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2008年10月28日
2008年度MotoGP最終戦が行われた翌日の10月27日(月)より、来期となる2009年シーズンに向けてのMotoGPクラス最初の冬季合同テストであるバレンシア合同テストが、スペインのリカルド・トルモ・サーキットにて２日間の日程で行われている。
ここでは速報として、11月末のヘレスからの合同テスト参加を表明しているヤマハTECH3を除く、2009年度の新体制となったMotoGPクラス全チームとライダーが初めて勢揃いしたバレンシア合同テスト初日の走行結果を示す。
■2009年度MotoGPクラス新体制によるバレンシア合同テスト初日の走行結果
気温25度、路面温度32度、湿度40％と、低温路面に苦しめられた前日までのグランプリ開催期間中とは異なる良好な温度条件とドライ・コンディションに恵まれたバレンシアにて、午前11時から夕刻に渡り行われた冬季合同テスト初日の走行結果は以下の通り。
1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP9 1分32秒464(54周)
2) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分32秒672(60周)
3) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分32秒921(40周)
4) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分33秒142(67周)
5) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分33秒325(75周)
6) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分33秒375(77周)
7) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分33秒550(46周)
8) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分33秒676(57周)
9) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分33秒760(74周)
10) マルコ・メランドリ ITA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分33秒782(75周)
11) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分33秒832(80周)
12) ニッキー・ヘイデン USA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP9 1分33秒960(79周)
13) トニ・エリアス SPA サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分34秒129(78周)
14) セテ・ジベルナウ SPA オンデ2000 デスモセディチ GP8 1分34秒451(52周)
15) ミカ・カリオ FIN アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分34秒793(60周)
16) オリビエ・ジャック FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分34秒925(71周)
17) ニッコロ・カネパ ITA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分34秒995(62周)
18) 高橋裕紀 JPN スコット・ホンダ RC212V 1分35秒203(70周)
■６チームが2009年度に向けてライダー体制を変更、１チームが新規参戦
2009年シーズンからは１１チーム１９名のライダーがMotoGPクラスにフル参戦を果たす事になりそうだが、この中でMotoGPクラスへの新規参戦チームを含み、先週までの2008年シーズンからライダー体制に変更が加えられたのは以下の７チーム。
●レプソル・ホンダ（ダニ・ペドロサ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ）
ニッキー・ヘイデンに代わり、元JiRチームスコットのアンドレア・ドヴィツィオーゾがダニ・ペドロサのチームメイトに。
●ドゥカティー（ケーシー・ストーナー、ニッキー・ヘイデン）
マルコ・メランドリに代わり、元レプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンがケーシー・ストーナーのチームメイトに。
●カワサキ・レーシング（ジョン・ホプキンス、マルコ・メランドリ）
アンソニー・ウエストに代わり、元ドゥカティーのマルコ・メランドリがジョン・ホプキンスのチームメイトに。ウエストは2009年よりホンダからWSSに参戦する。
●ホンダ・グレッシーニ（アレックス・デ・アンジェリス、トニ・エリアス）
中野真矢選手に代わり、元アリーチェ・チームのトニ・エリアスがアレックス・デ・アンジェリスのチームメイトに。なお、中野選手はSBKアプリリア・ワークスとの交渉が進んでいる事をバレンシア最終戦のレース終了直後にMotoGP公式に対してコメントしている。
●アリーチェ・チーム（ミカ・カリオ、ニッコロ・カネパ）
トニ・エリアスとシルバン・ギントーリに代わり、元レッドブルKTM250ccのミカ・カリオと、元ブリヂストン・ドゥカティー開発ライダーのニッコロ・カネパの新体制に。ギントーリはBSBスズキチームへの移籍が決定している。
 
●チームスコット（高橋裕紀）
アンドレア・ドヴィツィオーゾに代わり、元JiRチームスコット250ccから高橋裕紀選手が昇格し１名体制に。
●オンデ2000（セテ・ジベルナウ） ※MotoGPクラス新規参戦
2008年シーズン中は125ccクラスにフル参戦していたオンデ2000は、2009年シーズンからは２年ぶりにグランプリ・シーンに復帰する事になったセテ・ジベルナウを迎えてMotoGPクラスに新規参戦する。なお、オンデ2000の125ccライダーだったパブロ・ニエトはチームマネージャーの１人に就任している。
■ヤマハ、スズキ、TECH3、LCRには体制変更なし
ライダー体制が2008年シーズンと変わらないのは、バレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソのフィアット・ヤマハ、クリス・バーミューレンとロリス・カピロッシのリズラ・スズキ、コーリン・エドワーズとジェームス・トーズランドのヤマハTECH3、ランディ・ド・プニエ１名体制のホンダLCRの４チームのみ。
■タイヤは全てブリヂストン、この日に初めてブリヂストンを経験した６名
2009年シーズンからはシングル・タイヤ・ルールが施行され、タイヤ・サプライヤーはブリヂストン１社に限定される事になったが、当然ながら今回のバレンシア合同テストからはすでに参加した全チームがブリヂストンタイヤでの走行を行っている
なお、今回のテストで初めてブリヂストンタイヤを経験するライダーは、レプソル・ホンダのドヴィツィオーゾ、フィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソ、ドゥカティーのヘイデン、ホンダLCRのド・プニエ、アリーチェ・チームのカリオ、チーム・スコットの高橋選手の６名。
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