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レプソルが自らホンダへの圧力を明言
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  2008年9月1日

MotoGPホンダ・ワークスのタイトル・スポンサーを務めるスペインの大手石油会社であるレプソルYPFは、昨日の8月31日(日)にイタリアのミサノ・サーキットにて行われたMotoGP第13戦サンマリノGPの決勝レース終了直後にHRCとの共同記者会見の場を設け、現在ラキング3位につけるレプソル・ホンダ・チームのスペイン人ライダーであるダニ・ペドロサが、本日の月曜日に行われるミサノ合同テスト以降はミシュランタイヤではなくブリヂストンタイヤを使用する事を、31日のミシュランの声明に引き続き公式発表した。
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■レプソルYPFとHRCが共同記者会見「ペドロサがミシュランへの信頼感を喪失」
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レプソルYPFとHRCは、グランプリ最高峰カテゴリーのファクトリー・ライダーがシーズン途中にタイヤサプライヤーを変更するという異例とも言える今回の事態について、その経緯を「サプライヤー変更の理由は過去数戦にダニ・ペドロサがミシュランタイヤに対する信頼感を失った事」と説明。

写真■2009年からのタイヤスイッチを希望したホンダにレプソルYPFからの圧力

さらには、レプソルYPF側の代理責任者は「チェコGPの後で濱根社長はホンダ・ワークスのライダーが2009年のタイヤには満足できる状況を約束してきたが、この時にレプソル側は現在の問題を2009年まで引き延ばして欲しくないと回答し、HRCに対して大至急の対応を求めた」と述べ、今回の急展開はホンダ・ワークスのタイトル・スポンサーであるレプソルYPFがHRC側に対応を急がせた事が発端である事を明言、「今回は圧力をかける必要があった」と説明した。

■ミサノにて全ての手続きが完了、ペドロサは本日9月1日からブリヂストンユーザーに

この流れの中、HRCとレプソルYPFは共同でタイヤサプライヤーの変更手続きをサンマリノGPのレースウイーク中だった先週から開始、日曜日の決勝レース終了時には今回の記者会見にこぎつける事ができたという。この会見の最後に両者は、本日9月1日に行われるミサノ合同テストにおいてダニ・ペドロサが初めてブリヂストン・タイヤを装着したRC212Vで走行する事も明かし、その15日後となる次戦のインディアナ・ポリスGPがペドロサにとってブリヂストンタイヤでの初レースとなる事を付け加えた。
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■レプソルYPF「チームやファクトリーへの圧力も時には必要」

今回の記者会見の場において、レプソルYPFの代理責任者を務めるアルトゥロ・スス氏は、ペドロサがブリヂストンタイヤにスイッチするまでの経緯、ならびにレプソルYPF側の見解を以下の通りコメントした。

写真「レプソル・ホンダ・チームのメイン・スポンサーを務めるわたしたちにとって、それが必要であると感じた場合には、チームとファクトリーに圧力をかける事も義務のひとつです。もちろんライダーたちに対しても同様ですが、これはすなわち、投資を行ったプロジェクトに期待通りの結果を求める事に他なりません」とスス氏。

「ブルノでのレースの後、ダニ・ペドロサが彼のバイクの感触に満足していなかったのは周知の事実です。濱根社長はライダーの意志決定を支持する事がHRCの義務であると考えていましたし、2009年シーズンはHRCのタイヤサプライヤーをブリヂストンに変更していく事を真剣に考える時だと関係者全員が理解していました」

「そこでレプソル側としてはまだそれだけでは十分ではないとの見解を提示し、タイヤサプライヤーを大至急変更してペドロサをブリヂストンにスイッチさせる必要性をホンダに対しては求めました。これはわたしたちとホンダの両者にとって心苦しい状況でしたし、ミシュランに対してはなおさらの事です。ですが、わたしたちはそれが正しい決断であると認識していました」

「幸いにして、この日曜日にその手続きが完了し、月曜日以降、ダニ・ペドロサはブリヂストンタイヤを使用する運びとなった訳です」

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