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スペイン公式テスト初日、トップ2をヤマハが独占
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  2009年3月29日

2009年度MotoGPの公式テストが、3月28日(土)にスペインのヘレス・サーキットにて初日を迎えた。午前中はあいにく雨に見舞われたため走行を見合わせるライダーも多かったようだが、午後になって晴れ間がのぞき始めると、ようやく各ライダー達は入念な走り込みを開始した模様だ。初日のトップタイムはフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソ、2位は同じくフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシと、フィアット・ヤマハ勢がトップ2を独占した。ここではテスト初日のトップ3の作業内容やコメントなどを紹介する。
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■スペイン公式テスト初日の走行結果

気温16度、路面温度20度、湿度59%の走行条件となったスペイン公式テスト初日の走行結果を以下に記す。
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1) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分39秒791
2) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分39秒861
3) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP9 1分39秒906
4) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分40秒572
5) コーリン・エドワーズ USA モンスター・ヤマハTech3 YZR-M1 1分40秒579
6) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分40秒650
7) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分40秒821
8) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分40秒900
9) ニッキー・ヘイデン USA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP9 1分40秒987
10) トニ・エリアス SPA サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分41秒049
11) ジェームス・トーズランド GBR モンスター・ヤマハTech3 YZR-M1 1分41秒122
12) マルコ・メランドリ ITA ハヤテ・レーシング・チーム ZX-RR 1分41秒160
13) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分41秒168
14) ミカ・カリオ FIN プラマック・レーシング デスモセディチ GP9 1分41秒226
15) 高橋裕紀 JPN スコット・レーシング・チーム RC212V 1分41秒362
16) セテ・ジベルナウ SPA Guinea Ecuatorial デスモセディチ GP9 1分41秒737
17) ニッコロ・カネパ ITA プラマック・レーシング デスモセディチ GP9 1分41秒851
18) 秋吉耕佑 JPN レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分42秒286
19) ヴィットリアーノ・グアレスキ ITA ドゥカティ・チーム デスモセディチ GP9 1分42秒324
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■BMW杯は本日現地時間14時05分スタート

毎年恒例となった予選形式のタイムアタック合戦であるBMW杯は、今回のテスト2日目となる本日3月29日(日)の現地時間14時5分から実施される。ヨーロッパではちょうどサマータイム初日にあたり日本との時差は−7時間となるため、日本時間では21時5分の開始となる。今年からタイヤはブリヂストンのワンメイクとなり、2種類の決められたタイヤを全員が使用するというルールに変更され、予選タイヤも廃止されたことから、明日の予選形式のBMW杯は以前とは少し違った様相を見せるかもしれない。


■ペドロサはテスト欠場欠席、代役は秋吉耕佑選手
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レプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、3月2日に行われたカタールナイトテストの2日目に転倒し、左手首の親指側の骨の骨折と左膝の裂傷を負っており、その翌々日の3月4日にバルセロナで手術を受けている。回復の見通しについては、当時の発表では手首の骨折については手術後1週間でリハビリ開始が可能、左膝には皮膚移植が施されているため3週間の安静が必要とされており、現在も治療中のペドロサは今回のスペイン公式テストは欠席、4月12日のカタール開幕戦復帰を目指してリハビリを続けている。
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ペドロサのテスト欠席を受け、その代役に昨年はリズラ・スズキの開発ライダーを務めた秋吉耕佑選手が起用された。秋吉選手はペドロサのマシンを使用し、セッティングもペドロサと同じものを施して初日は69周を走行。シャシー、エンジン、サスペンション等のあらゆるテストを実施している。「このマシンに乗るのは3回目なのでもっとパワーに慣れなきゃね」という秋吉選手だが、午後になって路面が乾いてから行ったテスト内容には満足している様子であり、明日はさらなるタイム改善を狙うとしている。
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■トップタイムのロレンソ「周回数は新しいバイクナンバーと同じ」
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1分39秒791を記録し初日のトップタイムを飾ったフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソは、雨の見舞われた午前中も数周を走行し、午後になって路面が乾くと一貫して速いペースで走行を続けた。「自分の新しいバイクナンバーと同じ数の多くの周回をこなした」というロレンソは、午後のセッションの大部分をトップタイムで走行し、2位を記録したカタールナイトテストの最終日に感じたマシンへの好感触を再確認したとしている。ロレンソは、翌日のセッションに向けて「明日の予選ではさらに調子を上げたいが、BMWを獲得することは考えてない。ブリヂストンタイヤについてはフロントの感触が異次元。以前よりも速くコーナー侵入ができる。明日も晴れて欲しい!」とコメントした。


■2位のロッシ「明日の午後はBMW獲得に全神経を集中したい」
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1分39秒861の初日2番手タイムを記録したフィアット・ヤマハのバレンティーノロッシは、天候の回復を待って午後になってからコースに姿を現した。「午前中は雨が降って残念だったが、午後の走行では新しいアスファルトのグリップが良かったので結果的には雨の影響はそれほどなかった」というロッシは、11月に同じくヘレス・サーキットで行われたテストの時と同様にマシンの感触は良く、安定して走行を重ねたという。ブリヂストンが用意した2種類のタイヤについては、「タイムを改善しようと柔らかい方のタイヤを使ってみたら1分39秒台を出すことができたが、固い方のタイヤでも同じように速かった」とどちらのタイヤでもいいペースで走行できている様子だ。作業は順調に進み、初日にこの2日間に予定しているテスト項目の半分を消化できたというロッシは、「明日の午前中の天気が良ければ残り半分の作業をこなし、午後にはBMW獲得に全神経を集中できるようにしたい。今のところコース上で100%の走りができていない場所が1、2箇所あるが、明日の午前中には解決したい」とBMW獲得に意欲を燃やすコメントを残した。


■3位のストーナー「ヘレスはドゥカティにとってクリプトナイト!」
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1分39秒906を記録初日3番手のドゥカティ・マルボロ・チームのケーシー・ストーナーは、過去2シーズンにわたって苦戦を強いられているヘレス・サーキットでの走行を終え、「ヘレスは僕たちのクリプトナイト(スーパーマンが近づくと力を失う物質)だ!」と今シーズンもヘレスでは思うようにいかな状況を述べている。「以前は路面にたくさんのでこぼこがあったが、今年は再舗装されたので、アスファルトは自分たちがうまくいかない理由にはならない。ドゥカティのライダーはみんな同じ状況だと思う」というストーナーは、「ここで集めたデータは他のサーキットでは役に立たないことが分かっているから、今回は一般的なセッティング作業は基本的に行っていない。目標は5月のここでのレースに備えてダメージを最小限にする何かを見つけること」と、5月3日に行われるスペイン戦を前にヘレス特有の問題の解決に向けて作業を続けている模様だ。昨年10月末に手術を行った左手首の様子については、「左コーナーの難しさがハードブレーキング時には気になるが、それ以外は大丈夫。レース距離を走行するのも問題ない」と、前回のカタールナイトテストに引き続き徐々に回復している様子をコメントした。
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