MotoGP 速報ニュースサイト インテリマーク
最新ニュース 2007年冬季データ 2007年のMotoGP年間予定、及び各クラスのレース結果 2007年のMotoGP各クラスのポイントランキング インテリマークフォーラム/2輪ロードレースカレンダー/MotoGP天気予報/世界サーキット時計 運営/お問い合わせ
元のページに戻る
第4戦中国250ccクラス決勝、余裕のロレンソと殺気立つ2位争い
インテリマーク編集部
2007年5月6日 【5月8日掲載】
写真第4戦中国GP最終日
250ccクラス
のレース内容
・全ライダー走行結果表は、以下の各リンク先をご覧下さい。


決勝結果一覧表
ポイントランキング

全クラス)フリープラクティス結果一覧
全クラス)予選結果一覧
全クラス)最終日午前ウォームアップ結果一覧

2007年全レース日程と結果
冬季プレシーズン全テスト結果

現地情報(天候、アクシデント、他概要)
■250ccクラスのレース内容
写真
250cc午後決勝レース
MotoGP第4戦中国グランプリ、250ccクラスの決勝レースが、5月6日の上海サーキットで行われた。ドライ・セッションとなった中国グランプリにおける最終ラップのブレーキング競争は熾烈を極め、一部には遺恨を残すほどの争いとなっている。

■高橋選手は骨折し欠場、ムジェロからの復帰を目指す

今回の250ccクラスの決勝レースには、前日の最終予選の4ラップ目に原因不明のトラブルで転倒して左手首付近を骨折したスコット・チームの高橋裕紀選手は出場していない。
写真
高橋選手は昨年の鈴鹿8時間耐久ロードレースの事前テスト参加中に左腕を骨折しており、その際に手術で埋め込んだ金属の補強材が今回の骨折で再びダメージを受けた事から、日本で緊急手術を受けるために決勝当日の朝には日本に向けて出発している。

日本での手術後、高橋選手はイタリアの拠点に戻ってリハビリに専念し、5月20日に開催されるフランスGP(ルマン)のみ欠場して、その次の6月3日に開催されるイタリアGP(ムジェロ)からのレース復帰を目指す構えだ。

なお、高橋選手の所属するスコットチームのメカニックは、現在高橋選手のマシンを検査して転倒の原因を調査中だという。


■ホール・ショットはミカ・カリオ
写真
250ccクラスの決勝レース、シグナルが消えた瞬間、ポールポジションスタートからスタートしたフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソと、1列目3番グリッドからスタートしたKTMのミカ・カリオが後続を引き離しながら勢いよく加速し、2台は前を争いながら1コーナーに飛び込んだ。ホールショットを奪ったのは250ccルーキのミカ・カリオ。

■バウティスタが1コーナーで大きくポジションを後退

2列目6番グリッドからスタートしたマステルMapfreアスパルのアルバロ・バウティスタは、1コーナーのブレーキングに失敗してエンジンがあわやストール(停止)という重大なミスを犯し、後続集団に飲み込まれて13番手付近まで後退した。幸いエンジンはそのまま再始動し、バウティスタは後方からの追い上げを開始している。
写真
■トップに立ったロレンソが最終区間でミス

オープニングラップのバックストレート入り口までにカリオを交わして先頭に立ったロレンソは、背後につけるチーム・トースのエクトル・バルベラ、スコット・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾ、レプソル・ホンダのフリアン・シモン、マステルMapfreアスパルのアレックス・デ・アンジェリスを従えて、バックストレートの終端にあるハードブレーキング・エリアの14コーナーに飛び込んだが、そこでブレーキングミスをして大回りを喫し、ロレンソは順位をデ・アンジェリスの後ろの6番手まで落とした。
写真
またこの直後、さらに後続のグループの数名ライダーも14コーナーでブレーキング・ポイントを見誤り次々とコースアウトしたが、全員無事にレースを再開する事ができている。

■先頭はドヴィツィオーゾに

2ラップ目はカリオが再び先頭に立ったが、14コーナーのブレーキング競争ではドヴィツィオーゾとバルベラがカリオを交わして先頭に立ち、カリオは3ラップ目にはデ・アンジェリスにも交わされて4番手に後退した。トップ集団の順位は先頭からドヴィツィオーゾ、2番手にバルベラ、3番手にデ・アンジェリス、4番手にカリオ、5番手にシモン、6番手にロレンソ、少し遅れた7番手にはエミー・カフェラテのトーマス・ルティー。
写真
この時、レプソル・ホンダの青山周平選手はルティーの後方につけて8番手、KTMの青山博一選手は11番手、カンペテーラの関口太郎選手は18番手を走行。

■ミスを着実に挽回して順位を上げるロレンソ
写真
先頭に立ったドヴィツィオーゾが後続を引き離して逃げの体制に入ろうとした4ラップ目、オープニングラップ中に順位を落としたロレンソが追い上げを開始する。ロレンソはバックストレート入り口までにフリアン・シモンを交わすと、14コーナーではカリオも交わして4番手までポジションを挽回。5ラップ目にはデ・アンジェリスに交わされたバルベラから前を奪って3番手に浮上。
写真
この時点のトップ集団は先頭からドヴィツィオーゾ、2番手のデ・アンジェリス、3番手のロレンソ、4番手のバルベラ、5番手のカリオ、6番手のシモンの6名。

■ハイペースで後方から追い上げるバウティスタ
写真
シモンから2.5秒遅れの7番手を走るルティーの背後では、オープニング・ラップで大きくポジションを下げたバウティスタが、青山周平選手を交わして8番手にまで順位を挽回している。周平選手は前を奪ったハイペースのバウティスタについて行こうと必死だ。
写真
■トップに返り咲いたロレンソ、ドヴィツィオーゾは3番手に

7ラップ目の最終区間、トップを走行していたドヴィツィオーゾはロレンソとデ・アンジェリスに両側から交わされて3番手に後退し、トップにはロレンソ、2番手にデ・アンジェリス、3番手にドヴィツィオーゾという3台体制のトップグループが形成された。ペースの上がらない4番手のエクトル・バルベラは3番手のドヴィツィオーゾから1.4秒後方まで後退し、その背後には激しい5番手争いを繰り広げるシモンとカリオの2台が迫る。
写真
限界走りでポジションの挽回を続けるバウティスタはルティーを交わして7番手に浮上。
写真

■バウティスタのペースを見て焦った周平選手が転倒

バウティスタを追い続けたいが、ペースの上がらないルティーに足止めを食らって焦っていた9番手を走行中の青山周平選手は、9ラップ目のバックストレート終端でブレーキングを遅らせてルティーの前を狙うが、14コーナーを曲がりきれずにあえなく転倒。周平選手は右ひざを強打したものの、幸いどこにも骨折はなかった。
写真
■青山周平選手「一刻も早くルティーを交わしたかった」

写真この転倒によりレースの継続を断念する事になったレプソル・ホンダ2年目の青山周平選手は、「スタートで少しミスをしてちょっとウイリー気味になりポジションを少し落としたが、バイクの調子が良かったので順番に前のライダーを交わしていく事ができた。その後はルティーとバウティスタを追う事になったが、バウティスタとの差が開いていくのでルティーを交わそうとストレートで激しく攻めたら、すごい速度のまま最後のコーナーで転んでしまった。転倒の衝撃でバンクセンサーがなくなっていた。ぶつけた右ひざが痛いしすり傷もできたが、骨折は免れたので次戦のフランスに向けての準備は大丈夫。」とレース後にコメントしている。
写真
■関口選手がポイント圏内に

周平選手の転倒により、カンペテーラの関口太郎選手はここで今期初のポイント圏内となる15番手に浮上。


■後続を引き離して単独走行に入るトップのロレンソ
写真
10ラップ目にデ・アンジェリスのペースが下がると、ドヴィツィオーゾはデ・アンジェリスを交わして2番手に浮上。その後は先頭のロレンソがハイペースで2番手のドヴィツィオーゾを引き離し、15ラップ目にその差は4.5秒まで広がった。
写真
この間、激しい後方からの追い上げを続ける昨年度125ccチャンピオンのバウティスタは、5番手を争うカリオ・とシモン、および4番手を走行していたバルベラを次々と交わし、15ラップ目の前半区間で3番手を走行していたチームメイトのデ・アンジェリスからも前を奪う事に成功。
写真
なお、14ラップ目にKTMの青山博一選手の手前となる9番手を走行していたジレラのマルコ・シモンチェリが激しく単独で転倒、グラベルをマシンと共に転がりリタイアしたが、シモンチェリ本人に深刻な怪我はなかった。

■ついにドヴィツィオーゾの背後に迫るバウティスタ
写真
ロレンソがドヴィツィオーゾを5秒引き離して単独トップを走行する17ラップ目、勢いの止まらない3番手のバウティスタは、リアタイヤのグリップが低下してロレンソについていけなくなった2番手のドヴィツィオーゾの1秒後方にまで迫った。
写真
レース残り2周の20ラップ目、1コーナーでバウティスタはドヴィツィオーゾとの距離を完全に削り落として真後ろからのアタックを開始。9コーナーへの飛び込みでついにバウティスタはドヴィツィオーゾのインを奪って最終ラップを前にして2番手に浮上し、3番手となったドヴィツィオーゾがそれを必死に追う。2名の距離は全くない。

■バックストレートで並ぶ2台

最終ラップ、トップのロレンソが勝利を確信してバックストレートでの加速を開始した頃、12コーナーでドヴィツィオーゾはバウティスタから前を奪い返し、13コーナーからバックストレートに向けての加速を2番手のポジションから開始。3番手に下がったバウティスタも必死の加速でそれを追い、最後の勝負は14コーナー手前のハードブレーキングゾーンに持ち込まれた。ストレート終盤に2人は完全に横並びとなり、イン側につけたのはバウティスタだ。
写真
■最終コーナーで接触、バウティスタが2番手に

14コーナー入り口、どこまでをブレーキをかけない2名は、外側から回り込むようなライン取りを行い、ドヴィツィオーゾが先にコーナーの進入を奪うべく傾けようとしたマシンの右イン側に、さらに大回りとなったバウティスタのマシンが真横から接近して軽く接触。ドヴィツィオーゾは左側のゼブラ上に押し出される形となり、最初に14コーナーに飛び込む事になったのは2番手に浮上したバウティスタだった。

バウティスタがそのまま15コーナーを2番手で抜けた後ろでは、3番手となったドヴィツィオーゾが片手をひざの上にのせて戦意喪失の姿を見せている。


■ロレンソは今期3度目の圧倒的勝利

写真 250ccクラス中国グランプリで最初にチェッカーを受けたのは、7ラップ目終盤にトップを奪い返し、そのまま逃げ切って今期3回目の圧倒的な勝利を飾ったフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソだった。

■ロレンソ「厳しいレースになるかと思った」

中国での初の勝利の後でロレンソは、「オープニングラップでブレーキング・ミスをした時はマシンから投げ出されなくて本当に良かった。その後は厳しい戦いになる事を覚悟したが、実際にはレース後半をずっとリードする形で優勝ができた。実に素晴らしい。」と今回の勝利についても満足げだ。


■遺恨を残した14コーナーでの2番手争い
写真
続く3秒遅れの2番手でチェッカーを受けたのは、レース序盤のミスを劇的な追い上げで挽回し、ドヴィツィオーゾとの最後の14コーナーでの戦いに競り勝ったマステルMafpreアスパルのアルバロ・バウティスタだった。不本意な3位表彰台となり、不機嫌な様子を見せるスコット・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、バウティスタから1秒遅れてコントロール・ラインを抜けている。

なお、今回の最終ラップにおける14コーナーでの2番手争いの結末について、一部では不満を述べる声もあるようだ。

■素直に喜ぶバウティスタ「よく表彰台にたどり着けたと思う」

写真オープニングラップでの絶望的な状況から怒濤の追い上げで2位表彰台を獲得したアルバロ・バウティスタは、「全体を通してすごくいいリズムで走れた。ただ、最初の1コーナーではリアが滑り出してしまい、ブレーキをかけてから再び加速に入ろうとしたらエンジンが止まってしまった。もうここでレースは終わりかと思ったが、突然またエンジンが動き出したので、前にいた大勢のライダーを交わし、その後も限界ぎりぎりの走行で前を目指した。表彰台はかなり難しいと思っていたが、ドヴィツィオーゾが先頭を走っている時にカリオとシモンを交わし、その後はバルベラに追いつく事ができたので、頑張ればさらに先のトップ集団にも近づける気がした。ドヴィツィオーゾを一度交わしてからは必死で逃げて、ストレートでもう一度彼を交わしてから最後のコーナーで2位を確保できたのでとにかく嬉しい。今回の表彰台はいつも以上に価値のあるものだし、よく獲得できたと思う。」と述べており、オープニングの1コーナーでの出来事をのぞけば、今回のレース内容には非常に満足している様子だ。
写真
■苦言を呈するドヴィツィオーゾ「本当は自分が2位」

写真しかしながら、バウティスタに最後に前を奪われたアンドレア・ドヴィツィオーゾは、今回のレース結果については疑問を投げかけている。ドヴィツィオーゾは「今朝のウォームアップの時にロレンソがとんでもなく速かったから、レースが大変になるのは分かっていた。レース中のマシンの感触は良かった。リアにグリップ不足の問題を途中で抱えてしまったが、最後の7周はデ・アンジェリスとバウティスタが近づいてきたので必死で走った。最後のコーナーではバウティスタがラインを変えて接触してきたが、あれは危険だった。バウティスタは自分があそこにいる事を分かっていながらラインを閉ざしており、あれは正当とは言えない危険な走りなので、本当は自分が2位だと思う。バウティスタは普段はクリーンな走りをするライダーだが、今回の行為は良くない。」と述べ、14コーナーのバウティスタとの接触に不快感を示した。

さらにドヴィツィオーゾは「今後に同じような事が発生するのを予防する上でも、何か新しい罰則を準備しておく事が必要だと思うし、今回のケースはそれに役立つと思う。」ともコメントしている。

また、ロレンソとの争いについてドヴィツィオーゾは、「自分にとって2位はすごく重要だったから非常に残念。限界まで攻めて走ったが、それでもロレンソの方が速かった。もちろん彼に追いつこうと頑張ったが、ラップを重ねる毎に差は広がりどうしようもなかった。ポイントを挽回するためにも次戦のルマンではいいレースがしたい。まだシーズンは序盤だが、だからといって(ロレンソの)背後にいるわけにはいかない。」と述べ、得意のヨーラッパラウンドからのポイント挽回に向けての決意を示している。


■青山博一選手は9位、関口選手は今期初のポイント獲得

今回完走した日本勢2名の成績は、KTMの青山博一選手が9位、カンペテーラの関口太郎選手は14位だった。

■青山博一選手「復調に向けて明るい兆し」
写真
開幕戦では小指に大怪我を負い、前回のトルコでも転倒して今シーズンの序盤は予想外に苦しんだ青山博一選手は、今回のトップ9入りを今後に向けての良い兆候だと喜んでいる。

「もちろん9位は希望通りの成績とは言えないが、ここまでの数戦と今回のレースウイーク中の状態を考えればいい方向に進み始めたのは間違いない。復調の兆しが見えたと思うし、周回毎に自信が増した。レース中盤にはミスをしてコーナーを大回りしてしまったが、ペースは安定して最後まで上がり続け、最終ラップにファーステストを記録できたのは明るい兆しだった。」と青山博一選手。
写真
■関口選手「ポイント獲得できた!」

また、今シーズン初のポイントを獲得できた関口太郎選手は「今日は2ポイントを獲得できたのですごく嬉しい!昨日まではいくつかバイクに問題を抱えていたが、何よりも自分がリラックスできていないのが一番の原因だった。レースでは集中して冷静に走れたので、最初からいいペースをつかむ事ができている。この調子でさらに改善を進めていきたい。」と述べ、長いシーズンの残りのレースに向けての期待感を示した(全てのライダーの順位は結果表を参照の事)。


決勝時気温は22度、路面温度は31度、湿度は21%。路面状況はドライ。
・上海のサーキットレコード(250cc)は今回の決勝でJ.ロレンソが記録した2分5秒738。
・上海のベストラップレコード(250cc)は今回の予選でJ.ロレンソが記録した2分4秒543。



関連記事


最新のニュース一覧へ 元のページに戻る
インテリマーク - Copyright (c) IntelliMark All Rights Reserved. -
UA_ZOZOTOWN
ZOZOTOWN