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玉田選手「ぎりぎりまで戦う事が重要」
インテリマーク編集部
2007年3月30日

MotoGP開幕戦のカタールでは、好調だった2月のIRTAテストの時のセッティングに戻しても、何を試してもマシンから好感触が得られず苦しんだTECH3ヤマハの玉田誠選手は、第2戦のスペイングランプリではにわかに調子を取り戻し、レースではチームメイトのシルバン・ギュントーリとのバトルを制して14位を獲得している。
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■ダンロップの2名揃って貴重なポイントを獲得

また、最終ラップで玉田選手とコントロールラインを争ったギュントーリは0.091秒差で15位チェッカーを受けており、2戦連続してポイントを獲得する事に成功した。

■序盤は秋吉選手の背後に

スタートで出遅れた玉田選手は、追い抜きの難しいヘレスで9周目までリズラ・スズキからのスポット参戦ライダーである秋吉耕佑選手の背後につかまり、大きくタイムをロスする結果になったが、秋吉選手を交わしてからは順調にペースを上げ、すぐにチームメイトのギュントーリのポジションまで追いついている。

■昨年のチェカのタイムを6秒更新
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玉田選手は25周目にギュントーリを交わすと、チームメイトとのバトルを続けながら昨年のコニカミノルタ時代のレースタイムよりも3秒速く14位でチェッカーを受けている。なお、玉田選手もギュントーリも、今回のレースでは昨年のカルロス・チェカのレースタイムを6秒上回っており、ダンロップタイヤの1年間の進化を証明する事で、チームに今後への明るい兆しを与えたようだ。


14位)玉田誠 JPN Tech3ヤマハ YZR-M1

玉田誠選手は、今回のレース序盤のタイムロスを残念に思い、あまり結果には満足できていない様子だが、開幕戦とは異なり初めて試したフロントタイヤとマシンのセッティングからは好感触が得られた事に、今後への期待感を示している。

「レースの序盤に1人のライダーに足止めを食らっていたので、今回の結果には完全には満足できていません。」と玉田選手

写真「彼は何ヶ所かでは自分よりも速かったんですが、他の場所では自分の方が速かったので、タイムをいくらかロスする結果になりましたが、一度彼を抜いてからはすぐに速く走れるようになり、シルバンのところまで追いつく事ができました。その後はシルバンとのバトルになりましたが、それはすごくいい戦いでした。」

「今回は以前に一度も試した事がない新しいフロントタイヤを履いたんですが、バイクのセッティングがうまくいったのでとても満足です。リアは少し滑る感じでしたが、マシンの感触はとても良かったし、まだシーズンの序盤ですからこれからさらに調子は上がる筈ですよ。」

「レースを通してかなり安定して走れたと思います。どの周回でも中間グループとのラップ差は0.2〜0.3秒しかありませんでしたから、前回のレースに比べればかなり差は小さくなったと思います。去年の自分のレースタイムよりも3秒速かった事を聞いた時も嬉しかったですね。」

「今年の戦いは去年以上に厳しいものがありますが、今回は最後まで自分がバトルできた事にチームも喜んでくれていますよ。ダンロップにいいデータを提供するためにも最後のぎりぎりまで戦う事は本当に重要ですし、彼らがタイヤ開発を進める上で役に立ちますからね。」


15位)シルバン・ギュントーリ FRA Tech3ヤマハ YZR-M1

昨年のチェカのタイムを上回った事を喜ぶシルバン・ギュントーリは、自分の苦手のサーキットのヘレスでポイントを獲得できた事に満足している。玉田選手との後半のバトルも刺激的だった様子だ。

「今回もポイントを獲得できましたし、今週もすごくいいレースウイークになりました。」とギュントーリ
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「それにここではすごく仕事がはかどったんです。トップからは36秒しか離れてないし、去年のチェカのタイムよりも6秒速かったんですよ。レース全体のペースが4秒上がっている事を考慮に入れてもこれは嬉しいですよね。」

「今回の結果は自分にとっては大きな進歩なんです。ヘレスでは以前に一度もいい結果を残していなくて、過去にはトラブルをたくさん抱え込む事の多かったサーキットでしたからね。タイヤの面でも今週は大きく改善が進みましたし、バイクにもさらに慣れる事ができました。」

「オープニングラップは最悪でしたが、その後で前の10位争いの集団には追いつきました。そこからは彼らについて行く事ができていませんけどね。」

「レースの終盤にはチームメイトのマコトといいバトルができて、本当に楽しかったです。フロントタイヤが良かったので、レース全体を通して自信を持って激しく攻める事ができました。リアも素晴らしくて、おかげでレースの序盤には42秒前半で走る集団に追いつく事ができたんです。」

「他のライダーと同様に、終盤にはタイヤのグリップレベルが下がりましたが、それでも42秒後半のタイムを維持する事はできていました。次のトルコ・グランプリでも、このまま進歩を続けていく自信はありますね。」


■TECH3チームオーナー エルベ・ポンシャラル監督

開幕戦のカタールでは玉田選手の不調を心配し、ヘレスからの活躍を期待していたチーム・オーナーのエルベ・ポンシャラルは、2名揃ってポイントを獲得する事になったチームメイト間のバトルを楽しみながら観戦する事ができた様子だ。

また、ポンシャラル監督は、中間グループとのラップタイム差が0.3秒しかなかった事に大変満足しており、昨年と比較すれば大幅に他のタイヤメーカーと戦えるレベルに近づいたダンロップタイヤの成長に、今後へのさらなる期待を抱く事ができたという。

写真「今日は両方のライダーが安定したいいレースをできたと思いますので、とても満足です。」とポンシャラル監督

「シルバンはいいスタートを決めて本当に激しく攻めていましたが、マコトは少し慎重でしたね。レース中盤には2人が一緒の位置を走り、その後はいいバトルをしてくれたので非常に見応えがありました。」

「レース中の転倒者は1人だけでしたから、2人揃ってポイントを獲得できたのはとてもいい結果だったと思いますし、ここまでの大きな進歩の表れと言っても間違いではないでしょう。」

「今回さらに重要なのは、2人の前の集団のカピロッシ、バロス、ド・ピュニエとのラップ差が0.3秒と小さかった事です。カピロッシが去年の優勝ライダーだって事を忘れないでくださいよ!」

「前回のレースからの進歩は大きかったと思いますし、非常に満足できています。今年は全員が速くてラップタイムが僅差ですし、ポイントを稼ぐだけでもそんなに簡単ではありませんから、今回の2人揃ってのポイント獲得はチームの自信につながりましたね。」

「それにレースを通してのラップタイムにも満足です。2人とも1分42秒台の中間から後半のタイムで、他の集団とはほぼ同じペースでしたから、予選順位が良くなって、最初の5〜6周でもう少しペースを上げる事ができれば、さらにいい成績も狙える筈です。」

「まだあと数日間はここでテストを行いますが、残念ながら天気予報は雨のようです。いずれにしても、ダンロップはウェット用のテストメニューも用意してくれていますから大丈夫でしょう。」


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