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ロッシ「今年は最初から自信がある」
インテリマーク編集部
2007年1月23日

今年初のメーカー合同テストの1日目となる1月22日になっても、ヤマハ・ワークスのメイン・スポンサーは発表されなかった。この日に同チームのバレンティーノ・ロッシコーリン・エドワーズの2名は、スポンサーロゴのない黒カーボン仕様のカウルのまま、2007年初のセパンでの合同テスト初日を終えている。
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■全くわからなくなったヤマハの2007年度タイトルスポンサー

イギリスのロードレースサイトであるMCNが1月22日に伝えたところによると、ヤマハのスポークスマンはMCN(www.motorcyclenews.com)に対し、IRTAテストが始まる2月まで、ヤマハ・ワークスはスポンサーを公表しないだろうと述べたようだ。

現在までに、本命と言われたテレフォニカ・モビスターに加え、ロッシにヘルメットを提供しているイタリアのagv社や、自動車メーカーのFIATなど、幅広いジャンルの企業がヤマハのスポンサー候補として、次々と噂に加えられていった。また、多くのメディアはセパン初日にヤマハからスポンサー公表があるものと信じていたようだが、今回マレーシアに現れた2007年仕様のヤマハYZR-M1には、イタリア発の数々の噂をあざ笑うかのように、黒カーボンのカウルの上に、明るい黄色と赤色のヤマハのロゴが刻まれている。


■2007年度マシンの仕上がりは上々のヤマハ・ワークス

こうした噂に関係なく、ヤマハ・ワークスは順調にセパンでの初日のテストを終えたようだ。1日目は基本的に冬季テスト禁止期間中に改善されたマシンの状態をチェックする事に集中したヤマハ・ワークスの2名だが、バレンティーノ・ロッシ3番手タイムの2分03秒184、コーリン・エドワーズはロッシに次ぐ4番手タイムの2分03秒337という好タイムを揃って記録している。昨年にシーズンを通して彼らを悩ませたマシンの振動問題は、今年は全く発生していない様子だ。

また、ヤマハ・ワークスのチーム監督であるダビデ・ブリビオは、今回のマシンには『冬着』としてロッシ用には黄色の、エドワーズ用には赤色のヤマハロゴを用意したと語り、日本から持ち込んだ新マシンの調子が良好だと分かってからは、ミシュランタイヤのテストにも時間を割くことが可能になったとコメントしている。


■ロッシ「今年は最初から自信がある」

セパンでの初日3番手タイムを記録したバレンティーノ・ロッシは、昨年末のヘレスで使用したセッティングのままでもバイクはいい挙動を示すと述べ、今シーズンに向けての絶対的な自信を示した。

また、トラブル続きだった昨シーズンを振り返り、今年は最初から速い走りが必要だとロッシはコメントしている。

写真「今回のテストにも今シーズンにも最初から自信があります。」とロッシ

「休暇中はゆっくり休めましたので、可能な限り最高の状態で戻ってこれたと思います。それに全員がやる気に満ちあふれていますし、今はみんな興奮してますよ!」

「今回ここで乗っているバイクは基本的には前回のヘレスの時と同じ(セッティングの)状態ですが、そのままでもすごい好感触が得られます。」

「990ccの時とは少し違う乗り方は必要ですね。少し優しく乗らなければいけない感じですが、毎日マシンについての理解は深まってきています。まだ改善すべき点はいくつかありますが、シャシーの調子はいいし、去年のシーズン序盤に抱えたような問題は一切ありません。」

「今年は最初から速く走らなきゃいけないと思いますが、今回はすでにそんな感じですよ。バイクの出力特性は、この早期の時点で自分が望んでいた状態をすでに越えていますし、全体的な状況からも、今の自分たちにはすごく自信が持てるんです。」

「今日はタイヤまわりのセッティングを中心に行いましたが、新年の最初にいいスタートが切れた事は間違いありません。残りの2日間もこの調子を持続したいと思います。」


■エドワーズ「既に去年からマシンの調子は良い」

チームメイトのロッシに次ぐ4番手タイムを記録したコーリン・エドワーズは、初日は年末のテスト内容を再確認し、自分たちの作業の方向性が正しい事を確認したに過ぎないと述べた。マシンの調子は1日目から本当に良いとエドワーズは語る。
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「家族と一緒に家で過ごせる休みをもらえたのは有り難いです。でも、今は新しいシーズンが楽しみでたまりませんから、バイクに乗りに戻って来られて良かったです!」とエドワーズ

「今日は雨が降らなかったので、朝から予定通りの時間にテストを始めました。今日のバイクはクリスマス以前に乗った時とほとんど同じ感触です。もちろんあちこちに新しいパーツや色々な調整の跡がありますが、それほど根本的な変更は加えられていません。それでも本当に調子がいいんですよ。」

「午後に新しい事をバイクに試す前に、ミシュランのメンバーと一緒にタイヤまわりの作業を午前中は行いました。ただ、基本的には去年の2回のテストで行った事を2回や3回繰り返して、自分たちのここまでの方向性が正しい事を確認しただけです。」

「メンバー全員がすでに高いレベルにあるのは間違いありません。ただ時間が過ぎるのは早いですから、ここからが忙しい作業の始まりですよ!」


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