ」とロッシ。
写真
「自分たちのライバルが、もてぎではいつも非常に強い事は分かっています。さらにストーナーは今シーズンを通して強いですからね。自分はヤマハに移籍してから一度もあそこでは勝った事がありませんが、でも、今回からその流れを変えられるように、今週は全力でいきたいと思います。」

「年間タイトルの事は考えていません。多分もう手の届かない範囲である事は分かっています。ただ、できる限り長くその可能性をつなげるように頑張る事はできますし、それが今回の目標です。」

「新しいエンジンのおかげでトップスピードはだいぶ改善されましたし、ポルトガルではタイヤも好調でしたから、日本でも同じような状況が得られる事を祈っています。」

■ブリビオ監督「いいマシンをロッシに提供するだけ」

写真フィアット・ヤマハのチーム監督であるダビデ・ブリビオは、エストリルでのレース直後と同様に、ロッシに正しくマシンを提供する事さえすれば、強敵のストーナーと戦える事は分かっていると語る。

「チームは夏休みの前から過酷な作業を続けてきましたから、ポルトガルでの好成績は私たちにとって最高のプレゼントでした。」とブリビオ監督。

「今はシーズンの中でも非常に大変な時期です。あまり休みがなくレースが続きますし、その中で多くの移動をこなさなければなりませんから、士気を高めておく事が重要です。」

「バレンティーノとは、今と同じ方向性で作業を進めていくだけです。もてぎでのライバルは非常に強敵ですが、チームがバレンティーノに正しいパッケージさえ提供する事ができれば、彼らと普通に戦える事はもう分かっていますからね。」

■エドワーズ「声援よろしく」
写真
また、ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズは、「日本には自分とバレンティーノの両方のファンがたくさんいる事は知っていますし、何年か前に2人で一緒に鈴鹿8耐に出場して優勝してからは特にそうです。だからその声援が今週末の自分たちに力を与えてくれて、最高の結果を導く事になれば嬉しいですね。」と述べ、日本のファンの彼への声援に期待を示した。


■昨年のもてぎで初めて800ccマシンを試したレプソル・ホンダ

レプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、昨年の日本GP翌日のもてぎ合同テストで初めて800ccとなったホンダのMotoGPマシン、RC212Vによるサーキット走行を経験したが、当時年間タイトルをロッシと争っていたニッキー・ヘイデンは、調子を崩すのを恐れて800ccマシンでの走行は行わなかった。
写真
■ヘイデン「日本のファンはいかしてる」

MotoGPクラスでの初の表彰台を獲得したのは2003年のもてぎであるにもかかわらず、あまり安定した成績を過去に日本では獲得できていないと語る中、ヘイデンは日本のファンへの好印象を述べている。

写真「ここのサーキットでかなりの浮き沈みが過去にありましたね。すごくいい走りができた事もあれば、あんまり調子が良くなかった事もあります。」とヘイデン。

「今回のヨーロッパから日本への移動はすごく短期間でしたが、ポルトガルではいい週末を過ごす事ができましたので、ここでも同様の流れを期待しています。」

「日本でのグランプリはいつでも刺激的ですね。ホンダを含むほとんどのメーカーのホームですし、それが少し影響しているのは確かでしょう。おまけにここのファンは本当にいかしていて(cool)、いつも自分に本当に良くしてくれるんです。」

「ここのサーキットはストレートがたくさんありますが、最近の自分たちのバイクは特に低めの温度だと調子が上がっているので、今週末の天候が自分たちに味方してくれて温度が下がると有り難いですね。」
写真
「ここではブレーキング時のバイクの安定性がすごく重要ですが、最近のRC212Vはその点で強さを発揮できています。チームもここまでにマシンをうまく調整してくれているので、金曜日にはその調子を確認したいですね。」

「前回のレースまでの勢いをここでもそのまま維持できるように頑張りたいです。」

■ペドロサ「先週のポルトガルの勢いを日本で再現したい」
写真
昨年の日本GP前のコメントと同様に、もてぎは不安定な天候が心配だと語る雨が苦手とされるダニ・ペドロサは、先週のエストリルでバレンティーノ・ロッシと勝利を争った時の勢いを、日本にそのまま持ち込みたいと語った。

写真「ポルトガルのレース結果が自分たちに勢いを増したのは確実です。だからエストリルで逃した分を取り返せるように、すぐにもてぎへ移動できるのが楽しみでした。」とペドロサ。

「ポルトガルではレースウイークを通してマシンに小さな調整を加え続けましたが、それがレースでのスピードを増す事になりましたから、日本でもその方向で引き続き作業を続けたいと思っています。」

「一番の励みになったのは自分たちのパッケージの性能がレースの最後まで下がらなかった事です。今年は何度もそういう事があったので、今の状態が続いてくれれば、また勝利を狙って戦う事ができる筈です。」

「もちろん、もてぎでもタイヤは非常に重要ですよ。ここはライバルのタイヤメーカーが過去にずっと強いサーキットですから、当然全力で取り組む事になります。」

「このサーキットは好きです。過去には自分との相性も良く感じましたから、800ccでも同じ感触が得られたらいいですね。800ccのマシンに初めて乗ったのは去年の日本GP翌日のもてぎですから、特に今回800ccでも違和感は感じないと思います。」

「もてぎも天候の予測が難しい場所ですが、今回もまた天気の週末になることを祈っています。」


■昨年は散々、でも今年は違うカワサキ
写真
昨年の日本GPでは、レギュラー・ライダーの中野選手とランディー・ド・ピュニエの2名に加えて、スポット参戦していた松戸直樹選手までがリタイアするという、出場していた3名のライダー全員がホーム・グランプリで完走できない散々な結果に終わったカワサキだが、800ccになってからは大きく信頼性が高まり、他のメーカーと互角のトップスピードを誇るようになった今期のNinja ZX-RRは、ストップ・アンド・ゴーのツインリンクもてぎでその進化を発揮するとカワサキ・レーシング・チームは信じており、今年の日本GPに向けての大きな期待を膨らませている。

スポット参戦ライダーの柳川選手を加え、昨年と同様に今年の日本でもカワサキは3台体制をもってホームでの好成績獲得を狙う。

■ド・ピュニエ「ストップ・アンド・ゴーでももてぎは好き」
写真
前回のエストリルでは、今期はほとんど経験していなかったメカニカル・トラブルにより序盤の追い上げを無駄にする事になったランディー・ド・ピュニエは、好感触を持つ日本でポルトガルの雪辱を果たしたいと考えている様子だ。

「このサーキットは好きですね。ストップ・アンド・ゴーのサーキットはあまり好きじゃない筈なんですが、なぜかここだけはいつも好感触が得られるので不思議なんです。」とド・ピュニエ。

「それにもてぎはカワサキとブリヂストンにとっても相性がいいサーキットだと思いますね。今の800ccバイクならヘアピンでもうまく走れるでしょうし、各コーナーのハンドリングにも自信が持てます。」

「加速に関しては去年のバイクも悪くありませんでしたが、今年はさらに良くなっているので、余計にここではうまくやれる気がします。」

「250cc時代にもてぎでは一度も表彰台を獲得していませんが、順位は結構いい位置につけていました。去年は転びましたがMotoGPクラスでは初めて先頭集団の近くで戦う事ができていたので、今週の日曜日にはいい走りができると思います。」

■ウエスト「大好きな日本のファンの前で高い成績が残したい」
写真
日本には知識の豊富な熱心がファンが多いと述べるアンソニー・ウエストは、大好きな日本で走るのが待ちきれないと語る。

「日本は大好きですから、またもてぎに戻って来られて嬉しいです。早くここで走りたいです」とウエスト。

「過去に多くの周回数を走り込んで良く知っている場所なので、ポルトガルの時ほど多くの問題を抱え込まなくて済むように願っています。」

「ここではバイクに自信が持てますね。多くのブレーキング・エリアがありますが、自分がタイムを稼ぐのはそういう場所ですし、エンジンの加速性能も素晴らしいのでストレートでは十分な速度が得られる筈です。」

「もしコーナーからの脱出速度を速くできれば、レースに精通した熱心な日本のファンの前で、高い成績が狙えると思います。が、実際にまずは走って確かめたいですね。」


■当然、昨年より上を狙うリズラ・スズキ
写真
4ストロークMotoGPではすでに過去最高のポイント獲得数を誇り、シーズン残り4戦を前にしてジョン・ホプキンスがランキング4位、クリス・バーミューレンがランキング5位の好位置につけるリズラ・スズキ勢は、今年は日本でも当然昨年以上の成績を獲得しようと息巻いている。

■バーミューレン「最初は攻略するのが大変だった」

去年が初めての日本だったと語るクリス・バーミューレンは、2度目となるもてぎでは楽しんで走れた昨年の11位よりも上の成績を狙い、来年に向けての準備を進めながらセッティング改善を進めておきたいと語る。
写真
「去年は初めての日本をすごく楽しむ事ができました。最初はコースを攻略するのがすごく大変でしたが、レース当日にはそれを乗り切ってスズキ勢の中ではトップでした。」とバーミューレン。

「今週もいい走りが再現できるようにしたいですね。それに去年の成績の11位よりはずっと上を狙いとと思っています。」

「今もバイクの改善を必死に進めていますし、まだいくらかやるべき事が残っているのは分かっていますが、できる限り多くのポイントをシーズンの終わりまでに獲得できるように頑張って、来年に向けてさらに強くなれるようにしたいです。」

■ホプキンス「スズキファンの声援に応えていい成績を残す」

昨年はダニ・ペドロサとの接触により順位を落とした事を悔やむジョン・ホプキンスは、スズキでの最後の日本GPとなる今年は、スズキの熱心なファンの声援に応えられるだけの成績を残しておきたいとコメントしている。
写真
「去年のもてぎは少し運がありませんでした。ダニ・ペドロサと自分が接触してコースアウトしたんですが、もしあれがなければ、ずっといい成績が残せていたのは間違いありませんよ」とホプキンス。

「もてぎは本当に好きなサーキットです。少なくとも予選ではすごくいい結果が狙えそうですよ。レースでは過去にいつも変な事がもてぎでは自分に起きる感じでしたが、全てのスズキのスタッフとファンにはいいレースが見せたいし、今年は彼らの声援に応えていい結果を残しておきたいんです!」


■昨年のレース結果
写真
2007年の日本GPでは、2年連続して好調な走りを見せたドゥカティーのロリス・カピロッシがブリヂストンのホームでポール・トゥー・ウインを達成している。2位はキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ、3位表彰台はフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリが獲得した。
写真
最終ラップの90度コーナーで4番手のジベルナウをイン側から交わそうとした際にカワサキの中野選手は攻めすぎて行き場を失い、マシンの傾きを元に戻そうとした際にジベルナウの後輪にフロントが接触して転倒、無念のリタイアに終わった。
写真
予選で18番グリッドと低迷していたコニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手は、オープニング・ラップでは好調なスタートを切り、全ライダーの中間付近にまで順位を挽回したが、10ラップ目をすぎた付近でリアタイアに振動が発生、そ以上の追い上げはできなくなり10位でチェッカーを受けている。
写真
カワサキから日本GPにワイルドカード参戦していた松戸直樹選手は、9ラップ目にメカニカル・トラブルによりピットイン、リタイアを余儀なくされた。


■ツインリンクもてぎのコースレコード
写真
もてぎのサーキットレコード(990cc)は2006年にバレンティーノ・ロッシが記録した1分47秒288、ベストラップレコード(990cc)は2006年にロリス・カピロッシが記録した1分45秒724。


関連記事

2007年MotoGP第15戦日本GP 走行結果速報(1日目)

最新のニュース一覧へ 元のページに戻る
インテリマーク - Copyright (c) IntelliMark All Rights Reserved. -
UA_ZOZOTOWN
ZOZOTOWN